発毛剤で期待できる変化とは?成分別の選び方と注意点を解説
「鏡を見るたびに髪が薄いことが気になる…」「抜け毛が増えて、このままで大丈夫?」
そんな悩みを抱えている方にとって、「発毛剤」は気になる選択肢ではないでしょうか。
でも、実際にどのくらいの変化が期待できるのか、自分に合う成分はどれなのか、わかりにくい点も多いですよね。
この記事では、発毛剤の期待できる変化や、成分の働き、注意点などについてわかりやすく解説します。
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師
※本記事は2025年12月時点の情報をもとにまとめています。
※発毛剤の使用は保険診療が適用されない自由診療となる場合があります。
※記事内の金額は税込表記です。
※発毛剤の中には、国内において医薬品や医療機器としての承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
発毛剤には何が期待できる?
発毛剤で一番気になるのは「本当に生えるの?」という、変化の度合いではないでしょうか。
これまでの研究報告から、多くの方に一定の変化が見られる可能性が示されています。
ただし、変化の感じ方や、効果を実感できるまでの期間には個人差があることを理解しておきましょう。
ここでは、発毛剤による変化について理解を深めるための情報をお伝えします。
変化を感じるまでの期間
発毛剤は、使い始めてすぐに変化が現れるわけではありません。
毛髪には「生えては抜け、休む」というヘアサイクル(毛周期)があり、発毛剤はこのサイクルに働きかけるため、時間がかかります。
一般的に、使用開始から2〜6ヶ月程度で変化を感じ始める方が多いとされています。
毛髪の成長速度には個人差があるため、変化の現れ方も人それぞれ異なる可能性があるでしょう。
期待できる変化の大きさ
発毛剤の働きについては、多くの臨床試験が実施されており、その結果から一定の有用性が認められています。
例えばミノキシジルを含む外用薬は、継続的な使用により、多くの方に何らかの変化が見られたという報告があります。
これにより、細く頼りなくなっていた毛髪が、太く長く成長する可能性が期待できます。
ただし、すべての方に同じ程度の変化があるわけではありません。「必ず生える」と断定するものではないことも、大切な前提知識として持っておきましょう。
抜け毛の進行度による変化の違い
発毛剤による変化は、脱毛の進行度や年齢によって異なる場合があるようです。
抜け毛が始まって間もない段階や、毛髪を生み出す組織がまだ活動している状態では、発毛剤による変化が見られやすい傾向にあるといわれています。
一方で、脱毛が進行し毛髪を生み出す組織が活動を終えてしまった場合には、変化が限定的になるといえるでしょう。
そのため、抜け毛が気になっているなら早めに対処を検討することが、より良い結果を得やすいといえるでしょう。
発毛剤の成分はどう働く?
発毛剤には、さまざまな成分が含まれており、それぞれ異なる仕組みで毛髪の成長をサポートするといわれています。
ここでは、代表的な成分とその働きについて見ていきましょう。
ミノキシジルの作用
「ミノキシジル」は、発毛剤に含まれる成分の中でも特に多くの研究がなされ、その働きが確認されている成分の一つです。
毛髪が成長する期間を延ばすことで、細くなった毛髪を太く成長させる可能性があるといえるでしょう。
- 細胞の活動促進:毛髪の根元にある細胞の活動を促し、毛髪の元となる細胞が失われるのを抑える働きが期待できる。
- 血流の改善:毛髪を包む組織の周辺の血流を良くすることで、髪の成長に必要な栄養供給を促す作用も報告されている。
フィナステリドとデュタステリドの違い
「フィナステリド」と「デュタステリド」は、いずれも男性ホルモンの働きに関係する成分といわれてます。
これらの成分は、特定の男性ホルモンが作られる過程に働きかけ、脱毛の進行を遅らせる可能性があるようです。
フィナステリドは、特定のタイプの男性ホルモンに作用するのに対し、デュタステリドは複数のタイプに作用する点が異なるといわれています。
これらの成分は女性、特に妊娠可能な年齢の方には使用が推奨されていません。クリニックで医師に相談する際は、必ず服用している薬や妊娠の可能性を伝えましょう。
その他の成分と補助成分の役割
発毛剤には、上記の成分以外にも様々な成分や補助成分が含まれている場合があります。
- アデノシン:毛髪の根元にある細胞の活動を促す働きがあるとされる
- t-フラバノン:毛髪の根元やそれを包む組織への作用があるとされる
- ビタミンB群やビタミンEなどのビタミン類:血流や細胞の活動をサポートするとされる
- 植物由来のエキス:頭皮環境を整える補助的な役割を果たすとされる
これらの成分は、主要な成分を補完する形で、総合的な頭皮環境の改善に寄与する可能性があるでしょう。
自分に合う発毛剤の選び方は?
発毛剤は、種類や成分が多岐にわたるため、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
自分の状態や目的に合ったものを選ぶためには、クリニックでの専門的な診断が有効です。
ここでは、選択時に考慮すべきポイントを解説しますが、最終的な選択は医師と相談して進めることをおすすめします。
抜け毛の進行度によって選び方が異なる
脱毛の進行度によって、適した発毛剤の種類が異なる場合があります。
脱毛が初期段階で、まだ毛髪を生み出す組織が活動している場合には、外用薬から始めるという選択肢が考えられます。
一方、脱毛がある程度進行している場合には、内服薬の使用も検討してみましょう。
予防的な目的で使用する場合と、既に進行している脱毛を改善したい場合では、選ぶべき成分や濃度が異なる可能性があります。
外用薬と内服薬の違い
発毛剤には、頭皮に直接塗る外用薬と、口から飲む内服薬があります。
- 外用薬: 頭皮に直接塗布するタイプ。局所的に作用するため、比較的手軽に始められる選択肢といえます。
- 内服薬: 体内から作用するため、より全体的なアプローチが可能となる場合があります。
外用薬と内服薬を組み合わせることで、それぞれの働きを補完し合い、より良い状態につながる可能性もあるでしょう。
ただし、併用する場合には医師に相談しましょう。
副作用リスク
発毛剤を選ぶ際には、期待される変化だけでなく、副作用のリスクについても考慮することが大切です。
想定されるリスクには、次のようなことがあります。
- 外用薬: 塗布部位のかゆみや赤み など
- 内服薬: 体調の変化 など
長期間の使用を前提とする場合は、継続しやすいか、リスクを許容できるかといった点も重要になります。
特に女性は、使用できない成分(フィナステリド、デュタステリドなど)もあるため、性別による適応の違いを必ず確認しましょう。
発毛剤の働きを引き出す使い方と注意点
発毛剤の働きを引き出すためには、適切な使用方法と注意点があります。
以下で詳しく解説していきます。
塗布方法と使用頻度
外用薬の場合、次のような適切な塗布方法を心がけるといいでしょう。
- 清潔な頭皮に塗布する
- 適量を守る(必要以上に多く塗らない)
- 製品の指示に従い、継続的に使用する
- 浸透を促すよう頭皮を優しくマッサージする
生活習慣の見直し
発毛剤の使用と並行して、生活習慣を見直すことも、より良い結果につながる可能性があります。
バランスの取れた食事は、毛髪の成長に関わる栄養素を供給する基盤となります。
特にタンパク質、ビタミン類、ミネラルは毛髪の健康に関わる栄養素とされています。
また十分な睡眠とストレス管理は、ホルモンバランスや血流に影響を与える可能性があるため、日常生活の中で意識するといいでしょう。
頭皮を清潔に保ち、過度な刺激を避けることも、良好な頭皮環境の維持につながります。
副作用の早期発見と対処法
発毛剤の使用中に異変を感じた場合には、早めに対処しましょう。
外用薬によるかゆみや赤みが強い場合には、一時的に使用を中止しましょう。
内服薬で体調の変化を感じた場合にも、自己判断で使用を続けるのではなく、速やかに医師に相談してください。
他の医薬品を使用している場合には、相互作用の可能性も考えられるため、事前に医師に確認しておくことが大切です。
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※処方:医薬品のため、処方には医師の診療が必要です。診療は無料ですのでお気軽にご来院下さい。
※服用方法:1日1回少量の水で服用します。
※リスク・副作用:食欲減退・全身倦怠感(肝機能障害)・性欲減退・勃起機能不全・乳房障害・抑うつ症状
※処方にあたっては、事前に血液検査にて肝機能や腎機能などの状態を確認させていただく場合があります。医師が服用を中止したほうがよいと判断した際は、その指示に従っていただくことになります。
※服用中は、献血することができません。服用中止から1ヵ月以上経過していれば、献血が可能です(妊娠または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人の体内にフィナステリド・ディタステリド成分が入るのを防ぐためとされています)。
発毛剤についてよくある質問
発毛剤についてのよくある質問と回答を、紹介します。
いわゆる「初期脱毛」とは?
発毛剤を使い始めた時期に、一時的に抜け毛が増えるように感じられる場合があります。
これは、乱れていたヘアサイクルが整い、新しい毛髪が古い毛髪を押し出す過程で起こる現象とされています。
全ての人に起こるわけではありませんが、使用開始後の変化の一つとして知られています。
医薬部外品の育毛剤とは違う?
発毛剤(医薬品)は、毛髪を「生やす」働きが認められている成分を含むものを指す場合が多いです。
一方、育毛剤(医薬部外品)は、主に「今ある毛髪を育てる」「抜け毛を防ぐ」といった頭皮環境を整える目的で使用される傾向があります。
ご自身の目的に合わせて選ぶといいでしょう。
女性でも使える?
発毛剤の成分には、男性専用のものと、女性も使用できるものがあります。
例えば、ミノキシジルは女性も使用できる場合がありますが、フィナステリドやデュタステリドは女性の使用が推奨されていません。
使用を止めたら変化はどうなる?
多くの発毛剤は、使用を中止すると変化が失われる可能性が高いとされています。
毛髪の成長を維持するためには、継続的な使用を心がけるといいでしょう。
長期的な使用を前提に、自分にとって続けやすい方法を選択することが大切です。
詳しい情報を見る
【ミノキシジルに関する法的記載事項】
治療内容:主にAGA(男性型脱毛症)や薄毛治療において、頭皮や毛包への血流を増加させ栄養供給を改善し、毛髪の成長期を延長させることで発毛を促進します。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:5,000〜15,000円/月(処方量・製剤により変動)
主なリスク・副作用:動悸・頻脈、血圧低下・めまい、浮腫(むくみ)、体重増加、心不全の悪化、頭痛、倦怠感、吐き気、眠気
使用薬剤:Dongkwang MINOXIDIL Tab. 5mg(未承認薬)
※入手経路:Dongkwang Pharm. Co., Ltd.より医師が個人輸入しております。個人輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度について・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:現在、重大なリスクは報告されておりません。
【デュタステリドに関する法的記載事項】
治療内容:男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を抑制することで進行を遅らせます。
標準的治療期間・回数:3~12ヶ月
標準的な費用:6,000〜12,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、射精障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:デュタステリドは承認薬です。
【フィナステリドに関する法的記載事項】
治療内容:脱毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害し、薄毛の改善に効果が期待できます。
標準的治療期間・回数:3~6ヶ月
標準的な費用:5,000〜8,000円/月
主なリスク・副作用:性欲減退、勃起機能障害、精子数減少(妊活中は注意)、乳房の張り・女性化乳房、肝機能障害、抑うつ気分、倦怠感、妊婦は薬剤への接触禁止(胎児への影響リスクあり)
使用薬剤:フィナステリドは承認薬です。
【植毛(シェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。シェーブン法では、ドナーとなる部分の毛髪を短く刈り上げて(シェービングして)から株を採取します。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:5~7回程度
標準的な費用:660,000〜1,980,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
【植毛(ノンシェーブン法)に関する法的記載事項】
治療内容:後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。
標準的な治療期間:12ヶ月程度
標準的な治療回数:6~8回程度
標準的な費用:935,000〜3,180,000円(税込)
主なリスク・副作用:腫れ・内出血、赤み・かさぶた、痛み・違和感、ショックロス(移植毛や周囲の毛の一時脱毛)、感染、瘢痕
※当院で使用するFUE SYSTEMは未承認機器です。
※入手経路等:当院で取り扱うFUE SYSTEMは国内販売代理店経由で入手しています。
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。
