マウスピース矯正を始めてから「歯磨きのタイミングが分からない」「マウスピースも洗う必要があるの？」といった疑問を抱える方は多いのではないでしょうか。

マウスピース矯正は取り外しが可能で、通常の歯磨きができるというメリットがあります。

しかし、正しいケア方法を知らないと、むし歯や歯周病、口臭などのトラブルにつながる可能性があります。

この記事では、マウスピース矯正中の正しい歯磨き方法から、外食時のケア方法、マウスピース本体の洗浄方法まで詳しく解説します。

適切なケアを身につけることで、矯正中も健康な口腔環境を維持し、不安を軽減して施術を続けられるでしょう。

※本記事は2025年11月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」（厚生労働省）をご覧ください。

マウスピース矯正中の基本的な歯磨き方法とは？

マウスピース矯正中の歯磨きは、通常の歯磨きと比べて特別な手順があります。

まず重要なのは、必ずマウスピースを外してから歯磨きを行うことです。

マウスピースを装着したまま歯磨きをすると、汚れが十分に取れず、かえって細菌の温床になってしまう可能性があります。

正しい手順を身につけることで、矯正中も口腔内を清潔に保つことにつながるでしょう。

マウスピースを外してから行う歯磨きの手順

マウスピース矯正中の歯磨きは、以下の順序で行うことが推奨されています。

まず、マウスピースを丁寧に外し、歯ブラシで通常通り歯磨きを行います。

次に、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯間の汚れを除去し、最後にマウスウォッシュでうがいをしてからマウスピースを再装着します。

この一連の流れを習慣化することで、適切な口腔ケアが期待できるでしょう。

アタッチメント周囲の清掃方法

マウスピース矯正では、歯に「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起物が取り付けられることがあります。

このアタッチメント周囲は汚れが溜まりやすく、特に丁寧な清掃が必要です。

歯ブラシを斜めに当てて小刻みに動かすことで、アタッチメント周囲の汚れを除去できる可能性があります。

タフトブラシなどの細い歯ブラシを使用すると、より細かい部分まで清掃しやすくなるでしょう。

歯磨き粉の選び方と使用量

マウスピース矯正中の歯磨き粉選びにも注意が必要です。

フッ素配合の歯磨き粉を選ぶことで、むし歯予防効果が期待できる場合があります。

ただし、研磨剤が多く含まれた歯磨き粉は、アタッチメントを傷つける可能性があるため避けた方が良いでしょう。

使用量は米粒程度で十分で、過度に多く使用する必要はありません。

歯磨きができない状況での対処法はある？

外食時や職場など、歯磨きが難しい状況は日常生活で頻繁に発生します。

マウスピース矯正中は、食後すぐに歯を磨けない場合でも、適切な対処を行うことでリスクを軽減できる可能性があります。

完璧な歯磨きができなくても、応急処置的なケアを知っておくことで不安を軽減して外出することにつながるでしょう。

以下で具体的な対処法をご紹介します。

水うがいによる応急処置

歯磨きができない場合の最も基本的な対処法は、水でのうがいです。

食後に水でしっかりとうがいをする（口をすすぐ）ことで、口腔内の食べ物の残りカスを洗い流し、細菌の増殖を抑制する効果が期待できます。

うがいの際は、口の中で水を勢いよく動かして、歯と歯の間や舌の表面もしっかりと洗い流すことが大切です。

この方法は完全な清掃にはなりませんが、一時的な対処としては有効でしょう。

携帯用オーラルケアグッズの活用

外出先でのオーラルケアには、携帯用のケアグッズを準備しておくと便利です。

小型の歯ブラシや個包装の歯磨き粉、携帯用マウスウォッシュなどを持参することで、外出先でも簡易的な歯磨きができる場合があります。

また、歯磨きガムを使用することで、唾液の分泌を促進し、口腔内の自浄作用を高める効果も期待できるでしょう。

ただし、これらは応急処置的な方法であり、帰宅後は通常の歯磨きを行うことが重要です。

外食時の注意点とタイミング

外食時は、食事の前後でマウスピースの取り扱いに注意する必要があります。

食事前にマウスピースを外し、清潔なケースに保管することで紛失や汚染を防ぐことにつながるでしょう。

食後は可能な限り早めに口をゆすぎ、最低でも30分程度時間をおいてからマウスピースを再装着することが推奨されています。

これにより、口腔内のpHが中性に戻り、歯のエナメル質への負担を軽減できる可能性があります。

マウスピース本体の正しい洗浄方法とは？

マウスピース本体の清潔さを保つことは、口腔衛生において重要です。

汚れたマウスピースを装着し続けると、細菌が繁殖し、口臭やむし歯の原因となる可能性があります。

正しい洗浄方法を身につけることで、マウスピースを衛生的に使用し続けることができるでしょう。

以下で具体的な洗浄手順と注意点をご説明します。

日常的な洗浄手順

マウスピースの日常的な洗浄は、毎回の取り外し時に行うことが推奨されます。

流水でマウスピースを軽くすすぎ、柔らかい歯ブラシで優しくこすって汚れを除去します。

強くこすりすぎると傷がつき、そこに細菌が付着しやすくなるため、優しく丁寧に洗浄することが大切です。

洗浄後は清潔なタオルで水分を拭き取り、専用ケースに保管するか、すぐに装着します。

専用洗浄剤の使用方法

より徹底的な清掃には、マウスピース専用の洗浄剤の使用が推奨されます。

洗浄剤は通常、水またはぬるま湯に溶かして使用し、指定された時間浸け置きすることで高い洗浄効果が期待できるでしょう。

週に2〜3回程度の使用で、日常の清掃では落としきれない汚れや細菌を除去できる可能性があります。

使用後は十分にすすぎ、洗浄剤の成分が残らないよう注意しましょう。

マウスピース洗浄時の注意事項

マウスピースの洗浄には、避けるべき方法がいくつかあります。

熱湯での洗浄は材質を変形させる可能性があるため、必ず常温またはぬるま湯を使用してください。

また、研磨剤入りの歯磨き粉や漂白剤の使用も、マウスピースを傷つけたり変色させたりする恐れがあります。

アルコール系のマウスウォッシュでの長時間の浸け置きも、材質に悪影響を与える可能性があるため控えた方が良いでしょう。

矯正中のトラブル予防と口臭対策はどうする？

マウスピース矯正中は、通常よりも口腔内環境の変化が起こりやすく、様々なトラブルが発生する可能性があります。

特に、むし歯や歯周病、口臭などの問題は、日常的なケアの方法によって影響を受ける場合があります。

適切な予防策を講じることで、これらのトラブルを未然に防ぎ、快適な矯正生活を送ることにつながるでしょう。

以下で具体的な予防方法をご紹介します。

むし歯と歯周病の予防対策

マウスピース矯正中のむし歯予防には、食事後の早めの歯磨きが重要です。

食べ物の糖分が口腔内に長時間残ることで、むし歯菌が活発になり、歯の脱灰が進行する可能性が高まることがあります。

フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、歯の再石灰化を促進し、むし歯リスクを軽減できる場合もあります。

また、定期的な歯科検診を受けることで、初期のむし歯や歯周病を早期発見・対処することにつながるでしょう。

口臭対策の具体的方法

マウスピース矯正中の口臭は、主にマウスピース内での細菌の繁殖が原因となることが多いです。

舌の表面に付着した細菌も口臭の大きな要因となるため、舌ブラシや舌クリーナーを使用した舌苔の除去が重要です。

マウスウォッシュの使用は、口腔内の細菌を減らし、口臭予防に役立つ可能性があります。

着色汚れの防止方法

マウスピース矯正中は、コーヒーや紅茶、ワインなどの着色しやすい飲食物に注意が必要です。

これらを摂取する際は、マウスピースを外し、摂取後は口をゆすいでから再装着することで着色リスクを軽減できるでしょう。

また、ストローを使用することで、着色物質が歯に直接触れる時間を短縮し、着色防止効果が期待できるでしょう。

禁煙することも、歯の着色予防だけでなく、口腔環境全体の改善につながる可能性があります。

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※副作用・リスク：歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数：2～24回、治療期間：3ヶ月～2年

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