美容整形

豊胸手術で感度は変わる?影響を抑える方法と注意点を解説

「豊胸手術を受けたいけれど、感度が変わってしまうのではないか不安」「手術後に感覚がなくなったらどうしよう」このような心配を抱えている方は多いのではないでしょうか。

豊胸手術はバストラインの改善を目指すための選択肢とされることがありますが、同時に感度への影響について不安を感じることがあるかもしれません。

この記事では、豊胸手術が感度に与える影響と、その影響を抑える具体的な方法について詳しく解説します。

※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※豊胸手術は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※豊胸手術に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。

監修者
AND美容外科 医師
田中 真輔
【経歴】
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務

豊胸手術で感度は本当に変わってしまうの?

豊胸手術を検討する際、「感度が変わってしまうのではないか」という不安を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと、性感帯に関係する神経を傷つけなければ感覚に変化が起きにくいとされています。

乳房の構造と感覚のメカニズム

まず、乳房の解剖学的構造について理解しておきましょう。

乳房の約9割は脂肪組織、約1割は乳腺組織で構成されており、これらの組織自体は感覚受容器を含まないため性感帯ではありません。(※)

感度に関わる部分は、乳頭がもっとも敏感で、次いで乳輪、脇とバストの境目部分、アンダーバストの順となっています。

豊胸手術では、これらの敏感な部分の神経を避けて施術を行うため、適切な施術であれば感覚への影響を避けることが期待できるでしょう。

※参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK519575/

一時的な感覚変化は起こる可能性がある

豊胸手術後、皮下剥離した部分の知覚神経損傷により一時的に感覚が鈍くなることがありますが、これは通常2〜3ヶ月で回復し、半年から1年ほどで自然な感触に戻ることが多いです。。

ただし、シリコンバッグ挿入時に大胸筋上や乳腺下を剥離する際、不適切な手術が行われると第4肋間神経が損傷され、乳頭乳輪周辺の感覚が失われる可能性があり、この場合は回復しないことがあります。

参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26883217/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40164056/

心理的要因が感度に与える影響

実は、感度の変化については心理的な要因も関係している可能性があります。

「より感じやすくなった」というお客様の場合、バストに自信が持ててスキンシップに集中できるようになったことが要因として考えられます。

逆に「術後すぐは感じにくかった」というお客様は、豊胸手術をしたことによる緊張が原因かもしれません。

このように、感度の変化は物理的な要因だけでなく、心理的な状態も影響することがあります

手術方法によって感度への影響は変わる?

豊胸手術にはいくつかの方法があり、それぞれ感度への影響リスクが異なるとされています。

手術方法を理解することで、よりあなたに合った選択肢を見つけることができるでしょう。

シリコンバッグ挿入による影響

シリコンバッグ挿入では、バッグを入れる際に胸にポケットと呼ぶ空洞を作る操作で神経を傷つけてしまう可能性があります。(※)

多くの美容外科では、シリコンバッグを挿入する際に脇の下(腋窩)からアプローチします。このとき、もし適切に手術が行われないと、神経損傷のリスクが高まることがあります。

また、体はシリコンバッグを異物と認識し、その周りに「被膜」と呼ばれる膜を形成することがあります。これが「カプセル拘縮」という状態です。

被膜が厚くなるとシリコンバッグを締め付け、胸が硬くなったり、触ったときの感覚が変わったり、痛みを感じたりすることもあります。

※参考:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6723018/

脂肪注入豊胸のリスク

脂肪注入豊胸では、注入した脂肪が固まってしこりとなって現れることがあります。(※)

このしこりが感覚に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

ただし、脂肪注入豊胸は自身の脂肪を使用するため、異物反応が起こりにくいというメリットもあります。

適切な技術と経験を持つ医師による施術であれば、脂肪注入豊胸でも感度への影響を抑えることが期待できる場合があるでしょう

※参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37166041/

ヒアルロン酸注入のリスクと特徴

ヒアルロン酸注入豊胸では、体がヒアルロン酸を異物だと認識してしまい、その周りに膜(被膜)ができてしこりとなることで、感覚に異常が生じることがあります。

ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、このような影響が長く続くことは少ないとされています。しかし、注入する際の技術や量が適切でない場合には、一時的に感覚異常が起こることがあるかもしれません。

施術前のカウンセリングで、これらのリスクについて十分な説明を受けて理解しておくことが大切です。。

感度への影響を抑えるにはどうすればいい?

豊胸手術で感度への影響を抑えるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

これらのポイントを押さえることで、納得のいく結果につながる可能性が高まるでしょう。

経験豊富な医師とクリニックを選ぶ

豊胸手術の成功と感度の保持において、医師選択はとても大切です。

料金の手頃さだけでクリニックを選ばず、複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較・検討すると良いでしょう

クリニック選びのポイントは以下の通りです。

  • 経験豊富なクリニックを選ぶこと
  • アフターフォロー体制を確認すること
  • 事前カウンセリングの充実度を確認すること
  • トラブル時のサポート体制や連絡先を事前に確認すること

カウンセリングで十分な説明を受ける

カウンセリングでは手術のメリットだけでなく、デメリットやリスクについても十分に説明してもらうことが重要です。

シリコンバック挿入、脂肪注入、ヒアルロン酸注入などそれぞれの施術によって失敗や後遺症などのリスクは異なるとされています。

十分に納得できるまで丁寧に説明してもらい、疑問点があれば遠慮なく質問しましょう。

感度への影響について具体的に質問し、医師がどのような配慮をしているかを確認することも大切です。

術後のマッサージとケアを正しく行う

豊胸手術後のマッサージは、テクスチャータイプのバックを使用する場合は必要ありませんが、術後2~3週間後からマッサージを行うことではれや浮腫、硬さの改善につながります。

またバックの挿入スペースの確保保持にもつながるので、医師の指示のもとマッサージを行ってみるといいでしょう。

ただし術後1週間は痛みがあるため、無理なマッサージは行わないほうがいいでしょう。マッサージは仰向けに寝るか座った状態で、体に対して垂直に両手で胸全体を広げるように押して行います。

もしやり方を間違えてしまうと、痛みや腫れの原因になることもありますので、必ず医師の指導に従って正しく行うようにしてください。

施術後に注意すべき症状はある?

豊胸手術後は、感覚異常の早期発見と適切な対処が重要です。

異常を早期に発見し、適切に対処することで深刻な問題を防ぐことができるかもしれません。

正常な回復過程と異常のサイン

手術によって乳房や乳首、乳輪周辺の感覚が一時的に鈍くなったり、逆に過敏になったりすることがあります。

時間の経過とともに改善することが多いですが、3ヶ月を過ぎても感覚の改善がまったく見られない場合は注意が必要です。

異常のサインとして以下の症状があります。

  • 触っても何も感じない
  • ピリピリとした神経の違和感が継続する
  • 乳房の一部が硬くなる
  • 痛みを感じる

これらの症状が3ヶ月を過ぎても改善されない場合は、専門医の診察を受けることが重要です

早期相談の重要性

手術後のケアは非常に大切です。もし少しでも違和感を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。

もし手術から半年以上経っても乳房の感覚が戻らない場合は、遠慮せずに医師に相談してください。

合併症のリスクと対策

シリコンバッグの縁がバストの段差となって現れるダブルバブルや、バッグの破損、リップリングなどの合併症が痛みの原因となることもあります。(※)

また、稀に感覚の変化が長期的に残る可能性もあるとされています。

シリコンバックを挿入した場合、異物感や動いた際の違和感を覚えることもあるかもしれません。

これらのリスクを理解した上で、定期的な検診を受け、医師との連携を保つことが大切です。

※参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29546437/

豊胸手術についてよくある質問

豊胸手術後はいつから普通の生活に戻れますか?

豊胸手術のダウンタイムは施術方法によって異なりますが、一般的にデスクワークなどの軽い作業であれば1週間程度で復帰可能とされています。

ただし、重いものを持つことや激しい運動は1ヶ月程度控える必要があります。

個人差があるため、医師の指示に従って段階的に活動レベルを上げていくことが大切です。

豊胸手術の費用はどれくらいかかりますか?

豊胸手術の費用は施術方法によって異なります。

脂肪注入豊胸では約50万円〜150万円、シリコンバッグ挿入では約80万円〜200万円、ヒアルロン酸注入では約10万円〜50万円が目安とされています。

クリニックによって価格設定が異なるため、複数のクリニックで見積もりを取って比較することをおすすめします。

豊胸手術は何歳から受けられますか?

豊胸手術は一般的に18歳以上から受けることができますが、多くのクリニックでは20歳以上を推奨しています。

これは身体的・精神的な成熟を待つためで、十分な検討期間を設けることが大切です。

未成年の場合は保護者の同意が必要になるケースもあります。

豊胸手術ならAND美容外科へ

AND美容外科は、豊胸手術をはじめとした豊富な美容医療メニューをご用意しています。

AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。

無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合った豊胸の施術方法をご提案します。

カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。

まずはお気軽にご相談ください。

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▪️豊胸の料金(1回あたり)

施術 金額
脂肪注入豊胸
(100ccあたり)
275,000円
ヒアルロン酸豊胸 440,000~715,000円
シリコンバッグ豊胸 1,265,000円

※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。

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【脂肪注入豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:自分の脂肪を採取して胸に注入し、バストアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:275,000円(100ccあたり)
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含む)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・知覚変化

【ヒアルロン酸豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸を胸に直接注入して、バストのボリュームや形を整える豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:440,000~715,000円
標準的な治療期間:約1〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・吸引部の凹凸・知覚変化

【シリコンバッグ豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:シリコン製のインプラント(バッグ)を胸の中に挿入して、バストのサイズアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:1,265,000円
標準的な治療期間:約2週間〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・痛み・被膜拘縮・左右差・知覚変化