マウスピース矯正の違和感はいつまで続く?原因と対処法を解説
マウスピース矯正を始めた方が直面することがあるのが「違和感がいつまで続くのだろう」「この痛みは正常なのだろうか」といった不安です。
マウスピース矯正の違和感は、装着開始から3〜5日目がピークとなり、多くの方が1週間から1ヶ月程度で慣れる傾向があります。
この記事では、マウスピース矯正の違和感が続く期間や原因、具体的な対処法について詳しく解説します。
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長
【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得
※本記事は2025年11月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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マウスピース矯正の違和感はいつまで続く?
マウスピース矯正を始めた方が気になるのは、違和感や痛みがいつまで続くのかということですよね。
一般的な経過を理解することで、不安を軽減し、適切に対処することにつながるでしょう。
ここでは、違和感の一般的な期間とパターンについて詳しく説明します。
初期の違和感は1週間程度で軽減する傾向
マウスピース矯正の装着を開始すると、多くの方が初日から違和感を感じる可能性があります。
装着開始から3〜5日目が違和感のピークとなり、その後徐々に軽減していくパターンが一般的です。
1週間程度経過すると、口の中がマウスピースに慣れ始め、違和感が和らいでくる方が多い傾向にあります。
この初期の違和感は、歯が動き始めるための必要な圧力によるものであり、施術が正常に進行している証拠でもあります。
1ヶ月で慣れる方が多い傾向
マウスピース矯正の違和感に完全に慣れるまでの期間は個人差がありますが、多くの方が1ヶ月程度で慣れる傾向があります。
この期間中に、食事や会話時の違和感も徐々に軽減していき、装着時間を適切に守ることで、慣れるまでの期間を短縮できる可能性もあります。
1日20時間以上の装着を継続することで、口の中がより早くマウスピースに適応する場合があります。
新しいマウスピースへの交換時は一時的に違和感が再発
マウスピース矯正では、通常1〜2週間に1度新しいマウスピースに交換します。
新しいマウスピースに交換するたびに、一時的な違和感や痛みが再発する場合があります。
これは、口の中がすでにマウスピース装着に慣れているためと考えられています。
マウスピース矯正で違和感が生じる主な原因は?
マウスピース矯正の違和感には、いくつかの明確な原因があります。
原因を理解することで、違和感が正常な反応なのか、それとも何らかの問題があるのかを判断できるでしょう。
ここでは、違和感が生じる主要な原因について詳しく解説します。
歯の移動による圧迫感
マウスピース矯正の一般的な違和感の原因の一つは、歯が動く際の圧迫感です。
マウスピースが歯に適切な圧力をかけることで、歯を目標の位置に移動させていきます。
この圧力によって歯根膜という組織が刺激され、違和感や軽い痛みを感じる場合があるでしょう。
特に歯の移動量が大きい部分では、より強い違和感を感じる傾向にあります。
マウスピースのフィット感による異物感
口の中に異物であるマウスピースが入ることで、初期には強い異物感を覚える場合があります。
マウスピースの厚みや材質によって、舌や頬の内側に当たる感覚が生じることもあるでしょう。
唾液の分泌量が一時的に増加し、口の中の環境が変化することも違和感の要因となります。
時間の経過とともに口の中の筋肉や粘膜がマウスピースに適応し、異物感は軽減していく傾向にあります。
マウスピースの適合不良
マウスピースが歯にうまくフィットしていないと、強い違和感や痛みを感じることがあります。
これは、製作時のわずかな誤差や、歯の動きが計画からずれてしまったときに起こるものです。
適合不良により、一部の歯に過度な力がかかったり、逆に力がうまく伝わらなかったりする可能性もあります。
もしこのような状態が続いたら、歯科医院で調整してもらったり、新しいマウスピースを作り直したりする必要が出てくるかもしれません。
マウスピース矯正の違和感を軽減する対処法は?
マウスピース矯正の違和感は避けられないものですが、適切な対処法によって軽減できる場合があります。
日常生活に支障をきたさないよう、効果的な対処法を身に付けることが大切です。
ここでは、具体的な対処法とその実践方法について説明します。
装着時間を適切に守る
マウスピース矯正で違和感を抑えるためには、規定の装着時間を守ることが重要です。
1日20時間以上の装着を継続することで、口の中が早くマウスピースに慣れる可能性があります。
装着時間が短いと、毎回装着するたびに新たな違和感を感じてしまう場合もあります。
食事と歯磨き以外はできるだけマウスピースを装着し続けることで、適応期間を短縮できるでしょう。
適切な口腔ケアを行う
マウスピース装着中は、口腔内の清潔を保つことが違和感の軽減につながり、口内炎や細菌の繁殖による不快感を防げる場合があります。
以下のようなケア方法が推奨されます。
- マウスピース取り外し時の丁寧な歯磨き
- マウスピース専用クリーナーでの清掃
- 定期的なうがい薬の使用
- マウスピース保管時の清潔なケースの使用
痛み止めの適切な使用
違和感が強い場合は、市販の痛み止めを適切に使用することで症状を和らげられる可能性もあります。
特に新しいマウスピースに交換した直後の2〜3日間は、痛み止めの使用を検討してもよいでしょう。
ただし、痛み止めは一時的な対処法であり、根本的な解決策ではありません。
使用前には薬剤師や歯科医師に相談し、適切な使用方法について確認することが大切です。
食事の工夫
マウスピース装着初期は、食事内容を工夫することで違和感を軽減できる場合があります。
硬い食べ物や噛みごたえのある食べ物は避け、柔らかい食べ物を中心とした食事がおすすめです。
以下のような食べ物を選ぶことで、歯への負担を軽減できる可能性があります。
| おすすめの食べ物 | 避けた方がよい食べ物 |
|---|---|
| おかゆ、うどん、スープ | 硬いパン、ナッツ類 |
| ヨーグルト、プリン | 氷、硬いお菓子 |
| 蒸し野菜、魚料理 | 硬い肉類、繊維質の多い野菜 |
歯科医院に相談すべき症状や状況は?
マウスピース矯正の違和感は正常な反応ですが、中には歯科医院での確認が必要な症状もあります。
適切なタイミングで相談することで、トラブルを未然に防げる場合があるでしょう。
ここでは、歯科医院に相談すべき具体的な症状や状況について解説します。
1ヶ月以上違和感が続く場合
通常であれば1ヶ月程度で慣れるマウスピース矯正の違和感が、それ以上続く場合は相談が必要です。
長期間の違和感は、マウスピースの適合不良や施術計画の見直しが必要な場合があります。
個人差はありますが、適切に進行している場合は徐々に違和感が軽減していくのが一般的です。
違和感が改善されない、または悪化している場合は早めの相談をおすすめします。
強い痛みや腫れが生じた場合
軽度の違和感を超えて、強い痛みや歯茎の腫れが生じた場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。
これらの症状は、マウスピースによる過度な圧力や感染症のサインである可能性があります。
特に以下のような症状がある場合は、緊急性が高い場合があります。
- 激しい痛みで日常生活に支障がある
- 歯茎から出血が続く
- 顔や頬の腫れ
- 発熱を伴う症状
マウスピースの破損や変形
マウスピースが破損したり、明らかに変形したりした場合は、使用を中止して歯科医院に相談してください。
破損したマウスピースを使い続けると、歯や歯茎を傷つける可能性があります。
また、適切な圧力がかからず、施術の効果が期待できない場合もあります。
新しいマウスピースの作成や調整が必要になる可能性があるため、早めの対応が重要です。
口内炎や傷が頻繁にできる場合
マウスピースが口の中の粘膜に当たって、口内炎や傷が頻繁にできる場合も相談が必要です。
これは、マウスピースの形状調整や、装着方法の見直しが必要な場合があります。
放置すると感染症のリスクが高まったり、痛みで装着時間を守れなくなったりする可能性があるでしょう。
口内炎や傷が繰り返しできる場合は、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。
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マウスピース矯正(税込)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| インビザラインGo(片顎) | 572,000円 |
| インビザラインGo(両顎) | 748,000円 |
| 初診料(カウンセリング) | 5,500円 |
| クリンチェック | 44,000円 |
| リテーナー(片顎) | 44,000円 |
| リテーナー(両顎) | 88,000円 |
| 毎回の診察料 | 5,500円/回 |
※自由診療(保険適用外)・税込価格
※副作用・リスク:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数:2~24回、治療期間:3ヶ月~2年
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マウスピース矯正についてよくある質問
マウスピースをつけたままタバコを吸っても良いですか?
マウスピースをつけたままタバコを吸うことは、一般的に推奨されていません。
タバコのヤニがマウスピースに付着し、着色や黄ばみの原因となるだけでなく、不衛生な状態を引き起こす可能性があります。
また、タバコは歯周病のリスクを高める要因にもなるため、矯正期間中は禁煙することが望ましいとされています。
マウスピースが黄ばんできたらどうすれば良いですか?
マウスピースは、唾液や飲み物の色素によって徐々に黄ばむことがあります。
専用の洗浄剤を使うことで、黄ばみやにおいをしっかり取り除ける可能性があります。
ただし熱湯の使用や、研磨剤入りの歯磨き粉での洗浄は変形や傷の原因になることがあるため、避けてください。
矯正中にむし歯ができてしまったらどうなりますか?
矯正治療中にむし歯ができた場合、治療を中断してむし歯の治療を優先することが一般的です。
むし歯の治療方法によっては、歯の形が変わるため、マウスピースを作り直す必要が出てくる可能性があります。
むし歯を放置すると矯正計画に影響が出るため、定期的な歯科検診と日々の丁寧な歯磨きが大切です。
【マウスピース矯正に関する法的記載事項】
施術内容:マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯並びを整える矯正治療です。短期間での改善を目指せる「インビザラインGo」は、前歯の軽度な乱れやすき間など、特定の症状に対応したプログラムです。
標準的な治療回数:2〜24回
標準的な治療期間:3か月~2年(治療回数、期間には個人差があります)
標準的な費用:572,000〜841,500円
おもなリスク:副作用:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※マウスピース型矯正システム「インビザラインGO」は未承認機器です。
※入手経路等:アメリカのAlign Technology, Inc.が開発した製品を、正規の販売代理店を通じて入手しています。
輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けているものは複数存在します。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
