植毛のデメリットとは?後悔を避けるために医師が知っておいてほしい現実
「植毛に興味はあるけれど、デメリットが多いと聞いて不安」
「高額な治療だから、失敗や後悔は避けたい」
薄毛の悩みは非常に個人差が大きく、治療選択には慎重さが求められます。
植毛は、薄毛治療の中でも外科的アプローチを伴う治療法であり、一定の効果が期待できる一方で、メリットと同時に理解しておくべきデメリットや限界も存在します。
重要なのは、「植毛=万能な治療」と捉えないことです。
どのようなデメリットがあり、どんな人に向き・向かないのかを正しく理解した上で選択することが、後悔を避ける第一歩になります。
本記事では、自毛植毛・人工毛植毛それぞれについて、
- 想定されるデメリット
- 医学的に指摘されているリスク
- 実際に後悔につながりやすいポイント
- 失敗を避けるための考え方
を、わかりやすく解説していきます。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
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植毛の主なデメリットとは?
植毛は薄毛治療の有力な選択肢の一つですが、すべての方にとって最適とは限りません。
まずは、自毛・人工毛に共通して考慮すべき代表的なデメリットから確認していきましょう。
費用負担が大きくなりやすい
植毛治療で多くの方が最初に直面するのが、費用の問題です。
自毛植毛では、移植本数や採取方法(FUT法・FUE法など)によって費用が大きく変動し、数十万円から数百万円に達するケースも珍しくありません。
また、植毛は健康保険の適用外となる自由診療であり、治療費は全額自己負担です。
一度の施術で理想とする密度に到達しない場合、追加施術が必要になる可能性もあり、その分費用が上積みされることもあります。
効果を実感するまでに時間を要する
自毛植毛の場合、「施術を受ければすぐに髪が増える」というものではありません。
移植された毛髪は一度休止期に入り、脱落した後に再び成長するという経過をたどります。
一般的には、目に見える変化を実感するまでに6か月〜1年程度かかるとされています。
この期間中に起こる「シェッド(休止期脱毛)」を知らずにいると、施術が失敗したのではないかと不安になる方も少なくありません。
植毛は、短期間での変化を求める治療ではないことを理解しておく必要があります。
移植可能な毛髪本数に上限がある
自毛植毛では、後頭部や側頭部などのドナー部位から毛髪を採取します。
しかし、ドナー部位の毛量には明確な限界があり、無制限に移植できるわけではありません。
薄毛の範囲が広い場合や、もともとのドナー毛量が少ない場合には、希望する密度まで到達しないケースもあります。
その結果、複数回の施術が必要になる可能性もあります。
自毛植毛特有のデメリットと注意点
自毛植毛は、自身の毛髪を使用するため拒絶反応が起こりにくいとされていますが、外科手術である以上、固有のリスクが存在します。
ダウンタイムと日常生活への影響
自毛植毛後には、一定期間のダウンタイムが必要です。
施術部位やドナー部位に、赤み・腫れ・痛みが生じることがあり、数日から1週間程度続く場合があります。
また、術後は洗髪・入浴・運動・飲酒などに制限がかかるのが一般的です。
仕事や生活スケジュールに与える影響を考慮した上で、施術時期を計画する必要があります。
採取方法による傷跡の問題(FUT法・FUE法)
自毛植毛では、毛髪の採取方法によって傷跡の形状が異なります。
- FUT法(ストリップ法)
後頭部を帯状に切開するため、線状の瘢痕が残る可能性があります。 - FUE法
パンチで毛包単位を採取するため、点状の小さな傷跡が多数残ることがあります。
一般的にはFUE法の方が目立ちにくいとされますが、傷跡の目立ち方には体質差が大きいため、完全に見えなくなるとは限りません。
ショックロス(術後一過性脱毛)のリスク
自毛植毛後に起こり得る現象として、「ショックロス」があります。
これは、手術の刺激により既存毛が休止期へ移行し、一時的に脱落する現象です。
文献上では、術後数週間〜数か月で生じることがあるとされており、必ずしも移植毛の失敗を意味するものではありません。
ただし、もともと軟毛化が進行している部位では、回復に時間を要するケースもあります。
人工毛植毛のデメリットと医学的評価
人工毛植毛は、合成繊維で作られた毛髪を頭皮に植え込む方法です。
即時的な見た目の変化が得られる反面、自毛植毛とは異なるリスクを伴います。
拒絶反応・感染症のリスク
人工毛は生体にとって異物であるため、免疫反応による拒絶や慢性的な炎症が起こる可能性があります。
炎症が強い場合、人工毛の除去が必要になるケースも報告されています。
また、人工毛周囲では細菌感染のリスクが高まることが指摘されており、自毛植毛と比べて注意が必要です。
継続的なメンテナンスが不可欠
人工毛は成長しないため、時間の経過とともに抜け落ちたり劣化したりします。
そのため、数か月〜1年程度の間隔で追加施術や調整が必要になるケースが一般的です。
結果として、長期的には費用・時間・通院負担が大きくなる可能性があります。
日本皮膚科学会ガイドラインでの位置づけ
日本皮膚科学会の男性型・女性型脱毛症診療ガイドラインでは、人工毛植毛について、
- 感染症
- 異物反応
- 長期的安全性の問題
などが指摘されており、積極的に推奨される治療法とは位置づけられていません。
この点は、人工毛植毛を検討する際に必ず理解しておくべき重要な医学的評価といえます。
参考:日本皮膚科学会雑誌
植毛で後悔につながりやすいポイント
実際に植毛後に後悔するケースでは、いくつか共通した要因が見られます。
期待値設定のミスマッチ
植毛の結果には個人差があり、完全に元の毛量へ戻る治療ではありません。
過度な期待を持って施術を受けた場合、仕上がりとのギャップに失望することがあります。
医師・クリニック選びの失敗
植毛は、医師の技術・デザイン力・経験に大きく依存します。
カウンセリングが不十分なまま施術を受けると、不自然な生え際や密度のムラにつながる可能性があります。
術後トラブルへの対応不足
感染・炎症・定着率の問題など、術後トラブルが起こる可能性はゼロではありません。
アフターケア体制が整っているかどうかは、事前に必ず確認すべきポイントです。
植毛の失敗を避けるためには
植毛で後悔しないためには、治療そのもの以上に「準備」が重要です。
信頼できる医師・クリニック選び
植毛の実績、説明の丁寧さ、リスク開示の姿勢を重視しましょう。
メリットだけでなく、向いていないケースも正直に説明する医師は信頼性が高いと考えられます。
セカンドオピニオンの活用
植毛は高額かつ不可逆的な治療です。
複数の医師の意見を聞くことで、より客観的な判断が可能になります。
植毛以外の選択肢も知っておこう
植毛は有効な治療法の一つですが、すべての薄毛に対して最適とは限りません。
薄毛の進行度や年齢、将来的な変化を考慮すると、植毛以外の選択肢が適しているケースもあります。
たとえば、薄毛の進行が比較的初期の段階であれば、内服薬や外用薬による薬物療法によって、進行を抑制できる可能性があります。
フィナステリドやデュタステリドなどは、男性型脱毛症の進行を抑える薬剤として使用されることがあり、植毛を行わずに現状維持を目指す選択肢となる場合もあります。
また近年では、PRP療法や幹細胞由来成分を用いた治療など、再生医療を応用した薄毛治療も行われています。
これらは毛包の機能改善を目的とした治療であり、効果については現在も研究が進められている段階です。
さらに、生活習慣の見直しや適切なヘアケアを行うことも、既存毛を守るうえでは重要です。
睡眠不足や栄養バランスの乱れ、過度なストレスは、薄毛の進行に影響を与える可能性があるため、治療と並行して取り組むことが推奨されます。
このように、薄毛治療には複数の選択肢があり、必ずしも最初から植毛を選ぶ必要はありません。
現在の状態と将来の変化を見据え、医師と相談しながら治療計画を立てることが大切です。
植毛についてよくある質問
植毛後にヘアカラーやパーマはいつから可能ですか?
施術直後の頭皮はデリケートなため、カラーやパーマは控えることが望ましいとされています。
一般には1か月前後を目安に再開が検討されますが、頭皮の回復状況によって異なります。
再開時期は必ず医師の判断を仰いで確認するようにしましょう。
植毛後に日焼け対策は必要ですか?
頭皮は術後敏感になっているため、直射日光は避けるべきといわれています。
外出時は帽子や日傘を使用し、日焼け止めを頭皮に直接塗るのは控えるほうが無難です。
日焼けは赤みや炎症を悪化させる可能性があるため、数週間は特に注意しましょう。
植毛後に仕事復帰はどのくらいで可能ですか?
デスクワークなど軽い業務は数日から1週間程度で復帰できるといわれています。
一方、体を動かす仕事や重労働は頭皮に負担をかけるため、休養期間を長めに取ることが推奨されます。
仕事内容によって適切な復帰時期は異なるため、医師に相談して調整してください。
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■AGA治療
| 薬品名 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|
| ミノキシジル5mg | ¥3,080 | ¥6,160 | ¥8,316 | ¥15,400 | ¥30,492 |
| フィナステリド1mg | ¥4,730 | ¥9,460 | ¥12,771 | ¥23,650 | ¥46,827 |
| ミノキシジル5mg フィナステリド1mg |
¥7,700 | ¥15,400 | ¥20,790 | ¥38,500 | ¥76,230 |
※処方:医薬品のため、処方には医師の診療が必要です。診療は無料ですのでお気軽にご来院下さい。
※服用方法:1日1回少量の水で服用します。
※リスク・副作用:食欲減退・全身倦怠感(肝機能障害)・性欲減退・勃起機能不全・乳房障害・抑うつ症状
※処方にあたっては、事前に血液検査にて肝機能や腎機能などの状態を確認させていただく場合があります。医師が服用を中止したほうがよいと判断した際は、その指示に従っていただくことになります。
※服用中は、献血することができません。服用中止から1ヵ月以上経過していれば、献血が可能です(妊娠または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人の体内にフィナステリド・ディタステリド成分が入るのを防ぐためとされています)。
■自然植毛(FUE法)
| シェーブン法 | 基本治療費用 | 220,000円 |
| グラフト費用 | 990円 | |
| ノンシェーブン法 | 基本治療費用 | 220,000円 |
| グラフト費用 | 1,650円 |
詳しい情報を見る
【ミノキシジルに関する法的記載事項】
治療内容:主にAGA(男性型脱毛症)や薄毛治療において、頭皮や毛包への血流を増加させ栄養供給を改善し、毛髪の成長期を延長させることで発毛を促進します。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:5,000〜15,000円/月(処方量・製剤により変動)
主なリスク・副作用:動悸・頻脈、血圧低下・めまい、浮腫(むくみ)、体重増加、心不全の悪化、頭痛、倦怠感、吐き気、眠気
使用薬剤:Dongkwang MINOXIDIL Tab. 5mg(未承認薬)
※入手経路:Dongkwang Pharm. Co., Ltd.より医師が個人輸入しております。個人輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度について・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在、重大なリスクは報告されておりません。
【デュタステリドに関する法的記載事項】
治療内容:男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を抑制することで進行を遅らせます。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:6,000〜12,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、射精障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:デュタステリドは承認薬です。
【フィナステリドに関する法的記載事項】
治療内容:脱毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害し、薄毛の改善に効果が期待できます。
標準的治療期間・回数:3~6ヶ月
標準的な費用:5,000〜8,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:フィナステリドは承認薬です。
【植毛(シェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。シェーブン法では、ドナーとなる部分の毛髪を短く刈り上げて(シェービングして)から株を採取します。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:5~7回程度
標準的な費用:660,000〜1,980,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
【植毛(ノンシェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:6~8回程度
標準的な費用:935,000〜3,180,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
