脂肪溶解注射の効果とは?期間や必要回数についても解説
脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を溶かす効果が期待できる薬剤を注射する痩身施術です。
ダイエットをしてもなかなか減りづらい顔や二の腕、太もも、お腹といった部位の部分痩せを実現できるのが魅力。
この記事では脂肪溶解注射の効果や施術内容など、施術を受ける前にチェックしておきたいポイントについて解説します。
- 脂肪溶解注射の効果と仕組み
- 施術の流れと注意点
- 費用や痛みなどの基本情報
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脂肪溶解注射とは?
脂肪溶解注射は、脂肪細胞を溶かす効果が期待できる薬剤を注射することで、脂肪を減少させる医療ダイエット施術のひとつです。
薬剤の作用で細胞膜を溶解させて、脂肪細胞を破壊します。
破壊された脂肪細胞は、老廃物として尿や便、汗となって体外へ排出されるという仕組みです。
具体的な施術内容は、痩せたい部位(フェイスラインやあご下、二の腕など)に細い針の注射器で薬剤を注入するのみ。
施術時間も5~10分程度でメスでの切開もないので、施術後すぐに帰宅できます。
注射する部位には希望すれば麻酔クリームを塗布してくれるクリニックも多いので、施術時の痛みの心配もありません。
施術当日のみ長時間の入浴などは避ける必要がありますが、日常生活への制限もほとんどなく、気軽に受けることができるのが脂肪溶解注射の魅力です。
脂肪溶解注射のメリット・デメリット
- 部分痩せが可能
- リバウンドしづらい
- 痛みが少ない
- ダウンタイムが少ない
- 内臓脂肪に効果がない
- 体重は減らない
- 即効性はない
- 広範囲の治療には不向き
脂肪溶解注射の最大のメリットは、顔や二の腕などの部分痩せに適した施術であることです。
一度施術した部位は、脂肪細胞が破壊されるのでリバウンドしにくいというメリットもあります。
デメリットとしては、内臓脂肪や体重減少には効果が期待できないことが挙げられます。
また、広範囲の治療には適しておらず、目に見える変化を出すには複数回の施術が必要になることもデメリットといえるでしょう。
脂肪溶解注射と脂肪吸引・脂肪冷却の違い
脂肪吸引は2週間〜1ヶ月程度のダウンタイムが必要ですが、脂肪溶解注射や脂肪冷却は数日〜1週間程度と短く済む点が大きな違いです。
脂肪冷却は脂肪細胞を冷やして破壊するため、お腹や太ももなどの面積が広い部位を得意としており、頰やフェイスラインなどの細かい部位には対応していません。
一方、脂肪溶解注射は注射のみのため施術時間が短く、フェイスラインや鼻、頬といった小さな部位の脂肪を減らすのに向いてます。
脂肪溶解注射 | 脂肪吸引 | 脂肪冷却 | |
---|---|---|---|
効果 | ○ 即効性はない |
◎ 即効性あり |
○ 即効性はない |
痛み | ○ 少ない |
× 部位により強い |
○ 少ない |
傷跡 | ○ できない |
× できる |
○ できない |
ダウンタイム | ○ 日常生活の制限なし |
× 圧迫固定が必要 |
○ 日常生活の制限なし |
向いている部位 | 小さな部位 ・頰 ・フェイスライン ・アゴ下 ・二の腕 など |
脂肪が多い部位 ・お腹 ・太もも ・二の腕 ・顔周り |
脂肪が多い部位 ・お腹 ・太もも ・二の腕 ・あご下 など |
脂肪溶解注射が向いている人
脂肪溶解注射は、以下に当てはまる人に向いていると言えるでしょう。
- 手術は怖いので、メスを使用しない痩身施術を受けたいと考えている人
- 周りの人にバレないように、ダウンタイムの短い施術がいい人
- 施術中の痛みに弱く、痛みは最小限に抑えたい人
- 部分痩せをしたいと考えている人
- 減量ではなく、細かい部位の脂肪を除去してスッキリと見せたい人
特に適しているのは、頰やフェイスラインなど小さな部位の脂肪を減らしたい人です。
ダイエットをしても減りにくい部位を手軽にスッキリさせたい人は、脂肪溶解注射の施術を検討してみましょう。
脂肪溶解注射の効果
脂肪溶解注射には、薬剤の作用で脂肪細胞を減らす効果を期待できます。
薬剤に含まれる成分が脂肪細胞の細胞壁を溶解し、脂肪細胞を壊死させます。
壊死した脂肪細胞が体内で分解され、老廃物として排出されることで、脂肪層の厚みが減少するのです。
そのほか、以下の効果も期待できます。
引き締め成分が配合されている脂肪溶解注射を選ぶと、たるみが起こりにくくなります。
●セルライトの解消セルライトとは、脂肪細胞に水分や老廃物が付き硬くなったものです。セルライトを構成する脂肪細胞を分解することによって、セルライト改善にも効果が期待できます。
1回目施術後
3回目施術後
脂肪溶解注射の適応部位は?
脂肪溶解注射は顔、ボディのどちらへの施術も可能です。
特に効果的なのは頰・あご下といった顔まわりの部位。
脂肪吸引や脂肪冷却では難しい頬骨の上や鼻にも対応できるのが脂肪溶解注射のメリットといえるでしょう。
顔 | ボディ |
---|---|
・頬骨の上 ・頬(ほうれい線付近) ・鼻(小鼻や鼻先) ・フェイスライン ・あご(二重あご) |
・二の腕 ・お腹(ウエスト) ・太もも(お尻) ・ふくらはぎ ・足首 |
脂肪溶解注射の効果はいつから実感できる?
脂肪溶解注射の効果が出るのは最短で3日後頃といわれています。
一般的には1〜2週間程度かけて徐々に脂肪が減るので、即効性はありません。
最終的な効果が確認できるのは1〜3ヶ月後です。
脂肪溶解注射は1回でも効果ある?
脂肪溶解注射は1回でも効果はありますが、穏やかに効果が表れるため効果を実感しにくいこともあるでしょう。
目に見えてわかる効果を目指す場合は、3~5回ほど続けて施術を受けるのがおすすめです。
また、使用する薬剤や注入量によっても脂肪溶解効果が異なるので、施術を受ける前にカウンセリングで確認してみましょう。
脂肪溶解注射の種類
脂肪溶解注射にはさまざまな種類があり、使用されている成分や脂肪溶解効果が違います。
多くの美容クリニックが導入しているのは、デオキシコール酸を主成分としている脂肪溶解注射です。
デオキシコール酸の濃度が高いほど脂肪溶解効果が高いといわれていますが、その分腫れや赤みなどの症状も強く出る傾向があります。
脂肪溶解注射を受ける場合は、自分の希望に合った薬剤を選ぶのもポイントといえるでしょう。
名前 | FatX Core | BNLSアルティメット | カベリン | チンセラプラス | ミケランジェロ |
---|---|---|---|---|---|
デオキシコール酸濃度 | 1% | 0.02% | 0.5% | 0.8% | 2.4% |
ポイント | 従来品よりも腫れ・痛みを軽減 | 4種類の脂肪燃焼成分を配合 | 効果と腫れの少なさを両立 | デオキシコール酸を高配合 | 代謝促進成分を新たに配合 |
脂肪溶解効果 | ◎ | △ | ○ | ○ | ◎ |
痛み・腫れ | × あり |
○ ほぼなし |
△ 少しあり |
× あり |
× あり |
脂肪溶解注射のダウンタイム
脂肪溶解注射は、脂肪吸引などに比べてダウンタイムが少ない施術です。
日常生活に対する制限はなく、施術当日からメイク・洗顔も可能です。
腫れや痛みが出ている場合は、軽めのメイクにしたり優しく洗顔したりするなど、自分の肌の状態を見ながら対応するようにしましょう。
腫れや痛みの強さは脂肪溶解注射の種類によって差がありますが、腫れや痛みが出た場合も多くは数日〜1週間程度で治まります。
脂肪溶解注射の副作用・リスク
脂肪溶解注射のリスク・副作用としては、赤み・腫れ、内出血、痛みなどの症状があります。
注射部位に赤みや腫れが生じることがあります。施術部位を冷やす、保湿するなどのケアをしていくと、症状は数日から1週間程度で治まります。
●内出血注射針が血管にあたり、注射部位に青紫色のあざのような内出血が起こることがあります。通常は1〜2週間ほどで自然と消えていきます。
●痛み注射部位にチリチリとした痛みを感じることがあります。痛みが強い場合には、鎮痛剤を処方してくれるクリニックもあるので相談してみましょう。数日から1週間ほど続くこともありますが、日常生活への支障はありません。
脂肪溶解注射ならAND美容外科
AND美容外科は「医療の力で短期間で結果を出すこと」をコンセプトとする美容クリニックです。
脂肪溶解注射では、カベリン(1cc3,500円)とVライトソリューション(1cc5,000円)の2種類の薬剤を採用しています※。
どちらもデオキシコール酸の濃度が高く、脂肪溶解効果を重視する人に人気です。
一般的には、1週間程度の間隔で、3〜5回の施術をおすすめしています。
すっきりとした小顔になりたい人や部分痩せを目指している人は、ぜひお気軽にご相談ください。
カベリン | Vライトソリューション | |
---|---|---|
主成分 | デオキシコール酸 | デオキシコール酸 チロシン アデノシンリン酸2ナトリウム |
デオキシコール酸濃度 | 0.5% | 1% |
脂肪溶解効果 | ○ | ◎ |
治療周期 | 1週間に1回 | 1週間〜10日間に1回 |