美容整形

胸を大きくするサプリに期待できる変化は?成分や注意点を解説

「バストアップサプリを試したいけど、本当に変化があるの?」 「身体への悪影響はないのか不安…」そんな疑問や不安を抱えていませんか?

インターネット上にはさまざまな情報があふれていますが、科学的根拠に基づいたとされる情報を見つけることは簡単ではないでしょう。

本記事では、美容医療の専門的な視点も交えながら、バストアップサプリに含まれる主要成分の特徴や報告されている身体への影響について、わかりやすく解説します。

監修者
AND美容外科 監修医師/韓国美容外科学会会長
林 鍾学
【経歴】
大阪大学皮膚科・形成外科
大阪警察病院形成外科勤務
愛媛大学医学部非常勤講師
インディアナ大学医学部解剖学講座講師

※本記事は2025年12月時点の情報をもとにまとめています。
※豊胸施術に関する施術は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※豊胸施術に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。

バストアップサプリによる変化は期待できる?

バストアップサプリによる変化について考える前に、まず知っておいていただきたい重要な点があります。

それは、市販されている多くのバストアップサプリメントについて、科学的に期待できる変化が確認されたという報告は限定的である、ということです。

変化の有無について理解を深めるには、バストが大きくなるメカニズムと、現在利用可能な科学的なデータを知ることが役立つでしょう。

バストが大きくなる原因とは

バストは、主に脂肪組織と乳腺組織から構成されているとされています。

バストのサイズに影響を与える要因の一つとして、女性ホルモンであるエストロゲンの働きが挙げられることがあるでしょう。

エストロゲンは乳腺の発達を促す働きがあるとされ、思春期や妊娠期にバストが大きくなるのはこのホルモンの働きによるものと考えられています。

一部のバストアップサプリには、植物由来のエストロゲン様物質(フィトエストロゲン)が含まれている場合があります。

これらの成分が女性ホルモンと似た働きをすることで、バストへの影響が期待されるという考え方が存在しているようです。

ただし、経口摂取した成分が実際にバスト組織の増加につながるかどうかは、別の問題として慎重に検討することが大切でしょう。

サプリに関する科学的なデータはほとんどない

バストアップサプリに関する科学的研究の現状は、残念ながら期待とは異なるかもしれません。

専門的な医学文献を調査しても、バストアップサプリに関して信頼性が高いとされる研究報告はほとんど見られないのが現状です。

一部のフィトエストロゲン成分に関する研究はありますが、それらは更年期症状の緩和などに焦点を当てたものであり、バストサイズの増加を検証したものではないとされています。

科学的に検証された非手術的なアプローチとしては、外部組織拡張システム(真空吸引装置)を用いた研究報告が挙げられますが、これはサプリメントの経口摂取とは異なるアプローチです。

科学的根拠が不足している状況では「飲むだけでバストが大きくなる」と過度な期待を持つことは避けた方がいいでしょう。

変化を測定するのは容易ではない

仮にバストアップサプリを使用したとしても、個人によって変化は異なる可能性があります。

ホルモンバランス、年齢、体質、生活習慣など、多くの要因が複雑に関わるため、一律に変化を予測することは困難です。

ご自身でバストサイズの変化を客観的に測定することも、容易ではありません。

体重の増減やむくみ、測定の仕方によって、見かけ上のサイズが変わって見えることもあるでしょう。

期待した変化が見られなかったとしても、それは製品の性質によるものである可能性も考えられます。

バストアップサプリの特徴は?

市販されているバストアップサプリには、さまざまな成分が配合されています。

それぞれの成分の特徴と、報告されている身体への影響について理解しておくことが大切です。

主要成分の特徴と期待される働き

バストアップサプリに含まれる代表的な成分として、以下のようなものが挙げられます。

成分名 特徴・期待される働き
プエラリア・ミリフィカ エストロゲン様の働きが強いとされる植物
大豆イソフラボン 大豆に含まれる植物性エストロゲンの一つ。穏やかな働きが特徴
ワイルドヤム ホルモンバランスへの影響が期待される
チェストベリー 月経前症候群の緩和を目的として使用されることがある植物
ボロン 微量ミネラルの一つ。エストロゲンの代謝に関与する可能性がある
プラセンタ 胎盤由来の成分。アミノ酸やビタミンを含む
エラスチン 皮膚の弾力性に関わるとされるタンパク質の一つ

これらの成分は、それぞれ理論的にはホルモンバランスや皮膚の状態に何らかの影響を与える可能性があります。

しかし、経口摂取によってバストサイズの増加につながるという科学的証拠は、現時点では限定的です。

注意が必要な成分もある

バストアップサプリの使用に関連して、いくつかの身体への影響が報告されています。

特にプエラリア・ミリフィカを含む製品では、以下のような状態が報告されることがあるため、注意が必要です。

状態の種類 具体的な内容
不正性器出血 月経以外の時期に出血が見られる(ホルモンバランスへの影響の可能性)
月経異常 月経周期の乱れ、経血量の変化(内分泌系への影響の可能性)
乳房の変化 張り、痛み、違和感(乳腺組織への直接的な働きかけの可能性)

これらの状態が現れた場合、すぐに使用を中止し、医療機関に相談することが推奨されます。

懸念されるのは、「変化の兆し」と誤解して使用を続けてしまうケースがあるかもしれませんが、これらは身体からの何らかのサインである可能性も考えられます。

我慢して継続使用することは避けてください。

製品の選び方と使用方法

バストアップサプリを選ぶ際は、製品のラベルや説明書を注意深く確認し、信頼できる製品を選ぶことが大切です。

以下のポイントに注意して製品を選んでみましょう。

  • 成分名と含有量が明確に記載されているか確認する
  • 「指定成分」に分類される成分(プエラリア・ミリフィカ、ブラックコホシュ等)が含まれている場合は特に慎重に検討する
  • 製造元や販売元の情報が明記されているか確認する
  • 過度な変化を謳う表現がある製品は避ける
  • 使用上の注意や、使用を避けるべき場合の記載がされているか確認する

サプリメントを使用する場合は、製品に記載された使用方法や目安量を守ることが基本です。

「早く変化を期待したい」という気持ちから推奨量を超えて摂取することは、身体に望ましくない影響が出る恐れがあるため危険です。

サプリメントだけに頼るのではなく、バランスの取れた食事や適度な運動といった基本的な生活習慣を整えることも、健康的な美しさには不可欠です。

バストアップサプリと豊胸施術の違い

バストアップを考える際、サプリメントと豊胸に関する施術のどちらを選ぶべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。

それぞれのアプローチには異なる特徴があり、一概にどちらが良いとは言えないかもしれません。

両者の違いを理解することで、ご自身の状況や希望に合った選択肢を見つけてください。

変化の現れ方の違い

豊胸に関する施術の場合、施術直後から視覚的な変化を確認できる可能性があります。

豊胸施術(シリコンバッグ挿入など)は、希望するサイズへの変化が予測しやすいのが特徴です。

一方サプリメントによるアプローチでは、科学的根拠が限定的であり、期待する変化が見られない可能性もあります。

費用面の違い

費用面では、サプリメントは手頃な価格帯から始められることがあるでしょう。

ただし、継続的な購入が想定されるため、長期的なコストを考慮する必要性が考えられます。

豊胸に関する施術は初期費用が高額になる傾向がありますが、一度の施術で完了する場合がある点も考慮するといいでしょう。

留意点については、それぞれ異なる側面があると考えられます。

併用した場合の影響と注意点

豊胸施術とサプリメントの併用を考える方もいるでしょう。しかし併用による好ましい影響を示す科学的データは、確認されていません。

むしろ、施術前後にホルモンに作用する成分を摂取することで、予期しない反応が生じる恐れがあります。

豊胸施術を検討している場合は、必ずサプリメントの使用について医師に相談してください。

特に施術前後の期間は、医師の指示に従って健康管理を行うことが求められます。

豊胸施術にはどのような種類がある?

ここまでお読みになって、豊胸施術を検討する方もいらっしゃるでしょう。

美容クリニックで行われる豊胸施術には、いくつかの種類があり特徴が異なります。

メスを使用しない施術

ヒアルロン酸注入は、メスを使わない豊胸施術の一つとして挙げられます。

注射によってヒアルロン酸を注入することで、バストのボリュームを増やすことを目指します。

施術時間が短いことが特徴とされています。

ただし、ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収される特徴があるため、状態を維持するには定期的な施術を検討する必要があるでしょう。

また、一度に注入できる量には限界があるとされるため、大幅なサイズアップには向かない点も注意が必要です。

ご自身の脂肪を使った施術

脂肪注入法は、太ももや腹部といった部位から採取した脂肪をバストに注入するアプローチです。

自分自身の組織を使用するため、異物反応の懸念が低い点も特徴です。

しかし注入した脂肪のうち、一部は体内に吸収されて定着しない可能性があります。

そのため希望するサイズを得るためには、複数回の施術が必要な場合もあります。

シリコンバッグを使った施術

シリコンバッグ(豊胸バッグ)を挿入するアプローチは、長い歴史があるとされる豊胸に関する施術の一つです。

サイズを予測できるので、大幅な変化を目指す方に選ばれることのあるアプローチです。

シリコンバッグには複数の種類があり、形状や質感、挿入位置といった点を選択できる点もメリットです。

しかし長期的には、カプセル拘縮(バッグ周囲の組織が硬くなる状態)が生じたり、バッグの破損・劣化により、入れ替えが必要なこともあります。

そのため、定期的な検診を受けることが推奨されています。

豊胸施術ならAND美容外科へ

AND美容外科は、豊胸施術をはじめとした豊富な美容医療メニューをご用意しています。

AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。

無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合った豊胸施術方法をご提案します。

カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。

まずはお気軽にご相談ください。

AND美容外科の
詳しい情報を見る

▪️豊胸の料金(1回あたり)

施術 金額
脂肪注入豊胸(茶こし採取代) 220,000円~330,000円
ヒアルロン酸豊胸 440,000~715,000円
シリコンバッグ豊胸 1,265,000円

※保険適用外の自由診療となります。
※局所麻酔代を含みます。
※税込価格での記載です。

AND美容外科の
詳しい情報を見る

バストアップやバストケアに関するよくある質問

バストアップやバストケアに関する、よくある質問と回答を紹介します。

低用量ピルなどの薬とサプリは併用しても大丈夫?

お薬を服用中の方は、サプリメントの使用を開始する前に、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。

特に低用量ピルのようにホルモンバランスに作用する薬と、ホルモン様の働きが期待される成分(プエラリア・ミリフィカなど)を併用すると、予期せぬ影響が生じる可能性があります。

安全のために、あらかじめ専門家への相談が必須です。

授乳中にバストアップサプリを使用しても大丈夫?

授乳中にバストアップサプリを使用することは、一般的に推奨されません。

多くのサプリに含まれるフィトエストロゲン(プエラリア・ミリフィカやイソフラボンなど)は、母乳を通じて乳児へ影響を与える可能性が否定できません。

これらの成分の乳児への安全性に関する十分な科学的データは不足しています。

そのため妊娠中・授乳中の方は、使用を避けるべきとされています。使用を検討する場合は、必ず事前に産婦人科医や主治医に相談してください。

バストアップサプリに規制や警告はある?

バストアップサプリの主要成分の一つであるプエラリア・ミリフィカについては、各国で強い規制や警告が出ている場合があります。

例えば、日本では厚生労働省から、プエラリア・ミリフィカを関与成分とする特定保健用食品や機能性表示食品は認められておらず、安易な摂取を控えるよう注意喚起がされています。

過剰摂取による健康被害の報告もあるため、成分の含有量や体調への影響について、他国の規制情報(アメリカ食品医薬品局=FDAなど)や公的な注意喚起を確認することが大切です。

【脂肪注入豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:自分の脂肪を採取して胸に注入し、バストアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:275,000円(100ccあたり)
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含む)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・知覚変化

【ヒアルロン酸豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸を胸に直接注入して、バストのボリュームや形を整える豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:440,000~715,000円
標準的な治療期間:約1〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・吸引部の凹凸・知覚変化

【シリコンバッグ豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:シリコン製のインプラント(バッグ)を胸の中に挿入して、バストのサイズアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:1,265,000円
標準的な治療期間:約2週間〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・痛み・被膜拘縮・左右差・知覚変化