マウスピース矯正で喋りにくいのはいつまで?対処法と注意点
「マウスピース矯正を始めたばかりだけど、話しづらくて仕事に支障が出そう」
「この違和感はいつまで続くの?」このような不安を抱えていませんか。
マウスピース矯正中に話しづらさを感じる方もおり、特に初期には違和感として現れる場合があります。
個人差はありますが、2週間から1ヶ月程度で日常会話に支障が少なくなるといわれています。
この記事では、マウスピース矯正による話しづらさがいつまで続くのか、どのような対処法が効果的なのかを詳しく解説していきます。
※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長
【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得
気になる内容をクリック
マウスピース矯正で喋りにくいのはなぜ起こる?
矯正のためのマウスピースを装着すると、口の中の環境が変化するため、多くの方が話しづらさを感じます。
その理由はおもに次の3つが考えられます。
- 舌の動きが制限されるため
- 口内の厚みが変化するため
- 異物感による心理的な影響
それぞれを理解することで、話しづらさに対する不安がやわらぐでしょう。
舌の動きが制限されるため
マウスピースが装着されることで、舌の動きが制限されることが原因の一つです。
通常の発音では、舌が歯や口蓋に自由に触れることで正確な音が作られます。
しかし、マウスピースが歯を覆うことで、舌の感覚や動きに変化が生じてしまいます。
特にサ行、タ行、ラ行の発音では、舌の細かな動きが重要になるため、これらの音で話しづらさを感じやすい場合もあるでしょう。
口内の厚みが変化するため
マウスピースの厚み(通常0.5mm程度)により、口内の空間が狭くなります。
わずかな厚みでも、舌が慣れ親しんだ口内環境との違いを感じ取ってしまいます。
この変化により、いつもの感覚で発音しようとしても、思うような音が出にくくなることがあるかもしれません。
また、唾液の分泌量や流れ方にも影響し、口内の潤滑状態が変わることも発音に関係する場合があるでしょう。
異物感による心理的な影響もある
口の中に異物があることによる心理的な緊張も、話しづらさに関係する可能性があります。
「うまく話せないのではないか」という不安が、実際に発音を困難にしてしまうケースも少なくありません。
特に重要な会議やプレゼンテーションの前では、この心理的要因が影響することがあります。
リラックスして自然に話すことを意識することで、緊張による発音への影響を軽減できる場合があるでしょう。
マウスピース矯正の喋りにくさはいつまで続く?
マウスピース矯正による話しづらさの期間について、装着開始からどのような変化を感じる可能性があるのかを紹介します。
装着開始から3日間が困難な時期
装着開始から1〜3日目が、特に話しづらく感じる時期といわれています。
この時期は異物感が強いことがあり、舌の動きに大きな制限を感じやすい状態です。
いつもよりゆっくり話すことを意識する必要があるかもしれません。
この期間は無理をせず、マウスピースの装着に慣れる期間だと理解しておいたほうがいいかもしれません。
4日から1週間で徐々に慣れ始める傾向
装着開始から4日目以降、基本的な会話は徐々にスムーズになってくるでしょう。
舌の動きがマウスピースの存在に適応し始め、日常会話での困りごとは少しずつ軽減されていきます。ただし、早口で話したり、複雑な発音を含む単語では、まだ困難を感じる場合があります。
マウスピースの装着に違和感があっても、積極的に発音練習などを行うとより早くマウスピース矯正の話しづらさの解消につながります。
2週間から1ヶ月でほぼ改善される傾向
個人差はありますが2週間から1ヶ月ほどの期間で、日常会話ではほぼ気にならなくなる方も多いとされています。
この段階では、マウスピースを装着していても自然に話せるようになる場合が多いでしょう。
ただし、1ヶ月経過しても話しづらさが続くなど、気になることがある場合は、装着方法や調整について歯科医師に相談することが大切です。
適切な対処により、より快適にマウスピース矯正を続けられる可能性があります。
マウスピース矯正の喋りにくさを改善する対処法は?
話しづらさを早期に改善するためには、適切な対処法を実践することが重要です。
次の方法を組み合わせることで、より快適にマウスピース矯正期間を過ごせるでしょう。
正しい装着方法を確認する
まず、マウスピースが正しく装着されているかを確認することが基本となります。
奥歯の部分から装着し、前歯に向かって順番に押し込むことで、全体がしっかりと歯にフィットします。
装着後は軽く歯を噛み合わせ、マウスピースが正しい位置に収まっているかを確認してください。
不適切な装着は話しづらさを増加させる原因となるため、マウスピース装着の際に毎回確認することが望ましいでしょう。
段階的な発音練習を行う
発音練習により、マウスピースへの適応を早めることが期待できます。
以下の方法を順番に実践してみてください。
- 母音「あ」「い」「う」「え」「お」をゆっくり明確に発音する
- 「さしすせそ」「たちつてと」「らりるれろ」を重点的に練習する
- 早口言葉を使った練習(「生麦生米生卵」など)
- 新聞や雑誌の音読を毎日続ける
これらの練習は、1日10〜15分程度から始めて、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。
日常会話での実践テクニック
普段の会話では、以下のポイントを意識することで話しやすくなります。
ゆっくりと話すことを心がけ、一つ一つの音を明確に発音するよう意識してください。
早口で話すと発音がさらに困難になることがあるため、普段の会話でも意識的にゆっくり話す練習をすることが大切です。
また、口内の乾燥を防ぐためにこまめに水分補給を行い、唾液腺マッサージで唾液量を増加させることも重要です。
マウスピース矯正で注意すべきポイントはある?
マウスピース矯正のスムーズな進行には、いくつかの注意点を理解しておくことが重要です。
適切な注意を払うことで、より快適な矯正期間を送ることにつながるでしょう。
重要な予定がある場合の事前準備
重要な会議、面接、プレゼンテーションなどの予定がある場合は、事前の準備が大切です。
可能であれば、こうした重要な予定の1〜2週間前からマウスピースの装着を開始することをおすすめします。
また、当日は普段より早めにマウスピースを装着し、発声練習を行っておくと安心です。
必要に応じて一時的にマウスピースを外すことも可能ですが、矯正効果を維持するため事前に歯科医師と相談しておくことが大切です。
口内環境の変化に注意する
マウスピース装着により、口内の環境が変化することがあります。
唾液の流れ方や分泌量の変化により、口内が乾燥しやすくなる場合もあるかもしれません。
こまめな水分補給と、糖分を含まない飴やガムの活用で唾液分泌を促すことが推奨されます。
また、口内の清潔を保つため、マウスピース着脱時の手洗いと口腔ケアを怠らないようにしましょう。
個人差があることを理解しておく
マウスピース矯正による話しづらさの期間や程度には、個人差があります。
舌の動きの癖、口の形、職業による話す頻度などによって適応期間が変わる可能性があります。
他の人と比較して焦る必要はなく、自分のペースで慣れていくことが重要です。
1ヶ月以上経過しても改善が見られない場合は、遠慮なく歯科医師に相談して適切なアドバイスを受けることをおすすめします。
マウスピース矯正についてよくある質問
マウスピース矯正は痛みもありますか?
装着初期には歯が動くことによる軽い痛みや違和感を感じる場合があります。
この痛みは通常2〜3日で軽減するといわれていますが、痛みが続く場合は歯科医師に相談してください。
仕事中の装着で気をつけることはありますか?
接客業や営業職など話すことが多い職業では、装着初期の発音練習が特に重要になります。
慣れるまでは意識的にゆっくり話すことを心がけ、必要に応じて同僚や上司に事前に説明しておくと良いでしょう。
マウスピースの手入れで発音に影響することはありますか?
汚れたマウスピースは装着感が悪くなり、発音にも影響する可能性があります。
毎日の清掃と定期的な専用洗浄剤の使用により、常に清潔な状態を保つことが重要です。
マウスピース矯正ならAND美容外科へ
AND美容外科は、マウスピース矯正をはじめとした豊富な矯正メニューをご用意しています。
AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。
無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合った矯正方法をご提案します。
カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。
まずはお気軽にご相談ください。
AND美容外科の詳しい情報を見る
■マウスピース矯正(税込)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| インビザラインGo(片顎) | 572,000円 |
| インビザラインGo(両顎) | 748,000円 |
| 初診料(カウンセリング) | 5,500円 |
| クリンチェック | 44,000円 |
| リテーナー(片顎) | 44,000円 |
| リテーナー(両顎) | 88,000円 |
| 毎回の診察料 | 5,500円/回 |
※自由診療(保険適用外)・税込価格
※副作用・リスク:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数:2~24回、治療期間:3ヶ月~2年
詳しい情報を見る
【マウスピース矯正に関する法的記載事項】
施術内容:マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯並びを整える矯正治療です。短期間での改善を目指せる「インビザラインGo」は、前歯の軽度な乱れやすき間など、特定の症状に対応したプログラムです。
標準的な治療回数:2〜24回
標準的な治療期間:3か月~2年(治療回数、期間には個人差があります)
標準的な費用:572,000〜841,500円
おもなリスク:副作用:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※マウスピース型矯正システム「インビザラインGO」は未承認機器です。
※入手経路等:アメリカのAlign Technology, Inc.が開発した製品を、正規の販売代理店を通じて入手しています。
輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けているものは複数存在します。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
