表ハムラ法は傷跡が残る?きれいな仕上がりを目指すための注意点
「表ハムラ法を受けたいけれど、傷跡が残らないか心配…」
「施術後の傷跡はどのくらいで目立たなくなるの?」
このような不安から、表ハムラの施術に踏み出せない方は少なくありません。
表ハムラ法は目の下のクマやたるみの改善が期待できる施術ですが、皮膚を切開するため傷跡が気になるのは当然のことです。
結論からお伝えすると、表ハムラ法の傷跡はまつ毛の生え際に沿って作られるため、時間の経過とともに目立ちにくくなる傾向があります。
この記事では、表ハムラ法の傷跡ができる仕組みや経過の目安、傷跡をケアする際の注意点について解説します。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2026年5月時点の情報をもとにまとめています。
※表ハムラ法は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※ハムラ法に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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表ハムラで傷跡ができる仕組みと、傷跡が残りやすい要因
そもそも、表ハムラ法とは、下まぶたのまつ毛の生え際ギリギリのラインに切開を加える施術です。
目の下の「眼窩脂肪(がんかしぼう)」を移動・切除することで、気になるたるみやふくらみの改善を目指します。
さらに、たるんだ「眼輪筋(がんりんきん)」を吊り上げて固定し、余った皮膚を切除した後に極細の糸で縫合するという流れで進みます。
皮膚のたるみやシワも同時にアプローチできるため、年齢とともに皮膚の弛緩が目立つ方に選ばれることが多い施術です。
一方で、表ハムラの傷跡は、下まつ毛の生え際に沿った位置にできるのが特徴です。
ここでは、施術の傷跡ができる仕組みや、傷跡が残りやすい要因を見ていきましょう。
表ハムラ法で傷跡ができる仕組み
表ハムラ法で傷跡ができるのは、皮膚を切開することによる体の修復反応が起こるためです。
創傷の治癒は「炎症期」「増殖期」「リモデリング期」の3段階を経て進みます。
炎症期には切開部位に赤みや鈍い痛みが生じ、増殖期で新しい組織が作られ、リモデリング期で傷跡が少しずつ目立たなくなっていきます。
つまり、傷跡の見た目は時間とともに段階的に変化していくものであり、施術直後の状態がそのまま続くわけではありません。
【施術方法別】傷の位置や傷跡の違い
表ハムラ法は、裏ハムラ法や経結膜脱脂とは異なり、皮膚の表面に傷跡ができるのが特徴です。
それぞれの傷の特徴を以下の表にまとめました。
裏ハムラ法は皮膚表面に傷が残らない特徴がありますが、皮膚のたるみには対応しにくい施術方法です。
一方、表ハムラ法は皮膚のたるみやシワにもアプローチできます。
ご自身の状態に応じた使い分けが大切です。
表ハムラ法の傷跡が残りやすい要因
傷跡の残りやすさには個人差があり、いくつかの要因が関係しています。
まず、ケロイド体質や肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)の既往がある方は、傷跡が目立ちやすい傾向が指摘されています。
施術後のアフターケアが不十分な場合や、自己判断による誤ったケアを行った場合も傷跡が長引く可能性があるでしょう。
また、皮膚の切除量が多すぎると組織の張力が増し、傷跡が目立ちやすくなるだけでなく、下まぶたの外反リスク(あっかんべー状態になるリスク)も高まるとされています。
さらに、皮膚の切除量だけでなく、縫合の精密さや切開の角度といった施術者側の要因も傷跡の目立ちやすさに影響します。
表ハムラの傷跡の経過
表ハムラの傷跡がどのような経過をたどるのかは、施術を検討する方にとって気になるポイントです。
傷跡の赤みは施術後しばらくして落ち着き、その後は徐々に目立たなくなるとされています。
ここでは、時期ごとの変化を詳しくご紹介します。
それぞれの期間における経過は以下のとおりです。
施術直後~抜糸までの経過
施術直後は麻酔液に含まれる成分の作用で、切開部位が白っぽい状態になります。
その後は目の下に浮腫(むくみ)が生じ始めます。
施術後数日が経過した頃から大きな膨らみは引き始め、内出血が茶褐色から黄色へと変化しながら頬の方へ移動していく様子が見られます。
施術後1週間頃が抜糸の目安で、この時期には日常生活に支障がない程度まで回復するケースが多いようです。
抜糸~数ヶ月の経過
抜糸後しばらく経つと、大きな腫れや内出血はおおむね落ち着いてきます。
傷跡の赤みもこの時期から徐々に薄くなり始め、目の下に残っていた浮腫がゆっくり引いていくでしょう。
この期間は傷跡がまだ赤みを帯びている場合もありますが、まつ毛の生え際に位置しているため、メイクで十分にカバーしやすい状態といえます。
焦らずに経過を見守ることが、自然な回復を促すうえで大切なポイントになります。
施術から数ヶ月~1年の経過
施術から数ヶ月を目安に、傷跡の色が赤から白っぽい状態へと変わっていきます。
この変化は、組織の成熟と血管新生の退行という生物学的なプロセスによるものです。
形成外科等の専門知識を持つ医師が施術を担当した場合、傷跡が目立ちにくい仕上がりが期待できるでしょう。
また、表ハムラ法の傷跡はまつ毛によって物理的に隠れています。
人と話すような距離では、気づかれにくいケースが多いとされています。
表ハムラ法の傷跡の治癒には個人差がある
表ハムラ法の傷跡の治癒スピードは、肌質や年齢、施術後の過ごし方といった要因によって大きく異なります。
若年層は傷の治癒が早い傾向がある反面、瘢痕形成反応も活発で、中年層とは異なる経過をたどる可能性があります。
また、施術後すぐに激しい運動や長時間の入浴を再開した場合、赤みが長引く要因になり得ます。
施術後の過ごし方次第で傷跡の回復に差が出る可能性があるため、医師の指示に従った生活を心がけましょう。
表ハムラ法の傷跡のケア方法
表ハムラの傷跡をできるだけ目立たせないためには、医師の技術だけでなく、ご自身のアフターケアも大切です。
ここでは、施術前の準備から施術後まで、各段階で実践したいポイントをお伝えします。
1.施術前の準備と医師選びのポイント
傷跡を目立たせないための第一歩は、信頼できる医師を選ぶことです。
医師選びの際に確認しておきたいポイントは、次のとおりです。
- 脱脂、裏ハムラ、表ハムラなど複数の施術方法を使い分けられるか
- 目の下の脂肪だけでなく、周囲のくぼみやハリも総合的に診断してくれるか
- 必要のない施術を無理に勧めず、自然な仕上がりを優先する姿勢があるか
- ピンチテストやスナップバックテストなどの事前評価を行っているか
切開のデザインや縫合の技術は傷跡の仕上がりに直結します。
診断力と施術力の両方を持つ医師に相談することをおすすめします。
2.施術直後の正しいケアの基本
施術後初期のケアは、傷跡を目立たせないために重要な意味を持ちます。
施術後数日間は目元を冷やすことが推奨されており、水道水程度の温度での軽い冷却が目安です。
氷のように冷たすぎる温度での長時間冷却は、血流を悪化させてむくみの改善を遅らせるおそれがあるため避けましょう。
就寝時は頭を心臓より高くした「仰向け寝」が推奨されています。
うつ伏せや横向きの姿勢は、まぶたを圧迫して腫れを強くする可能性があるため注意が必要です。
3.長期的なセルフケアと生活上の注意点
施術後しばらくの間は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒など血流を増加させる活動を控えることが大切です。
また、目元に頻繁に触れてしまうと感染リスクが高まり、傷の治癒が遅れる可能性があります。
洗顔やメイクの際も、目元を強くこすらないよう心がけてください。
コンタクトレンズやアイメイクの再開のタイミングについては、必ず担当医に確認しましょう。
表ハムラ法の傷跡の赤みが長引く場合の対処法
表ハムラ法の施術後に傷跡が気になった場合は、自己判断でケアせずに、まずは担当医に相談することをおすすめします。
多くのクリニックでは、施術後の経過を定期的に確認するフォローアップ体制が整えられています。
少しでも不安を感じたときは遠慮なくクリニックに連絡し、早めに相談することが良好な経過につながるでしょう。
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【下眼瞼脱脂術 に関する法的記載事項】
治療内容:経結膜脱脂法(脱脂法)とは、目の下のたるみやクマの原因となる脂肪を、下まぶたの裏側から除去する施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:19,800〜544,250円(局所麻酔の費用を含みます)
標準的な治療期間:30分〜1週間(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:内出血、腫れ、充血、結膜浮腫
【表ハムラ法に関する法的記載事項】
治療内容:下まぶたの皮膚を切開し、突出した眼窩脂肪をくぼみ部分に移動させて固定する施術です。
標準的な治療回数:4~6回
標準的な費用: 548,000円
標準的な治療期間:3~6ヶ月
主なリスク:目の違和感・腫れ・痛み、皮下出血・血腫、感染
【裏ハムラ法に関する法的記載事項】
治療内容:下まぶたの裏側を切開し、目の下のクマやたるみの原因となる眼窩脂肪を移動させて整える施術です。
標準的な治療回数:3~5回
標準的な費用: 544,250円
標準的な治療期間:1~3ヶ月
主なリスク:目の違和感・腫れ・痛み、皮下出血・血腫、感染
