「インビザライン矯正をしながらホワイトニングもできたらいいのに」など、歯並びの改善を目指すと同時に、歯の白さも手に入れたいと願う方もいらっしゃるでしょう。

実は、インビザライン矯正中でもホワイトニングを同時に行うことは可能です。しかしながら、いくつかの注意点があります。

この記事では、インビザラインとホワイトニングの同時施術の方法と注意点などを詳しく解説していきます。

インビザラインの特性を活かしたホワイトニング方法や、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらが適しているかなど、実用的な情報をお届けします。

※本記事は2025年9月時点の情報をもとにまとめています。
※インビザライン矯正およびホワイトニングは保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」（厚生労働省）をご覧ください。

監修者

AND美容外科 医師

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【経歴】
聖マリアンナ医科大学 呼吸器外科
聖マリアンナ医科大学 救命救急・集中治療部
東名厚木病院 呼吸器外科
東京中央美容外科 川口院 院長就任

インビザライン矯正中にホワイトニングはできるの？

インビザライン矯正中にホワイトニングを実施することは可能です。インビザラインのマウスピース（アライナー）はワイヤー矯正と異なり、取り外しできるのが一般的なため、歯全体へのホワイトニング剤の塗布やホームホワイトニングを行うことができるということです。

まずは、インビザライン矯正とホワイトニングの基本的な仕組みを理解しておきましょう。

インビザライン矯正の特徴

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用した歯列矯正方法です。

矯正中でもマウスピースの取り外しが可能なため、従来のワイヤー矯正と比べて口内を清潔に保ちやすいのが特徴です。

食事や歯磨きの際にマウスピースを外すことができるので、口腔内のケアがしやすく、ホワイトニングとの併用が可能となります。

ホワイトニングの基本的な仕組み

ホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くする施術といわれています。

おもに過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤を使用し、歯の着色汚れを分解してくれることが多いです。（※）

歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングという主に2つの方法があります。

※参考：『https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslsm/46/1/46_jslsm-46_0002/_html/-char/ja』

なぜ同時に施術ができるのか

ワイヤー矯正の場合、ワイヤーを通すためのブラケットやワイヤー自体が邪魔になり、均一なホワイトニング効果を得ることが難しい場合が多いです。

一方でインビザライン矯正では、マウスピースの着脱が可能なため、歯全体に均一にホワイトニング剤を塗布しやすくなるでしょう。

さらに、インビザライン矯正のマウスピース自体をホワイトニングに活用することもできるため、その特性を活かして同時に施術ができるといわれています。

どんなホワイトニング方法が選べるの？

インビザライン矯正中にできるホワイトニング方法は、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングの大きく分けて2種類あります。

ここでは、それぞれの特徴とインビザライン矯正との相性について詳しく解説します。ライフスタイルや希望に合わせて自分に合ったホワイトニングを選択しましょう。

オフィスホワイトニングの場合

オフィスホワイトニングは、一般的に歯科医院で行う施術方法です。

インビザライン矯正中でも、アライナーを外して通常通り施術を受けることができるでしょう。

ホームホワイトニングに比べて高濃度の薬剤を使用するため、短期間で変化を感じやすい点が特徴の一つです。

ホームホワイトニングの場合

ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニング方法です。

インビザライン用アライナーをそのまま利用して、歯科医院で処方される専用ジェルを入れて使用できます。

アライナーは歯全体をカバーするため、薬剤が均等に行き渡りやすいという利点があります。

また、マウスピース矯正の装着時間を活用しながらホワイトニングを進めることができるのが大きなメリットとされています。

どちらの方法が適している？

オフィスホワイトニングは、早くホワイトニングの効果を感じたい方や、短期間で施術を終わらせたい方に適しているでしょう。

一方、ホームホワイトニングは、マウスピース矯正の装着時間を有効活用したい方や、自分のペースで進めたい方におすすめです。

どちらの方法も、インビザライン矯正との併用が可能ですが、あなたの口腔内の状態を歯科医師に相談して決めていくことが大切です。

同時に施術する際の注意点とリスクは？

インビザライン矯正とホワイトニングを同時施術には、いくつかの注意点があります。

これらのリスクを理解し、対策を取ることで、スムーズに矯正を進めることができるでしょう。

知覚過敏などの副作用リスク

ホワイトニング中は知覚過敏などの一時的な症状が出ることがあるかもしれません。

インビザライン矯正中は口腔内環境も変化しやすいため、不快感や違和感には十分注意が必要です。

特に、冷たい飲み物や食べ物を摂取する際にしみるような感覚を覚える場合があります。

このような症状が現れた場合は、すぐに担当医師に相談することが大切です。

ホワイトニングを始めるタイミングの判断

歯並びの移動途中では、歯が一部重なった部分などホワイトニングの薬剤が十分浸透しない箇所が出てくる可能性があります。

そのため、「ある程度歯列移動が進んだ段階」または「矯正終了後」にホワイトニングを推奨するケースもあります。

歯の色ムラの対策として、矯正の進行状況を見ながら段階的にホワイトニングを行うことを考えても良いでしょう。

インビザライン矯正のマウスピースの装着を安定させるためのアタッチメントの影響など、個人の口腔内の状態に応じて歯科医師に相談して、ホワイトニングを始めるタイミングを慎重に判断する必要があるでしょう。

自己判断での市販品使用は避ける

ホワイトニングの市販品による自己流ケアではトラブルにつながりかねません。

特に、インビザライン矯正中は歯の移動により口腔内環境が変化しています。

そのため、専門的な知識なしに行うホワイトニングはリスクがあるといえます。

薬剤の濃度や使用方法を間違えると、歯や歯茎にダメージを与える可能性もあります。

インビザライン矯正とホワイトニングを同時に行いたい場合は、必ず担当医師・専門スタッフと相談しましょう。

実際の施術の流れとコツは？

インビザライン矯正とホワイトニングを同時に施術するためには、流れとポイントを理解しておくことが大切です。

ここでは、実際の施術過程から、スムーズに施術を進めるためのポイントまで詳しく解説します。

事前の準備から施術後のケアまで、段階的に確認していきましょう。

施術前の準備とカウンセリング

同時に施術を希望する場合、まず歯科医院での詳しいカウンセリングが大切です。

カウンセリングでは現在の歯並びと歯の状態を把握して、口腔内の状態を確認します。そのうえで生活スタイル、歯の色の理想と照らし合わせて、あなたに合った施術プランを立ててもらいます。

また、費用についても事前に確認し、無理のない範囲で施術を受けられる計画を立てることが大切です。

ホームホワイトニングの実践方法

インビザラインのアライナーを活用したホームホワイトニングは、時間を有効活用できる方法の一つです。

歯科医院で処方された専用ジェルを、清潔なアライナーに適量塗布します。

通常のインビザライン装着時間を活用することで、矯正とホワイトニングを同時に進められるでしょう。

ただし、薬剤の使用量や装着時間については、医師の指示のもと正しく行うことが大切です。

同時に施術する時のポイント

インビザライン矯正とホワイトニングを同時に施術する際にいくつかのポイントがあります。

歯科医院選びのポイントは？

インビザライン矯正とホワイトニングを同時に施術するためには、あなたに合った歯科医院選びが大切です。

ここでは、歯科医院選びの際に確認すべきポイントを詳しく解説します。

専門性と実績の確認

インビザライン矯正とホワイトニングの両方に対応している歯科医院を選びましょう。

特に、インビザラインの認定医師が在籍しているかどうかは大切なポイントです。

また、同時に施術した実績や症例数についても確認することで、信頼できる医院を見つけられるでしょう。

設備と技術力の評価

設備が充実している歯科医院では、より精密な施術が期待できる可能性が高いとされています。

iTeroスキャナーや光加速矯正装置などの機器の有無を確認するといいでしょう。

また、デジタル技術を活用した施術計画の立案ができる医院では、より施術の流れをイメージしやすいかもしれません。

アフターケアとサポート体制

施術後のメンテナンス方法について、詳しく説明してくれる医院を選びましょう。

定期的なチェックアップや、トラブルが発生した際の対応体制が整っているかも大切です。

また、施術後の疑問や不安に対して、いつでも相談できる環境があると安心です。

長期的な関係を築ける医院を選ぶことで、結果の維持にもつながるでしょう。

インビザライン ホワイトニングについてよくある質問

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■マウスピース矯正（税込）

項目	金額
インビザラインGo（片顎）	572,000円
インビザラインGo（両顎）	748,000円
初診料（カウンセリング）	5,500円
クリンチェック	44,000円
リテーナー（片顎）	44,000円
リテーナー（両顎）	88,000円
毎回の診察料	5,500円／回

※自由診療（保険適用外）・税込価格
※副作用・リスク：歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数：2～24回、治療期間：3ヶ月～2年