マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯並びを少しずつ整えていく治療法です。

従来のワイヤーを使った矯正と比べて装置が目立ちにくいことや、ご自身で取り外しができる点が大きな特徴といえます。

決められた順番で段階的にマウスピースを交換しながら、理想の歯並びへと近づけていきます。

マウスピース矯正に向いている人

マウスピース矯正は、軽度から中等度の歯並びの乱れに対応できる可能性があります。

「見た目を重視したい」「仕事柄がら目立たない方法で治療したい」という方にとって、選ばれやすい治療法の一つです。

例えば前歯のわずかなズレや隙間、軽度のガタつき（叢生）などは、対応しやすいでしょう。

ただし、重度の不正咬合（かみ合わせが悪いこと）や骨格的な問題がある場合は、他の矯正方法を検討する必要があるかもしれません。

まずは歯科医師に相談し、ご自身の症例に適しているか確認することが大切です。

施術の流れと期間の目安

治療は、歯科医師による診察と精密検査（口腔内スキャンなど）から始まります。

その後、一人ひとりの治療計画に基づいて作製されたマウスピースを、指示された順序で装着していきます。

一般的な治療期間は、症例の程度によって異なりますが、1年から2年程度が目安となるでしょう。

費用の相場と保険適用の有無

マウスピース矯正の費用は、治療範囲（全体矯正か部分矯正か）や、難易度によって変動します。

金額は、クリニックや使用する装置によって異なりますが、おおむね次のような相場です。

ほとんどの場合、保険診療の対象外となるため、全額自己負担（自費診療）となる点を理解しておきましょう。

マウスピース矯正のメリットとデメリット

マウスピース矯正には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

ご自身の希望やライフスタイルに合うを含めて、検討することが大切です。

マウスピース矯正後にリテーナーはなぜ必要なのか？

矯正治療で歯並びがキレイに整っても、歯には元の位置に戻ろうとする性質があり、これを「後戻り」と呼びます。

リテーナーはこの後戻りを防ぎ、動かした歯並びをその位置でしっかりキープ・安定させるための大切な保定装置です。

治療にかかった時間と費用を無駄にしないためにも、この保定期間の過ごし方が非常に重要になります。

後戻りが起こるメカニズム

歯の周りにある「歯根膜（しこんまく）」という組織は、歯の位置を記憶しています。

矯正治療で歯を動かしても、この歯根膜が新しい位置に適応するまでは、歯が不安定な状態なのです。

歯周組織が安定するまでには時間がかかるため、その間リテーナーで「動かした歯を支えてあげる」ことが必要になります。

保定の目的と期間の考え方

保定の主な目的は、歯並びを安定させ、長期的に維持することにあります。

保定期間は、一般的に1年から2年程度ですが、さらに長期間の使用を要するケースもあります。

リテーナーが必要な期間は個人の状況や治療内容によって異なるため、歯科医師の指示に従うようにしてください。

リテーナーの装着を怠ったときのリスク

リテーナーの装着時間が不足したり、勝手に使用を中断すると、歯並びが元に戻ってしまう恐れがあります。

特に保定開始直後の数ヶ月間は、後戻りが起きやすい時期です。

後戻りが進行してしまうと、せっかく終えた治療をやり直す「再施術」が必要になる可能性も考えられます。

適切な保定期間の管理が、理想の歯並びを長く楽しめるカギとなります。

リテーナーの種類と特徴

リテーナーには、取り外しができるタイプと固定式のタイプがあります。

どのタイプが適しているかは、施術内容や個人の生活習慣によって異なります。歯科医師と相談しながら、自分に合ったものを選択しましょう。

ここでは、主なリテーナーの種類と特徴について解説します。

マウスピースタイプ（取り外し式）

マウスピースタイプは、透明なプラスチック製の装置で、歯全体を覆うような形状をしています。

食事や歯磨きの際には取り外せるため、お口の中を清潔に保ちやすい点も嬉しいポイントです。

自然な噛み合わせを維持しながら歯並びを保定でき、発音への影響も少ない傾向があります。

プレートタイプ（取り外し式）

プレートタイプは、アクリル樹脂でできた床（歯の裏側を覆う部分）と、歯の表面を固定するワイヤーが組み合わさった構造をしています。

「ホーレータイプ」や「ベッグタイプ」といった種類があります。

耐久性に優れ、長期間の使用にも適していると考えられています。また、必要に応じて微調整がしやすい点もメリットといえるでしょう。

ただし、慣れるまでは少し話しにくさを感じる場合があるかもしれません。

フィックスタイプ（固定式）

フィックスタイプは、歯の裏側に細いワイヤーを接着して固定する方法です。

一度装着すれば、ご自身で取り外したり、装着時間を気にしたりする必要がありません。高い保定効果が期待できることが特徴です。

ただし歯磨きの際には少し工夫が必要です。フロスなどを使いって、丁寧に汚れを落とすことが大切になります。

リテーナーの正しい使い方とケアのしかた

リテーナーを適切に使用するためには、正しい装着方法とケアが欠かせません。

日々のお手入れを適切に行うことで、装置を清潔に保ち、長く使用できるでしょう。

ここでは、リテーナーの使い方と日常的なケアのポイントを解説します。

装着時間の目安

装着時間は、時期によって次のように異なります。

お手入れと保管の注意点

リテーナーは、毎日のお手入れが大切です。

柔らかい歯ブラシと水、またはリテーナー専用の洗浄剤を使って、優しく汚れを落としましょう。熱湯や熱いお湯で洗うと、装置が変形してしまう恐れがあるため、避けてください。

使用しない時は、必ず専用のケースに入れて保管しましょう。乾燥や破損から守り、清潔な状態を保つことができます。

破損や紛失したときの対応

リテーナーにひびが入ったり、破損や変形が見られたりした場合は、すぐに使用を中止してください。無理に使い続けると、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があります。

リテーナーを紛失してしまった場合も、そのまま放置しておくと後戻りが始まってしまう可能性があります。

破損や紛失に気づいたら、できるだけ早く歯科医院に連絡し、修理や再作製について相談しましょう。

リテーナーの再作製には、数万円程度の追加費用がかかるのが一般的ですが、クリニックによっては保証期間内であれば無償または安価で対応してもらえる場合もあります。

あらかじめ保証の有無を確認したり、予備のリテーナーを作製しておくことで、このような場合にも慌てずに対応しやすくなります。

定期的に検診を受ける

保定期間中も、定期的な歯科検診を受けるようにしましょう。

一般的に、3ヶ月から6ヶ月に1回程度の通院が目安とされています。

検診では、歯並びやリテーナーの適合状態を確認し、必要に応じて調整を行います。虫歯や歯周病のチェックも同時に行えるため、お口全体の健康維持にもつながります。

リテーナーが痛い原因と対処法

リテーナーを装着した際に痛みを感じる場合は、おもな原因として「歯が後戻りしようとするのを装置が押さえている圧迫痛」が考えられます。

しかし、装置の不適合や破損が原因の場合もあるため、注意が必要です。

歯が後戻りしようとしている痛み

保定開始直後や、装着時間を守れなかった翌日などは、歯が元の位置に戻ろうとする力が強く働きます。

リテーナーがその力を押さえつけることで、「きつい」「痛い」と感じることがあります。

これは装置が「しっかり機能している証拠」ともいえますが、痛みが数日続く場合は無理をしないでください。

装置の不適合や破損による痛み

リテーナー自体が変形・破損していると、歯茎や粘膜に当たって痛むことがあります。

また、長期間装着を怠ったことで歯が動き、リテーナーが適合しなくなる（浮いてしまう）ことも痛みの原因です。

装着時に明らかに浮いている感覚や、特定の箇所に刺さるような痛みがある場合は、使用を中止しましょう。

痛みを感じたときの対処法

まず、ご自身で装着時間がきちんと守っているか、見直してみましょう。

きつく感じる痛みでも、数時間から1日程度で慣れるような圧迫痛であれば、そのまま使用を続けるといいでしょう。

一方で、我慢できないほどの強い痛みがある場合や、数日経っても痛みが引かない場合は注意が必要です。

リテーナーに破損や変形がないか確認し、異常がある場合や痛みが続くようであれば、速やかに歯科医師へ相談するようにしてください。

マウスピース矯正ならAND美容外科へ

AND美容外科は、マウスピース矯正をはじめとした豊富な矯正メニューをご用意しています。

AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。

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カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。

まずはお気軽にご相談ください。

※自由診療（保険適用外）・税込価格
※副作用・リスク：歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数：2～24回、治療期間：3ヶ月～2年

マウスピース矯正とリテーナーについてよくある質問

マウスピース矯正とリテーナーについて、よくある質問と回答を紹介します。