植毛で切らない方法とは?FUE法の特徴と従来施術との違い
薄毛や抜け毛に悩む方の中には「植毛に興味があるけれど、手術はちょっと怖い…」「植毛は傷跡が残らないか心配」と、植毛に踏み出せないでいる方もいるのではないでしょうか。
そのような方に紹介したいのは、メスを使わずに毛包を採取するFUE法(Follicular Unit Extraction)という切らない植毛方法です。
従来のメスで皮膚を切開するFUT法(ストリップ法)と比較して、FUE法は点状の小さな傷跡のみで済むため、短髪にしても目立ちにくいという特徴があります。
この記事では、切らない植毛であるFUE法の具体的な施術方法や、従来の植毛方法との違い、そしてメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※植毛は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※植毛に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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切らない植毛FUE法の仕組みと特徴とは?
FUE法(Follicular Unit Extraction)は、メスを使わずに、後頭部などの健康な毛髪を採取し、薄毛が気になる部分に移植する「自毛植毛」の一種です。
専用のパンチブレードという器具を使い、元気な毛包(毛根を包んでいる組織)をひとつずつ丁寧に採取していきます。
採取した毛包を、薄毛の部分に移植することになります。
FUE法の施術の流れ
FUE法の施術は、一般的に以下のような流れで行われます。
- カウンセリング: まずは頭皮の状態を確認し、どれくらいの毛を移植するかを一緒に決めていきます。
- 麻酔: 施術する部分に局所麻酔をするので、痛みを感じにくい状態で施術が受けられます。
- 毛包の採取: パンチブレードを使って、健康な毛包をひとつずつ丁寧に採取します。
- 選別・保存: 採取した毛包は、状態の良いものだけを選んで保管します。
- 移植: 薄毛が気になる部分に小さな穴を開け、採取した毛包をひとつずつ植え付けていきます。
- アフターケア: 施術後、経過を観察し、ご自宅でのケアも継続します。
従来のメスを使う方法との違い
従来の植毛方法であるFUT法(ストリップ法)は、後頭部の頭皮を細長い帯状に切り取って毛包を採取します。
そのため、切り取った部分には線状の傷跡が残る可能性があります。
一方FUE法は毛包をひとつずつ採取するため、傷跡が点状で小さく、目立ちにくいのが特徴です。
この違いにより、FUE法は短髪にしても傷跡が気になりにくく、術後の痛みも比較的軽いといわれています。
移植株数には制限がある
FUE法は眉毛植毛やヒゲ植毛などの応用例もあり、頭髪以外の部位にも適用可能な場合があります。
移植株数については、施術時間との関係で1回の施術で移植できる株数に制限がある場合があるでしょう。
、個人の状態や希望により異なります。
FUE法のメリットとデメリット
切らない植毛であるFUE法には、従来の植毛方法にはない様々なメリットがある一方で、注意すべき点もあります。
ここでは、FUE法を選ぶ前に知っておきたいメリットとデメリットについてお伝えします。
傷が目立ちにくいことがメリット
FUE法の大きなのメリットは、傷跡が目立ちにくいことです。点状の小さな傷跡のみのため、ショートヘアや刈り上げスタイルの方でも挑戦しやすいでしょう。
- 線状の傷跡が残らない
- 自然な仕上がりが期待できる
- 眉毛やヒゲなどの植毛にも応用できる
FUE法のデメリットと注意点
一方で、FUE法にはいくつかのデメリットや注意すべき点があります。
特に、施術時間の長さや費用面での負担について事前に理解しておくことが大切です。
- 施術時間が長くなる傾向がある
- 広範囲の移植では費用が高額になる場合がある
- 医師の技術力によって結果が左右されやすい
- 1回で大量の移植が困難な場合がある
- ドナー部位の毛を刈り上げる必要がある場合がある
刈り上げ不要の植毛方法もある
最近では、採取する部位(ドナー部位)を刈り上げずに施術を行う「ノンシェーブン植毛」という方法も登場しています。
この方法により、周囲に気づかれることなく施術を受けられる可能性があります。
ただし、すべてのクリニックで対応しているわけではないため、事前の確認が必要です。
従来の植毛方法(FUT法)との違い
植毛を検討する際は、FUE法とFUT法それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った方法を選ぶことが重要です。
ここでは、両方の方法を分かりやすく比較してみましょう。
施術方法の違い
- FUT法: 後頭部の頭皮を帯状に切り取り、その中から毛包を取り出します。切り取った部分は縫い合わせるので、線状の傷跡が残る場合があります。
- FUE法: 専用の器具を使い、毛包をひとつずつ採取します。そのため、傷跡は点状の小さな跡になります。
傷跡と目立ちやすさの違い
傷跡の違いは、術後のライフスタイルに影響を与える可能性があります。
| 項目 | FUE法 | FUT法 |
|---|---|---|
| 傷跡の形状 | 点状の小さな跡 | 線状の傷跡 |
| 短髪での目立ちやすさ | 目立ちにくい | 目立つ場合がある |
| 刈り上げヘアスタイル | 可能な場合が多い | 難しい場合が多い |
移植株数の違い
移植可能な株数は、方法によって異なります。
FUT法では一度に大量の毛包を採取できるため、広範囲の薄毛に対応しやすい傾向があります。
FUE法では1本ずつの採取となるため、施術時間が長くなる一方で、必要な分だけの移植が可能といえます。
費用面はどう違う?
植毛の費用は、施術方法や移植株数によって変わります。
ここでは、FUE法とFUT法の費用面での違いについて詳しく見ていきましょう。
費用単価の違い
一般的に、FUE法はFUT法と比較して1株あたりの単価が高い傾向があります。
これは、1本ずつの採取に時間と技術を要するためです。
移植株数による費用の傾向
移植株数が多くなるほど、FUE法とFUT法の費用差は大きくなる傾向があります。
500株程度の小規模な移植では費用差が小さく、3,000株を超える大規模移植では差が顕著になる場合があります。
- 小規模移植(500~1,000株):費用差は小さいが、FUE法の方が高額になりやすい傾向
- 中規模移植(1000~2,000株):費用差が現れ始め、FUE法の方が割高になる傾向
- 大規模移植(2,000株以上):FUE法が高額となる可能性が高い
追加費用も考慮する
基本的な施術費用以外にも、以下のような追加費用が発生する場合があります。
- カウンセリング費用
- 術前検査費用
- 薬代(抗生物質、痛み止めなど)
- 術後の定期検診費用
- 追加施術が必要な場合の費用
これらの費用は、クリニックによって含まれている場合と別途必要な場合があるため、事前の確認が重要です。
どちらの方法を選ぶ?選択のポイント
FUE法とFUT法のどちらを選ぶかは、ご自身のライフスタイルや、どんな自分になりたいかによって変わってきます。
ここでは、植毛方法を選択する際のポイントについて解説します。
FUE法が向いている人とは
FUE法は、以下のような特徴や希望がある方に適しているでしょう。
- 短髪や刈り上げスタイルが好きな方
- 傷跡を絶対に残したくない方
- ダウンタイムを短くしたい方
- スポーツや激しい運動をする方
- 眉毛やヒゲの植毛も考えている方
特に短髪やスポーツを好む方には、傷跡が目立ちにくいFUE法のメリットを感じるでしょう。
FUT法が向いている人とは
FUT法は、以下のような場合により良い選択肢となるでしょう。
- 広範囲の薄毛を一度で改善したい方
- たくさんの毛をまとめて移植したい方
- できるだけ費用を抑えたい方
- 長髪で傷跡を隠せる方
- 施術時間を短くしたい方
広範囲の改善や多くの移植株数を希望する方には、FUT法のメリットを感じるでしょう。
医師と相談でして決定しよう
施術方法は、ご自身の薄毛の進行具合や頭皮の状態、そして理想の仕上がりなどを総合的に判断して決める必要があります。
まずは、専門の医師に相談することが大切です。
納得のいく選択をするために、いくつかのクリニックでセカンドオピニオンを聞いてみるのも良い方法です。
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■AGA治療
| 薬品名 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|
| ミノキシジル5mg | ¥3,080 | ¥6,160 | ¥8,316 | ¥15,400 | ¥30,492 |
| フィナステリド1mg | ¥4,730 | ¥9,460 | ¥12,771 | ¥23,650 | ¥46,827 |
| ミノキシジル5mg フィナステリド1mg |
¥7,700 | ¥15,400 | ¥20,790 | ¥38,500 | ¥76,230 |
※処方:医薬品のため、処方には医師の診療が必要です。診療は無料ですのでお気軽にご来院下さい。
※服用方法:1日1回少量の水で服用します。
※リスク・副作用:食欲減退・全身倦怠感(肝機能障害)・性欲減退・勃起機能不全・乳房障害・抑うつ症状
※処方にあたっては、事前に血液検査にて肝機能や腎機能などの状態を確認させていただく場合があります。医師が服用を中止したほうがよいと判断した際は、その指示に従っていただくことになります。
※服用中は、献血することができません。服用中止から1ヵ月以上経過していれば、献血が可能です(妊娠または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人の体内にフィナステリド・ディタステリド成分が入るのを防ぐためとされています)。
■自然植毛(FUE法)
| シェーブン法 | 基本治療費用 | 220,000円 |
| グラフト費用 | 990円 | |
| ノンシェーブン法 | 基本治療費用 | 220,000円 |
| グラフト費用 | 1,650円 |
詳しい情報を見る
植毛についてよくある質問
植毛についてよくある質問と回答を紹介します。
FUE法の施術後、どのくらいで髪は生えてきますか?
移植した髪の毛は一度抜け落ちることが多いですが、その後、約3〜4ヶ月頃から新しい髪の毛が生え始めるケースが多いといわれています。
MIRAI法とFUE法は同じものですか?
MIRAI法は、FUE法の一種として開発された独自の技術です。
従来のFUE法よりもさらに小さな傷跡で済むように工夫された方法とされています。
植毛後にMRIやCTなどの検査は受けられますか?
自毛植毛はご自身の毛を移植するため、金属を使用しません。
そのため、一般的にMRIやCTなどの画像検査に影響を与えることはないといわれています。ただし、検査を受ける際には、事前に植毛したことを必ずお伝えください。
【ミノキシジルに関する法的記載事項】
治療内容:主にAGA(男性型脱毛症)や薄毛治療において、頭皮や毛包への血流を増加させ栄養供給を改善し、毛髪の成長期を延長させることで発毛を促進します。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:5,000〜15,000円/月(処方量・製剤により変動)
主なリスク・副作用:動悸・頻脈、血圧低下・めまい、浮腫(むくみ)、体重増加、心不全の悪化、頭痛、倦怠感、吐き気、眠気
使用薬剤:Dongkwang MINOXIDIL Tab. 5mg(未承認薬)
※入手経路:Dongkwang Pharm. Co., Ltd.より医師が個人輸入しております。個人輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度について・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在、重大なリスクは報告されておりません。
【デュタステリドに関する法的記載事項】
治療内容:男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を抑制することで進行を遅らせます。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:6,000〜12,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、射精障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:デュタステリドは承認薬です。
【フィナステリドに関する法的記載事項】
治療内容:脱毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害し、薄毛の改善に効果が期待できます。
標準的治療期間・回数:3~6ヶ月
標準的な費用:5,000〜8,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:フィナステリドは承認薬です。
【植毛(シェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。シェーブン法では、ドナーとなる部分の毛髪を短く刈り上げて(シェービングして)から株を採取します。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:5~7回程度
標準的な費用:660,000〜1,980,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
【植毛(ノンシェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:6~8回程度
標準的な費用:935,000〜3,180,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
