男性の鼻の美容医療とは? 費用やダウンタイム、施術の種類について解説
「鼻の形について考えることがある」「外見の印象を変えたい」と感じている男性もいらっしゃるかもしれません。
美容医療の選択肢として鼻の施術が知られる一方で、費用や方法について心配や疑問を抱える方も多いでしょう。
本記事では、男性が鼻の施術を検討する際に参考になる可能性のある、施術の種類や特徴、回復までの流れ、リスクや注意点についての情報をまとめました。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2025年12月時点の情報をもとにまとめています。
※鼻の美容施術は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※鼻の美容施術に用いられる機器や薬剤の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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男性の鼻の美容医療とはどんな施術?
鼻の美容医療は、鼻の形状や大きさを調整する施術の総称とされています。
外科的な処置を行う方法や、注射などで一時的に形を整える方法などがあり、それぞれ異なる特徴を持つ場合があります。
男性が鼻の施術を選ぶ主な理由
男性が鼻の施術を検討する背景には、さまざまな心理的・社会的な要因が存在すると考えられます。
鼻の施術を希望する男性には、女性とは異なる動機を持つ場合もあります。
また、過去に施術を受けたものの、結果がご自身のイメージと異なり、再度の施術を希望するケースもあるようです。
また、施術後に新たな形の変化が生じたことや、元の状態が十分に変わらなかったと感じることなどもあります。
このように、男性が鼻の施術を選ぶ理由は多岐にわたるようです。
鼻の施術で調整する要素
鼻の施術では、以下のようなさまざまな部位の調整が試みられる場合があります。
- 鼻筋の高さ
- 鼻先の形状
- 小鼻の大きさ
たとえば、鼻筋に段差や凹凸がある場合や、鼻先が丸みを帯びている場合などが対象となることがあります。
また、鼻の穴の形状や左右のバランスについても、施術によって調整が試みられる場合があるでしょう。
ただし、すべての状態が解消されるわけではなく、施術の範囲や個人差によって結果は異なる可能性があります。
男性と女性では鼻の特徴は何が違う?
男性と女性では、鼻の骨格や皮膚の特徴に違いがあると言われています。
これらの違いは、施術の方法や結果に影響を与える場合があるため、事前に理解しておきましょう。
骨格と軟骨の構造上の違い
男性の鼻は、女性と比べて骨格がしっかりしている場合があるとされています。
例えば、鼻筋(鼻背)が女性よりも幅広く、鼻先(鼻尖)の軟骨もしっかりしている傾向にあるようです。
このため、施術の際には、より多くの調整が検討される場合があるでしょう。
また、鼻筋の高さや角度についても、男性特有の希望が反映されることが多く、女性とは異なるアプローチが求められることがあります。
骨格の特徴を考慮した施術計画が望まれるでしょう。
皮膚の厚みの違い
男性の鼻の皮膚は、女性と比べて厚みがあり、毛穴も目立ちやすい場合があります。
また、皮膚が厚く皮脂腺が発達しているため、施術後の腫れが長引く可能性も考慮されます。
そのため、回復までの期間にも影響が出ることがあるでしょう。
男性の鼻の美容医療で選ばれる施術には何がある?
鼻の美容医療には、外科的な処置を行う方法がいくつか存在するとされています。
それぞれの方法には特徴があり、希望する変化や予算、回復期間などを考慮して選択していくことが推奨されます。
隆鼻術とプロテーゼ
隆鼻術は、鼻筋を高くするために人工物を挿入する方法の一つとされています。
シリコンやポリテトラフルオロエチレン(ゴアテックス)などの素材が用いられることがあり、それぞれに特徴があるとされています。
シリコンは加工しやすく費用も抑えられる傾向がありますが、体内で異物反応を起こす可能性や、位置がずれるリスクもあるでしょう。
ゴアテックスは組織との親和性が高いとされていますが、費用はシリコンよりも高くなる可能性があります。
どちらの素材も合併症の発生率は一定程度あるとされている一方で、医療現場で使用されることのある素材となっています。
鼻尖形成と軟骨移植
鼻先の形状を調整する施術として、ご自身の軟骨を移植する方法が選択肢の一つとなります。
耳や鼻の中から軟骨を採取し、鼻先に移植する方法です。
ご自身の組織を使用するため、人工物を避けたいと考える方などが選択する場合もあるでしょう。
ただし、軟骨の採取には追加の処置が伴い、その部位にも腫れや痛みが生じる可能性があります。
鼻中隔延長と骨切り手術
鼻中隔延長は、鼻の内部の壁(鼻中隔)を延ばすことで、鼻先の位置や角度を変える方法の一つとされています。
この施術では、軟骨を移植して鼻中隔を補強し、鼻先を前方や下方に動かす狙いで行われます。
一方、骨切り手術は、鼻の骨を切断して形を整える方法の一つで、鼻幅を狭くする場合などに行われるものです。
骨を切る処置では、術後の腫れが大きくなる傾向もあります。
小鼻縮小と鼻孔形状の調整・小鼻縮小術(鼻翼縮小術)
小鼻の大きさや鼻の穴の形状を調整する施術も、鼻の美容医療における選択肢の一つとされています。
小鼻の外側や内側の組織を切除し、縫合することで、見た目の変化を目指す施術です。
この施術では、切除する範囲や縫合の方法によって結果が変わるため、医師との十分な相談が必要でしょう。
また、傷跡が目立たないように配慮されることが多いようですが、個人差により傷跡が残る場合もあるようです。
各施術の比較
どの施術が適しているかは、希望する変化の内容や鼻の現状によって異なると考えられます。
以下の表に、主な施術の特徴をまとめました。
| 施術の種類 | 主な対象 | 使用する素材 | 回復期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 隆鼻術 | 鼻筋を高くしたい | シリコン、ゴアテックスなど | 数週間程度 |
| 鼻尖形成 | 鼻先の形を整えたい | ご自身の軟骨 | 数週間程度 |
| 鼻中隔延長 | 鼻先の位置を変えたい | ご自身の軟骨 | 数週間から数ヶ月程度 |
| 骨切り手術 | 鼻幅を狭くしたい | なし | 数週間から数ヶ月程度 |
| 小鼻縮小 | 小鼻を小さくしたい | なし | 数週間程度 |
これらの情報を参考に、ご自身に合った方法を検討することが大切です。
切らない鼻の施術(男性向け)には何がある?
外科的な処置を避けたい場合、注射などを用いた方法も選択肢の一つとなるでしょう。
これらの方法は、一時的な変化を目的とする場合に検討されることがあります。
ヒアルロン酸注入の特徴
ヒアルロン酸を注射することで、鼻筋の凹凸を目立たなくしたり、高さを出したりすることを目指す方法です。
ヒアルロン酸は体内に元々存在する成分とされており、時間とともに吸収されるため、変化は一時的とされています。
施術後に腫れや赤みが見られる場合があるものの、多くは数日で自然に落ち着く傾向が見られるようです。
重い合併症として、皮膚の組織が損なわれたり、視力に影響が出たりすることが稀に発生する可能性があるため、施術を行う医師の技術や知識が問われることになるでしょう。
鼻スレッドの特徴
鼻スレッドは、溶ける糸を鼻の皮下に挿入し、組織を引き上げることで形を整えることを目指す方法です。
糸は数ヶ月から1年程度で体内に吸収される特徴があるため、期待される変化は一時的となる傾向があります。
ヒアルロン酸注入と比べて期間変化が持続する可能性がありますが、期間には個人差があります。
糸を挿入する際に痛みや腫れが生じることがあり、糸が見えてしまうなどの問題が起こる場合もあるようです。
持続期間と費用の傾向
ヒアルロン酸注入および
鼻スレッドの持続期間は、一般的に数ヶ月から1年程度とされるため、定期的な施術が検討される場合があります。
費用は、ヒアルロン酸の量や使用する糸の種類、クリニックによって異なりますが、外科的な施術と比べると費用が抑えられる可能性があるでしょう。
ただし、繰り返し施術を受ける場合、累積の費用が高額になる可能性があるため、それも踏まえた費用計画を立てましょう。
切らない施術の利点と短所
切らない施術の利点として、体への負担が少なめということが挙げられます。
一方で、変化が一時的・大きな変化を期待しにくいなどの傾向があることが短所とされています。
また、繰り返し施術を受けることで、組織に負担がかかる可能性もあるでしょう。
どの方法がご自身に合っているかは、希望する変化の程度や予算、ライフスタイルなどを考慮して判断することが望まれます。
男性の鼻の美容医療のリスクと注意点
鼻の美容医療には、さまざまなリスクも想定されます。
事前にこれらの情報を理解し、準備をしておきましょう。
術後のダウンタイムと回復の流れ
外科的な施術を受けた場合、術後には腫れや内出血が生じる場合があります。
多くの場合、腫れは1週間から2週間程度を目安に目立たなくなる傾向がありますが、落ち着くまでには数ヶ月かかるともいわれています。
骨を切る処置を行った場合、腫れがより長引く可能性があるでしょう。
回復には施術後のケアが大事であるとも指摘されています。
また、激しい運動や重いものを持つことは、術後2週間から6週間程度は避けることが望ましいとされています。
日常生活への復帰時期は、施術の内容や個人の回復状況によって異なるため、医師の指示に従うことが望ましいでしょう。
感染や血流障害などの合併症
施術後に感染が起こるリスクもゼロではありません。
感染が発生した場合、抗生物質の投与や、挿入した人工物の除去が検討されることがあります。
また、血液の流れが悪くなることで皮膚の組織が損なわれる可能性もるようです。
さらに、注射による施術では血管を誤って傷つけるリスクも否定できません。
それにより血液の流れが止まり皮膚の組織が損なわれたり、視力に影響が出たりする可能性もあるとされています。
仕上がりがイメージと違ったときの対応
施術後の結果が期待と異なる場合、再施術を検討することがあります。
男性の場合、女性と比べて施術後の結果に対する感じ方が異なる傾向があるとも言われています。
イメージと異なると感じる理由として、鼻筋の段差が残っているように見えることや、鼻先の角度が希望と違うことなどが挙げられるようです。
再施術を受ける場合、初回よりも複雑な処置が検討されることがあり、費用や回復期間が増える可能性があるでしょう。
事前に十分なカウンセリングを受け、どのような変化が見込めるのかを理解しておきましょう。
クリニックと医師選びのポイント
クリニックを選ぶ際には、医師の経歴や実績、過去の症例を確認しましょう。
また、カウンセリングで十分な説明を受け、疑問点を解消してから施術を決定することが大切です。
心理的な問題が施術の動機になっている場合、専門家による評価が勧められることもあるでしょう。
信頼できる医師を見つけるために、複数のクリニックで相談することも一つの方法です。
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▪️鼻整形の料金
| 施術 | 金額 |
|---|---|
| 鼻プロテーゼ | 370,000円 |
| 小鼻縮小術(鼻翼縮小術) | 500,000円 |
| 鼻のヒアルロン酸注入 | 77,000円 |
| 鼻尖縮小術 | 320,000円 |
| 鼻中隔延長術 | 500,000円 |
| 耳介軟骨移植(鼻尖形成術) | 500,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
※鼻プロテーゼ、小鼻縮小術(鼻翼縮小術)、鼻尖縮小術の価格は局所麻酔込みです。ご希望の際は、静脈麻酔(33,000円)もございます。
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男性の鼻の美容施術についてよくある質問
施術をすると周囲に気づかれますか?
施術の内容や変化の程度によって、周囲に気づかれるかどうかは変わってくるといえます。
大きな変化を加えた場合、気づかれる可能性は高くなるでしょう。
一方、ごく自然な範囲での調整であれば、気づかれにくいともいえます。
施術中の痛みはどれくらいですか?
施術中は麻酔を使用することが多いため、痛みには配慮されているといえます。
局所麻酔や静脈麻酔など、施術内容に応じた麻酔が用いられる場合があるでしょう。
ただし、麻酔注射の際にチクッとした痛みを感じる可能性はあります。
傷跡は目立つところにできますか?
施術方法によって傷跡は異なります。
例えば、鼻の穴の中から処置を行う方法(クローズ法)では、外から傷跡が見えにくい傾向があるでしょう。
一方、鼻柱(鼻の穴の間)を切開する方法(オープン法)や小鼻縮小では、傷跡が残る可能性があります。
傷跡は時間の経過とともに目立ちにくくなる傾向があるとされますが、期間には個人差があります。
施術後、メガネはいつからかけてもいいですか?
隆鼻術(プロテーゼ)や骨切り手術など、鼻筋に触れる施術を受けた場合、一定期間メガネの着用を控えるよう指示されることがあります。
ギプスや固定が外れた後も、鼻の組織が安定するまでは注意が望まれます。
具体的な期間は施術内容や回復状況によるため、医師の確認が必要でしょう。
【鼻プロテーゼに関する法的記載事項】
治療内容:鼻プロテーゼは、シリコンなどの人工物を鼻筋に入れ、鼻を高く通った形に整える手術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:370,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用機器:SA・UN・SI は未承認機器です。
※入手経路等:韓国SUN MEDICAL社のものを医師が個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDA中国CFDA、ベトナムVFA、台湾TFDA、タイTFDA、インドネシアBPOMの認証を取得しています。
【鼻尖縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻尖縮小術は、丸みを帯びて広がった鼻先の軟骨や脂肪にアプローチして形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:320,000円
標準的な治療期間:1〜3ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻翼縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻翼縮小術は、小鼻の広がりや鼻の穴の大きさをバランスよく整える施術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻のヒアルロン酸注入に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸注入によって、鼻筋を自然に高く見せたり、鼻根や鼻先の形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:77,000円
標準的な治療期間:数日程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用薬剤:ジュビダームビスタ ボラックスXC(承認薬)
【鼻中隔延長術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻中隔延長術は、鼻の中心にある鼻中隔軟骨を延ばして、鼻先の高さ・角度・形を整える施術です。
※オープン法のみ提供
標準的な治療回数:2回(1週間後のタイミングで抜糸をします)
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【耳介軟骨移植(鼻尖形成術)に関する法的記載事項】
治療内容:耳介軟骨移植は、耳の軟骨を採取し、鼻先へ移植させる手術です。鼻先を高くしたり、前に出すことで鼻の形を整える施術です。
※オープン法・クローズ法を提供
標準的な治療回数:2回(1週間後のタイミングで抜糸をします)
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
