マウスピース矯正中の食事はどうする?快適に続けるためのポイント
「マウスピース矯正を始めたいけど、食事のたびに取り外すのは面倒そう……」「好きなものを食べられなくなるのでは?」と不安に思っていませんか?
マウスピース矯正中の食事は、いくつかの基本ルールを知っておけば、快適に過ごすことができます。
この記事では、マウスピース矯正中の食事のルールから、外食時の対処法、虫歯や着色を防ぐコツまで詳しく解説します。
矯正期間中も食事を楽しみたい方に向けて、実践的なアドバイスを紹介するのでご一読ください。
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長
【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得
※本記事は2025年9月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピース矯正に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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マウスピース矯正中の食事で知っておくべき基本ルールとは?
マウスピース矯正を行ってる期間中は、食事の際に装置を取り外すことが基本となります。
このルールを守ることで、装置の破損や変形を防ぎ、口の中を清潔に保つことができるでしょう。
食事時はマウスピースを外す
マウスピース矯正の装置は薄いプラスチック製で作られており、食べ物を噛む力によって破損する可能性があります。
硬い食べ物を装着したまま噛むと、装置にひびが入ったり、割れたりするリスクがあるのです。
また装置をつけたまま食事をすると、食べ物のカスが装置と歯の間に挟まり、虫歯の原因となる場合があります。
熱い食べ物や飲み物も注意が必要です。高温によって装置が変形し、歯にフィットしなくなる場合があります。
飲み物には注意する
マウスピース装着中に飲んでよいのは、基本的に常温の水のみです。水以外の飲み物は、糖分や着色成分が含まれているため、虫歯や装置の変色の原因となる可能性があります。
コーヒーや紅茶、ジュース類は装置を外してから飲むようにしましょう。炭酸飲料も糖分と酸性成分が歯に悪影響を与えるため、装置を外してから飲んでください。
食後は15分程度で再装着する
食事後は口の中をきれいにしてから、装置を装着し直します。外出先で歯磨きができない場合は、水でしっかりとうがいをしてから装着しましょう。
長時間装置を外したままにしていると、歯が元の位置に戻ろうとするため、治療の進行に影響が出る可能性があります。
食後すぐに歯磨きやうがいを行い、15分程度で再装着するのがおすすめです。
マウスピース矯正中に避けたい食べ物・飲み物は?
装置を外せば基本的に何でも食べられますが、矯正期間中は特に注意が必要な食べ物があります。
これらの食品を知っておくことで、トラブルを防ぐことにつながるでしょう。
せんべいなどの硬い食べ物
非常に硬い食べ物は、装置を外していても歯や歯茎に負担をかける場合があります。氷や硬いキャンディー、ナッツ類、せんべいなどは、慎重に食べる必要があるでしょう。
これらの食品を食べる際は、小さく砕いたり、柔らかく調理したりする工夫をすることをおすすめします。りんごなどの硬い果物も、薄切りにして食べやすくするといいでしょう。
コーヒーなど着色の原因となる飲み物
コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレー、トマトソースなどの色の濃い食品は特に注意が必要です。
これらを摂取する際は装置を外し、食後はしっかりと口をゆすぐようにしましょう。
タバコも装置の変色の原因となるため、矯正期間中は禁煙を心がけることをおすすめします。
糖分の多い食品
砂糖を多く含む食品は、装置を外して食べる場合でも虫歯のリスクを高めることがあります。お菓子やケーキ、ジュース類を飲んだり食べたりした後は、特に丁寧な口腔ケアが必要です。
甘い物を我慢する必要はありませんが、食べた後のケアを怠らないことが大切です。
間食の回数を減らしたり、食べるタイミングを決めておいたりすることで、口の中を清潔に保ちやすくなります。
外出先や外食時のマウスピースの取り扱いは?
自宅以外での食事では、装置の保管や口腔ケアに工夫が必要です。
事前の準備と適切な対処法を知っておけば、外食時の不安の軽減につながるでしょう。
携帯用ケースと清掃グッズの活用
外出時は必ず専用の携帯ケースを持参し、装置を安全に保管しましょう。
ティッシュなどに包むと紛失や破損のリスクが高くなるため、専用ケースの使用が重要です。
小さな歯ブラシや携帯用マウスウォッシュも一緒に持参すると、外出先でも口腔ケアができて安心です。
レストランでは装置を取り外す
レストランでは、お手洗いで装置を外すことをおすすめします。
装置を外した後は手をよく洗い、清潔な状態で食事を楽しむことが大切です。
食事後も同様にお手洗いで口をゆすぎ、装置を装着し直してからテーブルに戻るようにしましょう。
職場や学校での食事について
職場や学校では、限られた時間内で食事と口腔ケアを済ませる必要があります。
昼休みの時間配分を考えて、食事時間と清掃時間を確保することが重要です。
同僚やクラスメートに矯正していることを伝えておくと、理解を得やすくなります。
お弁当を持参する場合は、柔らかめの食材を選ぶ工夫も歯や歯茎への負担を軽減につながるでしょう。
マウスピース矯正中の歯磨きと装置ケアのポイントは?
矯正期間中は、通常以上に口腔衛生に気を配る必要があります。
正しいケア方法を身につけることで、虫歯や歯周病を予防し、矯正の順調な進行の助けとなるでしょう。
食後の歯磨きで注意すべきこと
食後は口の中に食べかすや汚れが残ると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
以下の点に注意して、歯磨きを行いましょう。
- 食後は必ず歯磨きをしてから装置を装着し直す
- 歯と歯茎の境目や歯間部分を丁寧にブラッシングして食べかすを取り除く
- フッ素入り歯磨き粉を使用し、虫歯予防効果を高める
- 歯磨き後はしっかりうがいをして、歯磨き粉の成分を口内に残さない
マウスピース装置の正しい洗浄方法
マウスピース装置は、口腔内の衛生を保つために定期的な清掃が必要です。
以下の点に注意して、装置を清潔に保てるようにしましょう。
- 食後に取り外した際は、水で軽くすすぐ
- 柔らかい歯ブラシを使い、優しく汚れを落とす
- 変形の恐れがあるため、熱湯は使用しない
- 専用の洗浄剤を使用すると、より清潔に保てる
- 清掃後はしっかりと水分を切ってから保管する
外出先でできる簡易ケア方法
外出先で歯磨きができない状況では、口腔内の清潔を保つために簡易的なケアを行うことが大切です。
以下の方法を組み合わせて、できる限り細菌や汚れを減らしましょう。
- 歯磨きができないときは、水でのうがいだけでも口腔内をある程度清潔に保てる
- 携帯用マウスウォッシュを使用して、効果的に細菌を除去する
- ガムを噛んで唾液の分泌を促進し、自浄作用を高める
これらはあくまで応急処置です。帰宅後は丁寧に歯磨きを行ってください。
マウスピース矯正中に起こりがちなトラブルと対策は?
矯正期間中は様々なトラブルが起こる可能性がありますが、適切な対処法を知っておくことが大切です。
予防策と併せて覚えておくことで、不安を軽減して矯正生活を送ることができるでしょう。
装置の破損や紛失への備え
装置が破損した場合は、すぐに歯科医院に連絡を取ることが重要です。破損した装置を無理に使い続けると、歯や歯茎を傷つける可能性があります。
スペアの装置がある場合は、医師の指示に従って交換し、できるだけ早く診察を受けるようにしましょう。
装置を紛失した際も同様に、速やかに歯科医に相談することが大切です。
虫歯や歯周病を早期発見する
定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病を早期に発見できます。自宅でも鏡を使って口の中をチェックし、異変に気づいたらすぐに医師に相談しましょう。
歯茎の腫れや出血、歯の色の変化などは注意すべきサインです。口臭が気になる場合も、口の中に何らかの問題がある可能性があるため、医師に相談することをおすすめします。
装着時間を管理する
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されています。スマートフォンのアラーム機能などを活用して、取り外し時間を管理する方法も有効です。
食事時間を決めておくことで、装着時間を確保しやすくなります。装着を習慣化するために、毎日同じ時間に装置をチェックする時間を設けることをおすすめします。
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■マウスピース矯正(税込)
項目 | 金額 |
---|---|
インビザラインGo(片顎) | 572,000円 |
インビザラインGo(両顎) | 748,000円 |
初診料(カウンセリング) | 5,500円 |
クリンチェック | 44,000円 |
リテーナー(片顎) | 44,000円 |
リテーナー(両顎) | 88,000円 |
毎回の診察料 | 5,500円/回 |
※自由診療(保険適用外)・税込価格
※治療回数:2~24回、治療期間:3ヶ月~2年
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マウスピース矯正中の食事についてよくある質問
装置をつけたままアルコールは飲めますか?
アルコール自体は装置を外せば飲めますが、糖分の多いカクテルや着色しやすいワインには注意が必要です。
飲酒後は口の中が乾燥しやすくなるため、水分補給と口腔ケアをしっかりと行うようにしましょう。
過度な飲酒は装着時間の管理を困難にする可能性があるため、適量を心がけてください。
矯正中の歯の痛みを和らげる食事の工夫はありますか?
装置を交換した直後など、歯に痛みを感じる場合は、柔らかい食べ物を選ぶと負担が少ないかもしれません。おかゆやうどん、ヨーグルト、スープなどがおすすめです。
栄養不足にならないよう、野菜を柔らかく煮込んだり、プロテインを活用したりするのも一つの方法です。
食事後のケアが難しい場合の対処法は?
外出先などで歯磨きができない場合は、水でのうがいや携帯用マウスウォッシュが役立ちます。
ガムを噛んで唾液の分泌を促すことも、口の中の自浄作用を高めることにつながります。
これらはあくまで応急処置です。帰宅後は丁寧に歯磨きを行うことが大切です。
【マウスピース矯正に関する法的記載事項】
施術内容:マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯並びを整える矯正治療です。短期間での改善を目指せる「インビザラインGo」は、前歯の軽度な乱れやすき間など、特定の症状に対応したプログラムです。
標準的な治療回数:2〜24回
標準的な治療期間:3か月~2年(治療回数、期間には個人差があります)
標準的な費用:572,000〜841,500円
おもなリスク:副作用:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰
※マウスピース型矯正システム「インビザラインGO」は未承認機器です。
※入手経路等:アメリカのAlign Technology, Inc.が開発した製品を、正規の販売代理店を通じて入手しています。
輸入された医薬品などの使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html
※国内の承認医薬品等の有無:国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けているものは複数存在します。
※医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
※諸外国における安全性等に係る情報:重大な副作用についての報告はありません。