マウスピース矯正中の食べ歩きはOK?楽しむための対処方法
「マウスピース矯正を始めたけれど、友人との食べ歩きやグルメイベントを楽しめなくなるのでは」と心配していませんか?
マウスピース矯正中でも、適切な管理方法を知っていれば食べ歩きを楽しめる可能性があります。
本記事では、食べ歩き時のマウスピースの取り扱い方法や避けるべき食品、外出先での衛生管理のポイントを解説します。
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長
【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得
※本記事は2025年11月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は一部を除いて保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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マウスピース中の食べ歩きで気をつけるべきポイントは?
マウスピース矯正中に食べ歩きを楽しむ際、気をつけるべきポイントは主に「装着時間の確保」と「衛生管理」の2点が挙げられます。
マウスピースは、装着したまま食事をすることは基本的に推奨されていません。
食べ歩きを楽しむためには適切に取り外す必要がありますが、その分「装着時間の確保」が難しくなりがちです。
また、屋外での取り外しや再装着が多いため、「衛生管理」にも普段以上の注意が求められます。
具体的なポイントを以下で見ていきましょう。
ポイント1:装着時間をしっかり守る
マウスピース矯正では、1日20時間から22時間の装着が推奨されています。
食べ歩きで複数の店舗を回る場合、マウスピースを外している時間が長くなりがちです。
装着時間が不足すると、歯の移動が計画通りに進まない恐れがあります。
食べ歩きを計画する際は、各店舗での滞在時間を計算し、外している時間がトータルで長くなりすぎないよう工夫するとよいでしょう。
ポイント2:衛生管理と感染予防を忘れずに
食べ歩き中は、マウスピースの取り外しや再装着を屋外で行うことも多く、衛生管理に注意が求められます。
もし、手を洗わずに装置を触ったり、食後のケアを怠ったりすると、口腔内の衛生環境が悪化する可能性があるでしょう。
食べ歩き中は歯磨きの機会が限られるため、口をすすぐだけでも行うことが望ましいです。
携帯用の小型マウスウォッシュを持ち歩くと便利かもしれません。
食後にマウスピースを洗浄できない場合でも、水で軽くすすぐことで衛生状態を保ちやすくなるでしょう。
食べ歩き後は、できるだけ早く適切な口腔ケアを行うことが望ましいでしょう。
食べ歩き時のマウスピースの取り外しはどうすればいい?
食べ歩きを楽しむためには、適切な取り外しと保管の方法を知っておくことが望ましいでしょう。
衛生的な手順を守ることで、マウスピースの破損や紛失のリスクを減らせる可能性があります。
外出先でも実践しやすい方法を身につけましょう。
人前での取り外しのマナー
周囲への配慮として、トイレや人目につきにくい場所で取り外すとよいでしょう。
取り外したマウスピースは、専用のケースにすぐに保管するようにしましょう。
再装着の際も、同様に人目につきにくい場所で行うことが推奨されます。
マウスピースの適切な取り外しの手順
マウスピースを取り外す前に、石鹸と水で手を洗うか、アルコール消毒液を使用して手を清潔にしましょう。
マウスピースは奥歯の内側から指をかけて、左右均等に外していきます。
前歯から外そうとすると、マウスピースに負担がかかり破損する恐れがあります。
取り外す際は、急いで外そうとせず、鏡を見ながら丁寧に外すことを心がけましょう。
外出先では、小型の鏡を携帯しておくと役に立つ可能性があります。
外したマウスピースの一時保管方法
取り外したマウスピースは、専用ケースにすぐに保管しましょう。
食べ歩き用には、コンパクトで持ち運びやすいケースがおすすめです。
ケースに入れる前に、マウスピースを水で軽くすすぐことが推奨されますが、外出先で水が使えない場合は、そのままケースに入れても構いません。
車内のダッシュボードなど、直射日光が当たるような高温の場所にケースを置くとマウスピースの変形を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
食べ歩き中は、ケースをバッグの内側のポケットなど、紛失や破損の恐れが少ない場所に保管しましょう。
食後の口腔ケアの基本
食事の後は、できるだけ早く口腔ケアを行いましょう。
基本的には、携帯用の歯ブラシセットを持ち歩き、歯磨きをしてからマウスピースを再装着することが望ましいです。
また、デンタルフロスを使用すると歯と歯の間の食べかすを除去しやすくなります。
さらに、マウスウォッシュで口をすすぐことも、口腔内を清潔に保つ方法の一つです。
外出先でこういった細かな歯磨きが難しい場合は、水で口をよくすすいでおきましょう。
マウスピースを再装着する前には、水でマウスピース自体もすすぐことが推奨されます。
マウスピースで食べ歩くとき避けるべき食べ物や飲み物は何?
食べ歩き中に選ぶ食品や飲み物によって、マウスピースへの影響が異なります。
避けるべきものを知っておくことで、マウスピースの破損や着色を防ぎ、食べ歩きを楽しむことができるでしょう。
避けるべき食べ物の具体例
食べ歩きでは、歯や装置への負担を考慮し、いくつかの食品に注意が必要です。
特に「硬い」「粘着性が高い」「着色しやすい」食べ物は避けたほうがよいでしょう。
主な種類と理由は以下の通りです。
| 食品の種類 | 避けることが望ましい理由 | 具体例 |
|---|---|---|
| 硬い食べ物 | マウスピースにより歯が移動中のため、噛むと痛みを感じる可能性があります。※食べる際は小さくカットするなどの工夫が考えられます。 | せんべい、りんご飴、硬い肉、氷やあめなど |
| 粘着性の高い食品 | 歯に付着しやすく、再装着した際に汚れが付着したり、取り除きにくくなったりする可能性があります。 | キャラメル、ガム、もち類 など |
| 着色しやすい食品 | 装置が着色する恐れがあります。 | カレー、ミートソース、ベリー類 など |
避けるべき飲み物の具体例
飲み物についても、装置を装着したまま摂取する場合には注意が必要です。
特に「高温」「着色しやすい」「砂糖が多い」飲み物は、装置や口腔環境への影響が懸念されます。
主な種類と理由は以下の通りです。
| 飲み物の種類 | 避けることが望ましい理由 | 具体例 |
|---|---|---|
| 高温の飲み物 | 装置が変形する可能性があります。 | 熱いコーヒー、紅茶 など |
| 着色しやすい飲み物 | 装置が着色する可能性があります。 | コーヒー、紅茶、赤ワイン、コーラ など |
| 砂糖を多く含む飲み物 | 虫歯のリスクを高める恐れがあります。 | ジュース、スポーツドリンク など |
一方で、常温の水は装置への影響が少ないため、装着したまま摂取しやすい飲み物と言えるでしょう。
食べ歩き中にマウスピースが汚れたり壊れたりしたらどう対処する?
外出先でマウスピースにトラブルが起きた場合、適切な対処方法を知っておくと慌てずに対処しやすいでしょう。
状況に応じた応急処置を行うことで、施術への影響を抑えることにつながります。
汚れたときの応急処置
マウスピースが汚れた場合、まずは水で洗い流し、柔らかい歯ブラシがあれば優しく磨くようにしましょう。
強くこすりすぎると、マウスピースに傷がつく恐れがあるため注意しましょう。
石鹸や歯磨き粉は、マウスピース専用のものでない限り使用を避けることが推奨されます。
破損したときの応急対応と歯科への連絡基準
マウスピースが破損した場合、まずは担当の歯科医師に連絡することが推奨されます。
破損したマウスピースは、鋭利な部分で口内を傷つける恐れがあるため、そのまま装着し続けないことが推奨されます。
小さな亀裂程度であれば、次の交換時期まで使用できる場合もありますが、自己判断せず歯科医師の判断を仰ぐようにしましょう。
食べ歩きで準備すべき携行グッズ
食べ歩きに出かける際は、以下の携行グッズを準備しておくとよいでしょう。
- 専用ケース
- 携帯用歯ブラシと小型の歯磨き粉
- デンタルフロス
- マウスウォッシュの小型ボトル
- 除菌ウェットティッシュ
- 小型の鏡
- 予備のマウスピース(可能であれば)
これらをコンパクトなポーチにまとめておくと、持ち運びに便利でしょう。
予備のマウスピースは、交換時期が近い場合に役立つことがありますが、持ち歩く場合は、専用ケースに入れて清潔に丁寧に保管することを心がけましょう。
また、歯科医師の連絡先を登録しておくことも、緊急時の備えとなるかもしれません。
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■マウスピース矯正(税込)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| インビザラインGo(片顎) | 572,000円 |
| インビザラインGo(両顎) | 748,000円 |
| 初診料(カウンセリング) | 5,500円 |
| クリンチェック | 44,000円 |
| リテーナー(片顎) | 44,000円 |
| リテーナー(両顎) | 88,000円 |
| 毎回の診察料 | 5,500円/回 |
※自由診療(保険適用外)・税込価格
※副作用・リスク:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数:2~24回、治療期間:3ヶ月~2年
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マウスピース矯正中の食べ歩きについてよくある質問
マウスピースの種類によって食べ歩きでの注意点は変わりますか?
マウスピース矯正には、さまざまなメーカーやタイプが存在します。
材質や厚みに違いがあるものの、基本的な管理方法は共通していることが多いです。
どの種類であっても、食事時には取り外すことが基本的に推奨されます。
ただし、使用しているマウスピースの特性については、担当の歯科医師に確認しておきましょう。
子どもや高齢者が食べ歩くときの特別な注意点はありますか?
お子様の場合、マウスピースの管理が不十分になりがちなため、保護者の方が見守ることが望ましいでしょう。
取り外しや再装着の手順を一緒に確認し、紛失しないよう注意することも大切です。
高齢の方は、マウスピースの取り外しに時間がかかる場合があります。
無理に急いで外そうとせず、落ち着いて行うようにしましょう。
また、視力の問題がある場合は、明るい場所で鏡を使用することが推奨されます。
海外や旅行先で食べ歩くときのポイントはなんですか?
旅行先では、普段以上に入念な準備を心がけると良いでしょう。
予備のマウスピースや洗浄用品を多めに持参することが望ましいです。
現地の水質が心配な場合は、ミネラルウォーターでの洗浄を検討しましょう。
また歯科医師の連絡先や英語での説明資料を用意しておくと、緊急時に役立つ可能性があります。
【マウスピース矯正に関する法的記載事項】
施術内容:マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯並びを整える矯正治療です。短期間での改善を目指せる「インビザラインGo」は、前歯の軽度な乱れやすき間など、特定の症状に対応したプログラムです。
標準的な治療回数:2〜24回
標準的な治療期間:3か月~2年(治療回数、期間には個人差があります)
標準的な費用:572,000〜841,500円
おもなリスク:副作用:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※マウスピース型矯正システム「インビザラインGO」は未承認機器です。
※入手経路等:アメリカのAlign Technology, Inc.が開発した製品を、正規の販売代理店を通じて入手しています。
輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けているものは複数存在します。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
