糸リフトのレントゲンへの影響は?MRI検査時の重要な注意点
「糸リフトを受けたけど、健康診断のレントゲンは大丈夫かな?」
「MRI検査を受けることになったけど、糸が入っていて問題ないのだろうか」
このような不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
糸リフトは、顔のたるみ改善やフェイスラインの引き上げを目的とした美容施術です。
施術後に医療検査が必要になった際、体内に入れた糸が検査にどう影響するのか気になるかもしれません。
結論からお伝えすると、現在主流の糸リフトで使用される糸は非金属素材が中心のため、レントゲンやMRIへの影響は限定的とされています。
本記事では、糸リフトが各種画像検査に与える影響や、検査前に知っておくべき注意点について詳しく解説します。
施術を検討中の方も、すでに受けた方も、ぜひ参考にしてください。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2026年4月時点の情報をもとにまとめています。
※糸リフトは保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※糸リフトに用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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糸リフトはレントゲンに基本的に写らない?
糸リフトで使用される糸は、一般的にレントゲン(X線)撮影で写りにくい性質を持っています。
これは糸の素材が非金属であり、X線を透過しやすいとされるためです。
ただし、素材の種類や埋入からの経過時間によって見え方が異なる場合もあります。
糸リフトの素材別の写りやすさ
現在の糸リフトで使用される糸は、主に以下の3種類に分類されます。
- PDO糸(ポリジオキサノン):約6〜9ヶ月で体内に吸収される
- PCL糸(ポリカプロラクトン):約1年半~2年で体内に吸収される
- PLLA糸(ポリ乳酸):約1年~1年半で体内に吸収される
これらはすべて非金属の合成樹脂素材で作られています。
金属を含まない素材はX線透過性が高く、レントゲン画像にはほとんど映らないとされています。
かつて使用されていた金の糸(ゴールデンリフト)は金属製のため写る可能性がありましたが、現在はほとんど使用されていないようです。
埋入から時間が経った場合の見え方
吸収糸は時間の経過とともに体内で分解され、PDO糸の場合、施術後約6〜9ヶ月で大部分が吸収される傾向があるようです。
吸収が進むにつれて糸自体の存在が薄れていくため、レントゲンへの影響はさらに少なくなると考えられます。
一方、PCL糸やPLLA糸は吸収に時間がかかるため、施術後しばらくは糸が残存した状態となります。
ただし、これらも非金属素材であることに変わりはなく、基本的にはX線に写りにくい性質を維持していると言えるでしょう。
例外的に写るケースとその原因
まれに糸リフトの糸がレントゲンに写る可能性があるケースも存在するようです。
その主な原因として考えられるのは以下の通りです。
- 金属製の糸(ゴールデンリフトなど)を使用している場合
- 糸の固定に金属製のコグ(突起)やアンカーが使われている場合
- 造影剤を使用した特殊な撮影条件の場合
また、撮影の角度や部位によっては、糸の影が微かに確認されることもあります。
ただし、これは診断に影響を与えるほどの写り方ではないことがほとんどとされています。
過去に金の糸による施術を受けた方は、検査前に申告することが推奨されるでしょう。
糸リフトのレントゲンやCT・MRIへの影響は?
画像検査にはレントゲン以外にもCTやMRIがあり、それぞれ原理が異なるとされています。
糸リフトの糸が検査に与える影響は、検査の種類によって若干異なる点があります。
ここでは各検査での注意点について詳しく見ていきましょう。
CTでの見え方と実用上の注意点
CT(コンピュータ断層撮影)は、X線を使って体の断面画像を作成する検査です。
原理的にはレントゲンと同じX線を使用するため、非金属の糸は基本的に写りにくいとされています。
頭部や顔面のCT検査を受ける場合でも、現在主流の吸収糸であれば心配は少ないでしょう。
ただし、検査前に施術歴を伝えておくことで、より正確な診断につながる可能性があります。
MRIでの安全性とアーチファクト(画像上のノイズ)の可能性
MRI検査は強力な磁場と電波を使用して体内の画像を撮影します。
金属が体内にあると、磁場に引き寄せられたり発熱したりするリスクがあります。
しかし、糸リフトで使用されるPDO・PCL・PLLA糸は非磁性体の素材です。
そのため、MRIの磁場に反応して動いたり熱を持ったりするリスクは基本的に少ないとされています。
ただし一部のケースでは「アーチファクト」と呼ばれる画像上のノイズが生じる可能性もゼロではありません。
これは糸と周囲組織の境界で生じることがありますが、通常は診断に大きな支障をきたすレベルではないとされています。
金の糸を使用した過去の施術歴がある方は、MRI検査前に必ず申告してください。
歯科用レントゲンや透視検査での考え方
歯科治療で使用するレントゲンは、撮影範囲が口腔周囲に限定されています。
糸リフトの糸が頬やこめかみ付近に入っている場合、撮影範囲と重なる可能性があります。
とはいえ、非金属素材の糸であれば歯科用レントゲンにも写りにくいのが一般的です。
パノラマ撮影(全顎を撮影する方法)でも、糸が診断の妨げになることは少ないといえます。
透視検査(リアルタイムでX線画像を見る検査)においても同様の考え方が当てはまります。
ただし、どの検査であっても、事前に施術歴を伝えておくことが望ましいでしょう。
糸リフトを受けた後のレントゲン撮影時の注意点は?
糸リフトを受けた後に各種検査を受ける際には、いくつかの準備と心構えが役立つかもしれません。
医療スタッフへの適切な情報提供が、スムーズで正確な検査につながる可能性があります。
具体的にどのような対応をすべきか確認していきましょう。
撮影前にあなたが伝えるべき情報と伝え方
検査前の問診や受付時に、糸リフトの施術歴を伝えることが重要です。
具体的に伝えるべき情報は以下の項目です。
- 施術を受けた時期(いつ頃)
- 施術を受けたクリニック名
- 使用された糸の種類(PDO、PCL、PLLAなど)
- 糸を入れた部位(頬、こめかみ、フェイスラインなど)
糸の種類が分からない場合は、施術を受けたクリニックに問い合わせると確認できるでしょう。
施術時にもらった説明書や同意書があれば、検査機関に持参するとより正確な情報共有が可能になるかもしれません。
問診票に「体内に金属がありますか」という質問があった場合は、糸リフトについて備考欄に記載するか、スタッフに口頭で伝えましょう。
医師や放射線技師が確認すべきポイント
検査を実施する医療スタッフは、施術歴の申告を受けて以下の点を確認します。
まず、使用された糸の素材が金属を含むかどうかが重要な確認事項です。
非金属であれば通常通り検査を進められることが多いようです。
MRI検査の場合は、糸の材質証明や施術クリニックからの情報を参照することがあります。
撮影部位が顔面や頭部の場合は、糸の埋入位置を考慮して撮影条件を調整することもあるでしょう。
あなたからの情報提供があることで、医療スタッフはより適切な対応を取ることにつながると考えられます。
万一写ったときの対処と証明書や履歴の準備
仮に画像に糸が写った場合でも、それ自体は異常を示すものではありません。
放射線科医や担当医は、施術歴の情報をもとに適切に画像を読影します。
検査結果について不明点があれば、担当医に施術歴を改めて伝えて確認を求めましょう。
今後の検査に備えて、以下の書類を保管しておくことをおすすめします。
- 施術同意書や説明書のコピー
- 使用した糸の製品名や素材情報
- 施術日と施術クリニックの記録
クリニックによっては施術証明書を発行してもらえる場合もあるでしょう。
施術後に発行を依頼しておくと、将来の検査時に役立つかもしれません。
なお、施術直後はダウンタイムとして口を大きく開けることに制限がかかる場合があります。
歯科検診や胃カメラなど口を開ける検査は、施術後1〜2週間程度は避けた方が良いでしょう。
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| スタンダード | やや硬めの19G糸を使用します。持続期間の目安は約12ヶ月です。 | 297,600円(12本〜) |
|---|---|---|
| プレミアム | やや柔らかい19G糸を使用します。持続期間の目安は約24ヶ月です。 | 477,600円(12本〜) |
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|---|---|---|
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| 50本 | 部位例:額/頰/アゴ下 | 110,000円 |
※料金は税込みです。
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糸リフトについてよくある質問
糸リフト後すぐにレントゲン検査を受けても問題ありませんか?
非金属素材の糸であれば、施術直後でもレントゲン検査自体は受けられるとされています。
ただし、施術部位に腫れがある時期は、検査台に顔を押し当てる姿勢が不快に感じることがあるかもしれません。
緊急性がなければ、腫れが落ち着いてからの検査をおすすめします。
海外で糸リフトを受けた場合、日本での検査時に注意することはありますか?
海外で施術を受けた場合は、使用された糸の素材を正確に把握することが難しいケースがあります。
可能であれば、施術を受けた海外クリニックから使用糸の情報を取り寄せておくことが推奨されます。
情報が不明な場合は、その旨を検査機関に正直に伝えて相談してください。
人間ドックで顔以外の部位を検査する場合も申告が必要ですか?
顔以外の部位(胸部や腹部など)の検査であれば、糸リフトが撮影範囲に入ることは低いと考えられます。
そのため、検査への直接的な影響は少ないとされています。
ただし、問診票に体内異物の有無を問う項目があれば、記録として記載しておくと今後の参考になります。
【スレッドリフト(糸リフト)使用機器・医薬品および注意事項】
治療内容:スレッドリフトは、特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を内側から引き上げてリフトアップする切らないたるみ治療です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:297,600〜597,600円(局所麻酔を含みます)
※部位・契約プランによって異なります。
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、突っ張り感、左右差・凹凸、神経損傷、血管損傷
使用機器:<スタンダード>Cutting king Cobra Cog PDO 19G 100-170 Ltype、<プレミアム>Cutting King Cobra Cog PCL 19G 100-170 Ltype、<エグゼクティブ>Canula dynamic mold PLCL 18G 100-180 Ltype
<PDO cog 21G 90-160>
※PDO cog 21G 90-160は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
<PDO cog 19G 100-170>
※PDO cog 19G 100-170は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
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※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
<PCL modling arrow 18G >
※PCL modling arrow 18G は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
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https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在重大なリスクは報告されておりません。
<PCL molidng whale W 18G >
※PCL molidng whale W 18Gは未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国Skin medience社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
【ショッピングリフト(糸リフト)の医薬品および注意事項】
治療内容:ショッピングリフトとは、極細の吸収糸を皮膚の浅い層に多数挿入することで、肌のハリや弾力を高め、小ジワやたるみを改善する施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:44,000〜110,000円
※部位・契約プランによって異なります。
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血・痛み・つっぱり感・左右差・凹凸・ひきつれ、アレルギー反応・感染症
使用機器・医薬品および注意事項
<PDO 30G 38-50>
※PDO 30G 38-50は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:ヨーロッパCE、韓国KFDAの認証を取得しております。
