鼻柱下降術と鼻中隔延長の違いは?あなたに合う施術を見極める方法
「鼻先をもう少し下向きにしたいけれど、鼻柱下降術と鼻中隔延長のどちらが自分に合うのかわからない」というような不安を感じている方は多いです。
鼻の印象を変える方法としては、鼻柱下降術と鼻中隔延長が検討される場合があります。どちらも鼻先の高さや向きに関わる施術ですが、取り組み方や向いているケースがそれぞれ異なるとされています。
大切なのは、鼻の状態や「どんな仕上がりを希望しているか」に合わせて適切な方法を選ぶことです。
この記事では、それぞれの施術の特徴や違い、適応となる症例、リスクやダウンタイムについて詳しく解説し、自分に合った施術を見極めるためのポイントをお伝えします。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※鼻柱下降術・鼻中隔延長は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※ 鼻柱下降術・鼻中隔延長に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「 個人輸入において注意すべき医薬品等について 」(厚生労働省)をご覧ください。
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鼻柱下降術と鼻中隔延長の基本的な違いとは?
鼻柱下降術と鼻中隔延長は、どちらも鼻先の向きや鼻柱の位置を調整する施術ですが、アプローチ方法と効果の範囲に違いがあるとされています。
まず基本的な概念を理解することで、それぞれの特徴がより明確になるでしょう。
鼻柱下降術の基本概念と目的
鼻柱下降術(鼻柱基部下降術)は、鼻柱の基部を下方向に移動させることで、鼻先を下向きに調整する施術です。
主に鼻先が上を向きすぎている状態(アップノーズ)や、鼻の穴が正面から見えてしまう状態を改善することを目的としています。
この施術は、鼻柱の基部に軟骨移植を行い、鼻柱全体の位置を下方に調整します。
局所的な変化を狙う傾向のある施術です。
鼻中隔延長術の基本概念と目的
鼻中隔延長術は、鼻中隔軟骨を前方や下方に延長することで、鼻先の位置や向きを変える目的で選ばれることのある施術です。
鼻の内部構造である鼻中隔軟骨に軟骨を移植して延長し、鼻先全体の形状や位置を調整します。
鼻先の高さ不足、鼻先が上を向きすぎている状態、鼻柱が短い状態など、より広範囲な改善が期待できる可能性があります。
鼻の土台となる構造を変化させるため、より変化をもたらす可能性がある施術といえるでしょう。
施術方法の違い
両施術の主な違いは、どの部位にアプローチするかという点です。
| 項目 | 鼻柱下降術 | 鼻中隔延長術 |
|---|---|---|
| 施術部位 | 鼻柱基部 | 鼻中隔軟骨 |
| 主な目的 | 鼻先を下向きに調整 | 鼻先の高さと向きの総合的な調整 |
| 変化の範囲 | 限局的 | 広範囲 |
| 使用する軟骨 | 主に耳介軟骨 | 肋軟骨または耳介軟骨 |
適応症例や期待される効果についても、それぞれ異なる特徴があります。
どちらの施術があなたに適している?
鼻柱下降術と鼻中隔延長のどちらが適しているかは、現在の鼻の状態と希望する仕上がりによって決まる場合があります。
それぞれの特徴を詳しく見ていくことで、あなたに合った施術を見極めることができるでしょう。
鼻柱下降術が適しているケース
鼻柱下降術は、以下のような方に適している可能性があります。
- 鼻先の軽い上向きをやや下げて、自然な角度に整える変化を望む方
- 正面から見える鼻孔の見え方を控えめにする変化を望む方
- 鼻唇角(目安105度未満)を希望に近づける変化を望む方
- 控えめ・小さめの変化を望む方
- 鼻先の高さは維持し、向き(回転)のみを調整する変化を望む方
特に、鼻先の高さには満足しているが、角度だけを少し調整したいという方に向いているかもしれません。
この施術は、鼻柱基部に軟骨を移植することで、鼻先を下向きに誘導するのが主な目的です。
変化が穏やかになる傾向があるとされるため、自然な仕上がりを重視する方にも適しています。
鼻中隔延長術が適しているケース
鼻中隔延長術は、より大きな変化を望む以下のような方に適している可能性があります。
- 鼻先をしっかり高くする変化を望む方
- 上向きの鼻先の角度を落として整える変化を望む方
- 鼻柱の見え方を補い、鼻先との距離を延ばす変化を望む方
- 鼻尖形成だけでは叶えにくい構造的な変化を望む方
- 人中短縮と併用し、口元〜鼻のバランス改善の変化を望む方
鼻中隔軟骨を延長することで、鼻先の位置を前方や下方に大きく移動させることが期待されます。
特に、横顔のEラインを改善したい方や、鼻先にしっかりとした高さを出したい方に向いているかもしれません。
ただし、変化が大きい可能性がある分、術後の腫れや違和感も長く続く傾向があります。
複数の施術を組み合わせる場合
症例によっては、鼻柱下降術と鼻中隔延長術の両方を組み合わせることで、希望する仕上がりになる場合もあります。
また、鼻尖形成や人中短縮などの他の施術と併用することで、顔全体のバランスを整えることを目指すケースもあります。
このような組み合わせ施術については、経験豊富な医師との十分な相談が必要となるでしょう。
軟骨移植の種類と特徴の違いは?
鼻柱下降術と鼻中隔延長術では、どちらも軟骨移植が必要となりますが、使用する軟骨の種類や特徴に違いがあります。
軟骨の選択は、施術の仕上がりやリスクに影響する可能性があるため、それぞれの特徴を理解することが重要です。
耳介軟骨移植の特徴
耳介軟骨は、鼻柱下降術で多く使用される傾向のある軟骨です。
傷跡が目立ちにくい傾向にあります。
柔らかく扱いやすい軟骨のため、自然な仕上がりが期待できる一方で、大きな変化には限界がある可能性があります。
肋軟骨移植の特徴
肋軟骨は、鼻中隔延長術で使用されることが多い傾向のある軟骨です。
胸部から採取するため、十分な量と強度を確保できる可能性があるという利点があります。
大きな変化が必要な症例や、しっかりとした支持力が必要な場合に適している可能性があるかもしれません。
ただし、採取部位の傷跡や痛み、術後の管理がより複雑になる傾向があります。
軟骨の選択基準
軟骨の選択は、以下の要因を総合的に判断して決定されることがあります。
- 必要な軟骨の量と強度
- 期待される変化の程度
- 採取部位の負担とリスク
- 術後の回復期間
- あなたの年齢や体質
医師との相談において、これらの要因を十分に検討することが大切です。
ダウンタイムと術後経過の違い
鼻柱下降術と鼻中隔延長術では、ダウンタイムの長さや術後経過に違いがあります。
施術を検討する際は、術後の経過を十分に理解し、日常生活への影響を考慮することが重要です。
鼻柱下降術のダウンタイム
鼻柱下降術は一般的に、術後1週間程度でテーピングを外せる場合があり、2〜3週間で大きな腫れは落ち着く可能性があるでしょう。
鼻柱の傷跡は、最初はピンク色に見える場合がありますが、メイクで隠せる程度であることが多いと考えられます。
最終的な仕上がりまでには3〜6か月程度かかる場合があります。
鼻中隔延長術のダウンタイム
鼻中隔延長術は、用いる移植材料や術式、固定の有無などにより、ダウンタイムが長くなるケースがあるとされています。
術後はテーピングや固定を行うことがあり、目安として2週間前後の指示がなされる場合もあるかもしれません。
肋軟骨を使用した場合は、採取部位の痛みや制限もあるため、全体的な回復までに時間が必要です。
一般的に、最終的な仕上がりまでには6か月〜1年程度の期間が必要となるとされています。
術後の注意事項
どちらの施術でも、以下の点に注意が必要です。
- 強い鼻をかむ行為の制限
- 激しい運動の制限
- うつ伏せ寝の制限
- 眼鏡の着用制限
- 定期的な通院とケア
特に術後数週間は、鼻への衝撃を避けることが重要な期間とされています。
施術リスクについて知っておくべきこと
鼻柱下降術と鼻中隔延長、どちらの施術もリスクや合併症の可能性について十分に理解することが大切です。
施術を受ける前に、リスクについて知っておくことが重要です。
共通するリスク
鼻柱下降術と鼻中隔延長術の両方に共通するリスクには以下があります。
- 感染症のリスク
- 出血や血腫の可能性
- 軟骨の吸収や変形
- 左右差や非対称の可能性
- 嗅覚への影響
これらのリスクは適切な術前評価と術後管理により、抑えられる可能性があるとされています。
鼻中隔延長術特有のリスク
鼻中隔延長術では、以下の特有のリスクも考慮する必要があります。
- 鼻の可動域制限
- 過度な硬さや不自然さ
- 肋軟骨採取部位の合併症
- より長期間の腫れや違和感
特に肋軟骨を使用する場合は、採取部位での痛みや傷跡についても十分な説明を受けることが大切です。
リスク管理のポイント
以下のポイントが重要です。
- 経験豊富な医師の選択
- 十分な術前カウンセリング
- 適切な術前検査の実施
- 術後の定期的なフォローアップ
- 万が一の場合のアフターケア体制
クリニック選びにおいては、症例数や経験年数だけでなく、アフターケア体制も重要な判断要素となるでしょう。
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| 施術 | 金額 |
|---|---|
| 鼻プロテーゼ | 370,000円 |
| 鼻翼縮小術 | 210,000〜500,000円 |
| 鼻のヒアルロン酸注入 | 77,000円 |
| 鼻中隔延長術 | 500,000円 |
| 耳介軟骨移植(鼻尖形成術) | 500,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
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鼻柱下降術と鼻中隔延長についてよくある質問
ここからは、鼻柱下降術と鼻中隔延長に関する質問を紹介します。
施術後に鼻づまりが起こることはありますか?
術後の腫れにより一時的な鼻づまりが生じる可能性があります。
通常は数週間で改善される傾向がありますが、長期間続く場合は医師にご相談ください。
【鼻プロテーゼに関する法的記載事項】
治療内容:鼻プロテーゼは、シリコンなどの人工物を鼻筋に入れ、鼻を高く通った形に整える手術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:370,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用機器:SA・UN・SI は未承認機器です。
※入手経路等:韓国SUN MEDICAL社のものを医師が個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDA中国CFDA、ベトナムVFA、台湾TFDA、タイTFDA、インドネシアBPOMの認証を取得しています。
【鼻尖縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻尖縮小術は、丸みを帯びて広がった鼻先の軟骨や脂肪にアプローチして形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:1〜3ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻翼縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻翼縮小術は、小鼻の広がりや鼻の穴の大きさをバランスよく整える施術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:210,000〜500,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻のヒアルロン酸注入に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸注入によって、鼻筋を自然に高く見せたり、鼻根や鼻先の形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:77,000円
標準的な治療期間:数日程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用薬剤:ジュビダームビスタ ボラックスXC(承認薬)
【鼻中隔延長術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻中隔延長術は、鼻の中心にある鼻中隔軟骨を延ばして、鼻先の高さ・角度・形を整える施術です。
※オープン法のみ提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【耳介軟骨移植(鼻尖形成術)に関する法的記載事項】
治療内容:耳介軟骨移植は、耳の軟骨を採取し、鼻先へ移植させる手術です。鼻先を高くしたり、前に出すことで鼻の形を整える施術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
