鼻のヒアルロン酸で目が寄ると感じることはある?知っておきたいリスクと対策
「鼻のヒアルロン酸を打ったら、目が寄って見える気がする…」
そんな不安を感じる方は少なくありません。
実際には、目の位置が動いてしまうわけではなく、 鼻筋が整うことで顔全体のバランスや光の当たり方が変わり、目の距離が近づいたように見える ことが多いとされています。
この記事では、鼻のヒアルロン酸注射後に「目が寄ったように見える」と感じる理由について解説します。
合わせて、一時的な腫れやむくみ、顔全体のバランスの変化など、考えられる要因を整理し、施術時に注意しておきたいポイントも紹介します。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※鼻のヒアルロン酸注射は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※鼻のヒアルロン酸注射に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「 個人輸入において注意すべき医薬品等について 」(厚生労働省)をご覧ください。
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鼻のヒアルロン酸で目が寄るように見えるのは本当?
鼻へのヒアルロン酸注射で、実際に目の位置が物理的に動くことはほとんどありません。
ただし、施術後に「目が寄ったように見える」と感じる方もいるようです。
これは目の位置が変わったわけではなく、 顔全体の印象が変わったことで起こる視覚的な錯覚 と考えられます。
目が物理的に動くわけではない理由
鼻のヒアルロン酸注射は、鼻筋や鼻先にヒアルロン酸を注入して形を整える施術です。
ヒアルロン酸は皮下組織や軟骨の周囲にとどまり、眼球を支える骨や筋肉には直接作用しません。
眼球の位置は眼窩と呼ばれる骨の構造で安定しているため、注入によって物理的に動く可能性は低いとされています。
視覚的に「寄って見える」理由
鼻筋が高くなると顔の中央部分が強調され、目と目の間が近づいたように見えることがあります。
特に鼻根部(眉間近く)への注入では、この印象が強まりやすいといわれます。
また、施術直後は腫れやむくみが一時的に出るため、目が寄って見えるように感じる場合があります。
目が寄って見えやすい条件
見え方の変化は、次のようなときに起こりやすいとされます。
- ヒアルロン酸を多めに注入した場合
- 注入部位や高さが顔立ちに合っていない場合
- 施術直後で腫れやむくみが強い時期
これらの要因が重なると、鼻筋が必要以上に目立ち、結果として「目が寄ったような印象」を与えることがあります。
鼻のヒアルロン酸注射に伴う副作用と注意点とは?
鼻のヒアルロン酸注射には、軽度の一時的な症状から注意が必要な合併症まで、いくつかの副作用が報告されています。
施術を検討する際は、こうした可能性を理解し、納得したうえで受けることが大切です。
軽度で一般的な副作用
施術後には、次のような症状が一時的に現れることがあります。
| 副作用 | 症状 | 持続期間 |
|---|---|---|
| 腫れ | 注入部位の膨らみや熱感 | 2-7日程度 |
| 赤み | 注射部位の発赤 | 1-3日程度 |
| 痛み | 注入時や施術後の違和感 | 1-5日程度 |
| 内出血 | 青紫色の斑点 | 1-2週間程度 |
※参照:https://www.fda.gov/medical-devices/aesthetic-cosmetic-devices/dermal-fillers-soft-tissue-fillers
症状が長引いたり悪化した場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
注意が必要な中等度の症状
ヒアルロン酸を注入すると、次のような症状が現れることがあります。
しこり(硬結)
ヒアルロン酸が均一に広がらず、かたまりのように残ることがあります。
アレルギー反応
発疹やかゆみ、腫れなどが続く場合があります。
感染
施術部位の赤みや痛みが増し、熱感を伴うことがあります。
いずれも、異常を感じたら自己判断せずに施術を受けたクリニックへ連絡しましょう。
重度の合併症が起こるケース
ヒアルロン酸の注入に際し、次のような重い合併症が起こるケースがあります。
血流障害・血管閉塞
ヒアルロン酸が血管を圧迫したり血管内に入った場合、血流が滞る可能性があります。
皮膚壊死
血流障害が続くと皮膚の一部が損傷することがあります。
視覚障害や失明
鼻周辺の血管から眼の血管にヒアルロン酸が流れ込むことで、視覚に影響が出るケースが報告されています。
施術後に強い痛み、皮膚の色の変化、視覚の異常が出た場合は、早急に医療機関へ連絡してください。
鼻のヒアルロン酸を継続する際に知っておきたいポイントとは?
鼻のヒアルロン酸の持続期間は一般的に6ヶ月から1年程度とされるため、効果を維持するために繰り返し施術を受ける方もいます。
ただし、繰り返し注入する場合は、特有の変化やリスクについて知っておくことが大切です。
施術の繰り返しによる組織変化
複数回にわたり注入を行うと、 皮膚や皮下組織が少しずつ伸び、元の状態と感触が変わる ことがあります。
また、注入したヒアルロン酸が横方向に広がり、当初の形と少し異なる印象になるケースも報告されています。
長期間施術を継続する場合は、時間の経過による形の変化についても考慮すると安心です。
注入量が重なることによる影響
ヒアルロン酸は徐々に吸収されますが、完全に消える前に次の施術を行うと、 少しずつ量が積み重なることがあります 。
その結果、鼻筋が以前より太く見えたり、顔全体のバランスに変化が生じることがあります。
特に鼻根部にヒアルロン酸が残っている状態で再注入を繰り返すと、顔の中央部が強調されて見えることがあります。
長期継続のメリットとデメリット
定期的に注入することで、鼻の形を安定して維持しやすくなるというメリットがあります。
一方で、次のような点には注意が必要です。
- 費用の総額が大きくなりやすい
- 組織の状態が変化し、想定と異なる形になる可能性
- 繰り返しによる副作用リスクの累積
- 元の状態に戻るまでに時間がかかる場合がある
こうした点を踏まえ、毎回のカウンセリングで医師と相談しながら計画的に施術を検討することが重要です。
副作用が現れたときの対応方法とは?
鼻のヒアルロン酸注射のあとに副作用が出ても、落ち着いて対処すれば回復をサポートできる場合があります。
症状の強さや種類によって、自宅でできるケアと医師に相談すべきタイミングは変わります。
ここでは、よくある症状別に対処の目安をわかりやすくまとめました。
軽度な副作用への対処法
腫れや赤み、痛みなどの軽い症状があるときは、次のようなセルフケアが役立ちます。
冷却ケア
清潔な保冷剤やタオルで包んだ氷を注射部位に当てて、10〜15分程度冷やします。直接肌に氷を当てるのは避けましょう。
生活習慣の工夫
施術当日から数日は激しい運動や長時間の入浴、アルコールを控え、血行が過剰に促進されるのを避けます。
多くの場合は数日〜1週間ほどで落ち着きますが、症状が長引くときは早めに医師へ相談しましょう。
ただし、溶解剤の使用にもアレルギー反応や腫れといったリスクがあるため、 必ず経験豊富な医師の診察を受けて判断してもらうことが大切です 。
重篤な副作用への緊急対応
血流障害や組織壊死が疑われる症状があるときは、 すぐに医療機関での対応が必要 です。
次のような症状が見られた場合は注意してください。
- 強い痛みが続く
- 皮膚の色が青白くなる、または黒ずむ
- 感覚が鈍くなる、しびれが出る
これらの症状がある場合は、迷わず施術を受けたクリニックや救急医療機関に連絡し、診察を受けましょう。
安心して鼻のヒアルロン酸を受けるために知っておきたいこととは?
鼻のヒアルロン酸注射にはメリットもあれば、注意したいリスクもあります。
施術を前向きに検討するなら、クリニック選びから施術後のケアまでを、事前に確認しておくと安心です。
信頼できるクリニックをえらぶ
施術の仕上がりや安全性は、クリニックや医師の経験によっても左右されます。
まずは、医師が美容外科や形成外科の専門資格を持っているか、症例数は十分かを確認しましょう。
施設が清潔に保たれているか、万一の際の対応体制が整っているかも大切なチェックポイントです。
カウンセリングで丁寧に質問に答えてくれるかどうかも、信頼できるかどうかの目安になります。
カウンセリングで確認しておくこと
施術前のカウンセリングでは、次の点をしっかり確認しておくと安心です。
- 使用するヒアルロン酸製剤の種類や特徴
- 注入量と注入部位
- 期待できる効果とその限界
- 起こりうる副作用と対応方法
- 施術後の過ごし方やケア
- 費用の内訳や追加料金の有無
自分の顔立ちや希望に合わせた提案をしてくれるかも、クリニック選びの重要なポイントです。
施術後のアフターケアと経過観察
施術後は、部位を清潔に保ち、強い刺激を避けることが大切です。
マッサージや圧迫は形が崩れる原因になることがあるため、医師の指示がない限り控えましょう。
定期的な診察を受けることで、異常があっても早めに対応してもらえます。
気になる症状があれば、遠慮せずにクリニックへ相談してください。
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| 施術 | 金額 |
|---|---|
| 鼻プロテーゼ | 370,000円 |
| 鼻翼縮小術 | 210,000〜500,000円 |
| 鼻のヒアルロン酸注入 | 77,000円 |
| 鼻中隔延長術 | 500,000円 |
| 耳介軟骨移植(鼻尖形成術) | 500,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
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鼻のヒアルロン酸注入についてよくある質問
鼻のヒアルロン酸注入にまつわるよくある質問をまとめました。
- 施術後すぐにメイクはできますか?
- 妊娠中や授乳中でも施術は受けられますか?
- 他の美容施術との併用は可能ですか?
それぞれ見ていきましょう。
施術後すぐにメイクはできますか?
当日は、注射部位を避ければ軽いメイクができる場合があります。
ただし、ファンデーションやコンシーラーは翌日以降からにするよう案内されることもあります。
施術部位をこすらないために、メイクブラシやスポンジの使用は控えめにしましょう。
妊娠中や授乳中でも施術は受けられますか?
妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスの変化により予想外の反応が出る可能性があるため、施術を控えるよう案内されることが多いです。
心配な場合は、授乳が終わる時期や体調が落ち着いてから改めて検討すると安心です。
他の美容施術との併用は可能ですか?
レーザー施術や他の注入系施術と組み合わせたい場合は、間隔をあける必要があることがあります。
施術を受ける前に、併用したい施術の種類やタイミングを医師に相談しておくと安全です。
【鼻プロテーゼに関する法的記載事項】
治療内容:鼻プロテーゼは、シリコンなどの人工物を鼻筋に入れ、鼻を高く通った形に整える手術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:370,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用機器:SA・UN・SI は未承認機器です。
※入手経路等:韓国SUN MEDICAL社のものを医師が個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDA中国CFDA、ベ dét VFA、台湾TFDA、タイTFDA、インドネシアBPOMの認証を取得しています。
【鼻尖縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻尖縮小術は、丸みを帯びて広がった鼻先の軟骨や脂肪にアプローチして形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:1〜3ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻翼縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻翼縮小術は、小鼻の広がりや鼻の穴の大きさをバランスよく整える施術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:210,000〜500,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻のヒアルロン酸注入に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸注入によって、鼻筋を自然に高く見せたり、鼻根や鼻先の形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:77,000円
標準的な治療期間:数日程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用薬剤:ジュビダームビスタ ボラックスXC(承認薬)
【鼻中隔延長術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻中隔延長術は、鼻の中心にある鼻中隔軟骨を延ばして、鼻先の高さ・角度・形を整える施術です。
※オープン法のみ提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【耳介軟骨移植(鼻尖形成術)に関する法的記載事項】
治療内容:耳介軟骨移植は、耳の軟骨を採取し、鼻先へ移植させる手術です。鼻先を高くしたり、前に出すことで鼻の形を整える施術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
