脂肪吸引で後悔する理由とは?施術前に知るべきリスクと回避方法
「脂肪吸引を受けてみたいけれど、本当に納得できる結果になるのか不安」
「せっかく施術するなら、後悔はしたくない」
脂肪吸引を検討している人の中には、このような思いを抱えている方もいるのではないでしょうか。
脂肪吸引は、部分的なボディラインの調整に効果的とされる施術です。
しかし、理想と現実のギャップや、施術後の思わぬトラブルなどに直面し、戸惑う方も少なくありません。
本記事では、脂肪吸引で後悔しやすい具体的な理由と、そのリスクを回避するためのポイントについて、美容外科医の視点から詳しく解説していきます。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2025年8月時点の情報をもとにまとめています。
※脂肪吸引は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※脂肪吸引に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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脂肪吸引で後悔する主な理由とは?
脂肪吸引後に対する後悔の多くは、期待と違う仕上がりや、術後の予想外の症状によって生じます。
ここでは、美容外科医の現場で実際に見られる代表的なパターンをご紹介します。
仕上がりへの期待とのギャップ
脂肪吸引は部分痩せを目的とした施術であり、体重が大きく減少するわけではありません。
しかし、施術前にこの点への理解が不十分だと、術後の変化が想像と異なり、期待と現実のギャップを感じることがあります。
脂肪吸引はあくまでボディラインを整える施術であり、ダイエットの代替手段ではないという前提を持っておくことが大切です。
皮膚の凹凸やたるみなど仕上がりの不均一感
一度に多くの脂肪を除去した場合、施術部位の皮膚に余りが出て、たるみが目立つことがあります。
特に年齢とともに皮膚の弾力が低下している場合は、その傾向が強くなることも。
また、脂肪の取りすぎや不均一な施術によって、皮膚表面に凹凸が残ってしまったというご相談もあります。
こうした変化を避けるには、ご自身の皮膚の状態や年齢をふまえたうえで、施術計画を立てていくことが大切です。
「どの程度まで脂肪を取るのが安全か」「たるみのリスクはどのくらいあるか」など、医師と具体的に確認しながら進めていくことをおすすめします。
左右差やバランスがよくないケース
特に太ももやお腹周りなどの広い範囲では、わずかな差でも見た目に影響が出やすいため、注意が必要です。
カウンセリング時に、理想とする仕上がりのイメージを医師としっかり共有し、左右のバランスについても細かくすり合わせておくことで、リスクの軽減につながります。
施術前には遠慮せず、「どこまで左右差の調整が可能なのか」などを丁寧に確認するようにしましょう。
脂肪吸引のリスクと合併症について知っておくべきことは?
脂肪吸引は外科的な処置であり、合併症や術後のトラブルが起こる可能性があります。
不安を軽減するためにも、リスクについてあらかじめ把握し、納得したうえで施術を検討することが大切です。
感染症や血腫などの合併症
脂肪吸引は外科的処置であるため、術後に感染症や血腫といった合併症が生じる可能性があります。
例えば、感染症は術後の管理が適切でない場合に起こりやすく、発熱や赤み、腫れなどの症状として現れることがあります。
状態によっては、治療期間が長引くケースもあります。
また、血腫は皮下に血液がたまってしまう状態のことを指し、自然に吸収されることもありますが、硬く残ってしまうこともあります。
術後は医師の指示に従い、指定された圧迫固定を行いながら、経過観察のための定期的な検診を受けることが大切です。
少しでも気になる症状があれば、自己判断せず早めに医療機関へ相談するようにしましょう。
傷跡や色素沈着の問題
脂肪吸引では、脂肪を吸引するために「カニューレ」と呼ばれる細い管を挿入するため、数ミリ程度の小さな切開を行います。
こうした切開部は、多くの場合時間の経過とともに目立たなくなりますが、体質や術後のケアの状況によっては、傷跡が思ったよりも残ったり、色素沈着が生じることもあります。
特にケロイド体質の方や、紫外線対策・保湿といったアフターケアを十分に行わなかった場合には、目立ちやすくなることがあります。
術前には、自身の体質や肌の傾向について医師にしっかり相談し、術後のケア方法についても具体的な指導を受けるようにしましょう。
そうすることで、トラブルのリスクを軽減しやすくなります。
神経障害や感覚異常
脂肪吸引を行う際、施術部位のしびれや感覚の鈍さなどが一時的に現れることがあります。
多くのケースでは時間の経過とともに回復しますが、体質や部位によっては症状が長引く場合もあります。
特に顔まわりや四肢など、神経が密集している部位の施術では注意が必要です。
神経に影響が及ぶリスクを避けるためには、カウンセリングの中で不安な点を事前に医師へ伝え、ご自身にとって無理のない選択ができるよう確認しましょう。
脂肪吸引で後悔しないための医師選びとは?
脂肪吸引を検討する際は、施術を担当する医師の経験や専門性にも注目しましょう。
カウンセリング時に十分な説明を受け、自身が安心して任せられる医師かどうかを判断することが大切です。
実績と専門性を重視した選択
脂肪吸引を専門としており、豊富な症例数を持つ医師 かどうかを確認することが大切です。
特に希望する部位に関して、どのくらいの症例実績があるかを確認することで、より納得のいく施術計画につながります。
また、美容外科専門医や形成外科専門医といった専門資格を持つ医師であるかどうかも、一つの目安になります。
カウンセリングの質と丁寧さ
信頼できる医師は、カウンセリングで十分な時間をかけてお客様の希望や不安に丁寧に耳を傾けてくれます。
施術の内容だけでなく、起こり得るリスクやデメリットについても率直に説明し、納得のうえで施術を検討できるよう導いてくれることが多いです。
自分の考えや疑問を遠慮なく話せるかどうか、納得できるまで説明してもらえるかが、医師との信頼関係を築くうえで大切なポイントになります。
クリニックの設備と安全管理体制
脂肪吸引は医療行為であり、衛生的な手術室や適切な医療設備が整っていることが欠かせません。
また、万が一の合併症が生じた際に、迅速かつ的確に対応できる体制があるかどうかも、クリニックを選ぶうえで重要な判断材料になります。
料金だけで判断するのではなく、「なぜその費用なのか」「何が含まれているのか」を丁寧に確認する姿勢が、安全な選択につながります。
術前カウンセリングで確認すべき重要事項は?
カウンセリングでは、施術内容やリスクについて十分に理解し、納得したうえで判断することが大切です。
気になることは遠慮せずに質問し、不安を解消しておきましょう。
現実的な仕上がり予想の共有
理想の体型写真を持参して、医師と具体的なイメージを共有することが大切です。
あなたの体型や肌の状態を踏まえたうえで、「何が可能で何が難しいのか」をしっかり確認しましょう。
過度な期待を避けるためにも、写真などを用いた丁寧なすり合わせが、納得のいく結果につながります。
施術範囲と除去量の詳細確認
どの部位からどの程度の脂肪を除去するのか、事前に医師と施術計画を丁寧に確認しておきましょう。
脂肪の除去量には安全上の上限があり、一般的には体重の5~6%程度が目安とされています。
それ以上の大量除去は、合併症のリスクを高めるおそれがあるため避けるのが賢明です。
「どこまでが安全で、どのくらいの変化が見込めるのか」を把握することで、安心して施術に臨むことができます。
術後の経過と注意事項の説明
施術後の過ごし方をあらかじめ理解しておくことで、不安を減らし、より安心して臨むことができます。
カウンセリングでは、以下の点について確認しておきましょう。
- ダウンタイムの目安となる期間
- 圧迫固定の方法と必要な期間
- 運動や入浴など日常生活の注意点
- 定期検診の頻度と時期
- 異常が起きた際の相談先と連絡方法
術後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、細かな点まで納得できるまで確認することが大切です。
術後のアフターケアで気をつけるべきポイントは?
脂肪吸引は施術を受けて終わりではありません。
術後の経過には個人差がありますが、医師の指示に沿ったケアを行うことで、回復過程をより良好に保ちやすくなります。
適切なケアを継続することは、術後のトラブル予防にもつながります。
圧迫固定の重要性と継続方法
術後の圧迫固定は、むくみを抑え、形を整えるうえで重要です。
不快に感じることがあっても、医師の指示に従い、所定の期間は必ず圧迫ガードルやバンデージを着用しましょう。
途中でやめてしまうと、たるみや凹凸が目立ちやすくなる可能性があるため注意が必要です。
不安な点があれば、医師と相談しながら無理のない範囲で進めることが大切です。
定期検診の重要性と異常の早期発見
術後の定期検診は、回復状況を確認し、万が一の合併症の早期発見のために大切なプロセスです。
予定されている検診は必ず受診し、気になる症状があれば遠慮なく医師に相談しましょう。
感染症や血腫などの合併症も、早期に対処することで重症化を防ぐことができます。
生活習慣の改善と体重管理
脂肪吸引を受けたあとは、施術によって整えたボディラインを維持するためにも、日々の生活習慣が大切になります。
脂肪吸引は特定部位の脂肪を取り除く施術であり、全身の体重を大幅に減らすものではありません。
食生活が乱れたり運動不足が続いたりすると、他の部位に脂肪がついてしまうことがあります。
バランスの取れた食事と適度な運動により、全体的なスタイルを維持することが大切です。
脂肪吸引ならAND美容外科へ
AND美容外科は、脂肪吸引をはじめとした豊富な医療痩身メニューをご用意しています。
AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな部分痩せ施術を提供しています。
無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合ったダイエット方法をご提案します。
カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。
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脂肪吸引についてよくある質問
脂肪吸引に関するよくある質問をまとめました。
- 脂肪吸引後にリバウンドすることはありますか?
- 脂肪吸引の効果が実感できるまでの期間は?
- 脂肪吸引は何歳まで受けることができますか?
- 痛みはどの程度続きますか?
- 傷跡は目立ちますか?
それぞれ解説していきます。
脂肪吸引後にリバウンドすることはありますか?
施術部位の脂肪細胞は除去されるため、基本的に同じ場所に脂肪が戻ることは少ないとされています。
ただし、生活習慣が乱れると他の部位に脂肪がつく可能性があります。
術後もバランスの取れた生活を心がけましょう。
脂肪吸引の効果が実感できるまでの期間は?
腫れが落ち着くにつれて徐々に変化が現れ、1か月ほどで変化を感じ始める方が多いです。
最終的な仕上がりは、術後3〜6か月を目安に現れるとされています。
脂肪吸引は何歳まで受けることができますか?
年齢による明確な制限はありませんが、皮膚の弾力や健康状態を総合的に判断して適応を決定します。
一般的には、皮膚のたるみが少ない40代前半までが理想的とされていますが、年齢よりも個々の状態が重要です。
痛みはどの程度続きますか?
術後2〜3日は痛みを感じることがありますが、多くの場合、処方された鎮痛剤を使用することで、不快感の軽減が図られることがあります。
通常は1週間程度で、日常生活に支障のないレベルまで落ち着く方がほとんどです。
傷跡は目立ちますか?
カニューレを挿入する際の傷跡は、数ミリ程度と小さく、時間の経過とともに目立ちにくくなっていきます。
体質や部位によって個人差はありますが、適切なアフターケアを行うことで、目立ちにくくなることが多いとされています。
【脂肪吸引に関する法的記載事項】
治療内容:カニューレと呼ばれる細い管を皮下に挿入し、余分な皮下脂肪を直接吸引・除去する美容医療の施術です。運動や食事制限では落としにくい部分の脂肪を物理的に除去できるため、即効性のある部分痩せ・ボディラインの引き締めが可能です。
治療回数:1回
治療期間:2週間〜1ヶ月
※ダウンタイム(個人差あり)を含みます。
費用:29,800円(税込)
※部位・契約プランによって異なります。
主なリスク・副作用:内出血・腫れ・むくみ、皮膚のたるみ・凹凸、感染症、しこり・硬結、神経損傷・感覚異常、血腫・脂肪塞栓症、麻酔による合併症が起こる場合があります。
