マウスピース矯正の値段はいくら?初めての費用や注意点を解説
「マウスピース矯正をするにはいくらかかるんだろう?」そんな疑問をお持ちの方もおいででしょう。
マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正と比べて目立ちにくく、ご自身で取り外しもできるため、注目されている施術方法です。
でも、費用がわかりにくく、なかなか一歩を踏み出せない方も少なくありませんよね。
この記事では、マウスピース矯正の費用について、部分矯正と全体矯正の違い、費用の内訳、さらには医療費控除の活用方法まで、詳しく解説していきます。
マウスピース矯正をご検討中のあなたが、安心して納得して施術を始められるよう、実際の相場感と費用を抑えるためのポイントをお伝えします。
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長
【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得
※本記事は2025年8月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
気になる内容をクリック
マウスピース矯正の値段相場はどのくらい?
マウスピース矯正の値段は、「どの範囲を矯正するか」「歯並びの複雑さ」によって変わってきます。
一般的な相場としては、気になる部分だけを整える部分矯正なら20万円~50万円程度、お口全体の歯並びをしっかり整える全体矯正なら80万円~120万円程度が目安です。
この金額の差は、矯正に必要なマウスピースの枚数や施術期間、クリニックで採用している技術などによって異なります。
部分矯正の値段相場
部分矯正は、例えば「前歯の隙間だけを治したい」「少しだけガタつきをなくしたい」など、限られた範囲の歯並びを改善したい方向けの施術方法です。
一般的な相場は20万円~50万円程度となっています。
部分矯正の費用は、対象となる歯の本数や、歯をどれくらい動かすかによって変動します。
軽度な歯並びの乱れであれば、費用も抑えられる可能性が高いでしょう。
まずは歯科医師に相談して、ご自身の歯並びに合った方法かどうか診断してもらうことが大切です。
無理に部分矯正を選ぶと、後から全体矯正が必要になってしまうケースもありますので注意してください。
全体矯正の値段相場
全体矯正は上下の歯全体を対象とした矯正施術で、相場は80万円から120万円程度です。
症状が複雑な場合や施術期間が長期にわたる場合は、さらに高額になることもあります。
全体矯正では、奥歯の噛み合わせまで含めて総合的に改善するため、より多くのマウスピースが必要になることもあるでしょう。
施術期間も数年程度と長期間になることが多く、その分費用も高額になる傾向があります。
ブランド別の価格比較
マウスピース矯正には、さまざまなブランドがあり、それぞれ価格帯が異なります。
例えば、「インビザライン」は世界中で広く利用されているブランドで、全体矯正の場合、80万円~120万円程度が相場です。
一方で、「キレイライン」や「クリアコレクト」などの国産ブランドは、比較的手頃な価格設定が特徴です。
ただし、ブランドによって対応できる症例の範囲や、施術の精度に違いがあるため、価格だけで選ぶのではなく、施術内容もしっかり比較検討することが大切です。
どのブランドを選ぶかは、あなたの歯並びの状態や予算、希望する施術期間によって変わってきます。歯科医師とよく相談しながら、あなたにぴったりの選択肢を見つけてください。
マウスピース矯正の費用内訳と支払いタイミング
マウスピース矯正の費用は、施術の段階ごとにいくつかの項目が発生します。
全体の流れを把握しておくことで、予算計画が立てやすくなり、予期せぬ出費を避けることができますよ。
一般的には、初回相談から施術完了まで、いくつかのタイミングに分けてお支払いが発生することが多いです。
初回相談とカウンセリング料
多くのクリニックでは、初回相談を無料で実施しています。
しかし、一部のクリニックでは数千円~数万円の相談料がかかる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。無料相談の場合でも、本格的な歯並びのシミュレーションには別途料金が必要になるかもしれません。
初回相談では、歯並びの状態を確認し、どのような矯正方法があるか、どのくらいの期間がかかるかなど、おおよその説明を受けられます。
可能であれば、複数のクリニックで相談し、施術方針や費用を比較検討してみることをおすすめします。相談時には、施術内容だけでなく、支払い方法や分割払いの可否についても確認しておくと安心です。
精密検査と診断料
施術を開始する前には、精密検査と診断が必要です。
この費用は5,000円から1万円程度、または1~5万円程度とクリニックによって幅があるため注意が必要です。
精密検査では、おもに以下の検査が行われます。
- レントゲン撮影
- 歯型採取
- 口腔内写真撮影
これらの検査結果をもとに、あなたに合った施術計画が作成されます。
診断後にキャンセルした場合でも、診断料は返却されない場合が多いため、事前に確認しておくことが大切です。
マウスピース作成と技術管理料
マウスピースの作成費用は、矯正費用全体の大きな割合を占めます。全体矯正の場合、40万~80万円程度となり、これには複数回分のマウスピース作成費用が含まれています。
マウスピースは、歯並びの変化に合わせて段階的に調整されるよう、オーダーメイドで作成されます。必要なすべてのマウスピースが一括で作成される場合もあれば、段階的に作成される場合もあります。
この「技術管理料」には、矯正計画の作成や進行管理、必要に応じた調整なども含まれています。
定期検診と調整料
マウスピース矯正では、定期的な検診と調整が欠かせません。この費用は、矯正費用がパッケージ料金に含まれている場合と、通院のたびに都度支払いが必要な場合があります。
都度支払いの場合、1回につき3,000~5,000円程度が一般的です。矯正期間中は月に1回程度の通院が必要になることが多いため、トータルでは数万円程度の費用がかかることになります。
パッケージ料金制の場合は、矯正開始時に定期検診の費用も含めて支払うため、追加料金の心配を減らせるというメリットがあります。
マウスピース矯正で医療費控除は使える?
マウスピース矯正は、基本的に保険が適用されない自由診療ですが、医療費控除の対象となる場合があります。
医療費控除を活用することで、お支払いになった矯正費用の一部が還付される可能性があります。
ただし、すべてのマウスピース矯正が医療費控除の対象になるわけではありません。美容目的ではなく、機能的な問題の改善を目的とした施術であることが条件となります。
医療費控除の対象となる条件
医療費控除の対象となるのは、噛み合わせの改善や、お口の機能の向上を目的とした矯正施術です。
「単純に見た目を良くしたい」といった美容目的の施術は、残念ながら医療費控除の対象外となります。
具体的には、歯並びの悪さ(不正咬合)による噛む機能の障害や、発音の障害を改善するための施術などが対象です。施術を開始する前に、歯科医師から診断書や施術計画書をもらっておくことが大切です。
お子さんの矯正施術は、成長発育に関わる施術として、医療費控除の対象となることが多いです。
医療費控除の申請方法
医療費控除の申請は、確定申告の際に行います。
1年間に支払った医療費が10万円を超える場合、または総所得金額等が200万円未満の場合はその5%を超える場合に申請できます。
申請には、矯正費用の領収書やレシート、医師の診断書などが必要です。通院にかかった交通費も医療費控除の対象になるので、記録を残しておくようにしましょう。
医療費控除によって還付される金額は、支払った医療費から基準額を差し引いた金額に、所得税率をかけた金額になります。
控除額の計算方法
医療費控除の控除額は、以下の計算式で算出されます。
(支払った医療費の合計額 - 保険金などで補てんされる金額) - 10万円(または総所得金額等の5%)
例えば、年間の医療費が100万円で、保険金等での補てんがない場合、控除額は90万円です。
この90万円に所得税率を乗じた金額が、実際の還付額になります。
所得税率は所得によって異なりますが、一般的には支払った医療費の10%から20%程度が還付される傾向にあります。
マウスピース矯正には追加費用があることも
マウスピース矯正の費用は、基本的な施術費用の他にも、追加で発生する可能性がある費用があります。
事前に把握しておくことで、安心して施術を受けられますよ。
特に、矯正期間が長くなる場合や、予期せぬ問題が起きた場合には、追加費用が発生しやすくなります。契約する前に、どんな場合に費用がかかるのかをしっかり確認しておくことが大切です。
マウスピースの再製作費用
マウスピースを紛失してしまったり、破損させてしまったりした場合には、再製作費用が発生します。1枚あたり数千~数万円程度が一般的な相場です。
また、矯正計画の変更によって、当初の予定とは異なる新しいマウスピースが必要になった場合も、追加で製作費用がかかることがあります。特に、矯正期間が延長された場合には、追加のマウスピースが必要になる可能性があるので注意が必要です。
マウスピースの取り扱いには十分気をつけ、紛失や破損を防ぐように心がけましょう。
施術期間延長による追加料金
予定していた矯正期間を超えて施術が必要になった場合、追加料金が発生することがあります。これは、歯の動きが予想よりも遅い場合や、矯正計画の変更が必要になった場合に起こりえます。
延長料金は月額制で設定されていることが多く、月額1万~3万円程度が相場です。
矯正期間の延長を避けるためには、マウスピースの装着時間をしっかり守り、定期的な検診を受けることがとても重要です。契約時に、矯正期間の延長に関する料金体系を確認し、どんな場合に追加料金が発生するのかを把握しておきましょう。
保定期間のメンテナンス費用
矯正施術後は、歯の後戻りを防ぐための保定期間が必要です。
この期間中に使用するリテーナー(保定装置)の費用や、定期的なメンテナンス費用が発生します。
リテーナーの費用は片顎あたり2万円から5万円程度、定期的なメンテナンス費用は1回につき3,000円から5,000円程度が相場です。
保定期間は通常1年から2年程度必要になります。保定期間中のメンテナンスを怠ると、せっかく整えた歯並びが元に戻ってしまう可能性があるため、継続的なケアが必要です。
緊急時の対応費用
矯正中に痛みや不快感が生じた場合、緊急的な対応が必要になることがあります。この場合の診察料や処置料が別途発生する可能性があります。
緊急時の対応費用は、1回につき5,000円~1万円程度が目安です。ただし、クリニックによっては基本的な料金に含まれている場合もあります。
契約時に、緊急時の対応方法や費用について確認し、24時間対応の有無や連絡方法なども把握しておくと安心ですね。
マウスピース矯正の値段を抑えるためのポイントは?
マウスピース矯正の費用は、いくつかポイントを押さえることで、費用を抑えることができます。
賢く選択してみましょう。
複数のクリニックで相談・比較検討
費用を抑えるために重要なことの一つは、複数のクリニックで相談を受けてみることです。
クリニックによって料金体系や施術方針が異なるため、比較検討することであなたに合った選択肢を見つけられます。
無料相談を実施しているクリニックを中心に、複数のクリニックで相談を受けてみることをおすすめします。その際、矯正にかかる総額だけでなく、施術内容や保証内容も合わせて比較することが望ましいです。
また、口コミやレビューも参考にしながら、信頼できるクリニックを選んでみましょう。
支払い方法の選択と分割払いの活用
多くのクリニックでは、一括払い以外にも分割払いやデンタルローンなどの支払い方法を用意しています。分割払いを利用することで、月々の負担を軽減できます。
デンタルローンの場合、金利は年率3~10%程度が一般的です。クレジットカードの分割払いと比較して、低金利で利用できる場合が多いので、積極的に活用を検討してみることをおすすめします。
また、一部のクリニックでは学生割引や家族割引などの特別料金を設定している場合もあります。
トータルコストでの比較検討
マウスピース矯正の費用を比較する際は、最初の費用だけでなく、矯正が完了するまでの「トータルコスト」で検討することをおすすめします。
初期費用が抑えられていても、後から追加料金が多く発生する場合があります。特に、定期検診料や調整料、保定期間の費用などが別途必要になる場合は、総額が高くなる可能性があります。
契約する前に、すべての費用を含んだ見積もりをもらい、比較検討することが大切です。また、もし矯正期間が延長したり、追加の施術が必要になったりした場合の費用についても、事前に確認しておくことをおすすめします。
マウスピース矯正ならAND美容外科へ
AND美容外科は、マウスピース矯正をはじめとした豊富な矯正メニューをご用意しています。
AND美容外科は、医療の力で「短期間で結果を出す」ことをコンセプトに、さまざまな施術を提供しています。
無料カウンセリングでは丁寧にお悩みや目標をうかがい、あなたに合った矯正方法をご提案します。
カウンセリングのご予約は公式LINEにて24時間・365日受け付けています。
まずはお気軽にご相談ください。
AND美容外科の詳しい情報を見る
■マウスピース矯正(税込)
項目 | 金額 |
---|---|
インビザラインGo(片顎) | 572,000円 |
インビザラインGo(両顎) | 748,000円 |
初診料(カウンセリング) | 5,500円 |
クリンチェック | 44,000円 |
リテーナー(片顎) | 44,000円 |
リテーナー(両顎) | 88,000円 |
毎回の診察料 | 5,500円/回 |
※自由診療(保険適用外)・税込価格
※副作用・リスク:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※治療回数:2~24回、治療期間:3ヶ月~2年
詳しい情報を見る
マウスピース矯正の値段についてよくある質問
マウスピース矯正の支払いは一括払いのみですか?
多くのクリニックでは、分割払いやデンタルローンに対応しています。
月々1万円~3万円程度の分割払いが可能な場合が多く、支払い回数も12回~60回程度まで選択できます。
金利や手数料については、クリニックによって異なるため、事前に確認することが望ましいです。
施術途中でキャンセルした場合、返金はされますか?
施術途中でのキャンセルについては、クリニックによって対応が異なります。
一般的に、施術開始前であれば全額返金、施術開始後は進行状況に応じて一部返金となる場合が多いです。
契約時に、キャンセルポリシーについて詳しく確認しておくことをおすすめします。
マウスピース矯正の費用に保証は含まれていますか?
多くのクリニックでは、一定期間の保証制度を設けています。
矯正完了後の後戻りに対する再施術保証や、マウスピースの破損・紛失に対する一定回数の無償交換などが含まれる場合があります。
保証内容や期間はクリニックによって異なるため、契約前に詳細を確認することが大切です。
他のクリニックとの価格差はなぜ生じるのですか?
価格差が生じる理由は、使用するマウスピースのブランド、クリニックの立地や設備、歯科医師の経験、アフターケアの充実度などが挙げられます。
また、パッケージ料金制か、通院のたびに都度支払う都度払い制かによっても総額が変わってきます。
価格だけでなく、施術の質や内容も考慮して選択することが重要です。
【マウスピース矯正に関する法的記載事項】
施術内容:マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯並びを整える矯正治療です。短期間での改善を目指せる「インビザラインGo」は、前歯の軽度な乱れやすき間など、特定の症状に対応したプログラムです。
標準的な治療回数:2〜24回
標準的な治療期間:3か月~2年(治療回数、期間には個人差があります)
標準的な費用:572,000〜841,500円
主なリスク・副作用:歯肉の退縮や歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰