鼻のヒアルロン酸注入後、時間が経つにつれて形が変わったと感じる方は少なくありません。ヒアルロン酸は体内で徐々に分解・吸収されるため、注入直後と比べて高さや形が変化することがあります。本記事では、ヒアルロン酸が「流れたように見える」原因や考えられる要因、施術前に確認しておきたいポイント、変化を感じたときの相談の目安について解説します。

※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※鼻のヒアルロン酸注入は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※ 鼻のヒアルロン酸注入に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」（厚生労働省）をご覧ください。

鼻のヒアルロン酸注入が「流れた」と感じる原因とは？

鼻に注入したヒアルロン酸が時間とともに位置を変えたように見える現象には、いくつかの要因が関係していると考えられます。

まず理解しておきたいのは、ヒアルロン酸は体内で徐々に分解・吸収される性質を持つ物質であるという点です。

ただし、注入後まもなく形が変わったように見える場合には、以下のような要因が影響している可能性があります。

使用するヒアルロン酸製剤の種類による違い

ヒアルロン酸製剤には、粒子の大きさや硬さ（弾性）、持続期間などが異なるタイプがあります。鼻の形成に使われるのは、比較的硬めで形をしっかりキープできるタイプが選ばれることが多いとされています。

施術を受ける際は、どの製剤を使うのか、特徴や持続期間、溶解剤の有無などを事前に確認しておくと安心です。

注入量の過多による影響

ヒアルロン酸は、適切な量をバランスよく注入することが、自然な仕上がりに影響するポイントのひとつといわれています 。 必要以上に多く入れすぎると、鼻が不自然に太く見えたり、皮膚表面に凹凸が出たりすることがあります。

過剰注入は、血流を圧迫して皮膚トラブルのリスクを高める可能性もあると報告されています。 また、時間の経過とともにヒアルロン酸が横に広がり、最初よりも輪郭がぼやけて見えるケースもあります。

施術前には、希望する形と必要量について医師と相談し、複数回に分けて調整する方法が取れるかどうか確認しましょう。

注入部位と技術的な要因

鼻は血管や神経が複雑に走る部位であり、注入する層の深さや位置は仕上がりや安全性に関わる要因のひとつとされています 。

浅い層に入るとヒアルロン酸が透けて見える「チンダル現象」が起こることがあります。

また、深い層に注入した場合には血流への影響が懸念されるため、注意が必要とされています。 さらに、注入の角度や速度も、ヒアルロン酸の分布や仕上がりの自然さに関わる要素とされています。

施術を受ける前には、医師から注入層や使用製剤、リスクについての説明を受け、自分の希望とすり合わせることが大切です。

ヒアルロン酸注入後に注意しておきたいこととは?

鼻へのヒアルロン酸注入後は、注入部位が安定するまでの間に気をつけたいポイントがあります。

注入したヒアルロン酸は時間の経過や生活習慣の影響を受けやすいため、医師の指示を守って過ごすことが大切です。

ここでは、施術前の準備から施術後の過ごし方まで、一般的に案内される注意点を紹介します。

注入直後の過ごし方

ヒアルロン酸注入直後は、注入部位に赤みや腫れが出たり、軽い痛みを感じることがあります。 これらは多くの場合一時的な反応で、数日以内に落ち着くことが多いとされています。

施術当日〜数日間は次のような点に注意しましょう。

異常な痛みや広範囲の腫れ、皮膚の変色などが見られた場合は、自己判断せずに施術を受けた医師へ連絡してください。

鼻への物理的刺激を避ける

ヒアルロン酸が安定するまでは、鼻を強く押したり、こすったり、マッサージしたりする行為は控えましょう。

うつ伏せ寝や頬杖など、鼻に圧がかかる姿勢も避けるようにしましょう。

眼鏡をかける場合は、鼻あて部分が注入部位を圧迫しないか確認し、必要に応じて一時的に使用を控えるようにしましょう。

経過観察と異常時の対応

注入後は、鼻の形や感触が徐々に落ち着いていきます。 経過を観察する際は、鏡で毎日チェックし、腫れや赤みが少しずつ引いているか確認しましょう。

次のような症状が見られた場合は、自己判断せずに施術を行った医師やクリニックへ早めに連絡しましょう。

これらは血流障害などの合併症のサインである可能性もあるため、早期の対応が重要です。 また、施術後は医師の指示に従って定期的なフォローアップを受け、必要に応じて調整や追加処置について相談しましょう。

ヒアルロン酸が流れてしまったと感じた際の対処法は？

ヒアルロン酸注入後に「形が変わった気がする」「ヒアルロン酸が移動したかもしれない」と感じた場合は、施術を行ったクリニックに相談することが大切です。

状態を確認してもらうことで、必要な処置や経過観察の方針が決まります。

まずは医師に相談する

注入直後はむくみや腫れによって、一時的に形が変わって見えることがあります。

自己判断でマッサージしたり押し戻したりすると、意図しない部位に広がるおそれがあるため、まずは施術を受けたクリニックや医師に状態を確認してもらいましょう。

必要に応じて修正や溶解を検討

ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼと呼ばれる薬剤で分解できるため、形や位置の調整が可能な場合があります。

ただし、溶解にはリスクや副作用があるため、メリットとデメリットを十分に説明してもらったうえで判断することが推奨されます。

経過観察とセルフケア

医師が問題なしと判断した場合は、数日〜数週間経過を見守るよう案内されることもあります。

その間は鼻を強く触らず、生活習慣の指示（体勢・運動制限など）に従うことが望ましいとされています。

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施術	金額
鼻プロテーゼ	370,000円
鼻翼縮小術	210,000〜500,000円
鼻のヒアルロン酸注入	77,000円
鼻中隔延長術	500,000円
耳介軟骨移植(鼻尖形成術)	500,000円

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鼻のヒアルロン酸注入についてよくある質問

鼻のヒアルロン酸注入にまつわるよくある質問をまとめました。

それぞれ見ていきましょう。