マウスピース矯正で八重歯は治る？

「私の八重歯はマウスピース矯正で治るかな？」と、不安に感じることがあるでしょう。

マウスピース矯正は、その手軽さから人気が高まっていますが、すべての歯並びの悩みに対応できるわけではありません。

まずは、マウスピース矯正で対応できる八重歯の範囲について、ご紹介します。

軽度 ～ 中度の八重歯なら施術可能な場合が多い

八重歯の矯正にマウスピース矯正が適しているのは、主に軽度から中程度のケースです。

具体的には、犬歯の飛び出しが比較的少なく、歯の重なりが軽度な場合です。この程度の八重歯であれば、インビザラインなどのマウスピース矯正システムで改善が期待できます。

近年の技術により、従来は困難とされていた中程度の八重歯でも、マウスピース矯正で対応できるようになってきました。

重度の八重歯は適応外になる場合も

一方で、重度の八重歯はマウスピース矯正だけでは難しいケースもあります。

たとえば

といったケースでは、マウスピース矯正だけでの治療が難しい場合があります。

このようなケースでは、ワイヤー矯正との併用や部分的な外科的処置が必要になる場合があります。

事前の精密検査であなたに合った矯正法をみつけよう

「自分の八重歯はマウスピース矯正で治せるのかな？」と不安に思ったら、まずは歯科医院での精密検査が欠かせません。

クリニックでは、お口の中の写真撮影、レントゲン撮影、歯型採取などを行い、あなたの歯の状態を詳しく分析します。

さらに、最近では3Dシミュレーションを用いて、治療後にどのような歯並びになるのかを事前に確認できるクリニックも増えています。

可能であれば、複数のクリニックでカウンセリングを受けることも、最適な治療法を見つけるためによいでしょう。

マウスピース矯正による八重歯施術の費用は？

八重歯の矯正をマウスピース矯正で検討する際、やはり気になるのは「費用」ですよね。

治療範囲や期間によって金額は変わるため、あらかじめおおよその費用を把握しておきましょう。

部分矯正なら10万～70万円程度

もし、八重歯の改善が前歯のみの部分矯正で済む場合、費用は10万円～70万円程度が相場です。

部分矯正は施術範囲が限定的なため、全体矯正より費用を抑えられます。

ただし部分矯正だけで十分な満足のいく結果になるかは、お口の状態によって異なります。

まずはカウンセリングで、歯科医師にしっかり確認してもらいましょう。

全体矯正では30万～170万円が目安

八重歯の改善に全体矯正が必要な場合、費用は30万円から170万円程度が一般的とされています。

全体矯正では上下の歯列全体を動かすため、より複雑な施術計画が必要となり、費用も高くなる傾向があります。

インビザライン®︎のような先進的なマウスピース矯正を適用する場合、費用は比較的高めの設定になることが多いでしょう。

最近では国産のマウスピースも登場しており、選択肢によっては費用を抑えられる可能性もあります。

追加費用が発生する場合も

マウスピース矯正の費用には、基本料金以外にも次のような追加費用が発生する可能性があります。

また途中で治療計画の変更が必要になったり、追加のマウスピースを作製したりする場合にも、追加費用が発生することがあります。

事前のカウンセリング時に、総額でどの程度の費用がかかるのか詳しく確認しておきましょう。

マウスピース矯正で八重歯を治すのにかかる期間は？

「八重歯の矯正は、どれくらいの期間がかかるんだろう？」これも、気になるポイントですよね。

治療期間は、八重歯の重症度や、歯の動きやすさなど、個人差によって大きく異なります。ここでは、一般的な目安をご紹介します。

軽度の八重歯なら数ヶ月～1年程度

軽度の八重歯で、部分矯正が適用できる場合、治療期間は数ヶ月～1年程度が目安となります。

前歯の部分だけを動かす矯正であれば、比較的短期間で効果を実感できる可能性も。ただしあくまで目安であり、歯の移動量や体の反応によって期間は変動します。

マウスピースを指示通りにしっかり装着することが、予定通りの期間で矯正を完了させるためのポイントとなります。

全体矯正では1～3年が標準的

八重歯の改善に全体矯正が必要な場合、施術期間は1年から3年程度となることが多いでしょう。

複雑な歯の移動が必要な症例や、抜歯を伴う施術では、より長期間を要する可能性があります。

また一般的に、成人は子供に比べて歯が動きにくいため、治療期間が長くなる傾向があります。

定期的な通院と、適切なマウスピースの管理を続けることが、計画通りに矯正を終えるためのポイントとなります。

保定期間も含めた長期計画が重要

矯正治療が終わった後も「保定期間」と呼ばれる、歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぐための期間が必要です。

保定装置（リテーナー）の使用は、一般的に2年程度が目安ですが、より長期間の使用が推奨される場合もあります。この期間も、定期的な通院が必要になることも。

矯正治療は、保定期間も含めた長期的な計画で考えることが重要です。せっかく手に入れたキレイな歯並びを、ずっとキープするために、保定期間も大切にしましょう。

八重歯のマウスピース矯正で知っておきたい注意点

マウスピース矯正をスムーズに進めるには、いくつか知っておきたいポイントがあります。

以下のポイントを理解し、しっかりと実践することで、理想の仕上がりに近づけることができるでしょう。

毎日20時間以上の装着が必須

マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されています。

食事や歯磨きの時間を除いて、基本的には常に装着しておく必要があります。装着時間が不足すると、歯が計画通りに動かず、治療期間が延びてしまう可能性も。

自己管理能力が大切になってくるため、生活スタイルを見直す必要もあるでしょう。

スペース確保のための処置が必要な場合も

八重歯を正しい位置に動かすには、歯を並べるためのスペースが必要です。

IPR（歯間削合）や歯列の拡大、奥歯の後方移動などの方法でスペースを作る場合があります。

重度の叢生（歯の重なり）がある場合は、抜歯が必要になることもあるでしょう。

これらの処置は施術計画の一部として、事前に詳しく説明を受けることが大切です。

もし歯の重なり（叢生）が重度の場合、残念ながら抜歯が必要になるケースも考えられます。

これらの処置は、治療計画の一部として、事前に歯科医師から詳しい説明があるので、しっかり理解しておきましょう。

アタッチメントにより見た目に影響がある場合も

マウスピース矯正では、歯を効率的に動かすために、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる透明な突起物を取り付けることがあります。

アタッチメントは、マウスピースが歯にしっかりとフィットし、狙った方向に歯を動かすための重要な役割を果たします。

素材は目立ちにくい透明なものがほとんどですが、光の加減などによっては、わずかに見えることも。

アタッチメントの必要性や、どの歯にどのくらいつけるかなどは、治療前に歯科医師としっかり相談しておきましょう。

定期的な通院とメンテナンスが重要

マウスピース矯正中は、一般的に4週間から8週間ごとの定期通院が必要になります。

通院時には施術の進行状況をチェックし、必要に応じて施術計画の調整を行います。

また、マウスピースの適合状態や口腔内の健康状態も定期的に確認する必要があるでしょう。

マウスピース矯正とワイヤー矯正はどう違う？

八重歯の矯正を検討する際、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらを選ぶべきか迷われる方も多いでしょう。

それぞれの特徴を理解して、あなたに合った方法を見つけましょう。

マウスピース矯正のメリットとデメリット

マウスピース矯正のメリットとして挙げられるのは、目立ちにくさと取り外し可能な点です。

透明なマウスピースは、人と話すときや写真を撮るときも、ワイヤー矯正に比べて気になりにくいでしょう。

食事の際に装置を外せるので、食べられるものに制限が少なく、お口の中を清潔に保ちやすいのも嬉しいポイントです。

一方デメリットとしては、ご自身の自己管理（決められた時間、しっかり装着するなど）が不可欠です。また残念ながら、非常に重度の歯並びの乱れには対応できない場合もあります。

ワイヤー矯正との違い

ワイヤー矯正は、重度の八重歯や、複雑な歯並びの乱れなど、幅広い矯正に対応できる方法です。

抜歯を伴うような大きな歯の移動や、骨格的な問題が関わるケースでも、強制できる可能性があります。

また、装置が固定されているため、ご自身の管理による治療への影響を受けにくいという特徴もあります。

どちらの矯正方法がご自身に合っているかは、お口の状態やライフスタイルによって異なります。歯科医師としっかり相談して、適した方法を選びましょう。

併用施術という選択肢も

近年では、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせた「併用施術」も行われています。

例えば重度の八重歯の場合、まずワイヤー矯正で歯を大きく動かし、その後仕上げの段階でマウスピース矯正に切り替える、といった方法です。

それぞれの矯正方法の良いところを活かすことで、より効率的で質の高い治療が期待できる場合があります。

併用施術については、経験豊富な歯科医師に相談してください。

マウスピース矯正ならAND美容外科へ

AND美容外科は、マウスピース矯正をはじめとした豊富な矯正メニューをご用意しています。

AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。

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■マウスピース矯正（税込）

※自由診療（保険適用外）・税込価格
※治療回数：2～24回、治療期間：3ヶ月～2年

マウスピース矯正による八重歯施術についてよくある質問