糸リフトの溶ける糸とは?効果の持続期間と注意点を解説
「糸リフトの溶ける糸って、効果はどのくらい持つの?」
「施術を受けてもすぐ元に戻ってしまわないか心配…」
溶ける糸を使った糸リフトは、メスを使わずにリフトアップを目指せる施術として注目を集めています。
ただし、溶ける糸は素材ごとに吸収される期間や効果の持続期間の違いがあります。
また、施術後のケアによっても効果の持続期間が変わることもあります。
この記事では、溶ける糸の種類別の特徴やメリット・デメリット、効果をなるべく維持しやすくするポイントまで解説します。
ご自身に合った選択をするための参考にしてください。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2026年5月時点の情報をもとにまとめています。
※糸リフトは保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※糸リフトに用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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糸リフトの溶ける糸とは?
「顔に糸が残るのは怖いけれど、変化がわかりにくいのも嫌だな」と思っていませんか?
糸リフトの溶ける糸は、体内で自然に分解・吸収される医療用素材で作られています。
素材ごとに吸収されるスピードや特性が異なるため、期待できる持続期間にも差が出てきます。
ここでは、溶ける糸の仕組みや素材の違いについて詳しく見ていきましょう。
糸リフトの溶ける糸の仕組み
糸リフトの溶ける糸は、体内で分解・吸収される過程で皮下組織を支え、コラーゲン生成を促すことでリフトアップを目指す仕組みです。
糸には「コグ」と呼ばれる小さなトゲ状の突起が付いており、この構造が皮下組織に引っ掛かることでたるんだ皮膚を持ち上げます。
施術では、こめかみの髪の毛部分から局所麻酔下で細い針を使い、たるみのある箇所に向けて糸を挿入していきます。
コグが組織に固定されることで施術直後からリフトアップの変化を感じやすいのが特徴です。
さらに、糸が体内で吸収される過程で、周囲の組織にコラーゲン生成が促され、肌質の改善にもつながる可能性があります。
糸リフトで使われる溶ける糸のおもな種類
現在、日本の美容医療でおもに使われている溶ける糸の素材は3種類あります。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
| 縫合糸としての実績が長く、多くのクリニックで採用されている | |
| 柔軟性が高く、表情の動きになじみやすい | |
| 硬さがありリフトアップ力が強い傾向がある |
PDO糸は施術の縫合糸として数十年にわたり使用されてきた素材で、生体適合性の高さが特徴です。
PCL糸はしなやかで引きつれ感が出にくいため、ほうれい線や口周りなど動きの多い部位にもなじみやすいでしょう。
PLLA糸は植物由来の素材で、しっかりとした引き上げ力が期待できるとされています。
ご自身の状態にどの素材が合うか、まずは医師に確認してみることをおすすめします。
糸リフトの溶ける糸の持続期間
糸リフトの効果は、物理的なリフトアップとコラーゲン生成という二段階の仕組みで構成されています。
物理的なリフトアップ効果の持続は、個人差があるものの、多くの症例で一般的には数ヶ月程度で徐々に落ち着き始める傾向があります。
一方で、糸が吸収される過程で生まれたコラーゲン繊維は組織内に残るため、ハリ感の改善はさらに長く続く可能性があります。
時間の経過とともにどのように変化していくのか、事前にカウンセリングで医師とイメージを共有しておくことが大切です。
溶ける糸を使った糸リフトのメリット
溶ける糸を使った糸リフトには、多くのメリットがあります。
おもなメリットは次の5つです。
- 感染症のリスクを抑えやすい
体内で糸が分解・吸収されるため、非吸収性の糸と比べて感染症のリスクが低いとされています。
糸が体内に残らないため、将来的に別の施術を検討する際にも選択肢の幅が広がりやすいといえるでしょう。 - ダウンタイムが比較的短い傾向がある
メスを使わない施術のため、切開を伴うリフトアップに比べてダウンタイムが短い傾向があります。 - 施術直後から変化を実感しやすい
物理的に組織を引き上げるため、施術直後からリフトアップの変化を感じやすいのが特徴です。 - 肌のハリ・弾力の改善が期待できる
糸が吸収される過程でコラーゲン生成が促され、肌のハリや弾力の改善につながる可能性があります。 - 定期的な施術で効果を蓄積しやすい
繰り返し施術を受けることで、コラーゲン生成効果の蓄積が期待できるといわれています。
溶ける糸を使った糸リフトのデメリット
メリットがある一方で、あらかじめ知っておくべきデメリットも存在します。
後悔のない選択をするために、以下のポイントも確認しておきましょう。
- 物理的な引き上げ効果は、時間の経過とともに落ち着く
物理的な引き上げ効果は数ヶ月程度で落ち着く傾向にあります。
永続的には続かない点には注意が必要です。 - たるみの程度によっては、十分な効果が得られない可能性がある
たるみが強い場合は、糸リフト単独では期待する効果が得られない可能性もあります。 - 皮下脂肪が多い場合、すぐに効果を感じにくくなる可能性がある
皮下脂肪が多い方の場合、脂肪の重みで糸が戻りやすいと言われています。
早い方だと、数週間程度で効果を感じにくくなる可能性もあります。
「こんなはずではなかった」というギャップを防ぐためにも、ご自身の脂肪量やたるみの状態に合わせた適切なアプローチを医師と相談しましょう。
溶ける糸によるリスクと副作用
糸リフトを受ける前に、体への影響や起こり得る副作用を把握しておくことは非常に重要です。
主なリスクとして、一時的な腫れや内出血、引きつれ感のほか、感染症が発生する可能性もあります。
痛みや違和感は数日から数週間程度で落ち着くのが一般的です。
しかし、強い痛みが長引く場合はクリニックに相談しましょう。
特に、赤みや腫れが強くなった場合は早めの受診が大切です。
そのほか、皮膚の凹凸が一時的に現れることもありますが、次第に目立たなくなるケースが多いとされています。
糸を引っ張る強さや、挿入する層の深さによっては、引きつれが生じたり糸が透けて見えたりするリスクもあるため、医師の技術力は重要な要素です。
万が一のトラブルに備え、アフターケア体制が整ったクリニックを選ぶとよいでしょう。
溶ける糸での糸リフトが向いている人・向かない人
糸リフトは、すべての人に同じような効果が出るわけではありません。
ご自身がどちらの特徴に当てはまるかチェックしてみましょう。
- 初期のほうれい線やフェイスラインの緩みが気になり始めた人
- たるみが軽度〜中度の人
- 適度な皮下脂肪がある人
- 上を向いた時と正面を向いた時の顔に大きな差がない人
- 皮下脂肪が多い人
- たるみが強く、強固なリフトアップを求める人
まずは専門医による診断を受け、ご自身の肌に最適なアプローチ方法を確認することをおすすめします。
糸リフトの効果を維持しやすくするためのポイント
効果を維持しやすくするために重要なポイントは、自分のたるみに合った「糸の種類・本数」を選び、施術後の期間を安静に過ごすことです。
ここでは、具体的なポイントを4つに分けてご紹介します。
【施術前】医師と仕上がりのイメージを共有する
施術前のカウンセリングでは、自分の肌の状態やたるみの程度について医師としっかり相談することが大切です。
糸リフトの物理的なリフトアップ効果は数ヶ月以内に減弱する傾向があるため、過度な期待を持たずに現実的な仕上がりイメージを共有しておきましょう。
また、将来的にフェイスリフトなど他の施術を検討している場合は、その旨も事前に伝えておくと安心です。
吸収性の糸であっても、施術後数ヶ月の間はフェイスリフトに影響する可能性があると報告されているためです。
【施術】適切な糸を選ぶ
糸の本数は効果の持続に関わる重要なポイントです。
本数が少なすぎると1本あたりの負担が大きくなり、早い段階で効果が薄れたように感じやすくなります。
糸の素材選びも大切で、3D構造を持つ糸などは、持続期間が比較的長くなる傾向があります。
ご自身のたるみの程度や予算に合わせて、医師と相談しながら選ぶとよいでしょう。
【施術後】適切なアフターケアを行う
糸やコグが皮下組織に定着するまでの過ごし方は、その後の持続期間を左右します。
施術後に気をつけたいポイントは以下の通りです。
- 当日は洗顔・メイクを控える
- 数日〜1週間は激しい運動、サウナ、長時間の入浴、飲酒を避ける
- 数週間は硬い食べ物や口を大きく開ける動作を控える
- 1ヶ月程度は歯科施術、フェイシャルエステ、顔のマッサージを避ける
- 数日間はうつ伏せ寝や横向き寝を避け、仰向けで寝る
特にコグが定着していない段階で口を大きく開けると、コグが外れてリフトアップ効果が低下するおそれがあります。
洗顔やメイク落としもこすらず優しく行い、施術部位への刺激を最小限に抑えることを心がけましょう。
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| やや硬めの19G糸を使用します。持続期間の目安は約12ヶ月です。 | 297,600円(12本〜) | |
| やや柔らかい19G糸を使用します。持続期間の目安は約24ヶ月です。 | 477,600円(12本〜) | |
| 柔らかい18G糸を使用します。持続期間の目安は約36ヶ月です。 | 597,600円(12本〜) |
※料金は税込みです。
※上記価格は局所麻酔込みです。ご希望の際は静脈麻酔(55,000円)もございます。
| 部位例:ほうれい線/マリオネットライン | 44,000円 | |
| 部位例:口元 | 88,000円 | |
| 部位例:額/頰/アゴ下 | 110,000円 |
※料金は税込みです。
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【スレッドリフト(糸リフト)使用機器・医薬品および注意事項】
治療内容:スレッドリフトは、特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を内側から引き上げてリフトアップする切らないたるみ治療です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:297,600〜597,600円(局所麻酔を含みます)
※部位・契約プランによって異なります。
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、突っ張り感、左右差・凹凸、神経損傷、血管損傷
使用機器:<スタンダード>Cutting king Cobra Cog PDO 19G 100-170 Ltype、<プレミアム>Cutting King Cobra Cog PCL 19G 100-170 Ltype、<エグゼクティブ>Canula dynamic mold PLCL 18G 100-180 Ltype
<PDO cog 21G 90-160>
※PDO cog 21G 90-160は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
<PDO cog 19G 100-170>
※PDO cog 19G 100-170は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
<PCL modling arrow 18G >
※PCL modling arrow 18G は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在重大なリスクは報告されておりません。
<PCL molidng whale W 18G > ※PCL molidng whale W 18Gは未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国Skin medience社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
【ショッピングリフト(糸リフト)の医薬品および注意事項】
治療内容:ショッピングリフトとは、極細の吸収糸を皮膚の浅い層に多数挿入することで、肌のハリや弾力を高め、小ジワやたるみを改善する施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:44,000〜110,000円
※部位・契約プランによって異なります。
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血・痛み・つっぱり感・左右差・凹凸・ひきつれ、アレルギー反応・感染症
使用機器・医薬品および注意事項
<PDO 30G 38-50>
※PDO 30G 38-50は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:ヨーロッパCE、韓国KFDAの認証を取得しております。
