豊胸手術後にレントゲンは受けられる?申告の重要性と検査をスムーズに受けるためのポイント
「豊胸手術を受けたあと、健康診断のレントゲンは受けられるの?」
「検査で豊胸がわかってしまうのでは?」
実際に、施術を受けた方やこれから検討している方の中には、このような不安を抱えるケースもあります。
一般的には、豊胸施術を受けた後でも健康診断や画像検査を受けることは可能です。
ただし、施術の種類や方法によってレントゲンでの写り方が異なる場合があります。
本記事では、豊胸手術後にレントゲンを受ける際に注意したい点や、検査前に医療機関へ伝えておくと良い情報について解説します。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※豊胸施術は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※豊胸手術に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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豊胸施術後のレントゲン検査は受けられる?
豊胸施術を受けた後でも、胸部レントゲンや健康診断は受けられます。
ただし、施術の種類や方法によって画像の写り方が異なる場合があるため、検査前に施術歴を医師や技師に伝えておくと安心です。
ここでは、施術ごとに異なるレントゲンの写り方について解説します。
シリコンバッグ豊胸の場合の写り方
シリコンバッグはX線を通しにくいため、レントゲンでは白い影や輪郭として映ることがあります。
画像上では、胸部のほかの組織と区別しやすい形で写る場合があります。
検査を受ける際は、事前に施術歴を医師や技師に伝えておくと、結果をより正確に判断してもらいやすくなるでしょう。
脂肪注入豊胸の場合の写り方
脂肪注入で使用した脂肪は自分の組織と近い性質のため、レントゲンでは目立ちにくいと言われています。
ただし、時間の経過とともに石灰化が起こると白い影として写る場合があります。
このような変化も、あらかじめ施術歴を伝えておくことで、結果を正しく判断してもらいやすくなります。
ヒアルロン酸豊胸の場合の写り方
ヒアルロン酸は体内に吸収される性質があるため、画像への影響は限定的とされています。
施術から時間が経つとさらに確認が難しくなる場合があります。
検査時には、施術の有無と時期を医師に伝えておくと診断時の参考になります。
レントゲンで豊胸がわかる可能性はある?
検査時に、豊胸施術を受けたことが医師にわかるのではないかと心配する方もいます。
医療機関では、個人情報の保護が法律で義務づけられており、診断に必要な範囲を超えた情報が第三者に伝えられることはありません。
検査結果を正しく判断してもらうため、あらかじめ施術歴を医師に伝えておきましょう。
個人情報保護の仕組み
医療機関には厳格な個人情報保護義務があり、健康診断の結果も法律により取り扱いが定められています。
検査技師や医師には守秘義務があり、プライバシーが保護される仕組みが整えられています。
不安がある場合は、事前に検査機関へ情報の取り扱いについて確認しておくと安心です。
画像からわかる可能性について
シリコンバッグが挿入されている場合、レントゲン画像で識別できることがあります。
ただし、健康診断の目的は病気の早期発見であり、豊胸の有無を評価するためのものではありません。
必要に応じて、検査結果の報告書に施術歴を補足してもらえるか確認すると良いでしょう。
医師への申告が大切な理由とは?
豊胸施術を受けたことがある方は、検査前に施術歴を伝えておくことが大切です。
事前に申告しておくことで、検査結果がより正確に解釈されやすくなります。
少し抵抗を感じるかもしれませんが、健康管理や早期発見のために重要な情報となります。
正確な診断につなげるため
施術歴を共有することで、画像に映る影や形の変化が施術によるものかどうか判断しやすくなります。
乳がん検診などの重要な検査では、施術の種類や時期を事前に伝えておくと、結果を正しく判断してもらいやすくなります。
検査方法を調整するため
施術の内容によっては、通常とは異なる角度で撮影したり、別の検査方法が選ばれたりすることがあります。
事前に施術歴を伝えておくと、あなたに合った検査方法を選んでもらいやすくなります。
申告時に整理しておきたい情報
申告の際には、次の情報を可能な範囲で伝えるとスムーズです。
- 施術を受けた時期
- 施術の種類(シリコンバッグ、脂肪注入、ヒアルロン酸など)
- 使用した材料やサイズ(わかる範囲で)
- 施術を受けたクリニック名
これらを共有しておくと、医師が画像をより正確に読み取り、必要に応じて適切な検査方法を選びやすくなります。
各種画像検査で確認しておきたいこととは?
レントゲン以外の画像検査でも、豊胸施術による影響が画像に現れる場合があります。
検査の種類によって見え方や注意点が異なるため、事前に施術歴を伝えておくと検査がスムーズです。
マンモグラフィー検査の場合
マンモグラフィーは乳がん検診で重要な検査です。
豊胸施術を受けている場合は、検査前に技師へ報告することが推奨されます。
特にシリコンバッグを挿入している場合は、圧迫によるリスクに配慮して撮影方法を調整してもらえるため、申告しておくことが大切です。
必要に応じて、超音波検査など別の方法が提案される場合もあります。
CT検査の場合
CTではシリコンバッグがはっきり写るため、施術歴を事前に伝えることで、医師が画像を正確に判断しやすくなります。
造影剤を使う検査でも大きな影響はありませんが、あらかじめ医師に伝えておくと安心です。
エコー検査(超音波検査)の場合
超音波検査では、シリコンバッグや脂肪注入部位が特徴的に映ることがあります。
事前に施術歴を伝えておくことで、医師が画像を正しく判断しやすくなります。
健康診断を受ける前に確認しておきたいこととは?
豊胸施術を受けた後に健康診断を受ける際は、事前の準備が安心につながります。
ここでは、検査前・当日・結果を確認するときに押さえておきたいポイントをまとめました。
検査前に準備しておきたいこと
健康診断やレントゲンを受ける前に、あらかじめ準備しておくと落ち着いて当日を迎えられます。
- 健康診断を予約する際に、豊胸施術の経験があることを伝える
- 可能であれば、施術を受けたクリニックで手術記録や診断書をもらい、検査時に持参する
- 当日は金属類や厚手の衣類を避け、X線が通りやすい服装で行く
- 問診票には施術の時期や方法など、わかる範囲で記入しておく
事前に準備しておくことで、検査がスムーズに進みやすく、医師や技師も正確に対応しやすくなります。
検査当日の対応
検査当日は、施術歴をしっかり伝えておくことが大切です。
- 検査技師や医師に、施術の種類や時期をわかりやすく伝える
- 検査に不安や疑問がある場合は、その場で質問して説明を受けてから進める
こうした情報共有や質問が、正確な検査結果につながります。
検査結果を確認するとき
検査結果を受け取ったら、施術歴が結果の見え方にどのように影響しているかを医師に確認しましょう。
- 画像に豊胸による影が映っていた場合は、それが施術の影響かどうか説明してもらう
- 施術と関係のない異常が見つかった場合は、必要に応じて追加検査や経過観察について案内を受ける
結果に疑問や不安があるときは、その場で質問し、必要であれば別の医師や施設でセカンドオピニオンを受けると安心です。
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▪️豊胸の料金(1回あたり)
| 施術 | 金額 |
|---|---|
| 脂肪注入豊胸 (100ccあたり) |
275,000円 |
| ヒアルロン酸豊胸 | 440,000~715,000円 |
| シリコンバッグ豊胸 | 1,265,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
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豊胸についてよくある質問
豊胸にまつわるよくある質問をまとめました。
- シリコンバッグ豊胸は定期的に交換が必要ですか?
- レントゲンで豊胸バッグの破損はわかりますか?
- 豊胸手術で乳がんリスクが高まることはありますか?
それぞれ解説していきます。
シリコンバッグ豊胸は定期的に交換が必要ですか?
シリコンバッグ(インプラント)による豊胸は、状態に応じて交換や再手術が必要になることがあります。
破損や変形の有無を確認するため、定期的な診察や画像検査を受けて経過をチェックしておきましょう。
医療機関によっては、一定期間が経過した段階で交換を検討するよう案内されることもあります。
具体的な時期は個々の状態によって異なるため、診察時に医師と相談しながら判断することが大切です。
レントゲンで豊胸バッグの破損はわかりますか?
胸部レントゲンだけでは細かな破損を正確に判断するのは難しいものの、形の偏りから異常が疑われる場合があります。
状態を詳しく確認する必要があるときは、超音波検査やMRIが用いられることがあります。
日常生活の中で違和感や形の変化に気づいたら、早めに医療機関で相談し、必要な検査を受けましょう。
豊胸手術で乳がんリスクが高まることはありますか?
現時点では豊胸手術と乳がん発症リスクの関連について明確な結論は出ていません。
一方で、シリコンバッグがあると乳腺の一部がレントゲンで見えにくくなることがあります。
そのため、乳がん検診を受ける際は施術歴を事前に申告することが推奨されます。
必要に応じて、超音波検査やMRIなど別の方法で詳しく確認する選択肢が案内される場合があります。
【脂肪注入豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:自分の脂肪を採取して胸に注入し、バストアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:275,000円(100ccあたり)
標準的な治療期間:治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含む)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・知覚変化
【ヒアルロン酸豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸を胸に直接注入して、バストのボリュームや形を整える豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:440,000~715,000円
標準的な治療期間:約1〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・吸引部の凹凸・知覚変化
【シリコンバッグ豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:シリコン製のインプラント(バッグ)を胸の中に挿入して、バストのサイズアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:1,265,000円
標準的な治療期間:約2週間〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・痛み・被膜拘縮・左右差・知覚変化
