マウスピース矯正を外した後が痛い!原因や対処法を徹底解説
マウスピース矯正を外した瞬間、「あれ、なんだか歯が痛い」と感じたことはありませんか。
マウスピース矯正をされている方の中には、「外したときに歯がズキッとする感じがする」「外したあとが不快で、続けていけるのか不安になってしまう」といったお声も少なくありません。
このような痛みは、マウスピース矯正を外した後の痛みは多くの方が経験する一般的な症状です。
この記事では、マウスピース矯正を外した後に痛みが発生する原因から、具体的な対処法、歯科医院で受診すべき症状まで解説します。
現在マウスピース矯正中の方や、これから施術を検討している方はぜひ参考にしてください。
東京医科歯科大学歯学部付属病院にて臨床研修医
東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食機能構築学専攻生修了
医療法人社団世航会デンタルオフィス 分院長勤務
九段下スターデンタルクリニック 勤務
医療法人社団有心会クリア歯科モノリス院 勤務
南青山矯正歯科クリニック 院長
【資格】
インビザラインGo ディプロマ取得
スリーアイインプラント ディプロマ取得
Biotouch Japan dental lip course ディプロマ取得
terna japan ヒアルロン酸注入・ボツリヌス治療 ディプロマ取得
※本記事は2025年8月時点の情報をもとにまとめています。
※マウスピース矯正は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※マウスピースに用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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マウスピース矯正を外した後に痛みが起こる原因は何?
マウスピース矯正を外した後の痛みには、いくつかの原因があります。
痛みの原因を理解することで、対処法を見つけやすくなります。
歯が動いていたことで神経が敏感になる
マウスピース矯正では、歯に継続的な圧力をかけることで少しずつ歯を移動させていきます。
マウスピースを外した瞬間、歯にかかっていた圧力が急激に解放され、歯根周囲の神経が敏感に反応して痛みを感じるのです。
この現象は、長時間同じ姿勢を続けた後に体を動かしたときの感覚に似ている症状です。
特に施術開始直後や新しいマウスピースに交換した直後は、歯への圧力が強いため外した時の痛みも強く感じやすくなります。
参考:『https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32898936/』
歯の周囲で起きる違和感
矯正することで歯は移動しますが、その際に歯の周囲にある歯周組織(歯根膜や歯槽骨)に違和感が起こることがあります。
この炎症は歯の移動に必要な生理的な現象ですが、マウスピースを外した際に痛みや不快感を感じる場合があります。
炎症反応による違和感は、徐々に軽減していくため、様子をみておきましょう。
アタッチメントによる引っかかりや刺激
マウスピース矯正では、歯の表面にアタッチメント(小さな突起物)を付けて矯正をおこないます。
マウスピースを外す際に、アタッチメント部分でマウスピースが引っかかったり、無理に外そうとして歯茎に刺激を与えたりすることで痛みが生じるのです。
特に奥歯のアタッチメント部分は見えにくく、外し方のコツを掴むまで痛みを感じやすい箇所です。
マウスピース矯正を外した後の痛みの種類
マウスピース矯正を外した後に感じる痛みには、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
痛みの種類と特徴を理解し、ご自身の症状が正常な範囲なのか、あるいは注意すべきものなのかを判断できるよう解説します。
痛みの種類と持続時間
マウスピース矯正を外した後に経験する痛みは、その性質や持続時間によって大きく2つに分けられます。
ここでは、それぞれの痛みの特徴について詳しく見ていきましょう。
一過性の痛み | マウスピースを外した直後に感じる鋭い痛みは、、歯の移動に伴う正常な反応と考えられます。 |
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持続的な痛み | 外した後も数時間にわたって続く鈍い痛みは、歯周組織の炎症や過度な圧力が原因となる可能性があります。24時間以上続く場合は歯科医師に相談しましょう。 |
部分的な痛みと全体的な違和感
マウスピース矯正によって生じる痛みや違和感は、歯や口腔内の特定の部分に集中する場合と、口全体に広がる場合があります。
それぞれの特徴を理解することで、ご自身の症状をより正確に把握できるでしょう。
部分的な痛み | 特定の歯や歯茎の一部分だけに痛みを感じる場合は、アタッチメントの位置や外し方が原因となっている可能性があります。 |
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全体的な違和感 | 口の中全体に違和感を感じる場合は、マウスピースによる圧力変化が広範囲に影響していることが考えられます。 |
継続的な強い痛み | 部分的な強い痛みが続く場合は、マウスピースの適合性に問題がある可能性もあるため、早めに歯科医師に相談しましょう。 |
食事中に感じる痛みの特徴
食事のためにマウスピースを外した際に感じる痛みは、噛む力による刺激が原因となることも。
移動中の歯は通常より敏感になっているため、硬い食べ物や温度の変化に対して痛みを感じやすいです。
食事中の痛みは、柔らかい食べ物を選んだり、ゆっくりと噛んだりすることで軽減される場合があります。
マウスピース矯正を外した後の痛みの対処
マウスピース矯正を外した後の痛みに対して、日常生活に支障をきたさないよう、実践的な対処法をご紹介します。
冷却療法と温熱療法
マウスピース矯正を外した後の痛みに対しては、冷却療法と温熱療法を使い分けることで、症状の軽減が期待できます。
それぞれの特徴と使い分けの目安は以下の通りです。
冷却療法 | 外した直後の急性的な痛みには、清潔な布やタオルで包んだ氷嚢を痛みのある部分に10~15分あてると、炎症を抑えられます。 |
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温熱療法 | 痛みが慢性化している場合は、温かいタオルを使った温熱療法により血流を改善することができます。 |
ただし、腫れや熱感が強い場合は冷却療法を優先し、温熱療法は避けるようにしましょう。
鎮痛剤の使用方法
市販の鎮痛剤を使用する場合は、用法用量を守って正しく服用することが重要です。
アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症薬は、痛みと炎症の両方に効果があります。
ただし、長期間の使用は避け、痛みが続く場合は必ず歯科医師に相談してください。
また、アレルギーがある場合や他の薬を服用中の場合は、薬剤師に確認してから使用しましょう。
口腔内を清潔に維持することも大切
マウスピースを外した後は、口腔内を清潔に保つことが大切です。
ぬるま湯でのうがいや、刺激の少ない歯磨き粉を使用した優しいブラッシングを心がけましょう。
痛みが強い場合は、歯ブラシの代わりに柔らかいスポンジや綿棒を使用して清潔を保つことも効果的です。
マウスピース矯正の正しい外し方と装着のコツは?
外し方やつけ方に少し気をつけるだけで、歯のトラブルを防ぎやすくなったりします。
ここからはマウスピースの着脱のコツについて紹介するので、痛みに悩む方はぜひ参考にしてください。
外すときは「奥から前へ」が基本
マウスピースを外すときは「奥歯から前歯に向かって、少しずつ」が基本です。
いきなり前歯部分から外そうとすると、アタッチメントに過度な負担がかかり痛みの原因となります。
左右の奥歯を交互に少しずつ浮かせながら、ゆっくりと前方に向かって外しましょう。
アタッチメントが付いている歯はとくに優しく外す
アタッチメントがついている部分は、どうしても力がかかりやすくなります。
外すときは、爪ではなく指の腹を使って、マウスピースの端をそっと歯ぐき側に軽く押しながら外しましょう。
もし「どうしても外れにくいな…」というときは、無理せず、歯科医院で専用の器具について相談してみるのも一つの方法です。
再装着時の注意点とタイミング
お食事や歯みがきが終わったら、できるだけ早めにマウスピースを装着しましょう。
装着時は前歯から奥歯に向かって、均等に圧力をかけながらゆっくりと装着していきます。
外している時間は必要最小限にとどめ、食事や歯磨き以外では可能な限り装着時間を守ることが施術をスムーズに進めるポイントです。
マウスピース矯正を外した後の痛みで歯科医院を受診すべき症状は?
多くの痛みは正常な範囲内ですが、中には専門的な施術が必要な症状もあります。
明確な判断基準を知っておくことで、必要な時でもすぐに対応できるでしょう。
強い痛みが長時間続く場合
マウスピースを外した後、24時間以上にわたって強い痛みが続く場合は注意が必要です。
特に、鎮痛剤を使用しても痛みが軽減しない場合や、時間の経過とともに痛みが強くなる場合は早めに受診してください。
痛みの程度が日常生活に大きく支障をきたすレベルの場合は、マウスピースの調整や施術計画の見直しが必要な可能性があります。
腫れや発熱を伴う症状
歯茎の腫れや発熱を伴う場合は、単純な矯正による痛みではなく感染症の可能性があります。
口の中の腫れが顔の外側からも分かるほど大きい場合や、38度以上の発熱がある場合は緊急性が高い状態です。
このような症状が現れた場合は、速やかに歯科医師に連絡し、処置を受けてください。
噛み合わせ・歯の動きに違和感がある場合
「歯がグラグラする」「かみ合わせが急に変わった感じがする」といった症状も、早めにチェックしておいた方が良いです。
また、歯が予定とは異なる方向に動いているように感じる場合も、施術計画の確認が必要です。
これらの症状は、マウスピースの適合性や施術進行に問題がある可能性も考えられるため、早めに歯科医師に相談しましょう。
マウスピース矯正を外した後の痛みを予防する方法
普段の過ごし方やお手入れの工夫で、痛みの予防や軽減が期待できることもあります。大切なのは、無理をしすぎず、自分のペースでケアを続けることです。
装着時間はきちんと守る
マウスピース矯正の効果を得るためには、1日20-22時間の装着時間を守ることが大切です。
外している時間が長いと、歯が元の位置に戻ろうとする力が働き、再装着時により強い痛みを感じる可能性があります。
食事や歯磨き以外の時間は可能な限り装着し、長時間外すことは避けるようにしましょう。
やむを得ず長時間外す場合は、事前に歯科医師に相談することをおすすめします。
段階的な慣らし方法
新しいマウスピースに交換した際は、段階的に慣らしていくことを心掛けてください。
初日は就寝前に装着し、翌日から徐々に装着時間を延ばしていく方法が効果的です。
定期的なメンテナンスとチェック
マウスピースやアタッチメントの状態、矯正の進み具合などは、定期的に歯科医院でチェックしてもらうのがおすすめです。
マウスピースの変形や破損、アタッチメントの状態などを定期的に確認することで、痛みの原因を早期に発見できます。
また、正しい外し方や装着方法について、定期的に指導を受けることが大切です。
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■マウスピース矯正(税込)
項目 | 金額 |
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インビザラインGo(片顎) | 572,000円 |
インビザラインGo(両顎) | 748,000円 |
初診料(カウンセリング) | 5,500円 |
クリンチェック | 44,000円 |
リテーナー(片顎) | 44,000円 |
リテーナー(両顎) | 88,000円 |
毎回の診察料 | 5,500円/回 |
※自由診療(保険適用外)・税込価格
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マウスピース矯正を外した後が痛いについてよくある質問
マウスピース矯正を外した後の痛みはいつまで続きますか?
マウスピースを外した後の痛みは、多くの場合、少しずつやわらいでいきます。
新しいマウスピースに交換した直後や、矯正開始初期には、痛みが1〜2日続くこともあります。
もし3日以上痛みが続く場合は、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
痛みがある時は、マウスピースを外している時間を延ばしても大丈夫ですか?
痛みがあるからといって、マウスピースを長時間外し続けることはおすすめしません。
装着時間が不足すると、歯が元の位置に戻ろうとする力が働き、再装着時にかえって強い痛みを感じる可能性があります。
外し方が悪くて歯茎を傷つけてしまった場合はどうすればいいですか?
歯茎に軽度の傷がついてしまった場合は、まず口腔内を清潔に保つことを心がけ、自然治癒を待ちます。
ぬるま湯でのうがいや、刺激の少ない歯磨きを優しく行うと良いでしょう。
もし出血が止まらない場合や、傷が深く痛みが続く場合は、速やかに歯科医師に連絡し、処置を受けてください。
マウスピース矯正で歯が戻る痛みと、外した後の痛みには違いがありますか?
歯が戻る痛み、外した後の痛みには違いがあります。
歯が戻る痛みは、主にマウスピースの装着時間が不足し、矯正された歯が元の位置に戻ろうとすることによって生じる痛みです。
一方、マウスピースを外した後の痛みは、歯にかかっていた圧力が急に解放されることや、歯周組織の生理的な炎症反応と考えられます。
【マウスピース矯正に関する法的記載事項】
施術内容:マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯並びを整える矯正治療です。短期間での改善を目指せる「インビザラインGo」は、前歯の軽度な乱れやすき間など、特定の症状に対応したプログラムです。
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標準的な治療期間:3か月~2年(治療回数、期間には個人差があります)
標準的な費用:572,000〜 841,500 円
主なリスク:副作用:歯肉の退縮や、歯根吸収、虫歯、歯周病、歯肉炎、歯の脱灰