豊胸のダウンタイムはどれくらい?術後の流れと抑えておきたい注意点
「豊胸手術を考えているけれど、仕事をどのくらい休む必要があるのかな」「術後の生活で気をつけることはあるの」と、豊胸手術のダウンタイムについて不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
豊胸手術のダウンタイム期間は施術方法によって異なり、脂肪注入では約1週間から1ヶ月、シリコンバッグでは約2週間から1ヶ月程度が一般的な目安です。
この記事では、豊胸手術を検討している方に向けて、施術別のダウンタイム期間や術後の経過、日常生活での注意点について詳しく解説します。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
※本記事は2025年9月時点の情報をもとにまとめています。
※豊胸施術は保険診療が適用されない自由診療となります。
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※豊胸施術に用いられる機器の中には、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていないものもあります。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。
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豊胸手術のダウンタイムとは?
豊胸手術のダウンタイムとは、施術後から普段の生活に戻るまでの回復期間のことです。
この期間中は、痛みや腫れ、内出血などの症状が現れる可能性があり、激しい運動や重い物を持つなどの動作に制限がかかることがあります。
ダウンタイムの長さは施術方法、個人の体質、術後の過ごし方によって左右される傾向があります。
ダウンタイム中に起こりうる主な症状
豊胸手術後のダウンタイム中には、さまざまな症状が現れる可能性があります。
痛みのピークは一般的に、翌日から3日目頃とされており、この期間は特に安静にすることがおすすめです。
腫れや内出血については、施術部位や個人差によって程度が異なりますが、徐々に軽減していく傾向があります。
内出血は時間の経過とともに黄変し、最終的に消失するという色味の変化を辿ることが一般的です。
個人差が生じる要因について
ダウンタイムの期間や症状の程度には個人差があり、これにはいくつかの要因が関係しています。
年齢や体質、普段の生活習慣、施術を受ける部位の状態などが影響する可能性があるでしょう。
また、術後の過ごし方や医師の指示を守ることも、回復期間に大きく関わります。
特に初週から1ヶ月までの過ごし方は定着率にも影響するとされているため、医師の指示に従った生活を心がけることが大切です。
脂肪注入豊胸のダウンタイム
脂肪注入豊胸は、自分の体から採取した脂肪を胸部に注入する施術方法です。
一般的なダウンタイム期間は約1週間から1ヶ月程度とされていますが、脂肪を採取する部位と注入する胸部で回復のペースが異なる点が特徴といえます。
この施術では、バスト部分よりも脂肪吸引を行った部位の方が長期間違和感や痛みが継続する場合があることを理解しておくことが重要です。
脂肪採取部位の回復期間
脂肪注入豊胸では、太ももやお腹、腰回りなどから脂肪を採取するのが一般的です。
脂肪吸引部位はバスト部分より長く違和感や痛みが残る場合があり、半年程度違和感が続く可能性もあります。
採取部位には圧迫下着の着用が必要となることが多く、この期間中は締め付け感を感じることがあるでしょう。
吸引量や採取部位の範囲によっても回復期間は変わってくるため、事前のカウンセリングで詳しく確認することが大切です。
胸部への注入後の経過
胸部に脂肪を注入した後の回復は、採取部位と比較して早い傾向があります。
通常は1週間から1ヶ月程度で日常生活に支障のない状態まで回復する可能性が期待できるでしょう。
注入直後は腫れや違和感を感じることがありますが、時間の経過とともに自然な感触に近づいていくケースが多いとされています。
ただし、脂肪の定着には数ヶ月を要するため、最終的な仕上がりを確認するまでには時間がかかることを理解しておきましょう。
コンデンスリッチファットなど特殊技法の場合
コンデンスリッチファット(CRF)とは、採取した脂肪から不純物を除去し、濃縮された良質な脂肪のみを注入することで、定着率の向上が期待される特殊な脂肪注入技法です。
これらの技法でも基本的には一般的な脂肪注入と同様に約1週間のダウンタイムが標準とされています。
特殊技法でも個人差があるため、施術前に医師と十分に相談し、自分に適した方法を選ぶことが重要です。
技法によって脂肪の定着率や回復期間に違いが生じる可能性があるため、詳細は担当医師に確認するようにしましょう。
シリコンバッグ豊胸のダウンタイム
シリコンバッグ豊胸は、医療用シリコン製のバッグを胸部に挿入する施術方法です。
一般的なダウンタイム期間は約2週間から1ヶ月程度とされており、脂肪注入と比較してやや長期間になる傾向があります。
この施術では、バッグを挿入するための切開や剥離操作が必要となるため、術後の安静期間が大切です。
術後初期の症状と注意点
シリコンバッグ豊胸後の初期症状として、切開部位の痛みや胸部の張り感を感じることがあります。
バッグが体に馴染むまでの期間は、違和感や硬さを感じる場合もあるでしょう。
術後初期は特に安静にし、医師の指示に従った過ごし方を心がけることが重要です。
重い物を持つ動作や、胸部に負担をかける動きは避ける必要があります。
抜糸までの期間と経過
シリコンバッグ豊胸では、切開部位の縫合が必要となるため、抜糸の時期も重要なポイントです。
抜糸は通常、術後1週間から10日程度で行われることが一般的とされています。
抜糸までの期間は切開部位を清潔に保ち、医師の指示に従ったケアを行うことが大切です。
抜糸後も完全に傷が治癒するまでには時間がかかるため、引き続き注意深い生活を続ける必要があります。
長期的な回復過程
シリコンバッグ豊胸では、バッグが体内で安定するまでに時間がかかることがあります。
最終的な仕上がりを確認するには、数ヶ月から半年程度の期間が必要で、この期間中は定期的な検診を受け、経過を観察することが重要です。
長期的な視点で回復を見守ることが、希望に近い仕上がりにつながる可能性を高くできます。
ヒアルロン酸豊胸のダウンタイム
ヒアルロン酸豊胸は、注射によってヒアルロン酸を胸部に注入する施術方法です。
一般的には、術後しばらくの安静を経て日常生活へ戻れるとされています。ただし、回復までにかかる期間や活動を再開できる時期には個人差があり、施術内容や体調によって異なります。医師の指示に従って無理のない範囲で日常生活に戻るようにしてください。
施術直後の状態と注意点
ヒアルロン酸豊胸では、注射針による施術のため切開が不要です。
施術直後は注射部位に軽い腫れや赤みが現れる可能性がありますが、通常は数時間から数日で軽減していきます。
施術直後は激しい運動や長時間の入浴は避けることが推奨されています。
注射部位を強く圧迫したり、マッサージしたりすることも控えてください。
日常生活への復帰時期
ヒアルロン酸豊胸では、比較的早い段階で日常生活に戻れるとされるケースもあります。ただし、回復の程度には個人差があり、体調や施術内容によって異なります。
激しい運動や重労働については、数日間は控える方が良いです。
効果の持続期間と注意事項
ヒアルロン酸豊胸の効果は一時的とされており、徐々に体内に吸収されていきます。
効果の持続期間は使用するヒアルロン酸の種類や個人差によって異なりますが、一般的には1年から2年程度とされています。
効果を維持するには定期的な施術が必要となる可能性があることを理解しておきましょう。
また、アレルギー反応などの副作用が生じる可能性もあるため、異常を感じた場合は速やかに医師に相談してください。
術後の過ごし方で気をつけるべきポイントは?
豊胸手術後の回復期間は、術後の過ごし方によって異なります。
医師の指示を守りながら生活を送ることで、ダウンタイムを短縮し、希望に近い仕上がりにつながる可能性があります。
日常生活のさまざまな場面で注意すべきポイントを理解し、実践することが大切です。
入浴とシャワーの制限について
術後の入浴やシャワーには一定の制限がかかることが一般的です。
シリコンバッグ豊胸の場合、抜糸が完了するまでは入浴を控え、シャワーのみとすることが推奨される場合があります。
シャワーの際も傷口を濡らさないよう注意し、防水テープなどを使用することが重要です。
脂肪注入豊胸では、施術翌日からシャワーが可能な場合もありますが、長時間の入浴は避けるよう指示されることが多いでしょう。
下着選びと着用方法
術後の下着選びは、回復過程において重要な要素の一つとされています。
医師から専用のサポートブラや圧迫下着の着用を指示される場合があるかもしれません。
これらの下着は、施術部位を安定させる目的で使用されることがあり、術後の経過をより快適に過ごすためのサポートとして推奨される場合があります。
指定された期間は必ず着用し、自己判断で外さないことが大切です。ワイヤー入りのブラジャーは、医師の許可が出るまで避けるようにしましょう。
睡眠時の姿勢と注意点
術後の睡眠時の姿勢も、回復に影響を与える可能性があります。
うつ伏せ寝は胸部に圧迫がかかるため、避けることが推奨されています。仰向けまたは軽く上体を起こした状態で休むことが望ましいです。
横向きで寝る場合も、施術部位に負担がかからないよう注意が必要です。クッションや枕を使用して、快適な姿勢を保つ工夫をするとよいでしょう。
豊胸後に仕事復帰できるまでの期間
豊胸手術後の仕事復帰時期は、職種や業務内容によって異なると考えられます。
デスクワーク中心の仕事であれば施術後に復帰できるケースもありますが、体を使う仕事では長期間の休養が必要になるかもしれません。
事前に自分の職種に応じた復帰時期を把握し、適切なスケジュール調整を行うことが重要でしょう。
デスクワーク・事務職の場合
デスクワークや事務職の場合、すぐに仕事復帰が可能とされています。
脂肪注入豊胸では術後2〜3日、ヒアルロン酸豊胸では翌日からの復帰も可能な場合があります。
痛み止めの服用が必要な期間は集中力に影響する可能性があるため、重要な業務は避けることが望ましいです。
シリコンバッグ豊胸の場合は、1週間程度の休暇を取ることが安心でしょう。
体を使う仕事・立ち仕事の場合
体を使う仕事や立ち仕事では、長期間の休養が大切です。
重い物を持つ作業や、胸部に負担がかかる動作が含まれる職種では、2週間から1ヶ月程度の休暇が推奨される場合があります。
看護師や介護職、販売員などの職種では、業務内容を考慮した復帰時期の調整が必要です。
部分的な業務から始めて、段階的に通常業務に戻るという方法も検討できるでしょう。
接客業・営業職の場合
接客業や営業職では、見た目の回復も考慮する必要があります。
内出血や腫れが目立つ期間は、お客様との接触を避けることが望ましい場合もあるでしょう。
施術後の経過を考慮し、お仕事への復帰時期は、ご自身の状態に合わせて判断することが大切です。
在宅勤務が可能な業務があれば、回復期間中はそちらに集中するという選択肢もあります。
豊胸後の運動や激しい活動の再開時期
豊胸手術後の運動再開は、施術部位の回復状況や運動の強度によって慎重に判断する必要があります。
早期の運動再開は、腫れの悪化や傷の治癒遅延を引き起こす可能性があるため、医師の許可を得てから段階的に再開することが重要です。
特に脂肪注入豊胸では、脂肪の定着に影響する可能性があるため、初期の安静期間が非常に重要とされています。
軽い運動の再開目安
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、早期から再開できる場合があります。
術後3日から1週間程度で、短時間のウォーキングから始めることができる可能性があります。
ただし、胸部に負担をかけないよう、ゆっくりとしたペースで行うことが大切です。
痛みや違和感を感じた場合は、すぐに運動を中止し、医師に相談するようにしましょう。
筋力トレーニングの再開について
筋力トレーニング、特に上半身の筋トレは慎重な判断が必要です。
胸筋や肩の筋肉を使うトレーニングは、施術部位に直接的な影響を与える可能性があります。
一般的には術後1ヶ月から3ヶ月程度の期間を置いてから、軽い負荷から徐々に再開することが推奨されています。
下半身のトレーニングについても、体全体への負担を考慮して段階的に再開することが大切です。
豊胸後のトラブルを避けるための注意点は?
豊胸手術後には、適切なケアを行わなければさまざまなトラブルが生じる可能性があります。
感染症や血腫、脂肪壊死などの合併症を予防するためには、医師の指示を守り、異常を感じた場合は速やかに相談することが重要です。
事前にリスクを理解し、適切な対応方法を知っておくことで、安心して回復期間を過ごせるでしょう。
感染症予防のためのケア
術後の感染症予防は、回復過程においてとても大切で、処方された抗生物質がある場合は、指示通りに服用を続けることが大切です。
傷口は清潔に保ち、不要な接触は避けるようにしましょう。
発熱や傷口の赤み、膿などの感染症状が現れた場合は、すぐに医師に連絡することが重要です。
血腫・血種の予防方法
血腫は術後に血液が貯留することで生じる合併症の一つです。
激しい運動や外傷を避け、安静に過ごすことで予防につながる可能性があります。
また、血液をサラサラにする薬剤やサプリメントの服用は、医師の指示に従って調整する必要があります。
異常な腫れや痛みの増強を感じた場合は、速やかに医師に相談するようにしましょう。
定期検診の重要性
術後の定期検診は、トラブルの早期発見と適切な対処のために欠かせません。
医師が指定した検診スケジュールは必ず守り、気になることがあれば遠慮なく相談することが大切です。
自己判断で検診をスキップすることは避けてください。
長期的な経過観察も含めて、医師との良好な関係を維持することが、望ましい仕上がりにつながる可能性があります。
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▪️豊胸の料金(1回あたり)
施術 | 金額 |
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脂肪注入豊胸 (100ccあたり) |
275,000円 |
ヒアルロン酸豊胸 | 440,000~715,000円 |
シリコンバッグ豊胸 | 1,265,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
※税込価格での記載です。
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豊胸後のダウンタイムについてよくある質問
豊胸のダウンタイムにまつわるよくある質問をまとめました。
- ダウンタイム中にお酒を飲んでも大丈夫ですか?
- 喫煙はダウンタイムにどんな影響がありますか?
- 術後に発熱した場合はどうすれば良いですか?
それぞれ解説します。
ダウンタイム中にお酒を飲んでも大丈夫ですか?
術後しばらくの間は飲酒を控えることが推奨されます。アルコールは血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるためです。
処方された痛み止めとの相互作用も考慮し、飲酒再開の時期は医師に確認しましょう。
喫煙はダウンタイムにどんな影響がありますか?
喫煙は血行を悪化させ、傷の治癒を遅らせる可能性があります。
特に脂肪注入豊胸では、脂肪の定着率に悪影響を与える恐れがあるため、禁煙が強く推奨されます。
術前から禁煙を始め、完全に回復するまで継続することが理想的でしょう。
術後に発熱した場合はどうすれば良いですか?
術後の軽微な発熱は正常な反応の場合もありますが、高熱や持続する発熱は感染症の可能性があります。
38度以上の発熱や、傷口の赤み・痛みの増強がある場合は、速やかに医師に連絡してください。
【脂肪注入豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:自分の脂肪を採取して胸に注入し、バストアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:275,000円(100ccあたり)
標準的な治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含む)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・知覚変化
【ヒアルロン酸豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸を胸に直接注入して、バストのボリュームや形を整える豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:440,000~715,000円
標準的な治療期間:約1〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・吸引部の凹凸・知覚変化
【シリコンバッグ豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:シリコン製のインプラント(バッグ)を胸の中に挿入して、バストのサイズアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:1,265,000円
標準的な治療期間:約2週間〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・痛み・被膜拘縮・左右差・知覚変化