マウスピース矯正は寝るときだけで効果ある?特徴と注意点を解説
「日中の装着が難しいから、寝るときだけマウスピース矯正をしても効果があるのかな?」と疑問に思っていませんか。
マウスピース矯正は一般的に1日20時間以上の装着が推奨されており、寝るときだけの装着では十分な効果が期待できない場合が多いとされています。
ただし、成長期のお子様の軽度な歯並びの乱れや悪習癖の改善目的であれば、夜間のみの装着でも一定の効果が期待できる可能性があるでしょう。
この記事では、マウスピース矯正の寝るときだけの装着について、効果や限界、適応となるケース、注意すべきリスクなどを詳しく解説します。
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長
【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得
※本記事は2025年11月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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マウスピース矯正は寝るときだけでも効果が期待できる?
マウスピース矯正を寝るときだけ装着することで効果があるかは、お客様の年齢や歯並びの状態によって異なります。
多くの矯正専門医は1日20時間以上の装着を推奨しており、寝るときだけの装着では十分な矯正効果が得られない可能性が高いでしょう。
しかし、特定の条件下では夜間のみの装着でも一定の効果が期待できる場合もあります。
一般的な装着時間の推奨について
インビザラインをはじめとする多くのマウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されています。
これは、歯を動かすために必要な持続的な力を加え続ける必要があるためです。
寝るときだけの装着時間は6~8時間程度となるため、推奨装着時間の半分以下となってしまいます。
そのため、一般的な成人の中等度から重度の歯並びの乱れに対しては、寝るときだけの装着では効果が不十分となる可能性が高いとされています。
夜間のみ装着で効果が期待できるケース
夜間のみの装着でも効果が期待できる場合として、以下のようなケースが挙げられます。
- 成長期のお子様の軽度な歯並びの乱れ
- 口呼吸や舌癖などの悪習癖の改善目的
- すでに矯正施術を完了した後の保定目的
- 非常に軽微な歯の位置調整
特に成長期のお子様では、顎の成長を誘導しながら歯並びを改善していくため、夜間のみの装着でも効果が期待できる場合があります。
ただし、これらのケースでも必ず歯科医師の診断と指導のもとで施術を進めることが重要です。
透明マウスピースの特徴と装着時間の関係
透明マウスピースは取り外し可能という特徴がある一方で、装着時間が効果に直結する可能性があるという側面があります。
歯は常に元の位置に戻ろうとする性質があるため、装着時間が短いと歯の移動が不十分になる可能性があるでしょう。
また、装着時間が短いことで施術期間が延長される場合もあります。
装着時間と効果は密接に関係しているため、寝るときだけの装着を検討される場合は事前に十分な相談が必要です。
寝るときだけのマウスピース矯正で考慮すべきリスクとは?
寝るときだけのマウスピース矯正には、いくつかのリスクや注意点があります。
これらのリスクを理解した上で、適切な判断をすることが重要です。
また、自己判断で装着時間を短縮することは避け、必ず歯科医師の指導に従うことが大切です。
後戻りのリスクについて
装着時間が短いことで懸念されるのが、歯の後戻りのリスクです。
歯は矯正力がかからない時間が長くなると、元の位置に戻ろうとする性質があります。
寝るときだけの装着では、日中の16時間程度は矯正力がかからない状態となります。
この時間が長いことで、歯の移動が不安定になり、後戻りが起こりやすくなる可能性があります。
施術期間延長の可能性
装着時間が短いことで、計画通りに歯が移動しない場合があります。
この場合、当初予定していた施術期間よりも長期間の施術が必要になる可能性があるでしょう。
また、期待していた効果が得られない場合は、施術方法の変更が必要になることもあります。
施術期間の延長は費用負担の増加にもつながるため、事前に十分な検討が必要です。
痛みや不快感のリスク
装着時間が短い場合、歯にかかる力が不安定になることがあります。
この不安定な力により、通常よりも痛みや不快感を感じる可能性があるでしょう。
また、適切な歯の移動が行われない場合、歯根露出などのリスクも考慮する必要があります。
痛みや不快感が続く場合は、速やかに歯科医師に相談することが重要です。
子どもと大人で異なるマウスピース矯正の夜間装着効果は?
マウスピース矯正の夜間のみの装着効果は、年齢によって異なるとされています。
成長期のお子様と成人では、歯の移動のメカニズムや顎の成長状況が違うためです。
ここでは、それぞれの年齢層における特徴と効果について詳しく解説します。
子どものマウスピース矯正における夜間装着の特徴
成長期の子どもの場合、顎の成長を利用した矯正が可能な場合があるため、夜間のみの装着でも効果が期待できる場合があります。
特に以下のような目的での使用では、夜間装着の効果が期待できる可能性があるとされています。
- 口呼吸から鼻呼吸への改善
- 舌癖や指しゃぶりなどの悪習癖の矯正
- 軽度の歯並びの乱れの改善
- 顎の正常な成長の誘導
子どもの場合は歯が動きやすく、また成長による自然な改善も期待できるため、適切な診断のもとであれば夜間のみの装着でも一定の効果が期待できる可能性があります。
大人のマウスピース矯正における夜間装着の限界
成人の場合、顎の成長が完了しているため、歯を移動させるには持続的な力が必要になります。
そのため、1日20時間以上の装着が推奨され、夜間のみの装着では十分な効果が得られない場合が多いとされています。
特に中等度から重度の歯並びの乱れについては、夜間のみの装着では効果が不十分となる可能性が高くなります。
成人で夜間のみの装着を検討する場合は、非常に軽微な調整や、既に完了した矯正の保定目的に限定される場合が多いです。
年齢別の適応と注意点
以下の表は、年齢別の夜間マウスピース装着の適応と注意点をまとめたものです。
| 年齢層 | 適応の可能性 | 主な目的 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 成長期の子ども(6~12歳) | 高い | 悪習癖改善・顎成長誘導 | 定期的な成長チェック必須 |
| 思春期(13~18歳) | 中程度 | 軽度の歯並び改善 | 成長終了時期の見極め重要 |
| 成人(19歳以上) | 低い | 保定・軽微な調整のみ | 効果が限定的な場合が多い |
このように年齢によって適応が異なるため、年齢と症状に応じた適切な判断が必要です。
ワイヤー矯正と比較したマウスピース矯正の装着管理方法は?
マウスピース矯正とワイヤー矯正では、装着管理の方法に違いがあります。
ワイヤー矯正は固定式のため24時間装着されますが、マウスピース矯正は取り外し可能なため、自身による装着管理が重要になります。
適切な装着管理により、より良い施術結果につながる可能性があります。
マウスピース矯正の装着管理システム
現在多くのマウスピース矯正では、装着時間を管理するためのアプリやシステムが提供されています。
これらのシステムを活用することで、装着時間の記録や管理が容易になります。
また、歯科医師との情報共有もスムーズに行えるため、施術の質向上につながる可能性があるでしょう。
装着管理アプリを活用することで、装着時間の可視化と継続的な改善が期待できます。
ワイヤー矯正との効果の違い
ワイヤー矯正は24時間持続的に力をかけ続けるため、歯の移動が安定的に行われます。
一方、マウスピース矯正は装着時間によって効果が左右されるため、装着者自身の協力が不可欠です。
寝るときだけの装着では、ワイヤー矯正と同等の効果を得ることは困難とされています。
ただし、マウスピース矯正には見た目が目立ちにくく、取り外し可能といったメリットもあります。
取り外し可能のメリットとデメリット
マウスピース矯正の取り外し可能という特徴には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- 食事や歯磨きが通常通り行える
- 見た目が目立ちにくい
- 装着を忘れるリスクがある
- 装着時間の自己管理が求められる
寝るときだけの装着を検討する場合は、これらのメリットとデメリットを十分に理解した上で判断することが重要です。
マウスピース矯正ならAND美容外科へ
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■マウスピース矯正(税込)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| インビザラインGo(片顎) | 572,000円 |
| インビザラインGo(両顎) | 748,000円 |
| 初診料(カウンセリング) | 5,500円 |
| クリンチェック | 44,000円 |
| リテーナー(片顎) | 44,000円 |
| リテーナー(両顎) | 88,000円 |
| 毎回の診察料 | 5,500円/回 |
※自由診療(保険適用外)・税込価格
※副作用・リスク:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数:2~24回、治療期間:3ヶ月~2年
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マウスピース矯正についてよくある質問
マウスピース矯正の施術期間はどのくらいですか?
マウスピース矯正の施術期間は、歯並びの状態や症例によって異なります。
軽度の場合は数か月から1年程度、複雑な症例では2〜3年かかる場合もあります。
期間は、歯科医師とのカウンセリングで提示される施術計画によって決められるでしょう。
矯正中にホワイトニングはできますか?
矯正施術中にホワイトニングを行う際は、事前に歯科医師に相談してください。
マウスピース矯正の場合、矯正とホワイトニングを同時に進行できる場合もあります。
ただし、ホワイトニングの成分が歯の移動に影響を与える可能性も考慮し、慎重な判断が必要です。
夜間のみ装着での施術費用は通常より安くなりますか?
夜間のみの装着であっても、基本的な施術費用は変わらない場合が多いです。
むしろ効果が不十分で施術期間が延長された場合、追加の費用が発生する可能性があります。
費用については事前に歯科医院でしっかりと相談し、見積もりを取得することが重要です。
【マウスピース矯正に関する法的記載事項】
施術内容:マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯並びを整える矯正治療です。短期間での改善を目指せる「インビザラインGo」は、前歯の軽度な乱れやすき間など、特定の症状に対応したプログラムです。
標準的な治療回数:2〜24回
標準的な治療期間:3か月~2年(治療回数、期間には個人差があります)
標準的な費用:572,000〜841,500円
おもなリスク:副作用:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※マウスピース型矯正システム「インビザラインGO」は未承認機器です。
※入手経路等:アメリカのAlign Technology, Inc.が開発した製品を、正規の販売代理店を通じて入手しています。
輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けているものは複数存在します。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
