糸リフトをやりすぎるとどうなる?失敗を防ぐための考え方と注意点
「糸リフトを何度も繰り返して問題ないのか」「本数を増やせば変化も大きくなるのか」といった疑問をお持ちではありませんか。
糸リフトは顔のたるみにアプローチする施術ですが、過度に行うと見た目の違和感やトラブルにつながる場合があるようです。
本記事では、糸リフトを重ねた場合に懸念されるリスクと、トラブルを避けて施術を検討するための判断基準について解説します。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2026年1月時点の情報をもとにまとめています。
※糸リフトは保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※糸リフトに用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものがあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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糸リフトとはどのような施術?
糸リフトは、医療用の糸を皮下に挿入して顔のたるみを持ち上げることが目的の施術です。
メスを使わずに局所麻酔で行われることが多く、短時間で終了するケースが多いようです。
ここでは、糸の種類や仕組み、期待できる変化について説明します。
糸の仕組みと代表的な種類
糸リフトで使用される糸には、主に吸収性糸と非吸収性糸があります。
吸収性糸は体内で一定期間をかけて分解されるもので、非吸収性糸は長期間留置されるとされています。
吸収性糸にはポリジオキサノン(PDO)やポリL乳酸などが、非吸収性糸にはポリプロピレンなどが、代表的な素材として挙げられるでしょう。
糸には突起(コグなど)が設けられている場合があり、この突起が皮下組織に引っかかることで、たるみを引き上げることが期待されていると考えられます。
吸収性糸は通常6~12ヶ月ほどで体内に吸収されると言われており、変化が続く期間には個人差があるとされています。
糸リフトで期待できる変化と特徴
糸リフトは、顔の下垂した部位を上方へ持ち上げることを目指す施術です。
頬のたるみや口元のラインが気になる方に検討される方法の一つと言えるでしょう。
大きな切開を伴う施術と比べると、ダウンタイムが短く済む傾向があるようです。
また、施術時間が短く局所麻酔で実施されるケースが多いです。
変化の持続期間と個人差
吸収性糸を用いた糸リフトの変化は、通常6~12ヶ月程度で落ち着いてくる傾向があるようです。
施術後1ヶ月時点では変化を感じやすいものの、12ヶ月以降では徐々に元に戻っていくケースがあると言われています。
持続期間には、使用する糸の種類や本数、挿入する層の深さなどが関係する可能性があるでしょう。
初期の変化は、術後のむくみなどによる一時的なものである場合もあるため、長期的な経過については慎重に見極めることが大切となります。
糸リフトを検討する際の判断基準
糸リフトは、軽度から中等度のたるみがある方に適しているとされています。
大幅な変化を希望する場合や、たるみが強く出ている場合は、別の施術が選択肢に入る可能性もあるでしょう。
また、体調や皮膚の状態によっては施術を見送ったほうがよいケースも考えられます。
カウンセリングで自分の状態や希望を伝え、医師の提案を聞くことがポイントの一つです。
糸リフトのやりすぎにはどんな懸念がある?
糸リフトを過度に繰り返したり、一度に多くの糸を挿入したりすると、思わぬトラブルが生じる場合があるようです。
ここでは、頻度や本数によって起こり得るリスクについて解説します。
見た目の違和感と頬のこけ
糸を多く挿入しすぎると、顔全体が強く引っ張られて不自然な印象になるケースがあるかもしれません。
特に頬の脂肪が少ない方は、過度な引き上げによって頬がこけて見える可能性もあるでしょう。
また、糸の張力が強すぎると顔のバランスに影響し、左右差が生じるリスクもあると言われています。
自然な表情を目指すためには、自分に合った本数と配置を検討する必要があるため、医師と相談しましょう。
皮膚の凹凸や糸の透け・浮き出し
糸が浅い層に挿入された場合、皮膚表面に凹凸ができたり、糸が透けて見えたりすることがあるようです。
これは皮膚のひきつれなどを引き起こし、見た目に影響する可能性があります。
糸が皮膚から突出してしまうケースも報告されており、その場合は早めの処置が必要です。
感染や神経・血管への影響
糸リフトの施術後には、感染症などの合併症が起こる可能性があると言われています。
赤み、腫れ、痛みなどが続く場合は、感染の疑いがあるかもしれません。
また、糸が神経や血管に触れることで、しびれや内出血といったトラブルにつながるリスクもゼロではないでしょう。
特に側頭部への糸固定などは慎重な手技が求められるため、解剖学に詳しい医師に相談することが大切です。
長期的な皮膚への負担
複数回の糸リフトを繰り返すと、皮下組織への刺激が重なり、皮膚が硬くなるなどの変化が生じる場合があるようです。
これにより皮膚の柔軟性が低下し、かえってたるみが目立ってしまう可能性も指摘されています。
また、吸収性糸であっても体内で分解される過程で反応が起きるため、頻繁に施術をすると負担になることがあるでしょう。
長期的な皮膚の状態を考慮し、間隔を空けて施術を受けるなどの対応が必要です。
糸リフトをやりすぎないための回数と間隔の目安
糸リフトによるトラブルを避けるためには、施術の回数や間隔を調整することが大切とされています。
ここでは、一般的な目安と個人の状態に応じた考え方について解説します。
施術間隔と回数の目安
吸収性糸を用いた糸リフトの場合、変化の持続は一般的な目安として6~12ヶ月程度と言われています。
そのため、再施術を検討する際は、前回の施術から半年以上、あるいは糸が吸収されるのを待ってから行うのが良いとされます。
ただし、これはあくまで目安であり、個人の肌質や使用する糸の種類によって異なります。
頻繁に施術を繰り返すと皮下組織への負担が増す可能性があるため、医師と相談しながら決めることが大切です。
年齢や肌質による回数の違い
年齢や肌質によって、適しているとされる施術回数は変わるようです。
例えば、肌にハリがある方の場合は、少ない本数で変化を感じられる可能性があるかもしれません。
一方、たるみが進行している場合は、複数回に分けて段階的に施術を行う方法が提案されることもあるでしょう。
肌が薄くなっている方は、過度な引き上げが負担になるリスクもあるため、慎重な判断が求められます。
糸の種類と本数の目安
糸リフトで顔全体のリフトアップを行う場合、6本~12本程度(片側3本~6本)が目安として提案される場合があります。
ただし、必要な本数は「たるみの程度」や「使用する糸の素材」によっても異なります。
素材ごとの持続期間や特徴を理解することは、必要な本数やメンテナンスの頻度を判断する材料の一つになるでしょう。
| 柔軟性が高く馴染みやすいため、定期的に本数を追加して維持する方法がとられる場合がある | ||
| PDOよりやや硬さがあり持続期間が長いため、メンテナンスの間隔が空く傾向がある | ||
| 糸が残るため、引き上げによる変化の持続とともに、初回に挿入する本数や位置の慎重な選定が求められる |
クリニックや医師の提案で確認したい点
カウンセリングで提案される内容については、疑問点を解消しておくことが大切です。
多くの本数や頻繁な施術を勧められる場合は、その理由を詳しく聞いてみるとよいでしょう。
また、リスクについての説明が不十分だと感じる場合は、他のクリニックで意見を聞くことも検討しましょう。
信頼できる医師は、希望だけでなく安全性や長期的な経過も考慮した提案をしてくれるはずです。
やりすぎた糸リフトの修正は可能?
糸リフトの仕上がりに違和感がある場合、いくつかの対応策が検討されることがあります。
ここでは、経過観察から外科的な処置まで、それぞれの特徴を解説します。
時間を置いて様子を見る
吸収性糸を使用している場合、時間の経過とともに糸が体内で分解され、徐々に落ち着いてくる可能性があります。
ただし、吸収には一般的に数ヶ月から1年程度かかるとされているため、その間は違和感が続く場合があるかもしれません。
また、なじむまでの過程で腫れや痛みが生じることもあるようです。
様子を見る間は定期的に診察を受け、状態を確認してもらうのがよいでしょう。
ヒアルロン酸や脂肪注入で調整する
糸リフト後に頬がこけたり凹凸ができたりした場合、ヒアルロン酸や脂肪注入でボリュームを補う方法もあります。
ヒアルロン酸は体内に吸収される素材のため、微調整に適していると言われているためです。
脂肪注入は自分の脂肪を使用するため、アレルギーなどのリスクに配慮したい方に選ばれることがあります。
ただし、これらの施術も過度に行うと新たなトラブルにつながる可能性があるため、慎重な検討が大切になるでしょう。
糸の抜去や再施術をする
非吸収性糸を使用している場合や、トラブルが大きい場合は、糸を取り除く処置が検討されることがあります。
糸の抜去は外科的な処置となり、局所麻酔下で行われることが多いようです。
抜去しても組織の状態によっては完全に元通りにならないケースがある点には注意が必要となるでしょう。
再施術を行う場合は、組織の回復を待つため、一定期間を空けてから実施するよう推奨されることがあります。
修正を相談するクリニック選びのコツ
修正施術を検討する際は、慎重にクリニックを選ぶことが大切だと言われています。
修正は初回よりも複雑な判断が必要になるケースがあり、専門的な知識が求められるからです。
以下のような点を参考にしましょう。
- 解剖学的な知識を持った医師が在籍している
- 修正施術に関する相談を受け付けている
- リスクや限界について丁寧に説明してくれる
- アフターケアについて明確な案内がある
- 質問に対して納得できるまで答えてくれる
口コミなども参考になりますが、あくまで個人の感想であるため、実際にカウンセリングを受けて判断することがポイントです。
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| やや硬めの19G糸を使用します。持続期間の目安は約12ヶ月です。 | 297,600円(12本〜) | |
| やや柔らかい19G糸を使用します。持続期間の目安は約24ヶ月です。 | 477,600円(12本〜) | |
| 柔らかい18G糸を使用します。持続期間の目安は約36ヶ月です。 | 597,600円(12本〜) |
※料金は税込みです。
※上記価格は局所麻酔込みです。ご希望の際は静脈麻酔(55,000円)もございます。
| 部位例:ほうれい線/マリオネットライン | 44,000円 | |
| 部位例:口元 | 88,000円 | |
| 部位例:額/頰/アゴ下 | 110,000円 |
※料金は税込みです。
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糸リフトに関するよくある質問
糸リフトをやめたら、以前よりたるみがひどくなりますか?
糸リフトを中断したからといって、施術前よりも急激にたるみが悪化するという根拠は乏しいと言われています。
ただし、糸による引き上げがなくなれば、加齢に伴う自然な変化は進んでいくと考えられます。
「やめると余計にたるむ」と感じるのは、引き上がっていた状態に見慣れてしまい、元の状態に戻ったギャップを大きく感じてしまうことが一因かもしれません。
HIFU(ハイフ)やボトックスなど他の施術と併用できますか?
糸リフトは他の美容施術と併用されるケースも多いようですが、施術の順番や間隔には注意が必要とされています。
例えば、HIFU(ハイフ)などの熱を加える施術は、糸への影響を考慮して、糸リフトの前後1ヶ月程度空けることが提案される場合があるでしょう。
同日に行える施術と、期間を空けるべき施術があるため、希望する組み合わせがある場合は事前に医師へ相談することが推奨されます。
施術後は口が開けにくくなると聞いたのですが本当ですか?
糸リフトの施術直後は、糸の突起が組織に引っかかっている影響で、口を大きく開けた際に引きつれ感や痛みを感じる場合があるようです。
そのため、歯科治療や大きく口を開ける食事などは、術後2週間から1ヶ月程度控えることが推奨されています。
通常は時間の経過とともに糸がなじみ、違和感は徐々に軽減していく傾向があるでしょう。
寝るときの姿勢や日常生活で気をつける点はありますか?
術後しばらくの間は、横向きやうつ伏せで寝ると患部に圧力がかかり、痛みや左右差の原因になる可能性があると言われています。
糸が定着するまでの期間は、なるべく仰向けで寝るよう案内されることがあるでしょう。
また、顔のマッサージや激しい運動についても、医師の指示に従って一定期間控えることがトラブル回避につながると考えられます。
【スレッドリフト(糸リフト)使用機器・医薬品および注意事項】
治療内容:スレッドリフトは、特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を内側から引き上げてリフトアップする切らないたるみ治療です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:297,600〜597,600円(局所麻酔を含みます)
※部位・契約プランによって異なります。
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、突っ張り感、左右差・凹凸、神経損傷、血管損傷
使用機器:<スタンダード>Cutting king Cobra Cog PDO 19G 100-170 Ltype、<プレミアム>Cutting King Cobra Cog PCL 19G 100-170 Ltype、<エグゼクティブ>Canula dynamic mold PLCL 18G 100-180 Ltype
<PDO cog 21G 90-160>
※PDO cog 21G 90-160は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
<PDO cog 19G 100-170>
※PDO cog 19G 100-170は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
<PCL modling arrow 18G >
※PCL modling arrow 18G は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在重大なリスクは報告されておりません。
<PCL molidng whale W 18G > ※PCL molidng whale W 18Gは未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国Skin medience社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDAの認証を取得しております。
【ショッピングリフト(糸リフト)の医薬品および注意事項】
治療内容:ショッピングリフトとは、極細の吸収糸を皮膚の浅い層に多数挿入することで、肌のハリや弾力を高め、小ジワやたるみを改善する施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:44,000〜110,000円
※部位・契約プランによって異なります。
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血・痛み・つっぱり感・左右差・凹凸・ひきつれ、アレルギー反応・感染症
使用機器・医薬品および注意事項
<PDO 30G 38-50>
※PDO 30G 38-50は未承認医薬品です。
※入手経路等:当院医師の判断の元、韓国DermaLine社のものを個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:ヨーロッパCE、韓国KFDAの認証を取得しております。
