豊胸マッサージはいつから?正しいやり方と正しいケアのコツを解説
「豊胸手術を受けたけれど、マッサージはいつから始めればいいの?」
「間違ったケアでトラブルにならないか不安…」
豊胸手術を受けた方や、これから検討している方の中には、そんな疑問を持つ方もいるでしょう。
マッサージは、施術後の仕上がりを維持するために医師から指導されることがありますが、開始時期や方法は施術内容や回復の状況によって異なります。
この記事では、マッサージの開始時期や一般的な方法、確認しておきたい注意点を解説します。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
※本記事は2025年10月時点の情報をもとにまとめています。
※豊胸手術は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※豊胸手術に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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豊胸手術後のマッサージの役割とは?
豊胸手術後のマッサージは、仕上がりをきれいに保つための大切なケアのひとつです。
ただし、始めるタイミングや方法は施術の種類や回復のスピードによって変わります。
自己判断せず、必ず医師に確認してから行うようにしましょう。
カプセル拘縮への対応
マッサージは、シリコンバッグの周囲に形成される被膜(カプセル)の状態を整える目的で行われることがあります。
カプセルが硬くなると、胸が硬く感じたり、形が変わることがあります。
医師の指導に沿って行うことで、こうした変化を防ぐ、または緩和するケアとして役立つ場合があります。
シリコンバッグ(インプラント)の位置調整をサポート
手術直後は、シリコンバッグがまだ安定していないことがあります。
そのため、位置を整えたり、違和感をやわらげる目的でマッサージが案内されることがあります。
ただし、すべての方に必要なわけではなく、むしろ控えた方が良い場合もあるため、開始時期や方法は必ず医師に確認してください。
脂肪注入豊胸での対応
脂肪注入豊胸の場合、マッサージが必要かどうかは施術内容や医師の方針によって異なります。
脂肪が安定するまでの期間は刺激を控えるよう案内されることもあれば、軽くなでる程度のケアを指示されることもあります。
注入した脂肪は定着に時間がかかるため、自己判断で強く揉む・押すなどの刺激は避けてください。
マッサージの有無や方法は、必ず主治医の指示に従い、経過に合わせて行いましょう。
豊胸後のマッサージの開始時期はいつから?
豊胸手術後のマッサージ開始時期は、気になる方が多いポイントです。
始めるタイミングが早すぎたり遅すぎたりすると、回復や仕上がりに影響する可能性があります。
開始時期は、施術方法や回復の進み具合によって異なるため、診察時に医師と確認してから行うことが大切です。
シリコンバッグ豊胸の場合
シリコンバッグ豊胸を受けた場合、多くのクリニックで術後1〜2週間頃からマッサージが案内されます。
この時期は創部の治癒が進み、感染リスクが低下していると判断される段階です。
ただし、回復の進み具合や手術方法(乳腺下法、大胸筋下法など)によって開始時期は前後することがあります。
まずは術後診察で創部の状態を確認し、医師の指示に従って始めましょう。
脂肪注入豊胸の場合
脂肪注入豊胸では、シリコンバッグの場合と比べてマッサージ開始時期が遅くなる傾向があります。
注入した脂肪が安定するまでの期間は、術後2週間〜1か月程度は強い刺激を避けるよう案内されることが多いです。
軽くさする程度のケアであれば、術後1週間頃から許可される場合もありますが、回復状況には個人差があります。
注入部位への圧迫や強い刺激は、脂肪の定着に影響する可能性があるため、開始時期は診察で状態を確認し、医師の指示に従って決めることが大切です。
豊胸後のマッサージ方法について
豊胸手術後のマッサージは、クリニックによって案内される方法が異なります。
誤った方法で行うと、シリコンバッグの位置や創部に影響を及ぼす可能性があるため、自己流ではなく医師から指導を受けて行うことが大切です。
一般的に案内される手順
クリニックで案内されることの多いマッサージ手順には、次のような流れがあります。
- 手を清潔にしてから行う
- リラックスできる姿勢で仰向けになる
- バストを上下左右にやさしく動かす
- インプラント周囲を包み込むように軽く圧をかける
- 1回あたり数分〜10分程度を目安とすることがある
マッサージの力加減は、痛みを感じない程度のソフトな圧が望ましいとされます。
強い力を加えると組織に負担がかかる可能性があるため、注意が必要です。
動かし方のバリエーション
医師の指導のもとでは、垂直方向へのやさしい圧迫や、上下左右への軽い動かし方が組み合わされることがあります。
これらの方法は、インプラントの位置が安定しやすくなることを目的としています。
ただし、具体的なやり方や回数は術式や回復状況に応じて異なるため、必ず主治医から直接レクチャーを受けてください。
マッサージ時の注意点
マッサージを行う際は、以下のポイントに注意して無理のない範囲で行うことが大切です。
- 創部が完全に閉じていない間は直接圧迫を避ける
- 強い痛みや異常な違和感があればすぐに中止し医師に相談する
- 赤みや腫れが増しているときは無理に続けない
マッサージの方法や開始タイミングに不安がある場合は、遠慮せず医師や看護師に相談しましょう。
豊胸マッサージの頻度と期間はどれくらい?
マッサージの頻度や継続期間は、施術内容や回復の経過によって異なります。
無理に行うと逆効果になることもあるため、主治医の指示に従いながらバランスよく行うことが大切です。
術後数か月は重点的なケア期間
多くのクリニックでは、術後数か月をマッサージの重点期間と案内しています。
この時期はシリコンバッグ周囲の被膜が形成されやすいため、丁寧なケアが推奨されます。
1日数回、数分程度のマッサージが提案されることもありますが、回数や方法は必ず医師の指示に従いましょう。
半年程度続けるケースもある
マッサージの継続期間は、術後半年程度まで続けるよう案内されることがあります。
3か月を過ぎたあたりからは、徐々に回数を減らしていくケースもあります。
ただし、インプラントや施術方法によって適切な期間は変わるため、定期診察で確認すると安心です。
個人の回復状況に合わせた調整が必要
マッサージの強さや回数は、腫れや痛みの有無など、回復の度合いに合わせて調整する必要があります。
不安や疑問があるときは、自己判断せず医師に相談してタイミングや方法を確認しましょう。
豊胸手術後のダウンタイム中の注意点は?
豊胸手術後のダウンタイム期間は、適切なケアを行うことで回復を促進できる可能性があります。
この期間の過ごし方が、最終的な仕上がりや回復期間に影響を与える場合があるため、正しい知識を身につけることが大切です。
ダウンタイム中の注意点を理解し、不安を軽減して回復期間を過ごしましょう。
術後1週間は安静を心がける
豊胸手術後の最初の1週間は、体を休めて回復を優先することが大切です。
創部の治癒が進む時期のため、重い物を持つ、腕を大きく動かすといった負担のかかる動作は避けましょう。
痛み止めなど処方された薬は、医師の指示どおり服用してください。
この期間は入浴制限が設けられることも多く、シャワーのみ許可される場合があります。
バストバンドやノンワイヤーブラの着用
術後はバストバンドやノンワイヤーブラの着用が案内されることがあります。
これらはシリコンバッグの位置を安定させ、腫れを抑えるために用いられます。
バストバンドは特に術後数週間の重要な時期に使用され、バッグの上方移動を防ぐ役割があります。
ノンワイヤーブラは、ワイヤーによる圧迫を避けつつ、必要なサポートを保つのに適しています。
着用期間や種類は施術内容や回復状況によって異なるため、必ず医師の指示に従って選びましょう。
術後の腫れと痛みへの対処法
術後の腫れや痛みは、豊胸手術では一般的に見られる症状の一つです。
腫れは通常、術後2-3週間をピークとして徐々に軽減していく傾向があります。
痛みについても、個人差はありますが、術後1週間程度で改善する場合が多いとされています。
冷却パックを使用したアイシングや、医師から処方された痛み止めの適切な使用が症状の緩和に役立つ場合があります。
ただし、異常な痛みや腫れの悪化が見られる場合は、迷わず医師に相談することが必要です。
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▪️豊胸の料金(1回あたり)
| 施術 | 金額 |
|---|---|
| 脂肪注入豊胸 (100ccあたり) |
275,000円 |
| ヒアルロン酸豊胸 | 440,000~715,000円 |
| シリコンバッグ豊胸 | 1,265,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
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豊胸後のマッサージについてよくある質問
豊胸後のマッサージにまつわるよくある質問をまとめました。
- マッサージを忘れてしまった場合はどうすれば良いですか?
- 妊娠中や授乳中でもマッサージは続けられますか?
- 海外旅行や長期出張時のマッサージはどうすれば良いですか?
それぞれ解説していきます。
マッサージを忘れてしまった場合はどうすれば良いですか?
1日程度マッサージを忘れてしまった場合、すぐに大きな問題につながることは少ないといわれます。
思い出した時点で通常通りのマッサージを再開し、今後は習慣化を意識すると良いでしょう。
数日以上続けて忘れてしまった場合や、バストの硬さや違和感が気になるときは、医師に相談するのがおすすめです。
妊娠中や授乳中でもマッサージは続けられますか?
妊娠中や授乳中はホルモンの影響で体が変化するため、マッサージ方法を調整する必要が生じることがあります。
継続して行ってよいかどうか、方法を変えるべきかは必ず医師に確認してください。
特に授乳中は乳腺への影響も考慮する必要があるため、自己判断は避けた方が安心です。
海外旅行や長期出張時のマッサージはどうすれば良いですか?
長期間自宅を離れる場合でも、可能な範囲でマッサージを続けるとケアの継続につながります。
旅行や出張前に、移動先で行えるマッサージの方法や頻度について医師に確認しておくと安心です。
術後間もない時期に長距離移動を予定している場合は、スケジュールや注意点についても事前に相談するとよいでしょう。
【脂肪注入豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:自分の脂肪を採取して胸に注入し、バストアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:275,000円(100ccあたり)
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含む)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・知覚変化
【ヒアルロン酸豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸を胸に直接注入して、バストのボリュームや形を整える豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:440,000~715,000円
標準的な治療期間:約1〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・吸引部の凹凸・知覚変化
【シリコンバッグ豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:シリコン製のインプラント(バッグ)を胸の中に挿入して、バストのサイズアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:1,265,000円
標準的な治療期間:約2週間〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・痛み・被膜拘縮・左右差・知覚変化
