育毛剤とマッサージで髪のボリュームは増える?効果と知るべきポイント
「最近抜け毛が増えた気がする…」「髪全体がぺたんとして、ボリュームが減ったかも?」 のような髪の悩みを抱え、育毛剤や頭皮マッサージに関心をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
育毛剤は手軽にできるセルフケアとして注目されていますが、「本当に効果があるのかな」「どのくらい続ければいいの?」といった不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、育毛剤やマッサージが髪に与える影響を、わかりやすく解説します。
さらに、セルフケアでは限界を感じた場合に検討したい美容クリニックでの選択肢についてもご紹介します。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2026年1月時点の情報をもとにまとめています。
※育毛施術や植毛は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※植毛や育毛で用いられる機器や薬の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
育毛剤は本当に効果がある?
育毛剤の効果について、期待と不安が入り混じっている方もいらっしゃるかもしれません。
実際に使用した場合、どのように髪に働きかけるのか、どれくらいの期間で変化が期待できるのか、事前に知っておくことは大切です。
ここでは、育毛剤の基本的な仕組みや成分、効果が出るまでの目安について詳しくご説明します。
育毛剤の特徴と期待できる効果
育毛剤は、頭皮に直接塗布することで、髪の毛が作られる部分である毛包の働きをサポートすることを目指す製品です。
そもそも、女性の薄毛の原因の一つとして、毛包におけるエネルギー代謝の低下が関係していると考えられています。
育毛剤に配合される成分の中には、毛包のエネルギー供給を助け、髪の成長を止まっている時期(休止期)から成長期への移行を促す働きが期待されるものがあります。
また、頭皮の血流を改善することで、髪の成長に必要な酸素や栄養を届けやすくする成分も含まれることもあります。
このように、育毛剤は複数の作用を通じて、髪の健やかな成長をサポートし、全体的なボリュームアップを目指すものとされています。
代表的な成分とそれぞれの働き
育毛剤に配合される成分は多岐にわたりますが、ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。
| 髪の本数の増加などが一部で示唆されている成分 頭皮の角層水分量を高める働きもあり、乾燥しがちな頭皮環境を整えることが期待される |
|
| 髪の成長を促すシグナルを増やし、脱毛を促すシグナルを抑えるとされている |
それぞれの成分が異なる働きを持っており、製品によって配合される成分の組み合わせも違う点にご注意ください。
ご自身の頭皮の状態や目的に合わせて、成分表示を確認しながら選ぶことをおすすめします。
効果が出るまでの目安
育毛剤を使用した際、変化が見られるまでには12週間(約3ヶ月)程度の継続が必要だといわれています。
臨床試験では、12週間から24週間の使用で髪の本数や成長期の髪の割合が統計的に有意に改善したという報告もあるようです。
ただし、効果の現れ方には個人差があるため、焦らず長期的な視点で変化を見守ることを大切にしてください。
育毛剤の使い方と注意点
育毛剤は、清潔な頭皮に適量を塗布し、指の腹で軽くなじませるようにして使いましょう。
製品によって推奨される使用量やタイミングが異なりますので、必ず説明書をよく読んで正しく使うことが大切です。
使用を続けるうちに、頭皮にかゆみや赤みなどの症状が現れるケースも考えられます。そのような場合は、使用を一旦中止し、医療機関に相談することをおすすめします。
マッサージで育毛効果は期待できる?
頭皮マッサージは、ご自宅で手軽に取り入れやすいとされる頭皮ケアの一つです。血行を促進し、頭皮環境を整えることで、髪の成長をサポートすることが期待されます。
ここでは、マッサージが髪に与える影響や、推奨されるやり方について詳しく解説します。
頭皮マッサージが髪に与える影響
頭皮マッサージは、手や専用の器具を使って頭皮を刺激する方法です。次のような影響が考えられます。
- 血流改善の可能性: 頭皮マッサージを行うことによって血流が改善されると、髪の成長に必要な酸素や栄養が毛根に届きやすくなるでしょう。
- リラックス効果: マッサージは副交感神経を活性化させ、リラックス効果をもたらすことも報告されています。ストレスが軽減されることで、髪の成長サイクルに悪影響を与えるホルモンの分泌が抑えられることが期待されます。
- 細胞への影響: 物理的な刺激が毛乳頭細胞(髪の成長を制御する細胞)の遺伝子発現に影響を与えるという知見もあり、単なる血流改善以上の効果が期待される場合があります。
マッサージのやり方とタイミング
頭皮マッサージには、圧迫法、指圧法、揉捻法などいくつかの手技がありますが、いずれも指の腹を使って頭皮全体を優しく刺激することがポイントです。
1回あたり3分程度を目安に行い、週に数回を継続的に行うことで、頭皮の柔軟性向上や環境改善につながる可能性があります。
入浴後など、頭皮が温まってリラックスしているタイミングで行うのがよいでしょう。
マッサージに使えるアイテムと選び方
頭皮マッサージは手で行うこともできますが、専用のマッサージ器具を使うとより効率的に刺激を与えることができるでしょう。
- マッサージブラシ・スカルプブラシ: 突起の形状や硬さが異なるため、ご自身の頭皮の状態に合ったものを選ぶことが大切です。
- 頭皮オイル: 併用すると滑りがよくなり摩擦を減らせるため、頭皮への負担を軽減することにつながります。保湿効果も期待できるので、乾燥が気になる方にはおすすめです。ただし、使用後はしっかりと洗い流すことが重要です。
やってはいけないマッサージのしかた
マッサージを行う際には、力加減に注意が必要です。
強く押しすぎると、頭皮を傷つけたり、炎症を引き起こしたりする恐れがあります。
また、爪を立ててマッサージすると、頭皮に傷がつき、細菌感染のリスクが高まるでしょう。
マッサージは必ず指の腹を使い、優しく行うことを心がけてください。
すでに頭皮に炎症や湿疹がある場合は、マッサージを控え、まずは医療機関で適切な施術を受けることをおすすめします。
育毛剤とマッサージに限界を感じたら?
育毛剤やマッサージは取り組みやすい方法ですが、すべてのケースで十分な効果が得られるわけではないとされています。
ここでは、自己ケアで改善しにくい場合の見分け方や、専門的な医療的対処法の選択肢について解説します。
自己ケアで改善しにくいケース
育毛剤やマッサージを12週間(3ヶ月)以上継続しても、髪のボリュームや抜け毛に変化を感じられない場合は、自己ケアだけでは改善しにくい可能性があります。
特に、すでに毛包が完全に消失してしまっている部分では、保存的な方法による改善は期待しにくいとされています。
また薄毛の進行が速い場合や、広範囲にわたって髪が減少している場合も、専門的な施術が必要になるケースがあります。
頭皮に炎症や痛みがある場合は、薄毛以外の皮膚疾患が原因である恐れもあるため、早めに医療機関を受診するとよいでしょう。
医療的対処法と特徴
自己ケアで改善が見られない場合は、クリニックで施術される以下のような方法も選択肢としてみましょう。
それぞれの施術の特徴を比較してみましょう。
| 血管内皮成長因子を増やし、髪の成長を促す作用が期待される | |
| 男性ホルモンの作用を抑え、脱毛の進行を抑制する作用が期待される |
どの施術が適切かは、薄毛の原因や性別によって異なります。まずは専門医と相談して決めましょう。
医師に相談するタイミング
専門医に相談するのは、次のタイミングが考えられます。
- 自己ケアを3ヶ月以上続けても改善が見られない場合
- 急激に薄毛が進行していると感じる場合
- 頭皮にかゆみや炎症がある場合
医師に相談することで、ご自身の状態に合った施術や医薬品の処方を提案してもらえるでしょう。
植毛とは?
育毛剤やマッサージで十分な効果が得られなかった方にとって、植毛は一つの選択肢となります。
植毛は外科的な施術であり、より根本的な改善を目指す場合に検討されます。
植毛の方法と特徴
植毛には、主にFUEとFUTという2つの方法があります。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 毛包をパンチを用いて一つずつ採取する方法 | 切開が不要で、ドナー部の傷跡は点状で目立ちにくい | |
| 頭皮を帯状に切り取り、そこから毛包を分離して移植する方法 | 一度の手術で広範囲の移植が可能 |
どちらの方法が適しているかは、専門医と相談して決めることが大切です。
植毛のメリットとデメリット
植毛には、次のようなメリット・デメリットがあります。
- 移植された毛包は、長期的に髪が維持される可能性がある
- ご自身の髪を使うため、自然な仕上がりを目指しやすい
- 重度の薄毛にも対応できる可能性がある
- 外科的な施術なので術後に腫れや痛みが生じる恐れがある
- 費用が高額になるケースが多く、保険診療が適用されない
- 採取した部分に傷跡が残る場合もある
これらの点を十分に理解した上で、慎重に検討することが重要です。
育毛剤やマッサージを併用する術後ケア
術後は、移植部分が安定するまで数ヶ月間のケアが必要です。医師の指示に従って、適切な洗髪方法や薬の使用を守ることを大切にしましょう。
また、植毛後も既存の髪の維持のために、育毛剤やマッサージを併用することも推奨されています。
これにより移植していない部分の髪の健康を保ち、全体的なボリュームを維持する助けになる可能性があります。
植毛が向いている人と向かない人
植毛は、すべての方に適しているわけではないとされています。
ご自身が以下のどちらに当てはまるか、判断する参考にしてください。
- 育毛剤や医薬品で十分な効果が得られなかった方
- 経済的な負担を受け入れられる方(保険適用外)
- 広範囲に薄毛が進行している方
- 頭皮に炎症や感染、湿疹がある方。
- 全身的な健康状態に問題があり、外科的施術のリスクが高い方。
- 薄毛が軽度で、まだ保存的な方法(育毛剤、医薬品など)を試す余地がある方。
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※処方:医薬品のため、処方には医師の診療が必要です。診療は無料ですのでお気軽にご来院下さい。
※服用方法:1日1回少量の水で服用します。
※リスク・副作用:食欲減退・全身倦怠感(肝機能障害)・性欲減退・勃起機能不全・乳房障害・抑うつ症状
※処方にあたっては、事前に血液検査にて肝機能や腎機能などの状態を確認させていただく場合があります。医師が服用を中止したほうがよいと判断した際は、その指示に従っていただくことになります。
※服用中は、献血することができません。服用中止から1ヵ月以上経過していれば、献血が可能です(妊娠または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人の体内にフィナステリド・ディタステリド成分が入るのを防ぐためとされています)。
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育毛剤とマッサージについてよくある質問
育毛剤とマッサージについて、よくある質問と回答を紹介します。
育毛剤と発毛剤の違いは?併用は可能?
「育毛剤」は、今ある髪の毛を維持・成長させることを目的としたものです。一方、「発毛剤」は、新しく髪の毛を生やすことを目的としており、医薬品成分(ミノキシジルなど)が含まれているのが一般的です。
発毛剤と育毛剤の併用については、製品の成分や使用上の注意、また、医師の指示によって異なります。自己判断せずに専門医に相談することを推奨します。
女性の薄毛(FAGA)の場合も同じ育毛剤やマッサージ方法で効果ある?
女性の薄毛(FAGA)は、男性の薄毛(AGA)とは原因や特徴が異なるため、必ずしも同じ育毛剤が有用とは限りません。
特に、男性の薄毛治療に用いられる一部の医薬品(フィナステリドなど)は、女性には使用が推奨されないものもあります。
ただし、マッサージによる血行促進やリラックス効果は、男女問わず頭皮環境の改善に役立つでしょう。
育毛剤を選ぶ際は、必ず女性向けであることを確認し、不安な場合は専門の医療機関に相談することをおすすめします。
育毛剤とマッサージを併用する際の順番は?
一般的に、まずは頭皮の汚れを落とした清潔な状態で行うことが基本です。
推奨される順番としては、マッサージで血行を促し、その後に育毛剤を塗布して成分の浸透を助ける、という流れが考えられます。
ただし、製品によって推奨される方法が異なるため、使用する育毛剤の説明書も確認してください。
【ミノキシジルに関する法的記載事項】
治療内容:主にAGA(男性型脱毛症)や薄毛治療において、頭皮や毛包への血流を増加させ栄養供給を改善し、毛髪の成長期を延長させることで発毛を促進します。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:5,000〜15,000円/月(処方量・製剤により変動)
主なリスク・副作用:動悸・頻脈、血圧低下・めまい、浮腫(むくみ)、体重増加、心不全の悪化、頭痛、倦怠感、吐き気、眠気
使用薬剤:Dongkwang MINOXIDIL Tab. 5mg(未承認薬)
※入手経路:Dongkwang Pharm. Co., Ltd.より医師が個人輸入しております。個人輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度について・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在、重大なリスクは報告されておりません。
【デュタステリドに関する法的記載事項】
治療内容:男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を抑制することで進行を遅らせます。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:6,000〜12,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、射精障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:デュタステリドは承認薬です。
【フィナステリドに関する法的記載事項】
治療内容:脱毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害し、薄毛の改善に効果が期待できます。
標準的治療期間・回数:3~6ヶ月
標準的な費用:5,000〜8,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:フィナステリドは承認薬です。
【植毛(シェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。シェーブン法では、ドナーとなる部分の毛髪を短く刈り上げて(シェービングして)から株を採取します。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:5~7回程度
標準的な費用:660,000〜1,980,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
【植毛(ノンシェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:6~8回程度
標準的な費用:935,000〜3,180,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
