脂肪溶解注射はダウンタイムが短い!症状や製品別の期間を解説
「脂肪溶解注射のダウンタイムはどのくらい?」というご質問をよくいただきます。
脂肪溶解注射のダウンタイムは他の部分痩せ施術に比べて短く、通常は数日から1週間程度で治まりますが、薬剤の種類によっては1〜2週間程度続く場合もあります。
この記事では、脂肪溶解注射のダウンタイムについてわかりやすく解説します。
- 脂肪溶解注射のダウンタイム中の症状
- 脂肪溶解注射の製品別のダウンタイム
- 脂肪溶解注射の施術後の過ごし方
- 脂肪溶解注射の効果を実感するためのポイント
※本記事は2025年2月時点の情報をもとにまとめています。
※脂肪溶解注射は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※脂肪溶解注射に用いられる医薬品には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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脂肪溶解注射のダウンタイムの症状
脂肪溶解注射とは、痩せたい部分に脂肪溶解成分を注入して、脂肪細胞を溶かす治療のことです。
脂肪溶解注射は、ダウンタイムに以下の症状が現れることがあります。
- 腫れ
- 筋肉痛のような痛み
- 赤み
- 内出血
- 出血
腫れは翌日には落ち着くことが多いですが、製品によっては1〜2週間腫れる場合もあります。
筋肉痛のような痛みは、2日程度続くケースが多いです。
また、注射針を使うため赤みや内出血、出血が出る場合がありますが、通常は1〜2週間程度で落ち着きます。
脂肪溶解注射の製品別のダウンタイム
ダウンタイム中に出る症状や期間は、製品によって異なります。
これは、脂肪細胞を破壊する成分「デオキシコール酸」の濃度が製品によって違うためです。
デオキシコール酸の濃度が高いほど、脂肪溶解効果は高くなるものの、その反面痛みや腫れの副作用が強くなる傾向にあります。
ここでは主な脂肪溶解注射のダウンタイムについて紹介します。
FatX Core(ファットエックス コア)
FatX Coreは、韓国のTNS社が開発した脂肪溶解注射です。
FatX Coreは、デオキシコール酸の配合濃度が1%と高いことが特徴です。
デオキシコール酸は、日本の厚生労働省と似た機関であるアメリカの食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)から脂肪溶解効果が認められた成分です。
顔やボディへの注射が可能ですが、まぶたや鼻には打てません。
高い脂肪溶解効果を期待できるものの、腫れや痛みが現れやすく、1〜2週間程度続く可能性があります。
なお、FatX Coreは従来品のFatXと比較して、ダウンタイム中の症状が軽減されています。
抗炎症効果・抗浮腫効果などがある植物由来のアミノ酸「NAIS complex」の配合量を調整し、腫れや痛みを半分程度に抑えることが可能となりました。
デオキシコール酸の濃度 | 1.0% |
---|---|
脂肪溶解効果 | ◎ 高い |
腫れやすさ | × 腫れやすい |
カベリン(Kabelline)
カベリンは、韓国のNEW FACE Laboratories社が製造した脂肪溶解注射です。
デオキシコール酸の配合濃度は0.5%で、腫れ・痛みが比較的少ないことが特徴です。
まれに赤みや熱感が発生する場合もありますが、熱感は2〜3日程度、赤みは2〜7日程度で治まります。
デオキシコール酸の濃度 | 0.5% |
---|---|
脂肪溶解効果 | ○ 高め |
腫れやすさ | △ 腫れは少なめ |
BNLSアルティメット
BNLSアルティメットは、韓国のBnGATE Co.Ltdが製造した脂肪溶解注射です。
「BNLS」シリーズの最新モデルで、デオキシコール酸が0.02%配合されています。
BNLSアルティメットのデオキシコール酸の濃度は従来品「BNLS neo」の200倍で、痩身効果が15%アップしたとされており、早ければ効果が施術3日後頃から出始めます。
デオキシコール酸のほか、脂肪燃焼や分解に関わる成分として「L-カルニチン」や「アーティチョーク」「カテキン」「コエンザイムQ10」が新たに配合されていることも特徴です。
デオキシコール酸の濃度が低い分、腫れや痛みが現れにくいため、まぶたや鼻に注射することも可能です。
デオキシコール酸の濃度 | 0.02% |
---|---|
脂肪溶解効果 | △ 低め |
腫れやすさ | ○ 腫れにくい |
脂肪溶解注射のダウンタイム中の過ごし方
脂肪溶解注射の後は基本的に、いつもと同じ生活をして問題ありません。
しかし、施術後数日はいくつかのポイントに気を付けて過ごすことで、ダウンタイムが長引くことを防げます。
クリニックにより多少方針は異なりますが、以下で基本的なダウンタイム中の過ごし方を紹介します。
- 施術直後からメイクは可能
- 入浴・激しい運動・飲酒は控える
- 腫れがある場合は冷やす
- こまめに水分補給を行う
- 腫れや痛みがある間はマッサージを控える
施術直後からメイクは可能
多くのクリニックでは脂肪溶解注射の後、すぐにメイクをすることが可能です。
また施術部位によっては、メイクを落とさずに受けられる場合もあります。
ただし、治療部位を触り過ぎたり強くこすったりしないようにしましょう。
入浴・激しい運動・飲酒は控える
入浴・激しい運動・飲酒をすると、血行が促進されて、腫れやむくみが出やすくなります。
入浴や激しい運動については、施術後数日は控えましょう。
なお、施術当日の洗顔やシャワーは問題ありません。
飲酒も、施術前日〜当日は避けておくのが無難です。
アルコールが体内に残った状態で脂肪溶解注射を受けると、ダウンタイム中の症状が出やすくなるとされているためです。
もし、脂肪溶解注射で腫れなどの症状が出てしまった場合は、症状が落ち着くまで飲酒は控えましょう。
腫れがある場合は冷やす
脂肪溶解注射をして腫れている場合は、すぐに患部を冷やすようにしましょう。
アイスパックか氷を入れた袋を用意し、清潔なタオルを巻いて患部に15〜20分程度当てます。
感覚がなくなったら離しましょう。
冷却は5〜10分の間隔を空け、2〜3回繰り返してください。
長時間当てると凍傷になる危険性があるため、長時間当てないようにしましょう。
こまめに水分補給を行う
脂肪溶解注射の施術後は、こまめに水分を取りましょう。
脂肪溶解注射によって分解された脂肪を、汗や尿としてスムーズに排出するためには、水分補給が重要です。
1日に飲み物から摂りたい水分量は1.2Lリットルが目安とされています※。
コップ1杯の水を1日6〜8杯に分けて摂るといいでしょう。
※出典:『熱中症環境保健マニュアル2022』(環境省)
腫れや痛みがある間はマッサージを控える
脂肪溶解注射の後は、薬剤の滞留を防ぎ、脂肪の排出をスムーズにするためにも、マッサージをしたほうがよいといわれています。
ただし、腫れや痛みなどの炎症に伴う症状がある期間は避けましょう。
マッサージによって血行が促進され、症状が悪化してしまう可能性があるためです。
マッサージをするなら、ダウンタイムの症状が落ち着いてから行ってください。
脂肪溶解注射の効果をしっかりと出すポイント
脂肪溶解注射でダウンタイムが長引くことを避け、スムーズに効果を実感するためのポイントには、以下の5つがあります。
- 希望に合った脂肪溶解注射を選ぶ
- 複数回の施術を受ける
- ダウンタイムの症状が落ち着いたらマッサージを行う
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 適度な有酸素運動を行う
希望に合った脂肪溶解注射を選ぶ
脂肪溶解注射にはいろいろな種類があり、配合されている成分に違いがあります。
製品によってダウンタイムや脂肪溶解効果が異なるため、自分の希望に合った薬剤を選ぶことが大切です。
ダウンタイムの短さを重視するならBNLSシリーズ、効果とダウンタイムのバランスを求めるならカベリンなど、自分に合う製品を調べておきましょう。
なお、クリニックによって用意している薬剤は異なります。
使用したい薬剤が決まっている場合は、事前にクリニックのホームページなどで確認するようにしましょう。
複数回の施術を受ける
脂肪溶解注射は、1回で大きな効果が出る施術ではありません。
脂肪の量によっても異なりますが、3~5回施術を受けるのが一般的です。
ただし、効果の現れ方には個人差があるため、どの程度脂肪を減らしたいか、カウンセリングで相談するようにしましょう。
ダウンタイムの症状が落ち着いたらマッサージを行う
代謝を促して老廃物の排出を促すためにも、患部をマッサージするのはおすすめです。
具体的には、患部やその周りを軽くつまんだり揉んだりします。
また、注入した部位からそれぞれのリンパ節に向かって軽くマッサージするのも効果的です。
色素沈着を防ぐため、軽い力でマッサージすることを心がけましょう。
なお、腫れや痛みなどのダウンタイムの症状があるうちは、マッサージを行わないようにしてください。
栄養バランスの取れた食事を心がける
脂肪溶解注射の施術後、食事制限をする必要はありませんが、暴飲暴食は控えましょう。
摂取カロリーが消費カロリーを大幅に上回らないよう、栄養バランスの取れた食事をすることが大切です。
「脂肪溶解注射を打ったから、もう太らない」と安心することはできません。
脂肪溶解注射によって破壊された脂肪細胞の数が元に戻ることはないものの、残った脂肪細胞が大きくなる可能性があります。
適度な有酸素運動を行う
施術後3日間ほど適度な有酸素運動をすると、脂肪の分解・排出が促され、よりスムーズに脂肪溶解注射の効果を得られるといわれています。
腫れや痛みが落ち着いてから、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行うといいでしょう。
また、有酸素運動は始めてから、20分経つと脂肪の燃焼効果が高まります。
まとまった時間が取れなければ、10分ずつなどの短時間でも問題ありません。
1日数回に分けて有酸素運動を行うとよいでしょう。
脂肪溶解注射のダウンタイムが不安な人はAND美容外科へ

この記事では、脂肪溶解注射のダウンタイムについて詳しく解説しました。
脂肪溶解注射は部分痩せの治療のなかでも、ダウンタイムが比較的短いのが特徴です。
当院AND美容外科は、ダウンタイムが少ない「カベリン」と、高い脂肪溶解効果を期待できる「Vライトソリューション」の2種類の脂肪溶解注射を用意しております。
カベリンは1cc 3,500円、Vライトソリューションは1cc 5,000円です※。
どちらも1週間に1回程度の間隔を空け、3〜5回注入するのが目安です。
カベリン | Vライトソリューション | |
---|---|---|
主成分 | デオキシコール酸 | デオキシコール酸 チロシン アデノシンリン酸2ナトリウム |
デオキシコール酸濃度 | 0.5% | 1% |
脂肪溶解効果 | ○ | ◎ |
治療周期 | 1週間に1回 | 1週間〜10日間に1回 |
※2回目以降は処置料として別途3,300円頂戴します。
AND美容外科では、脂肪溶解注射だけでなく、脂肪冷却や内服薬といった医療痩身メニューも用意しています。
公式LINEでは、24時間いつでも相談・予約を受け付けており、友だち限定プランのご案内も行っています。
まずは気軽にお友だち登録してみてくださいね。
<カベリンについて>
(医薬品)は未承認機器・医薬品です。
入手経路について:NEW FACE Laboratories社(韓国)が製造したものを当院で個人輸入。
国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
諸外国における安全性等の情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
当治療に用いる医薬品の主成分デオキシコール酸は、米国・FDA(アメリカ食品医薬品局)認証医薬品です。
<Vライトソリューションについて>
Vライトソリューション(V Light Solution/医薬品)は未承認機器・医薬品です。
入手経路について:KB Med社(韓国)が製造したものを当院で個人輸入。
国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
諸外国における安全性等の情報:以下の国で化粧品としての認証を取得しております。
韓国(MFDS)、ヨーロッパ(CPNP)、 ドバイ(UAE )、インドネシア(BPOM)
<リスクについて>
赤みや腫れ、痛み、内出血が出ることがありますが、通常は数日〜1週間程度で引いていきます。
<医薬品副作用被害救済制度について>
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。