脂肪吸引は痛いって本当?術後の痛みの特徴と対処法を解説
「脂肪吸引って、実際どれくらい痛いの?」
「手術後にどのくらい痛みが続くのか不安……」
このような疑問や不安を抱えている方は少なくありません。
脂肪吸引は医療行為である以上、術後に痛みを感じる可能性はありますが、あらかじめ対策や回復の流れを知っておくことで、過度に心配せずに臨むことができます。
この記事では、脂肪吸引の痛みが起こりやすい時期や部位ごとの違いに加え、施術を検討する際に役立つ事前準備のポイントを解説します。
沖縄県立中部病院 初期臨床研修
湘南美容クリニック 熊本院
Aクリニック 銀座院
Aクリニック 仙台院 院長
※本記事は2025年8月時点の情報をもとにまとめています。
※脂肪吸引は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
※脂肪吸引に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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脂肪吸引の痛みはどの程度なのか?
脂肪吸引にともなう痛みについて理解するには、「施術中」と「術後」に分けて確認することが大切です。
実際の痛みの程度や感じ方には個人差がありますが、一般的に報告されている特徴を知っておくことで、施術を検討する際の参考になります。
施術中の痛みは麻酔で軽減されることが多い
脂肪吸引の施術中には、局所麻酔や静脈麻酔、または全身麻酔が使用されるため、痛みは抑えられるよう管理されています。
施術中は意識の有無にかかわらず、麻酔の効果により痛みを感じにくい状態が保たれるのが一般的です。
ただし、麻酔の方法や効き具合によっては、圧迫感や引っ張られるような感覚を覚えることがあります。
これは脂肪を除去する際の物理的刺激によるもので、痛みとは異なる違和感として感じられる場合があります。
術後に感じやすい痛みの傾向
施術後には、筋肉痛のような鈍い痛みや不快感が生じることがあります。
この痛みは、身体を強く使った後の筋肉痛に近い性質と表現されることもありますが、感じ方には個人差があります。
痛みが気になる場合には、医師の判断により鎮痛薬が処方されることがあり、適切に使用することで日常生活に支障が出にくくなるとされています。
痛みが続く期間の目安
一般的には、術後24〜72時間の間に痛みを感じやすいとされており、その後は徐々に和らいでいくケースが多いとされています。
1週間ほどで強い痛みは落ち着くことが多いですが、違和感や軽い痛みが2〜3週間程度続く場合もあります。
ただし、痛みの感じ方や回復の早さには個人差があるため、無理をせず、医師の指示に従って過ごすことが大切です。
部位別の脂肪吸引における痛みの違いとは?
脂肪吸引後に感じる痛みの程度は、施術部位によって異なります。
あらかじめ部位ごとの特徴を理解しておくことで、適切な準備や術後の対応に役立ちます。
太ももの脂肪吸引における特徴
太ももは脂肪吸引の中でも、施術範囲が広く、比較的負担が大きくなる部位のひとつです。
特に内ももは皮膚が薄く、刺激に対して敏感な方もおり、外ももと比べて術後の違和感を強く感じる場合があります。
また、歩行や椅子の立ち座りといった日常動作によって刺激されやすいため、術後の生活に影響が出やすい部位といえます。
お腹周りの脂肪吸引の痛み
お腹の脂肪吸引では、上腹部・下腹部いずれの場合も、日常生活の動きによって痛みや不快感が出やすい傾向があります。
くしゃみや咳、寝返り、起き上がりなどの動作時に響くような感覚があるという声も見られます。
特に下腹部は、皮膚のたるみや脂肪の厚みなど個人差が大きいため、術後の感覚にも差が生じやすい部位です。
顔や首周りの脂肪吸引における特徴
顔や首周りは施術範囲が比較的狭く、脂肪量も少ないため、比較的刺激が少ないとされています。
ただし、神経や血管が集中している部位でもあるため、腫れや圧迫による違和感が強まることがあります。
表情を動かしたときや、食事・あくびなどの動作に伴って一時的な痛みを感じる方もいます。
違和感は数日程度で軽減していくことが一般的です。
二の腕の脂肪吸引の特徴
二の腕は脂肪層が薄めで、比較的限られた範囲の施術になることが多いため、術後の変化も比較的穏やかである場合があります。
ただし、腕を持ち上げたり、パソコン操作や荷物を持つ動作などで刺激が加わると、痛みや張り感を意識する場面があるかもしれません。
デスクワーク中心の方は、術後の姿勢や動作に注意が必要です。
脂肪吸引を受ける前に準備しておくべきこととは?
脂肪吸引をより安心して受けるためには、事前の準備が欠かせません。
体調管理や生活環境の整備など、できることを事前に進めておくことで、施術後の過ごし方にも余裕が生まれます。
体調管理や生活習慣を整える
施術前の健康状態は、その後の経過にも影響することがあります。以下の点に注意して体調を整えておきましょう。
- 十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事
睡眠不足や偏った食事は体調を崩しやすくなるため、意識して整えましょう。 - 禁煙の実施
喫煙は血行に影響するため、施術前後は控えるようクリニックから指導されることがあります。 - アルコールの制限
飲酒も体調に影響を与える可能性があるため、数日前から控えるのが望ましいとされています。
術後の生活に備えて準備しておくもの
施術後は一時的に動きにくくなる場合もあります。自宅で快適に過ごすために、以下のような物をあらかじめ準備しておくと安心です。
- 圧迫用の下着やサポーター
医師の指示に沿って、適切なサイズや仕様のものを用意しましょう。 - 冷却用の保冷材
患部の冷却に用いる場合があり、必要に応じて医師から指示されます。 - 前開きの服や着脱しやすい衣類
術後の動作に配慮し、着替えやすい服を複数準備しておくと便利です。
家族や友人への協力依頼
施術直後は、無理なく過ごすためにサポートが必要になる場面もあります。
- 家事や育児の一時的な代行
特に小さなお子様がいる場合は、数日間の協力を事前に依頼しておくと安心です。 - 仕事のスケジュール調整
施術部位によっては動作に制限が出る場合もあるため、仕事のスケジュールも考慮しておくとよいでしょう。
不安や疑問は事前に医師へ相談する
施術前のカウンセリングでは、気になる点を遠慮せずに質問しましょう。
- 持病や内服薬の有無を申告する
安全に施術を受けるため、現在の健康状態や服用中の薬について正確に伝えましょう。 - 痛みに関する不安を伝える
術後の痛みに不安がある場合は、鎮痛剤の使用方法やケアの方針について医師の説明を受けておきましょう。 - 施術後の過ごし方について質問する
回復期間中の注意点や生活面での工夫について、具体的に確認しておくと安心です。
術後の痛みを和らげるためのケア方法とは?
術後の過ごし方やセルフケアの工夫によって、痛みに対する不安を軽減しながら、日常生活への復帰を目指すことができます。
医師の指示に従うことはもちろん、ご自身でもポイントを押さえた対応を心がけることが大切です。
鎮痛薬を適切に使用する
術後には、医師の判断により鎮痛薬が処方されることがあります。
これを用いる際は、処方内容や服用タイミングを守ることが基本です。
術後数日は、医師の指導のもとで定期的に服用するケースもあり、その後は体調に応じて調整されることがあります。
副作用や体調の変化が見られた場合には、速やかにクリニックへ相談しましょう。
冷却と温熱の使い分けによるケア
術後の炎症や腫れに対しては、冷却と温熱のタイミングを見極めた対応が重要とされています。
一般的に、施術直後から数日は冷却が用いられることがあり、皮膚を保護しつつ短時間ずつ行うよう配慮が必要です。
冷却材は直接肌に触れないよう、タオルなどで包んで使用します。
その後、回復の段階に応じて、温めることで血行を促す方法が用いられることもあります。
具体的な使用方法や時期については、クリニックの指示に従いましょう。
術後の安静と軽い運動を組み合わせた過ごし方
施術後は適度な安静を保ちながら、医師の指導のもとで徐々に身体を動かすことが検討される場合もあります。
完全な静養状態を長く続けるよりも、軽い歩行などを取り入れることで、血流や筋肉の状態維持を促すことにつながることがあります。
ただし、無理は禁物です。施術部位に負担がかからない範囲で行動量を調整するようにしましょう。
圧迫下着の着用と注意点
圧迫下着の着用は、脂肪吸引後のサポートとして医師から勧められることがあります。
適切な着用によって、腫れを抑えたり皮膚の状態を整える目的で使用されるケースがあります。
着用期間や着用方法は個人の状態によって異なるため、クリニックの指示に基づいた対応が求められます。
着心地やサイズに違和感がある場合には、我慢せずに医師やスタッフへ相談することが大切です。
脂肪吸引のリスクと注意点は?
脂肪吸引を検討する際には、リスクや注意点について事前に理解しておくことが大切です。
あらかじめ知識を得ておくことで、術後の過ごし方に役立ち、より安心して治療に臨むための準備につながります。
一般的に知られているリスクや副作用
脂肪吸引後には、腫れ・内出血・むくみなどが見られることがあります。
これらは施術後の経過として現れることのある反応で、時間の経過とともに落ち着いていく場合があります。
また、感染や神経への影響などが生じる可能性も否定はできません。
異常と感じるような強い痛みや発熱、極端な腫れなどが見られた際は、速やかに医師へ相談することが推奨されます。
過去の事例にみる注意点
脂肪吸引では、施術後に体表面の凹凸や左右差、皮膚のたるみが目立つケースが報告されることもあります。
これは、脂肪の取りすぎや施術範囲の判断などが関係することがあるとされています。
また、過剰な脂肪除去によって体型バランスが崩れたと感じるケースもあるため、適切な量と方法での施術が重要といえるでしょう。
一部では傷跡の修正が難しい場合もあり、医師の判断力や技術力が治療全体の質に大きく関わるとされています。
医師選びで意識したいポイント
クリニック選びにあたっては、医師の経験やこれまでの実績を確認することが重要です。
脂肪吸引に関する専門的な知識を有し、患者一人ひとりに対して適切な説明や判断ができるかを確認しましょう。
カウンセリングの際に、施術に関するリスクや期待できる変化の幅について丁寧に説明してくれる医師であるかも判断材料の一つです。
複数のクリニックで相談を行い、自分に合った医師を見つけることが安心につながります。
術後の過ごし方と長期的なケア
脂肪吸引後は、施術後の体調管理だけでなく、中長期的な生活習慣の見直しも大切です。
食生活のバランスを保ち、医師の許可を得てから徐々に運動を取り入れることが推奨される場合もあります。
また、皮膚の状態やたるみに対しては、スキンケアやマッサージなどを取り入れるのも良いでしょう。
自然な体型を保つためには、術後の経過観察を継続しながら、必要に応じたサポートを受けることが大切です。
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脂肪吸引の痛みについてよくある質問
脂肪吸引の痛みに関するよくある質問をまとめました。
- どのくらいで仕事に復帰できますか?
- 痛み止めはどのくらいの期間飲み続ける必要がありますか?
- マッサージはいつから始められますか?
- 効果が実感できるのはいつ頃ですか?
- 体重はどのくらい減りますか?
それぞれ解説します。
どのくらいで仕事に復帰できますか?
一般的には、デスクワークの場合、術後3〜5日程度の休養を取ってから復帰するのが目安とされています。
立ち仕事や体に負荷がかかる作業の場合は、1〜2週間程度の休養期間が設けられることもあります。
ただし、施術部位や体調によって異なるため、具体的な復帰時期は医師と相談のうえ判断することが大切です。
痛み止めはどのくらいの期間飲み続ける必要がありますか?
術後3〜5日間は、医師の指示に従って、鎮痛薬を定期的に服用することが想定されています。
その後は痛みの程度や体調に応じて、服用回数や期間を調整することになります。
服用期間には個人差があるため、医師の判断を優先して対応してください。
マッサージはいつから始められますか?
目安としては、術後1週間程度から軽いマッサージの開始が可能とされる場合があります。
さらに、皮膚の状態が安定していれば、2〜3週間後を目安に強めのマッサージを始めるケースもあります。
開始時期や方法は施術部位や回復状況によって異なるため、必ず医師の指導を受けて実施してください。
効果が実感できるのはいつ頃ですか?
一般的には、術後2〜3週間ほどで腫れが徐々に落ち着き、見た目の変化が現れ始めるとされています。
仕上がりが安定するまでには、3〜6ヶ月程度を要することが多いとされています。
ただし、変化の現れ方や経過には個人差があるため、定期的に医師の診察を受けながら様子を見ていくことが大切です。
体重はどのくらい減りますか?
脂肪吸引は、体重を大きく減らすことを目的とした施術ではありません。
除去できる脂肪の量には上限があるため、施術によって見込まれる変化は、体重の数値よりも体型やシルエットの改善に表れることが一般的です。
脂肪吸引は数値の変化を目的とするのではなく、見た目の変化を重視したい方に適した治療といえます。
【脂肪吸引に関する法的記載事項】
治療内容:カニューレと呼ばれる細い管を皮下に挿入し、余分な皮下脂肪を直接吸引・除去する美容医療の施術です。運動や食事制限では落としにくい部分の脂肪を物理的に除去します。
治療回数:1回
治療期間:2週間〜1ヶ月
※ダウンタイム(個人差あり)を含みます。
費用:220,000~418,000円(税込)
※部位・契約プランによって異なります。
主なリスク・副作用:内出血・腫れ・むくみ、皮膚のたるみ・凹凸、感染症、しこり・硬結、神経損傷・感覚異常、血腫・脂肪塞栓症、麻酔による合併症が起こる場合があります。