鼻整形後の腫れを早く治すには?知っておきたい正しいケア方法
鼻整形を受けた後、「思ったより腫れが目立つ」「早く日常生活に戻りたい」といった不安を感じることがあるかもしれません。
術後の腫れは体の自然な反応のひとつです。
適切なケアを行うことで、回復過程をできるだけ快適に過ごせるようサポートできます。
この記事では、鼻整形後に起こる腫れの原因や経過、ケアのポイントなどを医療的な視点からわかりやすく解説します。
これから施術を受ける方や術後の方が安心して過ごせるよう役立つ情報をお伝えします。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
※本記事は2025年9月時点の情報をもとにまとめています。
※鼻整形は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※鼻整形に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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鼻整形後の腫れはなぜ起こる?回復期間の目安は?
鼻整形の施術により、鼻周囲の組織が刺激を受けると、炎症反応として腫れが生じます。
これは組織の修復に必要な自然な反応です。
一般的に、術後2〜3日目に腫れのピークを迎え、その後徐々に落ち着いていくとされています。
ただし、腫れの程度や回復スピードは個人差があります。年齢や体質、施術の内容、術前の健康状態などが影響します。
腫れが生じるメカニズムと個人差
鼻整形の腫れは、施術時の組織への刺激により血管が拡張し、血液やリンパ液が周囲に漏れ出ることで発生します。
この反応は、体が傷を修復する過程で起こる正常な現象です。
腫れの大きさや持続期間には個人差があります。
たとえば、代謝が活発な若い方は比較的早く回復する傾向にあります。
一方で、喫煙や持病がある場合は回復に時間がかかることがありますので、無理せず自分の体調に合わせたケアが必要です。
鼻整形後の腫れの経過と一般的な回復期間
鼻整形ダウンタイムの標準的な経過には一定のパターンが見られることがあるかもしれません。
術後24時間以内に腫れが現れ始め、2〜3日目にピークを迎えるケースが多いとされています。
以下が一般的な回復期間目安となります。
時期 | 主な変化の目安 |
---|---|
術後1〜3日 | 腫れのピーク期間、内出血が目立つことも |
術後1週間 | 腫れが半分程度まで軽減 |
術後2週間 | 部分の腫れが引き、赤みも薄れる |
術後1ヶ月 | ほぼ自然な状態に近づく |
ただし、これらはあくまで目安であり、完全に腫れがなくなるまでに2〜3ヶ月かかる場合もあります。
腫れの種類と特徴
鼻整形後の腫れにはいくつかのタイプがあります。
- 急性の炎症による腫れ:施術直後の数日間に現れ、徐々に引いていきます。
- 組織のむくみによる腫れ:数週間続くことがあり、やや長めに感じられることもあります。
- 内出血による変色:青紫色に見えることが多く、7〜10日ほどで黄色味を帯び、その後自然に消えます。
テーピングやギプス固定は腫れを抑える助けになります。医師の指示を守り、適切に行いましょう。
鼻整形の腫れの回復を支えるために心がけたいこととは?
鼻整形後の腫れの軽減をサポートするには、炎症や血流を適切にコントロールするケアが大切です。
特に術後3日間は腫れが強く出やすい時期とされているため、この期間の過ごし方が回復に大きく影響することがあります。
頭部を高くすることで血流をコントロール
就寝時は頭部を心臓より高く保つことで、顔への血流を抑え、腫れやむくみの悪化を防ぎやすくなります。
枕を2〜3個重ねるなどして頭部の位置を高くし、仰向けの姿勢を意識しましょう。
日中も可能な範囲で上体を起こし、長時間の前かがみ姿勢は避けることが望ましいです。
ソファの背もたれやリクライニングチェアを活用すると負担を軽減できます。
ギプスやテーピングの適切な管理
医師によるギプス固定やテーピングは、腫れを抑え形を安定させる目的で行われます。
自己判断で外したり、圧迫を緩めたりしないよう注意が必要です。
ギプスが濡れてしまった場合は、速やかに施術を受けたクリニックに相談しましょう。
マスクを着用する際は、患部への圧迫を避けるため、ゆとりのあるサイズを選ぶことが推奨されます。
日常生活で注意したい腫れを悪化させる行動とは?
鼻整形後の回復期間は、普段の生活の過ごし方によって腫れの程度が変わることがあります。
腫れを悪化させないために、避けたほうがよい行動を理解しておきましょう。
血流を促進し腫れを悪化させる可能性のある行動
血流を著しく促進する行動は、腫れや内出血を悪化させる原因となります。
激しい運動や筋力トレーニングは、術後2週間程度は控えるようにしてください。
以下の行動は腫れを悪化させるリスクがあります。
- 激しい運動やジョギング
- サウナや長時間の入浴
- 大量の飲酒
- 喫煙(血流悪化により回復遅延)
- 過度なマッサージ
患部への物理的な刺激を与える行動
無意識に鼻を触ったり、強くかんだりすることは腫れや炎症の悪化につながることがあります。
メガネの重みで圧迫を感じる場合は、軽量タイプを選ぶか、負担がかからないよう工夫してください。
睡眠時はうつ伏せや横向きではなく、仰向けを意識し、患部への圧迫を避けましょう。
化粧品の使用については、必ず医師の許可を得てから行うことが大切です。
食事や生活習慣で意識したいポイント
術後の回復をサポートするためには、塩分の摂りすぎを避け、むくみを軽減することが望ましいとされています。
アルコールは血管を拡げる作用があるため、術後1週間程度は控えるのがよいでしょう。
十分な水分補給とバランスの良い食事を心がけ、特にタンパク質を適度に摂ることが回復に役立つと考えられています。
また、ストレスを減らし、過度な運動は控えるなど、体を休める生活を意識してください。
入浴・洗顔時の正しいケア方法と感染予防対策は?
鼻整形の術後は、清潔を保ちながら、患部への刺激を避けることがとても大切です。
不適切な入浴や洗顔は、感染リスクや腫れの悪化につながることもあるため、正しいケアの方法を理解しておきましょう。
入浴・シャワー制限と洗髪時の注意点
術後24〜48時間は入浴を控え、シャワーにしておくようにしましょう。
患部が濡れないように、ギプスやテーピング部分は防水対策をしっかりと行いましょう。
洗髪は、前かがみの姿勢を避け、頭を上げた状態か、美容院での後ろ向き洗髪のように体勢を工夫すると安心です。
洗顔のポイントと患部の清潔管理
洗顔時は、患部を直接こすらず優しく洗うことを心がけてください。
ギプスで覆われている間は濡らさないよう注意し、可能な範囲で清潔を保ちましょう。
洗顔料は刺激の少ないものを選び、強く擦ったりマッサージしたりするのは控えましょう。
タオルで拭くときは、こすらず軽く押さえるようにして水分を取ると良いでしょう。
化粧水や乳液の使用は、必ず医師の許可を得てからにし、患部周辺への使用は慎重に判断してください。
感染予防のために心がけること
感染予防は、術後のトラブルを防ぐために欠かせません。
手を清潔に保ち、患部に触れる前には必ず丁寧に手洗いを行いましょう。
処方された抗生剤は、医師の指示通りに最後まで服用し、自己判断で中断しないことが大切です。
もし、患部に赤みや熱感、膿の排出といった異変を感じたら、すぐに医療機関へ相談してください。
枕カバーやタオルなど、顔に触れるものはこまめに交換し、清潔な状態を保つことも感染リスクの軽減に役立ちます。
痛み緩和と自然治癒を促進するためにできることは?
術後の痛みを適切に管理することは、身体的な負担を軽減し、回復をスムーズに進めるために大切です。
また、日常生活でのちょっとした工夫も、自然治癒の促進につながります。
処方薬は医師の指示通りに正しく使う
医師から処方された鎮痛剤や抗炎症薬は、指示どおりの服用を心がけてください。
痛みを我慢しすぎると、ストレスが増え血流が悪くなり、回復が遅れることがあります。
薬の種類や飲むタイミング、副作用の可能性についてもしっかり理解しましょう。
市販の鎮痛剤を追加で使用したい場合は、必ず医師に相談してからにしてください。
適度な運動と十分な休息を確保
術後は過度に安静にしすぎるのではなく、適度な身体の動きを取り入れることが大切です。
軽いストレッチや深呼吸など、無理のない範囲の穏やかな活動は血流を促し、治癒を助けることがあります。
十分な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、組織の修復を支えるために欠かせません。
また、リラクゼーションや気分転換を取り入れることで、心身の緊張が和らぎ、穏やかな回復に寄与すると考えられています。
ただし、運動再開については、必ず医師の許可を得てから段階的に行うことが重要です。
体調に合わせて無理のない範囲で軽い活動を取り入れ、体の負担にならないよう注意しましょう。
栄養バランスを整えて体の回復をサポート
創傷の回復には、良質な栄養素が必要です。
バランスの取れた食事を心がけ、以下の栄養素を意識的に摂取すると良いでしょう。
- タンパク質:組織の再生に役立つ。魚や肉、豆類などから摂取しましょう。
- ビタミンC:コラーゲンの生成を助ける。柑橘類や緑黄色野菜が豊富です。
- 亜鉛:創傷治癒を促進するミネラル。牡蠣や赤身肉に多く含まれます。
また、水分補給も大切です。1日に1.5〜2リットル程度を目安に、こまめに水分を摂るようにしましょう。
クリニックへの相談が必要な症状とは?
鼻整形後の経過で異常を見逃さないことが、合併症の予防に重要です。
症状の種類や程度を理解し、どのタイミングで医師に相談すべきかを知っておきましょう。
相談が必要な主な症状とその背景
鼻整形後には、通常の経過とは異なる異常な症状が現れることがあります。
こうした症状は体が正常に回復していないサインであり、放置すると合併症を招く恐れがあります。
特に以下の症状が現れた場合は、速やかに医療機関へ相談することが大切です。
- 38度以上の高熱が続く
感染が進行し、体内の炎症反応が強まっている可能性があります。免疫機能が高まるべき回復期に、熱が下がらないことは異常のサインです。 - 患部から膿や異臭が出る
細菌感染の存在を示す典型的な兆候です。放置すると組織の壊死や広範囲の炎症を引き起こす危険があります。 - 激しい痛みが急増した
通常の術後痛とは異なり、痛みの強さや性質の変化は感染や血腫形成などの合併症を示唆します。 - 赤みや熱感が広がっている
炎症の範囲が拡大している可能性があり、症状が悪化していることを意味します。 - 呼吸困難や強い頭痛がある
重篤な感染症や神経への影響が疑われ、緊急性が高い状態です。
定期検診でのチェックポイントとコミュニケーション
予定されている定期検診は必ず受け、医師による評価を受けましょう。
症状が落ち着いていても、細かな変化や潜在的な問題を早期に見つけることができます。
検診では気になることを遠慮なく相談し、医師のアドバイスを受けてください。
可能であれば経過の写真を撮っておくと、変化を客観的に伝えやすくなります。
術後の運動再開はいつからが適切?
運動は血流を促進し回復を助ける一方、過度な負担は炎症や腫れを悪化させるリスクがあります。
回復段階に応じて適切な運動量を見極め、体調と相談しながら段階的に再開しましょう。
回復段階別の運動再開目安
運動や日常活動の再開時期は個人差があり、施術内容によっても異なります。
基本的には医師の許可を得て、徐々に活動レベルを上げていくことが望ましいです。
以下が一般的な活動再開の目安となります。
時期 | 再開できる運動の目安 |
---|---|
術後1週間 | 軽い散歩、日常生活動作 |
術後2週間 | 軽いストレッチ、ヨガ |
術後1ヶ月 | ジョギング、軽い筋トレ |
術後2ヶ月 | 通常の運動レベル |
ただし、これらは目安であり、医師の許可を得てから段階的に再開していきましょう。
運動再開時に注意すべきポイント
激しい運動や長時間の前かがみ姿勢は、血管の拡張や血圧上昇を招き、術後の腫れや内出血を悪化させる恐れがあります。
特に初期段階では、体調の変化に敏感に対応し、異常を感じたら直ちに医師に相談してください。
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▪️鼻整形の料金
施術 | 金額 |
---|---|
鼻プロテーゼ | 370,000円 |
鼻翼縮小術 | 210,000〜500,000円 |
鼻のヒアルロン酸注入 | 77,000円 |
鼻中隔延長術 | 500,000円 |
耳介軟骨移植(鼻尖形成術) | 500,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
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鼻整形の腫れについてよくある質問
鼻整形の腫れにまつわるよくある質問をまとめました。
- 腫れを早めるサプリメントはありますか?
- 飛行機に乗っても大丈夫ですか?
- アレルギー体質でも腫れはひどくなりますか?
それぞれ説明していきます。
腫れを早めるサプリメントはありますか?
ビタミンCやブロメラインなどの成分には回復のサポートが期待されることがありますが、効果には個人差があります。
そのため、使用前に医師へ相談するようにしましょう。
飛行機に乗っても大丈夫ですか?
術後すぐの飛行機搭乗は、気圧変化で腫れが悪化する恐れがあります。
目安としては1〜2週間ほど避けたほうが良いとされています。
搭乗の可否は必ず医師に確認しましょう。
アレルギー体質でも腫れはひどくなりますか?
くしゃみや鼻をかむ行動が多いと、腫れが長引く可能性があります。
花粉症などの持病がある場合は、時期をずらすことも検討しましょう。
症状がある方は術前に必ず医師に伝えてください。
【鼻プロテーゼに関する法的記載事項】
治療内容:鼻プロテーゼは、シリコンなどの人工物を鼻筋に入れ、鼻を高く通った形に整える手術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:370,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用機器:SA・UN・SI は未承認機器です。
※入手経路等:韓国SUN MEDICAL社のものを医師が個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDA中国CFDA、ベトナムVFA、台湾TFDA、タイTFDA、インドネシアBPOMの認証を取得しています。
【鼻翼縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻翼縮小術は、小鼻の広がりや鼻の穴の大きさをバランスよく整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:210,000〜500,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻のヒアルロン酸注入に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸注入によって、鼻筋を自然に高く見せたり、鼻根や鼻先の形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:77,000円
標準的な治療期間:数日程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用薬剤:ジュビダームビスタ ボラックスXC(承認薬)
【鼻中隔延長術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻中隔延長術は、鼻の中心にある鼻中隔軟骨を延ばして、鼻先の高さ・角度・形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【耳介軟骨移植(鼻尖形成術)に関する法的記載事項】
治療内容:耳介軟骨移植は、耳の軟骨を採取し、鼻先へ移植させる手術です。鼻先を高くしたり、前に出すことで鼻の形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛