自毛植毛は安いって本当?施術前に知りたい費用相場や注意点を解説
「自毛植毛って本当に安いの?」「実際の費用相場がわからなくて不安」そんな疑問をお持ちではありませんか。
薄毛やAGAの悩みを抱える多くの方にとって、自毛植毛は選択肢の一つですが、費用面での不安がある方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、自毛植毛の費用相場やグラフト単価、「安い」と言われる理由、さらにコストを抑えながら施術を受けるための注意点まで、わかりやすく解説します。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2025年9月時点の情報をもとにまとめています。
※自毛植毛は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※自主植毛に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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自毛植毛の費用相場は本当に安いのか?
自毛植毛が「安い」と言われることがありますが、実際のところはどうなのか気になる方は多いのではないでしょうか。
まずは現実的な費用相場を把握することが、適切な判断をするための第一歩です。
費用相場とグラフト単価の実態
自毛植毛の費用相場は、1グラフトあたり500円~2,000円程度が一般的となっています。
グラフトとは、移植対象となる「髪根+皮膚組織」の最小単位のことで、通常1株につき1~2本の髪が含まれています。
この単価の幅が広いのは、施術方法やクリニックによって技術レベルや設備に差があるためです。
部位別の必要グラフト数と総額シミュレーション
実際の費用を把握するには、どの部位にどれくらいのグラフトが必要かを理解しておきましょう。
薄毛の進行度や希望する仕上がりによって必要なグラフト数は変わりますが、一般的な目安は以下の通りです。
M字ハゲの施術の場合は500~1,500グラフト、頭頂部は1,000~2,000グラフト程度が目安とされています。
基本治療費や付帯サービスを含めた総合的な費用
グラフト単価以外にも、基本治療費や各種サービス料金が発生する場合があることを理解しておきましょう。
多くのクリニックでは、グラフト料金に加えて基本治療費として20万円~50万円程度が設定されていることがあります。
カウンセリング料、血液検査料、アフターケア料金なども総合的に比較することが大切です。
| 施術方法やグラフト数によって変動 | ||
| 術前検査として必要 | ||
| 内服薬・外用薬など | ||
| 通院フォローや診察料 | ||
| 一部クリニックで提供 |
なぜ自毛植毛が「安い」と言われるのか?
自毛植毛が「安い」と言われる背景には、どのような理由があるのでしょうか。
長期的な視点での費用対効果や、他の薄毛施術との比較から見えてくる実態について詳しく見ていきましょう。
他の薄毛施術との長期的なコストパフォーマンス比較
自毛植毛が「安い」と言われる理由の一つは、長期的な視点でのコストパフォーマンスにあります。
AGA施術薬による継続的な維持費用と比較すると、一度の施術で長期的な結果が期待できるとされる自毛植毛の費用対効果は高いと考えられています。
月額1万円~3万円のAGA施術薬を10年続けた場合、総額は120万円~360万円にもなる可能性があります。
一度の施術で得られる持続性のメリット
自毛植毛の魅力の一つは、移植した毛髪が自分の髪として自然に成長し続けることです。
後頭部や側頭部から採取した毛根は、男性ホルモンの影響を受けにくい特性を持っているため、移植後も長期間にわたって毛髪を維持する可能性があります。
この持続性により、継続的な施術費用がかからない可能性がある点が、長期的に見て「安い」と評価される要因とされています。
技術向上の背景
近年の医療技術が進歩したことも、「安い」と言われる理由の一つです。
FUE法(Follicular Unit Extraction)の普及により、施術時間の短縮やダウンタイムの軽減が実現されています。
技術の標準化により、多くのクリニックで競争が生まれ、価格競争も活発化しているのが現状です。
自毛植毛クリニックを選ぶ際の注意点は?
「安い」という理由だけでクリニックを選ぶのは危険な場合があります。
適切なクリニック選びのために知っておくべき注意点と、安全性に配慮しながらコストを抑える方法をご紹介します。
低価格を謳うクリニックに潜むリスク
極端に低価格を謳うクリニックには、以下のようなリスクが潜んでいる可能性があります。
- 技術レベルの問題
- アフターケアの不備
- 追加料金の発生
これらにより結果的に高額になったり、理想の結果が得られなかったりするかもしれません。
「格安」を強調するクリニックでは、経験の浅い医師が施術を行ったり、設備が不十分だったりする可能性もあります。
適切なクリニック選びの判断基準
施術後のスムーズな経過のためには、価格だけでなく総合的な判断基準を持つことが重要です。
医師の資格や実績、クリニックの設備、アフターケア体制などを総合的に評価しましょう。
日本皮膚科学会や日本形成外科学会の認定医資格を持つ医師が在籍しているかどうかは重要な判断材料です。
以下の点を確認するようにしましょう。
- 医師の資格(皮膚科専門医、形成外科専門医など)
- 自毛植毛の施術実績と症例数
- 使用する機器や技術
- 無料カウンセリングの充実度
- アフターケアの内容と期間
- 施設の清潔さと安全管理体制
料金体系の透明性と追加費用の確認ポイント
クリニック選びにおいては、料金体系が明確で透明性があることが重要です。
カウンセリング時に、すべての費用について詳細な説明を受け、追加料金が発生する可能性についても確認しておきましょう。
見積書には、グラフト料金、基本治療費、検査料、薬代、アフターケア料など、すべての項目が明記されているか確認することが大切です。
| 1グラフト単価の明示 | 最終グラフト数の変更可能性 | |
| 固定費用の内訳 | 含まれるサービス内容 | |
| 追加サービスの費用 | 必須オプションの有無 |
自毛植毛の費用を抑える方法はある?
安全性に配慮しながら、自毛植毛の費用を抑える方法はいくつか存在します。
知識を得ておくことで、品質を落とすことなくコストを削減できるかもしれません。
モニター制度や初回限定キャンペーンの活用する
多くのクリニックでは、モニター制度や初回限定キャンペーンを実施しており、これらを活用することで費用削減が可能なケースもあります。
モニター制度では、施術過程や結果の写真撮影、体験談の提供などの条件と引き換えに、通常料金よりも安価で施術を受けられる場合があります。
ただし、モニター募集には条件があるため、事前に詳細を確認し、自分に適用可能かどうか判断することが大切です。
複数クリニックでの相見積もりと比較検討する
複数のクリニックで無料カウンセリングを受け、相見積もりを取ることは費用を抑える方法の一つです。
同じ症状でも、クリニックによって必要グラフト数の判断や料金設定が異なることがあるため、比較検討してみましょう。
3~4つのクリニックでカウンセリングを受けることで、適正価格の感覚を掴めるかもしれません。
- 無料カウンセリングを活用
- 同じ条件での見積もりを依頼
- 料金だけでなく施術内容も比較
- 医師との相性も重要な判断材料
- アフターケアの内容も含めて比較
分割払いや医療ローンを活用する
自毛植毛は、多くのクリニックで分割払いや医療ローンのサービスが提供されています。
一括払いが困難な場合でも、月々の負担を軽減しながら施術を受けることが可能です。
医療ローンの金利は一般的に年率3%~10%程度で、最長60回程度の分割払いに対応しているクリニックが多いです。
| 金利負担なし・割引適用の場合も | 初期負担が大きい | |
| 手続きが簡単 | 金利が高めの場合がある | |
| 低金利・長期分割可能 | 審査が必要 |
女性の自毛植毛費用は男性と違いがある?
女性の薄毛の特徴は男性とは異なるため、自毛植毛の費用にも違いが生じることがあります。
女性特有の薄毛パターンと、それに応じた費用の特徴について詳しく見ていきましょう。
女性特有の薄毛パターンと必要グラフト数
女性の薄毛は、男性のように局所的に進行するのではなく、頭頂部全体が薄くなる「びまん性脱毛」が多いとされています。
このため、広範囲に少しずつグラフトを配置する必要があり、技術的により繊細な施術が求められます。
女性の場合、自然な仕上がりを重視する場合があるため、1回あたりの必要グラフト数は男性より少なめでも変化が見込めるかもしれません。
女性向けクリニックの料金設定と特徴
女性専用または女性に特化したクリニックでは、男性向けとは異なる料金設定やサービスを提供している場合があります。
プライバシーへの配慮やより繊細な技術が必要なケースがあるため、若干高めの料金設定である可能性もあるでしょう。
女性向けクリニックでは、ヘアラインのデザインや自然な毛流れの再現により重点を置いたサービスが提供される傾向があります。
妊娠・出産を考慮した施術時期
女性の場合、妊娠・出産のライフイベントを考慮した施術計画を立てることが大切です。
ホルモンバランスの変化により一時的に薄毛が進行することもあるため、施術のタイミングを慎重に検討する必要があります。
産後の脱毛が落ち着く授乳終了後1年程度経過してからの施術を推奨される場合があります。
自毛植毛ならAND美容外科へ
AND美容外科は、自毛植毛をはじめとした豊富な美容医療メニューをご用意しています。
AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。
無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合った薄毛治療の方法をご提案します。
カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。
まずはお気軽にご相談ください。
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フィナステリド1mg |
|---|
※処方:医薬品のため、処方には医師の診療が必要です。診療は無料ですのでお気軽にご来院下さい。
※服用方法:1日1回少量の水で服用します。
※リスク・副作用:食欲減退・全身倦怠感(肝機能障害)・性欲減退・勃起機能不全・乳房障害・抑うつ症状
※処方にあたっては、事前に血液検査にて肝機能や腎機能などの状態を確認させていただく場合があります。医師が服用を中止したほうがよいと判断した際は、その指示に従っていただくことになります。
※服用中は、献血することができません。服用中止から1ヵ月以上経過していれば、献血が可能です(妊娠または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人の体内にフィナステリド・ディタステリド成分が入るのを防ぐためとされています)。
詳しい情報を見る
自毛植毛についてよくある質問
植毛にまつわるよくある質問をまとめました。
- 施術後のメンテナンス費用はどの程度かかりますか?
- 失敗した場合の修正施術費用はどうなりますか?
- 海外での施術と国内での施術、どちらが費用面で有利ですか?
それぞれ解説していきます。
施術後のメンテナンス費用はどの程度かかりますか?
基本的に移植した毛髪は自然に成長するため、特別なメンテナンス費用は必要ないことが多いです。
ただし、既存の毛髪の進行を抑えるためのAGA施術薬などを併用する場合は、継続的な費用が発生する可能性があります。
失敗した場合の修正施術費用はどうなりますか?
万が一結果に満足できない場合、他院での修正施術が必要になることがあります。
修正施術は通常の施術よりも技術的に困難で高額になる傾向があるため、初回のクリニック選びは慎重に行うことが重要です。
海外での施術と国内での施術、どちらが費用面で有利ですか?
海外での施術は一見安価に見えますが、渡航費用、宿泊費、アフターケアの問題などを総合的に考慮する必要があります。
また、万が一のトラブル時の対応や言語の壁なども考慮すべき要因です。
【ミノキシジルに関する法的記載事項】
治療内容:主にAGA(男性型脱毛症)や薄毛治療において、頭皮や毛包への血流を増加させ栄養供給を改善し、毛髪の成長期を延長させることで発毛を促進します。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:5,000〜15,000円/月(処方量・製剤により変動)
主なリスク・副作用:動悸・頻脈、血圧低下・めまい、浮腫(むくみ)、体重増加、心不全の悪化、頭痛、倦怠感、吐き気、眠気
使用薬剤:Dongkwang MINOXIDIL Tab. 5mg(未承認薬)
※入手経路:Dongkwang Pharm. Co., Ltd.より医師が個人輸入しております。個人輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度について・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在、重大なリスクは報告されておりません。
【デュタステリドに関する法的記載事項】
治療内容:男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を抑制することで進行を遅らせます。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:6,000〜12,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、射精障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:デュタステリドは承認薬です。
【フィナステリドに関する法的記載事項】
治療内容:脱毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害し、薄毛の改善に効果が期待できます。
標準的治療期間・回数:3~6ヶ月
標準的な費用:5,000〜8,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:フィナステリドは承認薬です。
【植毛(シェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。シェーブン法では、ドナーとなる部分の毛髪を短く刈り上げて(シェービングして)から株を採取します。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:5~7回程度
標準的な費用:660,000〜1,980,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
【植毛(ノンシェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:6~8回程度
標準的な費用:935,000〜3,180,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
