「マウスピース矯正を始めたけど、歯の色も白くしたいな」「矯正が終わるまで、ホワイトニングは我慢しなきゃいけないの？」

そんなふうに思っていませんか？じつは、マウスピース矯正とホワイトニングは同時にできる場合がほとんどで、多くの歯科クリニックで同時に進めることができます。

この記事では、マウスピース矯正中のホワイトニングについて、メリットや注意点、具体的な方法や費用まで、わかりやすく解説します。

美しい歯並びと白い歯の両方を手に入れるためのヒントを、見つけてください。

監修者

AND美容外科 医師

根本 敦子

【経歴】
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長

【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得

※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正とホワイトニングは保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」（厚生労働省）をご覧ください。

マウスピース矯正中でもホワイトニングはできる？

結論からお伝えすると、マウスピース矯正中でもホワイトニングは可能です。

以前のワイヤー矯正では、歯に直接つける金属の装置（ブラケット）があったため、ホワイトニング剤が均一に塗布しにくく、施術が難しい場合がありました。

しかしマウスピース矯正は、透明で取り外し可能なマウスピース（アライナー）を使うことが特徴です。

ホワイトニングをする際にはマウスピースを外すことができるため、歯に直接ホワイトニング剤を塗布できるのです。

マウスピース矯正でホワイトニングが可能な理由

マウスピース矯正で使われるアライナーは、あなたの歯の形に合わせてオーダーメイドで作られます。

このアライナーは、1日に22時間以上装着することが基本ですが、食事や歯磨きの時には取り外すことができます。

この取り外し可能という特性のおかげで、ホワイトニング剤を歯に直接塗布することができ、薬剤を歯に行き渡らせることができるのです。

矯正用マウスピースをホワイトニングに活用できる

実は、マウスピース矯正で使うアライナーと、ホワイトニングで使うマウスピースは、構造が似ています。

そのため、多くのクリニックでは、この矯正用アライナーにホワイトニングジェルを入れて、そのまま歯に装着する方法を採用しています。

これにより、ホワイトニング専用のマウスピースをわざわざ作る必要がなくなり、費用を抑えられる場合もあります。

ホワイトニングの方法は3タイプ

マウスピース矯正中に選択できるホワイトニング方法は、主に次の3つがあります。

ライフスタイルや理想の白さに合わせて、歯科医師と相談しながら最適な方法を選びましょう。

矯正中のホワイトニングの注意点

前述したとおりマウスピース矯正中にホワイトニングを行うことは可能ですが、いくつか注意しておきたい点があります。

矯正で歯が動いている期間は、歯が通常よりもデリケートになっていることがあるからです。

これらを理解しておくことで、よりスムーズにホワイトニングを進めることができます。

知覚過敏が起こりやすくなる

矯正中は歯が動くストレスで、歯が一時的に敏感な状態になることがあります。そこにホワイトニング剤の刺激が加わることで、知覚過敏の症状が出る可能性があります。

「冷たいものが歯にしみるな…」と感じた場合は、薬剤の濃度を下げたり、使用時間を短くしたりするなどの調整が必要になるでしょう。

色ムラが生じる場合も

ホワイトニング剤が均一に行き渡らないと、歯の色にムラができる可能性があります。特に注意が必要なのが、アタッチメントと呼ばれる小さな突起物がついている部分です。

特にアタッチメントの周りにはホワイトニング剤が届きにくく、アタッチメント自体はホワイトニング効果がないため、除去後に色が違うように見えることがあります。

この場合でも、アタッチメントを除去した後にホワイトニングを追加することで改善できることがほとんどです。

歯茎への刺激に注意

マウスピースを長時間装着することで、歯茎の血行が一時的に悪くなることがあります。この状態でホワイトニング剤が歯茎に触れると、刺激が強くなってしまうことも。

薬剤の量を適切に調整し、歯茎に直接触れないように丁寧に施術することが重要です。歯茎が赤くなったり、腫れたりした場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。

矯正中にできるホワイトニングの進め方

マウスピース矯正中にできるホワイトニングには、いくつかの選択肢があります。

それぞれの方法には異なる特徴があるので、あなたの生活スタイルや予算に合わせて選んでみてください。

ここでは、各方法の具体的な進め方と、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

ご自身で行うホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、矯正中のホワイトニングでよく選ばれる方法の一つです。

矯正用のアライナーにホワイトニングジェルを注入して使用するため、別途専用のマウスピースを作る必要がなく、費用を抑えられるのが魅力です。

使用する薬剤は、過酸化尿素が10％前後と比較的低濃度なので、1日に2～4時間程度の使用が一般的です。

矯正中の場合は、歯の敏感さを考慮してより短い時間から始めることをおすすめします。

クリニックで行うオフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科クリニックで専門家の管理のもと、高濃度の薬剤を使って行う施術です。

矯正用のアライナーを一時的に外し、高濃度の過酸化水素（15～35％）を歯の表面に塗布し、特殊な光を当てて薬剤を活性化させます。

少ない施術で、歯が白くなったことを実感しやすいのが特徴です。

矯正中に行う際は、歯が活発に動いている矯正の初期段階よりも、ある程度歯並びが整ってきた中期以降に行うのが良いでしょう。

両方の利点を活かしたデュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。

まずオフィスホワイトニングで歯を白くし、その後、ホームホワイトニングで白さを維持したり、微調整していきます。

費用は、他の2つの方法に比べて高くなる傾向があります。

矯正中ホワイトニングの費用は？

マウスピース矯正中のホワイトニング費用は、方法によって異なります。

しかし、矯正用マウスピースを活用することで、通常のホワイトニングよりも費用を抑えられる場合があります。

しかし、矯正用のアライナーをうまく活用することで、通常のホワイトニングよりも費用を抑えられるケースもあります。

ホームホワイトニングの費用

ホームホワイトニングの一般的な費用相場は、25,000円〜50,000円程度です。

矯正用アライナーを使用する場合、専用のマウスピース作成費用が不要になるため、トータルの費用を抑えることができます。

必要になるのは、ホワイトニングジェルの代金（10,000円程度）のみで、経済的な選択肢となります。

効果の維持には薬剤追加購入が必要ですが、長期的に見てもコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。

オフィスホワイトニングの費用

歯科クリニックで行うオフィスホワイトニングの費用は、1回あたり20,000円〜50,000円が相場です。

通常2〜3回の施術が推奨されるため、総費用は40,000円〜150,000円程度となることが多いでしょう。

施術後の白さを維持するためには、年1～2回のタッチアップ施術を行うことで、美しい白さを長持ちさせることが期待できます。

同時に行うことで経済的なメリットも

マウスピース矯正とホワイトニングを同時に行うことで、全体の施術期間を2～3ヶ月短縮できる場合があります。

これにより、通院回数と時間の節約が期待できます。

見た目が大切なお仕事の方にとっては、早期に歯をキレイにできることは、経済的なメリットにもなり得ます。

マウスピース矯正の費用に対して、ホワイトニングの追加費用は、全体の費用の5～10％程度と考えると、費用対効果が高いと感じることもあるでしょう。

ホワイトニングはいつから始める？

マウスピース矯正中のホワイトニングをいつから始めるかは、施術の効果や安全性に影響を与える大切なポイントです。

矯正の進行段階によって、歯の状態や敏感さが変わってくるため、適切なタイミングを選ぶことが重要になります。

ここでは、矯正段階ごとの特徴と、あなたに合った開始時期を見つけるための判断基準について、詳しく解説します。

矯正初期のホワイトニングは慎重に

矯正を始めてから1～3ヶ月の初期段階は、歯の移動が最も活発に行われる時期です。この時期は歯が非常に敏感になっているため、知覚過敏のリスクが高まる可能性があります。

また歯が重なり合っている状態では、ホワイトニング剤が均一に行き渡りにくく、色のムラができやすいことも考えられます。

そのため、この時期にホワイトニングを始める場合は、歯科医師としっかり相談しながら、慎重に進めることをおすすめします。

矯正中期段階がホワイトニングに適したタイミング

矯正を始めてから3～6ヶ月頃の中期段階は、多くの場合、ホワイトニングを始めるのに適したタイミングと言えます。

この時期になると、歯の動きが落ち着き、知覚過歯敏のリスクも軽減される傾向にあります。歯並びも少しずつ整ってくるため、ホワイトニング剤が均一に行き渡りやすくなるでしょう。

多くの歯科クリニックでは、この時期からのホワイトニングを推奨しています。

保定期間中もホワイトニング時期に適している

矯正が完了した後の保定期間も、ホワイトニングを行う良いタイミングです。歯の動きが止まり、歯周組織も安定しているので、安心して施術を受けることができます。

この時期に段階的にホワイトニングを行うことで、目標とする歯の色に近づけ、その白さを長く維持することにつながるでしょう。

「矯正期間中にホワイトニングをするのはちょっと心配…」という方も、矯正完了後にじっくりと歯の色を白くしていく方法を検討してみましょう。

日常ケアで注意すべきポイント

マウスピース矯正中にホワイトニングを行う場合は、より丁寧なオーラルケアが大切になります。

マウスピースを装着していると、唾液による自然な洗浄効果がやや弱まることがあります。

またホワイトニング剤の影響で、歯の表面が一時的にミネラルを失いやすい（脱灰）状態になることもあるからです。

適切なケアを続けることで、ホワイトニングの効果を引き出し、お口の中の健康も保つことができるのです。

マウスピースと歯面の管理

毎食後には、必ずマウスピースを取り外し、歯面とマウスピースの両方をきれいにしましょう。

特に、歯と歯茎の境目や、歯と歯の間は、プラーク（歯垢）が溜まりやすいので、デンタルフロスや歯間ブラシを使って丁寧に磨くことが大切です。

マウスピース自体も、専用の洗浄剤で週に2〜3回お手入れをし、毎日流水で洗うようにしてください。

ホワイトニングジェルの残留は細菌繁殖の原因になるため、使用後の洗浄も重要です。

着色を防ぐための工夫

ホワイトニングを行った直後の24～48時間は、歯の表面が着色しやすい状態になっています。そのため、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーといった色の濃い飲食物は、できるだけ控えることをおすすめします。

外食などで完全に避けるのが難しい場合は、ストローを使ったり、食後すぐにうがいをしたりするなどの工夫で、着色成分が歯に付着するのを防ぐことが大切です。

また、こまめに水分を摂ることで唾液の分泌を促し、お口の中を自然に洗い流す効果を高めることも重要です。

知覚過敏症状への対処法

知覚過敏が気になり始めたら、まずは使用する薬剤の濃度を下げたり、使用時間を短くしたりすることを検討します。

フッ素入りの歯磨き粉や、知覚過敏抑制効果のある歯磨き粉を使うのも良いでしょう。

症状がひどい場合は、ホワイトニングを一時中断して、専門の歯科クリニックに相談してください。早めの対処で、症状の悪化を防ぐことができます。

マウスピース矯正ならAND美容外科へ

AND美容外科は、マウスピース矯正をはじめとした豊富な矯正歯科メニューをご用意しています。

AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。

無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合ったマウスピース矯正方法をご提案します。

カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。

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■マウスピース矯正（税込）

項目	金額
インビザラインGo（片顎）	572,000円
インビザラインGo（両顎）	748,000円
初診料（カウンセリング）	5,500円
クリンチェック	44,000円
リテーナー（片顎）	44,000円
リテーナー（両顎）	88,000円
毎回の診察料	5,500円／回

※自由診療（保険適用外）・税込価格
※副作用・リスク：歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数：2～24回、治療期間：3ヶ月～2年

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マウスピース矯正とホワイトニングに関するよくある質問