鼻整形後に起こる感染の兆候とリスクを減らすポイント
鼻整形を受けた後、「この腫れや痛みは普通なの?」「もしかして感染しているのでは?」と不安に感じることはありませんか?
感染の兆候を早期に察知し適切に対処することは、症状の悪化を防ぎ、安心して回復を進めるために非常に重要です。
この記事では、鼻整形後によく見られる感染のサインと通常のダウンタイムとの違い、そして感染リスクを下げるための具体的な予防策について、わかりやすく解説します。
鼻整形を受けたばかりの方や、これから施術を検討されている方にとって、不安を減らし術後の健康管理に役立つ情報を提供します。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
※本記事は2025年9月時点の情報をもとにまとめています。
※鼻整形は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※鼻整形に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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鼻整形後に感染が起こるのはなぜ?
鼻整形後の感染は、施術部位に細菌が侵入し増殖することで炎症反応が起こっている状態を指します。
特にプロテーゼ挿入などの異物を使用する施術では、細菌が繁殖しやすい環境となるため注意が必要とされています。
感染が起こるメカニズムと原因
鼻整形後の感染は、手術による組織の損傷部位から細菌が侵入することで発生します。
施術では皮膚や粘膜に切開を行うため、この部分が細菌の侵入経路となる場合があります。
プロテーゼなどの異物が挿入される施術では、細菌がその表面に付着しやすく、増殖のリスクが高まります。
また、術後のケアが不十分だったり、衛生管理が十分でない環境で過ごすことは、感染のリスクを高める要因となります。
感染が起こりやすいタイミング
鼻整形後の感染は術直後から抜糸前までの期間に特に注意が必要です。
施術後2〜3日は傷口が開いている状態で細菌侵入のリスクが高く、免疫力が低下している時期や抗生剤を適切に服用していない場合もリスクが上がります。
ストレスや睡眠不足、喫煙も免疫機能に影響を与えます。
感染による影響と合併症
感染を放置すると皮膚壊死やプロテーゼ露出、鼻の変形などの合併症が起こることがあります。
重篤化すればプロテーゼ除去や再手術が必要になる場合も。
長引く炎症は傷跡や仕上がりに悪影響を与えるほか、社会復帰の遅れや精神的負担も懸念されます。
鼻整形後の感染兆候にはどのような症状が現れる?
鼻整形後の感染兆候は、通常の術後の経過とは異なる症状が現れます。
これらの違いを理解し、少しでも異変を感じた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。
感染が疑われる場合の症状
以下のような症状が見られる場合は、感染の可能性があるため速やかな受診が必要です。
- 痛みが強く、鎮痛剤が効きにくい
- 腫れが2週間以上持続、または悪化している
- 発赤が広がり、熱感が強い
- 黄色や白色の膿が出ている
- 傷口の治癒が遅れている
- 高熱や全身倦怠感がある
これらの症状は早期発見が重症化防止の鍵となります。
自己判断を避け、必ず医師の診断を受けてください。
通常のダウンタイムとの違い
通常のダウンタイムと感染の兆候の違いについて解説します。
- 腫れや痛みは術後3~7日をピークに徐々に改善していきます。
- 発赤は軽度で、時間の経過とともに和らぎます。
- 分泌物は透明か軽度の血液が混じる程度で、通常は問題ありません。
- 痛みが強く、鎮痛剤が効きにくい状態が続きます。
- 腫れが2週間以上持続、あるいは悪化します。
- 発赤が広がり、強い熱感を伴います。
- 黄色や白色の膿が出ることがあります。
日に日に症状が悪化している場合は、感染の可能性を考慮した対応が必要とされるでしょう。
自己判断を避けるべきポイント
鼻整形後の症状は自己判断で対処せず、異変を感じたら速やかに専門医に相談することが大切です。
特に以下のような状態では、早めの医療機関受診が必要とされています。
- 処方された鎮痛剤が効かないほど強い痛みが続く
- 症状が日を追うごとに悪化している
- 38度以上の発熱が続いている
- 施術部位から膿が出ている
- 異常な臭いがする
症状を長期間放置すると重篤化のリスクが高まるため、「様子を見る」期間を長引かせないことが重要です。
症状の変化を正確に伝えられるよう、日々の経過を記録したり、写真を撮ったりすることをおすすめします。
感染の兆候を発見したらどうすればいい?
鼻整形後に「いつもと違うな」と感じる症状が現れたら、早めに医療機関へ相談することが何よりも大切です。
早期に対応することで、症状の悪化を防ぎ、スムーズな回復につながります。
医療機関への相談する
以下の症状が現れた場合は、できるだけ早く施術を受けたクリニックに連絡しましょう。
- 施術部位の赤みや熱感が強くなる
- 処方された薬で痛みが和らがない
- 腫れが2週間以上続いたり、悪化している
- 膿のような黄色や白い分泌物が出る
- 38度以上の熱が続く
- 全身がだるく感じる、体調が優れない
夜間や休日でも、状態が重いと感じる場合は救急外来の受診も検討してください。
相談するときは、症状の経過や変化をできるだけ詳しく伝えると、医師も的確に対応できます。
相談時に伝えたいポイント
医療機関でスムーズに診察を受けるために、以下の情報を準備しておきましょう。
- 施術を受けた日や内容、使用された素材
- 症状が出始めた時期とその後の経過
- 服用している薬や治療状況
- 発熱やだるさなど体調の変化
- 症状の写真があれば持参すると診断の助けになります
これらを整理して伝えることで、医師はより正確な判断を下しやすくなります。
応急対応と注意点
受診までの間は、患部を清潔に保ち、無理せず安静に過ごすことが大切です。
- 施術部位に刺激や圧迫を与えない
- 処方された薬は自己判断で中断せず、正しく使う
- 医師の許可なしに冷やしたり温めたりしない
- 水分補給と休息を十分にとる
- 症状が悪化しないよう、過度な活動は控える
無理をせず、落ち着いて体を休めることが、回復への第一歩です。
鼻整形後の感染リスクを減らすためにできることは?
鼻整形後の感染リスクを抑えるためには、日々のケアと生活習慣の見直しが重要です。
特に術後の初期段階における適切な対策が、その後の経過に大きく影響します。
術後のケアで清潔を保つ
術後に処方された抗生剤は感染予防に欠かせません。
症状がなくても、医師から指示された期間は最後まで服用しましょう。
自己判断で服用を中断したり、飲み忘れたりすることは感染リスクを高める原因になります。
薬剤によるアレルギーや副作用を感じたら、速やかに医師へ相談しましょう。
処方薬は指示通りに正しく使う
抗生剤や鎮痛剤は、症状が落ち着いても医師の指示通り最後まで服用しましょう。
自己判断でやめてしまうと、感染が再発するリスクが高まります。
もし副作用や不安があれば、遠慮せず医師に相談してください。
生活習慣を工夫する
術後の免疫力維持も、感染予防には欠かせない要素です。
十分な睡眠と休息を取り、体の回復力を高めることを心がけてください。
特に禁煙は血流改善や免疫機能の維持に重要とされています。
- バランスの取れた食事摂取
- 適度な水分補給
- ストレスの軽減
- 過度な運動や活動の制限
- アルコール摂取の制限
これらの生活習慣の改善により、体の自然治癒力を高めることが期待されます。
また定期的な検診を受け、経過を医師と共有することも重要な予防策の一つです。
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▪️鼻整形の料金
施術 | 金額 |
---|---|
鼻プロテーゼ | 370,000円 |
鼻翼縮小術 | 210,000〜500,000円 |
鼻のヒアルロン酸注入 | 77,000円 |
鼻中隔延長術 | 500,000円 |
耳介軟骨移植(鼻尖形成術) | 500,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
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鼻整形後の感染についてよくある質問
鼻整形後の感染にまつわるよくある質問をまとめました。
- 感染予防のために市販の抗生剤を使用しても問題ありませんか?
- 感染が治った後の仕上がりへの影響はありますか?
- 感染を放置するとどうなりますか?
それぞれ解説していきます。
感染予防のために市販の抗生剤を使用しても問題ありませんか?
市販の抗生剤を自己判断で使うのはおすすめできません。
薬の種類や用量が合わないと、症状が悪化したり、副作用が出るリスクがあるからです。
何か薬を使いたい場合は、必ず医師に相談してからにしましょう。
感染が治った後の仕上がりへの影響はありますか?
感染の程度や治療のタイミングによっては、鼻の仕上がりに影響が出る場合があります。
早期に治療すれば、影響をできるだけ小さく抑えることが可能です。
もし傷跡や変形が残った場合は、修正手術を検討することもありますので、医師と相談してください。
感染を放置するとどうなりますか?
感染を放置すると、皮膚の壊死やプロテーゼの露出、鼻の変形など、重篤な合併症に繋がる恐れがあります。
重症化すると、より大きな手術や長期の治療が必要になることもあるため、早めの対応がとても重要です。
少しでも不安や異変を感じたら、迷わず医療機関に相談しましょう。
【鼻プロテーゼに関する法的記載事項】
治療内容:鼻プロテーゼは、シリコンなどの人工物を鼻筋に入れ、鼻を高く通った形に整える手術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:370,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用機器:SA・UN・SI は未承認機器です。
※入手経路等:韓国SUN MEDICAL社のものを医師が個人輸入しています。
個人購入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:韓国KFDA中国CFDA、ベトナムVFA、台湾TFDA、タイTFDA、インドネシアBPOMの認証を取得しています。
【鼻翼縮小術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻翼縮小術は、小鼻の広がりや鼻の穴の大きさをバランスよく整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:210,000〜500,000円
標準的な治療期間:1〜2週間程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【鼻のヒアルロン酸注入に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸注入によって、鼻筋を自然に高く見せたり、鼻根や鼻先の形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:77,000円
標準的な治療期間:数日程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
使用薬剤:ジュビダームビスタ ボラックスXC(承認薬)
【鼻中隔延長術に関する法的記載事項】
治療内容:鼻中隔延長術は、鼻の中心にある鼻中隔軟骨を延ばして、鼻先の高さ・角度・形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛
【耳介軟骨移植(鼻尖形成術)に関する法的記載事項】
治療内容:耳介軟骨移植は、耳の軟骨を採取し、鼻先へ移植させる手術です。鼻先を高くしたり、前に出すことで鼻の形を整える施術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:500,000円
標準的な治療期間:3〜6ヶ月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・痛み・内出血・異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛