「脂肪吸引にはリスクがあるの？」

「想定外の結果になることもあるのかな」

脂肪吸引を検討している方の中には、このような不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

脂肪吸引は、脂肪の減少を目的とした外科的な痩身施術の一つですが、医療行為である以上、さまざまなデメリットやリスクが伴います。

本記事では、脂肪吸引を検討している方に向けて、施術前に知っておくべき注意点やデメリットとともに、後悔を防ぐための具体的な確認ポイントを解説します。

監修者

AND美容外科 監修医師/韓国美容外科学会会長

林 鍾学

【経歴】
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師

※本記事は2025年8月時点の情報をもとにまとめています。
※脂肪吸引は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※脂肪吸引に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」（厚生労働省）をご覧ください。

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脂肪吸引の主なデメリットにはどのようなものがある？

脂肪吸引には、身体への影響に関するデメリットと、費用面としての経済的なデメリットの両方が存在します。

施術を検討する際には、これらを十分に理解し、自分にとって適切かどうかを慎重に判断することが大切です。

身体的なデメリット

脂肪吸引後に現れる身体的な症状には、以下のようなものがあります。

腫れ・内出血・痛み
術後はダウンタイムが生じ、これらの症状が数週間続くこともあります。

皮膚表面の凹凸や左右差
脂肪の取りすぎや不均一な吸引によって、仕上がりに差が出る可能性があります。
特に皮膚の薄い部位では目立ちやすくなります。

皮膚のたるみ
一度に多くの脂肪を除去すると、皮膚の余りがたるみとして現れることがあります。

老けた印象になる可能性（特に顔）
顔の脂肪吸引で必要以上に脂肪を除去すると、かえって老化したように見えるケースがあります。

こうしたリスクは、施術部位や脂肪の量、そして医師の技術によって大きく左右されます。

不安な点があれば、カウンセリングで丁寧に確認し、納得したうえで判断することが大切です。

経済的なデメリット

脂肪吸引には、以下のような経済的負担が伴います。

施術費用が高額
脂肪吸引は自由診療のため、数十万円〜数百万円の費用がかかることもあります。

追加費用が発生する場合がある
麻酔代、圧迫着、アフターケア、診察費用などが別途必要になることがあります。

再施術による費用の増加
思うような結果が出なかった場合、修正や再手術の費用が追加でかかる可能性があります。

価格重視の選択によるリスク
費用だけでクリニックを選ぶと、技術力やサポート体制に不安がある場合も。
その結果、かえって費用がかさむこともあるため注意が必要です。

経済的な負担も含め、脂肪吸引は慎重な検討が求められる施術です。

費用の内訳や追加料金の有無を事前に確認し、納得できるまで説明を受けるようにしましょう。

精神的なデメリット

施術後の仕上がりが期待と異なった場合、思い描いていた結果とのギャップに精神的なストレスを感じる方も少なくありません。

特に、ダウンタイム中は腫れやむくみによる日常生活に制限が出るため、仕事や家事、社会活動への影響が出る可能性もあります。

また、脂肪吸引は一度施術を受けると元に戻すことが難しく、結果に納得できなければ後悔につながることがあります。

自分にとって本当に必要な施術かどうか、十分に考える時間をもつことが大切です。

脂肪吸引のリスクや合併症はどの程度深刻なの？

脂肪吸引には、腫れや内出血といった一時的な症状から、感染症や血腫、合併症まで、さまざまなリスクが伴います。

これらのリスクを過度に恐れることはありませんが、軽視せず、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。

一般的なリスクと発生頻度

脂肪吸引に伴う代表的なリスクと、その発生傾向には以下のようなものがあります。

腫れや内出血
ほとんどの方に起こる一時的な症状です。施術直後から数日〜数週間続くことがあり、個人差も大きいとされています。

傷跡の残存
小さな切開とはいえ、傷跡が目立つ可能性はゼロではありません。特に皮膚が薄い部位や関節周辺ではやや目立ちやすい傾向があります。

感染症
発生頻度は高くはありませんが、完全にゼロとは言い切れません。特に術後のケア不足や体質によっては発症リスクが高まる場合があります。

施術を受ける際にはリスクと回復の過程について十分な説明を受け、納得したうえで判断することが重要です。

　

重篤な合併症について

脂肪吸引の施術では、健康に重大な影響を及ぼす合併症が報告されています。

中でも注意すべきなのが脂肪塞栓症で、脂肪が血管に入り込むことで呼吸困難などを引き起こす可能性があります。

また、麻酔に伴うリスクとして、アレルギー反応や血圧の変動などが生じるケースもあります。

発生頻度は高くないとされていますが、生命に関わる事例が過去に報告されていることも事実です。

こうしたリスクを回避するには、事前の健康チェックと経験豊富な医師による施術が非常に重要です。

部位別のリスクの違い

脂肪吸引のリスクは、施術を行う部位によって異なります。

たとえば、腹部や太ももなどの広い範囲では比較的施術経験が多く、技術的に安定しているケースが多いとされています。

一方、顔や首などの皮膚が薄く繊細な部位では、より慎重な対応が必要です。

特に顔まわりでは、脂肪を除去しすぎると、皮膚のたるみが目立つことがあり、自然な仕上がりを目指すにはバランスの取れた施術計画が重要です。

また、血管や神経が集中している部位では、損傷リスクを避けるためにも、専門的な知識と経験を持つ医師による対応が求められます。

リスクを避けるために知っておきたいクリニックの選び方

脂肪吸引を検討する際に、施術を行うクリニックの選び方は非常に重要です。

単に費用の安さだけで決めるのではなく、安全性や医師の技術力、カウンセリングの丁寧さなど総合的に比較することが大切です。

納得のいく選択ができれば、施術後の満足度や安心感にもつながるでしょう。

医師の経験値と技術力を見極めるには？

脂肪吸引の結果は、医師の経験値と技術力に大きく左右されます。

施術を検討する際は、形成外科や美容外科の専門医資格の有無、経験年数、希望部位での施術実績を確認しましょう。

カウンセリング時のチェックポイント

カウンセリングでは、医師の説明の丁寧さや、リスクへの言及内容などを慎重に確認することが大切です。

施術に伴うリスクや注意点について具体的に説明があるかどうかは、判断材料のひとつになります。

逆に、メリットばかりを強調し、リスクについて十分な説明がない場合は注意が必要です。

また、複数院比較を行い、セカンドオピニオンを求めることで、より適切な判断ができるようになります。

料金体系についても、追加費用の有無や総額を明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。

アフターケア体制の重要性

脂肪吸引後のアフターケア体制も、クリニック選びの重要な判断材料のひとつです。

たとえば、24時間対応の緊急連絡体制があるか、定期的な経過観察の体制が整っているかなどを確認しておくと安心です。

また、圧迫着の着用期間中に関するフォローや、万が一の合併症発生時の対応についても、カウンセリング時にしっかり確認しておきましょう。

アフターケアが明確に整備されているクリニックは、術後の不安を軽減しやすくなると考えられます。

脂肪吸引で確認しておくべき料金のポイント

脂肪吸引の費用は、施術部位や吸引範囲、使用される麻酔の種類などによって変動します。

料金体系の明瞭さは、安心して施術に臨むための重要な判断基準のひとつです。

部位別に費用は異なる

脂肪吸引の費用は、施術部位によって異なります。

たとえば、頬やあご下などの比較的小さな部位では、費用が抑えられる一方、腹部全体や太もも全周など広範囲になると、必要な施術量や時間が増えるため、費用も高額になります。

複数部位を同時に行う場合、セット料金が適用されることもありますが、その内容や適用条件はクリニックごとに異なるため、事前に確認が必要です。

極端に安価な料金を掲示している場合は、技術体制や衛生面の確認も含め、慎重に検討することが大切です。

追加料金の内訳と注意点

脂肪吸引では、施術費用のほかにも追加費用が発生することがあります。

例えば以下のような費用が挙げられます。

• 麻酔費用
• 術前検査費用
• 圧迫着や固定具の費用
• 術後の通院やアフターケアにかかる費用

カウンセリング時には、施術本体の料金だけでなく、これらを含めた総額を確認し、書面で明示してもらいましょう。

支払い方法と医療ローンの注意点

脂肪吸引の費用は高額になることもあるため、支払い方法についても確認が必要です。

現金一括払いの他、クレジットカード払いや医療ローンに対応しているクリニックもあります。

医療ローンを利用する場合は以下の点を事前に確認しましょう。

金利や返済期間、月々の返済額を十分に検討しましょう。

• 金利や手数料
• 毎月の支払い額と返済期間
• クーリングオフ制度の有無

契約前には契約書をよく読み、不明な点はそのままにせず確認することが大切です。

無理のない範囲で支払い計画を立てることが、安心につながります。

ダウンタイム期間中はどのような制限がある？

脂肪吸引の施術後は、一定期間にわたり日常生活に制限が生じます。

事前に制限内容を把握し、準備をしておくことで、よりスムーズな回復が期待できます。

仕事復帰のタイミング

仕事への復帰時期は、施術部位や職種によって異なります。

デスクワーク中心の方は、数日〜1週間程度での復帰が可能なケースもあります。

立ち仕事や肉体労働の場合は、術後の腫れや内出血、動作への負担を考慮し、長めの休養が必要になることもあります。

また、人前に出る職種では、内出血や腫れが目立つ1〜2週間を避ける工夫が必要です。

通勤時の満員電車などで圧迫されるリスクも考慮し、時差通勤やテレワークの活用も検討しましょう。

運動制限と入浴制限

脂肪吸引後は感染予防と回復促進のため、以下の制限があります。

運動：術後1か月程度は激しい運動を控え、軽い散歩から段階的に再開します。
入浴：シャワーは術後2〜3日後から可能なことが多く、湯船への入浴は1週間以降が目安です

激しい運動は術後1ヶ月程度は控える必要があり、軽い散歩程度から段階的に活動量を増やしていきます。

入浴についても、シャワーは術後数日から可能ですが、湯船に浸かるのは1週間程度待つ必要があります。

また、圧迫着の装着を継続することで、腫れの軽減などにもつながるでしょう。

日常生活での注意事項

ダウンタイム期間中は、日常動作にも配慮が必要です。

重い物を持つ動作や、無理な姿勢をとるなど、患部に負担がかかる行動は避けましょう。

睡眠時は施術部位を下にしないよう注意が必要です。

飲酒や喫煙は、腫れの悪化や回復の遅れにつながるため、医師の指示に従い控えることが推奨されます。

脂肪吸引ならAND美容外科へ

AND美容外科は、脂肪吸引をはじめとした豊富な医療痩身メニューをご用意しています。

AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな部分痩せ施術を提供しています。

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脂肪吸引についてよくある質問

脂肪吸引に関するよくある質問をまとめました。

• 脂肪吸引後にリバウンドすることはありますか？
• 脂肪吸引の効果はいつから実感できますか？
• 脂肪吸引は何歳まで受けられますか？
• 脂肪吸引後の傷跡はどの程度残りますか？

それぞれ詳しく解説します。