豊胸後でも授乳は可能?術後の正しい知識と注意点を徹底解説
「豊胸手術を受けたいけれど、将来授乳できなくなったらどうしよう」「シリコンバッグを入れても母乳育児に問題はないの」など、豊胸施術後の授乳に関する不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、豊胸施術後の授乳可否について、シリコンバッグ・脂肪注入・ヒアルロン酸注入といった豊胸施術の術式ごとの影響や、知っておくべきリスクと注意点を詳しく解説していきます。
将来的に母乳育児を希望される方や、既に豊胸施術を受けて妊娠を考えている方に向けて、さまざまな情報をお届けします。
※本記事は2025年9月時点の情報をもとにまとめています。
※豊胸施術は保険診療が適用されない自由診療となります。
※記事内の金額は税込です。
九州大学附属病院 頭頸部外科 入局
久留米大学附属病院 形成外科 入局
済生会二日市病院 形成外科部長
リッツ美容外科 副院長
城本クリニック新宿院 院長
城本クリニック新宿院 非常勤勤務
Clean Beauty Clinic 東京院 院長 勤務
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豊胸手術後でも授乳は可能なの?
一般的に、適切な手技で行われた豊胸施術では、授乳機能が完全に失われることは少ないとされています。
なぜなら、多くの豊胸施術では乳腺組織や乳管を直接的に損傷することを避けて行われるためです。
乳腺組織と授乳機能の関係性
まず乳腺の構造について理解しましょう。
乳房は乳腺組織、脂肪組織、大胸筋などから構成されており、乳腺組織には母乳を作る乳腺と、それを乳頭まで運ぶ乳管があります。
豊胸施術では通常、この乳腺組織を避けて人工物を挿入したり脂肪を注入したりするため、授乳機能への直接的な影響は限定的とされています。
施術方法による授乳への影響の違い
豊胸施術にはいくつかの方法があり、その方法によって授乳への影響は異なるとされています。
おもな施術方法としては、シリコンバッグ挿入、脂肪注入、ヒアルロン酸注入があり、授乳への影響は施術を行う部位や個人の体質などによっても変わる可能性があります。
個人差と体質による影響
同じ施術を受けても、その後の経過や授乳への影響には個人差が出てくる要因として、もともとの乳腺の発達状況、年齢、ホルモンバランス、施術後の経過などが考えられます。
そのため、施術前には必ず医師と十分に相談し、個人の状況に応じたアドバイスを受けることが重要です。
術式別の授乳への影響はどう違う?
ここでは主要な3つの豊胸施術について、授乳への影響を詳しく解説していきます。
将来的に母乳育児を希望される方は、これらの違いを理解しておくと良いでしょう。
シリコンバッグ豊胸と授乳機能
シリコンバッグ豊胸は、シリコン製のインプラントを乳房内に挿入する施術方法です。
挿入部位としては、大胸筋下、乳腺下、大胸筋筋膜下などがあり、一般的には乳腺組織を直接触らない部位に挿入されます。
適切な位置にシリコンバッグが挿入された場合、乳腺や乳管への直接的な影響は少ないとされており、授乳機能が大きく損なわれる可能性は低いとされています。(※)
ただし、挿入部位や個人の体質によっては、乳腺炎のリスクが高まる場合や、しこりが生じる可能性もあるので、医師に相談したうえで施術を行うようにしてください。。
※参考:https://www.cdc.gov/breastfeeding-special-circumstances/hcp/illnesses-conditions/breast-surgery.html
脂肪注入豊胸の授乳への影響
脂肪注入豊胸は、自分の体の他の部位から採取した脂肪を乳房に注入する施術方法です。
自身の組織を使用するため、異物反応が起こりにくく、自然な仕上がりが期待できる特徴があります。
脂肪注入は異物を体内に入れないため、授乳への影響が少ない施術方法の一つとされています。
ただし、注入した脂肪の一部が硬くなったり、石灰化を起こしたりする場合があり、これらが乳腺検査に影響を与える可能性もあるでしょう。
ヒアルロン酸豊胸のリスクと注意点
ヒアルロン酸注入による豊胸は、体内に自然に存在するヒアルロン酸を注入する施術方法です。
時間の経過とともに体内に吸収されるため、永続的な変化ではない点が特徴と言われています。
しかし、ヒアルロン酸を乳腺に近い部位に注入すると、乳腺炎のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。
また、注入部位や量によっては、授乳時に違和感を感じたり、母乳の分泌に影響が出てしまう可能性もあります。
豊胸後の授乳で気をつけるべきリスクとは?
豊胸施術後に授乳を行う場合、いくつかの注意すべきリスクがあります。
これらのリスクを事前に理解しておくことで、適切な対処法を知り、より納得して母乳育児に臨むことができるようになるかもしれません。
ここでは、おもなリスクとその対処法について詳しく解説していきます。
乳腺炎のリスクと予防方法
豊胸施術後の授乳において、最も注意すべきリスクの一つが乳腺炎です。
乳腺炎は、乳腺に細菌が感染して炎症を起こす疾患で、発熱や乳房の痛み、腫れなどの症状が現れます。
豊胸施術を受けた方は、施術部位の影響で乳汁の流れが変化し、乳腺炎のリスクが高まる可能性があるとされています。(※)
予防方法としては、定期的な授乳やマッサージ、清潔な環境での授乳を心がけることが重要です。
※参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspnm/58/3/58_574/_pdf/-char/ja
乳房のしこりによる授乳への影響
豊胸施術のあと、胸の中にしこりや硬いかたまりができることがあります。
これは、手術によって体の組織が変化したり、シリコンバッグの周りに膜ができて硬くなることが原因で起こる場合があります。
しこりがあると、授乳時に乳汁の流れが妨げられたり、母乳の分泌量に影響が出る可能性があります。
定期的な医師の診察を受け、適切な対処法についてアドバイスを受けることが大切です。
母乳の質や分泌量への影響
豊胸施術後の授乳では、施術による乳腺組織への影響や、心理的なストレスによって、母乳の質や分泌量も変化することがあります。
授乳期間中は定期的に医師の診察を受け、母子ともに健康状態を確認することが重要です。
授乳を希望する場合の豊胸手術のベストタイミングは?
将来的に母乳育児を希望される方にとって、豊胸施術のタイミングは重要な検討事項です。
妊娠・出産・授乳という一連の過程を考慮して、施術時期を選択することが大切です。
ここでは、ライフプランに合わせた施術タイミングについて詳しく解説していきます。
妊娠前に豊胸手術を受けるメリットとデメリット
妊娠前に豊胸施術を受ける場合、施術部位が安定してから妊娠・出産に臨めるというメリットがあります。
施術後の経過を十分に観察でき、何らかのトラブルがあっても対処する時間的余裕があります。
一方で、妊娠・出産によるホルモン変化により、乳房のサイズや形が変化し、施術効果に影響が出る可能性もあるでしょう。
妊娠前に施術を受ける場合は、施術から妊娠まで十分な期間を空けることが重要です。
産後・卒乳後の豊胸手術のポイント
出産・授乳を終えてから豊胸施術を受ける選択肢もあります。
この場合、授乳による乳房の変化を見極めてから施術を検討できるため、より適切な施術プランにつながる可能性があります。
また、授乳機能への影響を考慮しつつ、施術方法の選択肢を検討することもできるでしょう。
ただし、卒乳後すぐではなく、ホルモンバランスが安定してから施術を受けることが推奨されます。
年齢とライフプランを考慮した選択
豊胸施術のタイミングを決める際は、年齢やライフプランを総合的に考慮することが大切です。
20代前半で施術を検討する場合と、30代後半で検討する場合とでは、その後の妊娠・出産に対する考え方やタイミングが異なるかもしれません。
また、複数回の妊娠・出産を希望される場合は、すべてが終了してから施術を検討するという選択肢もあります。
医師と相談しながら、個人の価値観やライフプランに適したタイミングを見つけることが重要です。
豊胸後の授乳で注意すべき症状とケア方法は?
豊胸施術後に授乳を行う際は、通常の授乳期とは異なる症状に注意する必要があります。
早期発見・早期対処により、深刻なトラブルを避けることができるでしょう。
ここでは、注意すべき症状とその対処法、適切なケア方法について詳しく説明していきます。
授乳期に現れやすい症状の見分け方
豊胸施術後の授乳期には、以下のような症状に特に注意が必要です。
- 乳房の異常な腫れや硬さ
- 発熱を伴う乳房の痛み
- 乳頭からの異常な分泌物
- 施術部位の変形や違和感
- 母乳の分泌量の急激な変化
これらの症状が現れた場合は、自己判断せずに速やかに医師に相談しましょう。
また通常の授乳トラブルと豊胸施術に関連する症状を見分けるためにも、定期的に医師の診察を受けることも大切です。
適切な授乳方法とマッサージ
豊胸施術後の授乳では、適切な授乳姿勢やマッサージ方法を身につけることが大切です。
授乳時は赤ちゃんが乳房を圧迫しすぎないよう、クッションなどを使用してサポートしましょう。
マッサージを行う際は、施術部位を避けて優しく行い、無理な力を加えないよう注意してください。
不安な場合は、助産師や医師に正しい方法を指導してもらうといいでしょう。
医師との定期的な相談の重要性
豊胸施術後の授乳期間中は、定期的に医師の診察を受けることが大切です。
施術を行った医師だけでなく、産婦人科医や小児科医とも連携を取り、母子ともに健康状態を確認しましょう。
何らかの異常が見つかった場合も、早期に適切な対処を受けることにつながります。
また、次回の妊娠を希望される場合の注意点についても、事前に医師と相談しておくことが大切です。
豊胸後の授乳についてよくある質問
豊胸後の授乳はいつから始められますか?
豊胸施術後の授乳開始時期は、施術方法や個人の回復状況によって異なります。
一般的には、施術部位が十分に安定し、医師の許可が出てからとされています。
詳しいタイミングについては、必ず施術を行った医師に確認しましょう。
授乳を終えた後、乳房の形はどのように変化しますか?
授乳を終えると、乳房の形やサイズに変化が生じる可能性があります。
妊娠・授乳期間中に膨らんだ乳腺組織が元の状態に戻るため、乳房がしぼんだり、垂れたりすることがあります。
豊胸施術の種類によっては、この変化の影響を軽減できる可能性もあります。
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▪️豊胸の料金(1回あたり)
施術 | 金額 |
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脂肪注入豊胸 (100ccあたり) |
275,000円 |
ヒアルロン酸豊胸 | 440,000~715,000円 |
シリコンバッグ豊胸 | 1,265,000円 |
※保険適用外の自由診療となります。
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【脂肪注入豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:自分の脂肪を採取して胸に注入し、バストアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:275,000円(100ccあたり)
標準的な治療期間:治療期間:数日〜1週間程度(ダウンタイムを含む)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・知覚変化
【ヒアルロン酸豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:ヒアルロン酸を胸に直接注入して、バストのボリュームや形を整える豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:440,000~715,000円
標準的な治療期間:約1〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・脂肪壊死・脂肪塞栓・左右差・吸引部の凹凸・知覚変化
【シリコンバッグ豊胸に関する法的記載事項】
治療内容:シリコン製のインプラント(バッグ)を胸の中に挿入して、バストのサイズアップや形の改善を行う豊胸術です。
標準的な治療回数:1回
標準的な費用:1,265,000円
標準的な治療期間:約2週間〜3か月程度(ダウンタイムを含みます)
主なリスク:腫れ・内出血・痛み・被膜拘縮・左右差・知覚変化