医療ダイエット

脂肪溶解注射の効果は?施術の流れから注意点まで徹底解説

「脂肪吸引は怖いけど、部分痩せしたい」
「運動しても落ちない二の腕の脂肪をどうにかしたい」

そんな悩みを持つ方が注目しているのが脂肪溶解注射です。

ダイエットでは減らしづらい顔や二の腕、太もも、お腹といった部位の部分痩せ目指す施術として注目されていますが、本当に効果があるのか疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、脂肪溶解注射の効果の実態、施術の流れ、そして知っておくべきリスクや注意点について詳しく解説します。

監修者
AND美容外科 医師
中村 光宏
【経歴】
沖縄県立中部病院 初期臨床研修
湘南美容クリニック 熊本院
Aクリニック 銀座院
Aクリニック 仙台院 院長

※本記事は2025年8月時点の情報をもとにまとめています。
※脂肪溶解注射は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※脂肪溶解注射に用いられる薬剤の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、 「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。

脂肪溶解注射の効果は?

脂肪溶解注射とは、脂肪を溶かす薬剤を直接気になる部分に注射して、体外に排出させる施術です。

脂肪吸引のような外科手術を行わずに部分痩せを目指すことができるため、「切らない痩身法」として多くの方に選ばれています。

脂肪溶解注射の仕組み

主流の脂肪溶解注射には「デオキシコール酸(※)」という成分が含まれていて、これが脂肪細胞を壊して体の外へ排出してくれます。

一般的に破壊された脂肪細胞は再生しにくいとされています。
そのため、体型の維持をサポートしやすいという声もあります。

変化はすぐには出ませんが、一般的に2〜4週間ほどかけて少しずつ自然にサイズダウンしていきます。

※出典:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29401213/

効果が現れる期間と持続性

脂肪溶解注射の効果は注射直後には現れません。

薬剤が脂肪細胞に作用し、分解された脂肪が体外に排出されるまでに時間がかかるためです。

一般的には注射後2〜3週間頃から徐々に変化を感じ始め、4〜6週間で効果のピークを迎えます。

この期間中は新陳代謝を促すため、十分な水分摂取と軽い運動を心がけることが推奨されます。

効果の持続性については、破壊された脂肪細胞は再生しないため半永久的です。

ただし、残った脂肪細胞が肥大する可能性はあるため、生活習慣の維持は重要になります

脂肪溶解注射の施術の流れは?

脂肪溶解注射は日帰りで受けられる施術ですが、適切な手順が重要です。

初回カウンセリングから施術後のアフターケアまで、一連の流れを詳しく説明します。

カウンセリングと事前診察

施術前のカウンセリングでは、まずお客様の希望する部位と理想の仕上がりを詳しくお聞きします。

同時に、アレルギー歴や現在服用中の薬、既往歴などの医療情報も確認いたします。

特に重要なのは、脂肪溶解注射の適応となるかどうかの判断です。

・皮下脂肪の厚さが適切な範囲にあるか?
・施術部位の状態は良好か?

などを医師が直接診察します。

この段階で、現実的な効果の見込みや必要な施術回数、総費用についても説明いたします。

お客様が納得されてから施術日程を決定するため、カウンセリング当日の施術を強要することはありません。

施術当日の流れ

施術当日はまず、注射する範囲と注入ポイントを正確にマーキングします。

立った状態と横になった状態の両方で確認し、自然な仕上がりになるよう細心の注意を払います。

痛みを軽減するため、必要に応じて表面麻酔クリームを使用します。

麻酔が効いてから、極細針を使用して薬剤を皮下脂肪層に注入していきます。

注射時間は施術範囲によって異なりますが、一般的には10分から30分程度です。

注入後は軽くマッサージを行い、薬剤が均等に行き渡るよう調整します。

施術後のアフターケアと注意事項

施術直後は、注射部位に軽い腫れや赤みが出ることがありますが、これらの症状は通常、数時間で軽減します。

また、当日からメイクや洗顔も可能で、日常生活への影響は少ないといえます。

ただし、以下の行動は避けてください。

  • 施術後24時間以内の激しい運動
  • 飲酒
  • 長時間の入浴
    ※血行が良くなりすぎると、腫れが強くなる可能性があります。
  • 施術後1週間程度は、注射部位の強いマッサージを避けましょう。
  • エステなど刺激の強い施術も控えてください。
  • 水分を多めに摂取し、老廃物の排出を促すと効果が高まります。

脂肪溶解注射の効果を実感するまでの期間は?

脂肪溶解注射の効果実感には個人差がありますが、一般的なタイムラインと推奨される施術回数について解説します。

部位別の特徴や、効果を高めるポイントも知っていきます。

部位別の効果実感期間

顔のフェイスラインや頬の脂肪溶解注射の場合、早期に効果を実感する方もおられます。

なぜなら皮膚が薄く血流が良いため、薬剤の作用が現れやすいからです。

施術部位 効果実感まで 推奨回数 施術間隔
顔(フェイスライン・頬) 2~4週間 3~5回 4~6週間
二の腕 3~6週間 3~6回 6~8週間
太もも 4~6週間 4~6回 6~8週間
お腹 4~8週間 5~8回 6~8週間

※上記は目安です。効果には個人差があります。

身体の部位は顔に比べて皮下脂肪が厚く、血流も緩やかなため効果実感まで時間がかかるケースがほとんどです。

特に太ももやお腹は脂肪層が厚いため、回数を重ねる必要があります。

効果を高める生活習慣

脂肪溶解注射の効果を高めるには、施術後の生活習慣も重要な要素となります。

薬剤によって分解された脂肪を効率よく排出するため、いくつかのポイントがあります。

  • 水分摂取を意識する
    1日2リットル以上の水分を摂ることで、分解された脂肪の排出を促しやすくなります。
  • 適度な運動を取り入れる
    激しい運動は避け、施術1週間後からウォーキングやストレッチなどの軽い運動を始めるのが効果的です。
  • 食事バランスに気をつける
    脂肪細胞が再び肥大しないよう、カロリーの摂りすぎを控え、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

効果が現れにくいケースと対処法

以下のようなケースでは、標準的な期間を過ぎても効果を実感しにくい場合があります。

脂肪の層が深い
注射は浅い皮下脂肪に作用するため、深い脂肪には届きにくく、効果が出づらくなります。

代謝が低下している
分解された脂肪を体の外に出す力が弱まっていると、変化を感じるまでに時間がかかります。代謝は年齢や体質、生活習慣によって個人差があります。

このような場合は施術間隔や薬剤の種類を調整したり、他の痩身施術との併用を検討することもあります。

効果が現れにくい場合でも、諦めずに医師と相談しながらより良い施術プランを見つけることが大切です。

脂肪溶解注射のリスクと注意点は?

脂肪溶解注射は医療行為である以上、リスクや副作用について正しく理解しておくことが大切です。

事前に知っておくべき注意点と、万が一のトラブル時の対処法について詳しく説明します。

一般的な副作用と対処法

注射部位の腫れ
特に顔の施術後は、翌日から3日ほど腫れが強く出ることがあります。
薬剤が脂肪組織に反応している過程で一時的に腫れが出ることがありますが、これは施術の一環としてよく見られる反応です。
通常は1週間以内におさまります。
冷たいタオルや保冷剤などで優しく冷やすと、腫れを抑えるのに効果的です。

内出血(青あざのようなもの)
注射による反応で、青紫っぽい斑点が出ることがあります。
ほとんどの場合は1〜2週間以内に自然と消えていきます。

痛み
注射のときにチクッと感じる軽い痛みがあります。
また、施術後は筋肉痛のような鈍い痛みが2〜3日続くことも。
気になる場合は、市販の痛み止めなどで対処可能です。

その他の副作用

頻度は低いものの、注意が必要な副作用もあります。

重要なのはアレルギー反応で、薬剤に対する過敏症状が現れる可能性があります。

症状としては強い腫れ、発疹、呼吸困難などがあり、施術後30分以内に現れることが多いです。

このため、施術後は一定時間クリニックで経過観察を行います。

また、硬結(しこり)が残る場合があります。

適切でない注射技術や薬剤量の過多が原因となることが多いため、経験豊富な医師による施術が重要です。

神経損傷による顔面の一時的な麻痺も報告されています。

解剖学的知識に基づいた正確な注射技術により、このリスクは最小限に抑えられるでしょう。

施術を受けられない方

安全性を確保するため、以下の条件に該当する方は施術をお受けできません。

事前のカウンセリングで必ず確認させていただいています。

  • 妊娠中・授乳中の方
    胎児や乳児への安全を最優先に考慮し、施術は控えていただきます。
  • 重篤な心疾患・肝機能障害のある方
    薬剤の代謝や身体への影響が大きいため、安全上の理由から施術は推奨されません。
  • 自己免疫疾患やケロイド体質の方
    副作用や予期しない反応のリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
  • 薬剤アレルギーのある方
    施術前にパッチテストを行い、安全性を確認する場合があります。

施術部位に感染症や炎症がある場合も、症状が改善するまで施術を延期します。 これらの条件については、お客様の安全を最優先に判断いたします。

脂肪溶解注射ならAND美容外科へ

AND美容外科は、脂肪溶解注射をはじめとした豊富な医療痩身メニューをご用意しています。

AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな部分痩せ施術を提供しています。

無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合ったダイエット方法をご提案します。

カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。

まずはお気軽にご相談ください。

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■脂肪溶解注射の価格

脂肪溶解注射

部位 回数 価格
1部位 1回 14,800円

プラン別詳細

プラン名 エリア ダイエット薬 価格
ANDトライアル 6エリア 2種1ヶ月分 448,800円
ANDプロ 18エリア 2種2ヶ月分 1,446,400円
ANDプレミアム 24エリア 2種3ヶ月分 1,945,200円
ANDトライアル 30エリア 2種4ヶ月分 2,444,000円

※治療内容:脂肪組織に薬剤を注射し、脂肪細胞を溶解、体外へ排出することで部分痩せを目指す美容医療です。
※1 ダイエット薬についてはお客様のご体調をもとに、医師と相談の上処方させて頂きます。
※2 脂肪溶解注射のお施術は脂肪冷却のお施術部位と同じ部位に行う場合は2週間の間隔を空けていただきます。

脂肪溶解注射についてよくある質問

痛みはどの程度ありますか?

注射時の痛みは採血程度で、表面麻酔を使用することでさらに軽減できます。

施術後2〜3日は筋肉痛のような鈍い痛みが続くことがありますが、日常生活に支障をきたすほどではないでしょう。

1回の施術で効果を実感できますか?

1回でも軽度の変化を感じる方もいますが、3〜5回の施術が一般的です。

薬剤の作用は段階的なため、継続的な施術計画を立てることが重要です。

他の痩身施術との併用は可能ですか?

他の痩身施術との併用は可能です。

ただし、施術間隔や順序については医師と相談の上、施術プランを立てる必要があります。

効果が現れない場合の返金制度はありますか?

医療行為である以上、効果には個人差があるため返金制度を設けているクリニックは少数です。

事前のカウンセリングで現実的な効果見込みを説明し、お客様が納得された上で施術を行います。

施術後のダウンタイムはどの程度ですか?

軽い腫れや内出血は1週間程度続きますが、メイクでカバーできることが多いでしょう。仕事や日常生活への影響は大きくなく、翌日から通常通りの生活を送ることも可能です。

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【脂肪溶解注射に関する法的記載事項】
治療内容:脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を溶解し排出する効果が期待できる薬剤を注射する痩身施術です。
標準的な施術回数:3~5回
標準的な治療期間:2ヶ月〜5ヶ月
標準的な施術費用:44,000円〜74,000円(税込)
主なリスク・副作用:内出血、腫れ、色素沈着、しこりなどが一時的に起こることがあります。また、アレルギー反応や神経損傷などが起こる可能性があります。

<V Light Solution >
※V Light Solutionは未承認医薬品です。
※入手経路等:韓国KB Med社が製造したものを当院で個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html

※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:以下の国で化粧品としての認証を取得しております。
・韓国(MFDS)、ヨーロッパ(CPNP)、ドバイ(UAE)、インドネシア(BPOM)

<カベリン>
※カベリンは未承認医薬品です。
※入手経路等:NEW FACE Laboratories社(韓国)が製造したものを当院で個人輸入しています。個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html

※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。

※諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。当治療に用いる医薬品の主成分デオキシコール酸は、米国・FDA(アメリカ食品医薬品局)認証医薬品です。

【脂肪冷却に関する法的記載事項】
施術内容:脂肪細胞を冷却して破壊し、体外に排出することで部分痩せを目指す美容治療です。
標準的な施術回数:1~3回
標準的な治療期間:2ヵ月〜9ヵ月
標準的な費用:14,800円〜44,400円(税込)
主なリスク・副作用:発赤、内出血、凍傷、痛み、感覚鈍麻、神経損傷が起こる可能性があります。

<Snoer α>
※使用機器:Snoer α(機器)は未承認機器・医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、個人輸入をしています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在重大なリスクは報告されておりません。

<グラマースノエル>
※使用機器:グラマースノエル(機器)は未承認機器・医薬品です。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:以下の認証を取得しております。
・ヨーロッパCE承認:0B210906.ZPLQ030(2025年にUSFDA,Medical CE追加取得予定)

<クールスカルプティングⓇエリート(クルスカダブル)>
※施術の説明:脂肪細胞のみを冷却し、アポトーシス(細胞死)された脂肪層が体外へ排出されることで、脂肪そのものを減少させる部分痩身機器です。
※リスク・副作用:発赤・内出血・硬結・知覚鈍麻・凍傷・色素沈着・逆説的過形成・輪郭異常。

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